この記事を読んでいる方でクジラを知らないという人は恐らくいないでしょう。クジラは哺乳類クジラ目に属する最大級の水生生物です。ヒゲクジラ類とハクジラ類に分けられ、その種類は80種類以上にものぼると言われています。
生命の始まりの場所でもある「海」その海に生息する世界最大級の哺乳類がクジラです。
スピリチュアルの観点から見てもクジラは強大なエネルギーを秘めており、様々な意味をその存在自体に内包していると考えられています。また、クジラを神格化する思想は歴史が古く、神話の中にも度々クジラをモチーフとする神獣や怪物が登場しています。
この様に古来より人々はクジラをただの海洋生物としてではなく神聖な生命体として扱ってきました。この記事ではそんなクジラの特殊な生態系や能力をスピリチュアルの観点から分析し、クジラが本来持っているスピリチュアル的な意味を紐解いていきます。
クジラにまつわる神話・伝承
冒頭でも少し触れているようにクジラは古来より神格化され様々な神話に登場しています。時には神聖な力を宿す聖獣として、時には巨大な怪物として現れますが共通して特別な力を持っていることがわかります。
ケルト神話で有名なケルトではクジラは道を失った者の前に現れ、行く先を指し示してくれる道案内役であると言い伝えられているそうです。
また、ギリシャ神話に登場するケートスもクジラをモチーフとした海獣であると考えられています。
クジラの胴体にライオンに似た頭、胸びれや鱗・尻尾までもっており、ビジュアルは怪物の様に描かれることが多いですが、ケートスが登場する全ての説話には高次元の存在に仕える神獣として描かれており、迷える人間の魂を導くことができるなどの伝承も数多く残されています。
そして古くから伝承が残るクジラの象徴ですが、こちらも国や地域など思想ごとに様々な意味が残っています。アメリカの特に海沿いの先住民達の間では今も尚クジラは「永遠の愛や幸運、気づき」の象徴であるとされ大切に考えられています。
クジラにまつわる象徴
クジラは最大級の海洋生物として広く認知されていますが、スピリチュアルの世界では、古来より高次元の存在に仕える生物であり多数のスピリチュアル意味を持つと認識されています。特にクジラにまつわる象徴は多岐に渡り、各国に様々な伝承が残っています。
ここではその一部を紹介していきます。
水神
クジラは古来より世界各国様々な地域で神格化され神様や神獣として崇められてきました。その人間とは比べ物にならない巨大な存在や神秘のベールに包まれた生態系などが人々を惹きつけ魅了してきたのかもしれません。
日本でもクジラは
- 水の神の化身
- 漁業の神の化身
などとして祀られています。とある地域では七福神の恵比須様の化身がクジラであるという言い伝えが残っているようです。
自然の力
クジラは強大な自然の力の象徴とも考えられています。世界最大級の哺乳類であるクジラはその大きさや生命力の強さから、人間が抗うことのできない大自然の力の象徴とされ、古来捕鯨が行われていた時代には文字通り命がけのやり取りとなっていました。
包容
クジラは「包容」の象徴とも考えられています。その巨大な身体ももちろんですが、サメなどとは異なる温厚な性格からも連想されるものと考えられます。
大海原をその大きな身体で悠然と泳ぎ潮をふくその姿は、母なる海と同じく全てを包み込む包容力を感じざるを得ません。
復讐
意外かもしれませんが、クジラは時にはマイナスなイメージの象徴になることもあります。そのひとつが「復讐」です。これは19世紀に太平洋に存在していたと言われる白鯨「モカ・ディック」から連想されていると考えられます。
この白鯨は近くを航行する漁船などを幾度も難破させ多くの命を奪っています。1850年頃にはモカ・ディックを題材とした小説が発刊され、世の間でクジラと復讐が結びつく出来事となりました。
深海の悪魔
こちらもマイナスなイメージの象徴になりますが、「深海の悪魔」と呼ばれ恐れられている一面も存在しています。人類未到達の場所である深海に生息する超巨大生物ということで、クジラは古来より神格化される一方で人々に恐れられる存在でした。
