当サイトには広告が含まれます。

飲むとやばいサプリ一覧!こんな飲み方も注意して【管理栄養士監修】

健康維持や促進のために、多くの人が飲んでいるサプリメント。

一般的に、サプリメントとは「特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の製品」とされています。

しかし、健康食品やサプリメントには明確な定義がなく、広義的にはサプリメントも健康食品の一つであると考えられています1

そんな「健康に良い」とされるサプリメントですが、中には「飲むとやばい」といわれているものもあるようです。

監修者
藤本 麻代
藤本 麻代
管理栄養士・栄養士歴17年

病院勤務5年、保育園勤務12年。現在は病院で勤務しています。SNSやネットなどで食の情報がたくさんありますが、正しい食の知識を発信し、みなさんの健康に少しでも役に立てるようようにしていきたいです。

監修者の詳細

飲むとやばいサプリ

「飲むとやばい」といわれているものや、飲む際に注意が必要なサプリメントをご紹介します。

品質管理がされていない海外のサプリなど

インターネット通販などで、日本にはない種類のサプリメントを見つけて購入を検討している方もいるかもしれません。

しかし、海外製品を購入する際には注意が必要です。

海外のサプリメントは、日本の法律に基づいて製造・販売されているわけではありません。そのため、日本では安全性に問題があると考えられており、承認されていない成分を含んでいる可能性があります。
また、中にはそもそも違法の医薬品成分を含む製品や、日本では医薬品に分類される製品もあります。このような日本の法律に基づいた品質・有効性・安全性の確認がされていない製品を「無承認無許可医薬品」といいます2

さらに、インターネット通販などでは怪しい輸入業者や偽物を販売する業者も存在します。有名メーカーの製品を偽造したものや誇大広告と考えられる製品の販売も横行しています。
実際に、厚生労働省も健康被害事例の公開や注意喚起をしています3

そのような製品を購入し、問題が発生しても個人の責任となる場合もあるため、購入する際には十分な注意が必要です。
通販サイトに記載された販売会社や住所などの情報をしっかりと確認した上で、本当に信用できる製品か見極めなければなりません。価格や誇大広告に踊らされず、冷静に判断することが大切です。

また、「サプリメント大国」といわれるアメリカのサプリメントには、日本の製品よりも有効成分の含有量が多いものもあります。日本人とアメリカ人では体格も異なるため、アメリカ製品の方がサイズも大きく、含有量も多いケースもあると考えられます。
そのため、含有量に注意して摂取しなければ、過剰摂取になる可能性もあります4

これらのことから、海外のサプリメントを購入する際には十分に注意しましょう。

プエラリア・ミリフィカ含有のバストアップを謳うサプリ【規定量であれば問題はないが安易な摂取は控えたほうが良いとされている】

プエラリア・ミリフィカ含有のバストアップを謳うサプリ

バストアップやスタイルアップ、ダイエット、肌にハリを与えるなどの効果をうたって販売されている「プエラリア・ミリフィカ」という原材料が配合されたサプリメント。

実は、このプエラリア・ミリフィカ含有のサプリメントは多くの危害情報が報告されており、特に若い女性を中心に危害が多発しているといわれています5

具体的には、消化器障害(腹痛や嘔吐、下痢)や月経不順・不正出血、皮膚障害(発疹、蕁麻疹)の症状が多く見られました。その他にも、頭痛や乳房の異常、呼吸器障害などの症状も報告されています。

モデルのブログや、ウェブサイトのバナー広告などから販売サイトにアクセスし、定期購入をしたというケースが多いようです。服用をやめたら体調が回復したり、病院で治療を受け服用をやめるように指示されたりしたとのことです。

プエラリア・ミリフィカには、大豆のイソフラボン類含有量の約1,000~10,000倍という強力なエストロゲン活性があるといわれています。エストロゲンは女性ホルモンの一種であるため、過剰摂取によりホルモンバランスが崩れ、健康被害が生じてしまうと考えられています。

日本医師会や厚生労働省が注意喚起をしているため、使用にはくれぐれも注意しましょう。また、健康被害が生じた場合は、消費者庁の「消費者ホットライン(全国共通電話番号 188)」などに相談しましょう678

トリプトファン【摂取自体に問題はないが、過去に事件があった】

必須アミノ酸の一つである、トリプトファンの摂取にも注意が必要です。

1989〜1990年ごろ、アメリカで昭