航行中の船との衝突による難破事故なども深海の悪魔と呼ばれる一因となります。
- クジラの口・・・地獄の門
- 腹の中・・・地獄の領域
などと呼ばれ恐れられていました。
畏怖
復讐や深海の悪魔と言ったマイナスのイメージから連想され、クジラは「畏怖」の象徴となることもあります。本当の深海の姿は人類は未だに全容を把握できていません。
自分たちの知らない世界に生息している巨大な生き物と聞くだけで畏怖の感情が湧き出てくるのではないでしょうか。
また、心理学の中で海洋恐怖症という精神状態があります。
海や川などの大量の水がある空間に対して大きな恐怖を感じてしまう症状
海洋恐怖症の原因のひとつとしてクジラなどの巨大海洋生物が挙げられています。
歌
クジラは超音波を使ったエコロケーションと呼ばれる方法で
- 物の位置を探る
- 仲間とのコミュニケーションを成立させる
などしていると言われています。この超音波は、人間の耳には反復的に聞こえパターンが予測可能な音であるため、ある種の歌の様に聞こえるのです。
クジラの持つ特別な能力
クジラの生態系は未だに全容は解明されておらず神秘のベールに包まれています。中にはスピリチュアルな力としか考えられない特別な能力も備わっていると言われています。
高いコミュニケーション能力
クジラは超音波とも言える特殊な音を出すことで仲間とのコミュニケーションを取っています。
この音は人間が聞けば鼓膜が破裂するほどの大音量で、クジラ同士はなんと800キロ離れていてもコミュニケーションを取ることが可能ではないかとも言われているのです。
直線距離で東京から九州にいる相手とコミュニケーションを取ることが可能ということになります。いくら巨大な身体があるとはいえ信じられない能力であると言えます。
この様な観点からスピリチュアルの世界ではクジラはコミュニケーションを司る象徴とされ、深い意味を秘めていると考えられるようになったのです。
高い潜水能力
クジラは高い潜水能力を持っています。特にマッコウクジラの潜水能力はずば抜けており、我々人間と同じ肺呼吸を行う哺乳類でありながら深さ2000~3000メートルまで潜水することができるようです。
人間はどれだけ鍛えても300メートル程度が限界であると言われており、その10倍の深さまで潜ることが出来るクジラの潜水能力の高さがわかります。
スピリチュアルの世界ではクジラが先の見えない、光の届かない深海に潜っていくその様が潜在意識へのダイブを暗示させることから、クジラを魂や意識の導き手と考えるようになりました。
現にクジラをモチーフとした神獣が迷える魂を導くシーンのある神話も存在しています。
クジラのスピリチュアル意味
クジラは、古来より神格化され世界各地で信仰の対象になっていました。また反対に神話の中にはクジラを畏怖の象徴として描いているものも存在しており、クジラの持つスピリチュアル意味が多様であることを指し示しています。
ここではクジラが持つ数あるスピリチュアル意味の中から代表的なものを抜粋して紹介していきます。
母なる生命・地球を包み込む愛
スピリチュアルの世界ではクジラは精神性が非常に高いと言われ、地球と共に生きることを自ら定めた生物と考えられています。
地球にある全ての存在を許し受け入れる慈愛の生物であり、母なる海に生息する最大級の哺乳類ということから「母なる生命」の意味を有しています。
またクジラの存在は地球規模の影響があるといわれており、クジラの持つ慈愛の精神や包容、優しさは地球を包み込む愛の象徴としての役割があります。
シリウスから来訪した高次元の存在
クジラはその神秘のベールに包まれた生態系や非常に高い波動を有していることから、
- 高次元の存在そのものであるか
- 高次元の存在からの使いではないか
などと考えられています。中でもシリウスから来訪した高次元の存在ではないかという話が有力説として唱えられています。
恒星の固有名称であり、おおいぬ座で最も明るい恒星であり1等星の1つ
太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星とされ、スピリチュアルの世界でも特別な恒星であると考えられています。
古代エジプト文明の頃にはシリウス星人が地球に来訪していたと考えられており、ピラミッドの建造やマヤ暦の作成など当時の文明レベルを凌駕した高度な技術を地球にもたらしたと言われています。
現代に生きる人間の中にもシリウス星人の生まれ変わりが存在している可能性が唱えられていますが、クジラという存在もシリウスから地球に来訪した高次元の存在ではないかと考えられているのです。
クジラの発する超音波とも言える音は宇宙との交信にも用いられているのではないかと推察されています。
高次元の世界へと導く案内者
スピリチュアルの世界でクジラは非常に高い波動を有する生物であると考えられており、神話の中でもクジラをモチーフとした聖獣が登場します。
そしてこの聖獣は迷える魂を導く案内者として描かれており、太古の昔からクジラが魂を導く存在であると認識されていたことがわかります。現在のスピリチュアルの認識ではクジラは地球をアセンションするための存在ではないかと考えられています。
日本語に訳すと次元上昇とも呼ばれ、地球や人類が3次元から5次元などのより高次元に進むこと
人単体の魂のアセンションはターニングポイントを乗り越え波動を高めることや、清廉な魂を保ち続けることでそう難しくない頻度で発生すると言われています。
しかし地球規模のアセンションとなると、莫大なエネルギーや波動の消費が必要になるため滅多に起こる物ではありません。
- マヤ暦の2012年問題
- 1999年のノストラダムスの大予言
などが地球規模のアセンションのきっかけではないかと言われています。そんな地球規模での大きなターニングポイントとなるアセンションですが、ここにクジラが大きく関係しているのではないかと言われているのです。
クジラが保有する莫大な波動や母なる海から分け与えられるエネルギーなどが一定以上蓄積されると、地球のアセンションを手助けするためにそれらを一斉に放出するのです。
地球に存在する全ての生き物はクジラの案内によって次の次元へと進むことが出来るのかもしれません。
クジラの夢
クジラは高い波動を持ち精神性も高いことから、しばしば夢に現れる存在でもあります。ここではクジラが登場する夢についてスピリチュアルの観点から考察しその意味を紹介していきます。
クジラが潮をふく
思いがけない幸運
クジラの潮はエネルギーや波動の象徴であり、あなたへの贈り物として現れています。臨時収入や出世などが期待できるかもしれません。
クジラがジャンプする
大きな変化
その巨大な身体でのジャンプは大きな驚きを表しており、あなたの私生活にも大きなサプライズがあることを暗示しています。
夢の中で驚きの感情だけであれば良いサプライズが待っていますが、同時に恐怖を感じる様であればマイナスの出来事があなたを待ち構えているかもしれません。身辺に注意が必要となります。
深海や海底を泳ぐクジラ
潜在意識の変革
元々クジラは波動の高さや精神性の高さから潜在意識を象徴する存在として考えられています。そのクジラが海の深いところを泳いでいるということはあなたの潜在意識の深いところに変化が起きているということの現れです。
価値観や固定概念の変化はパラダイムシフトとも呼ばれますが、あなたにパラダイムシフトが起きていることを知らせているのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事では「クジラのスピリチュアル意味とは?」のテーマのもと、クジラの神秘のベールに包まれた生態系や特殊な能力をスピリチュアルの観点から考察しご紹介してきました。
クジラは古来より聖獣でもあり怪獣でもあり、様々側面と意味を持った神秘的な生き物とされてきました。スピリチュアルの世界でもアセンションに関係する生き物とも言われており、人間が全容を理解することはまだまだ難しい生物です。
皆さんもただの海洋生物というだけではなくスピリチュアルの観点からもクジラを観察してみてはいかがでしょうか。人生を豊かにするヒントが何か見つかるかもしれません。
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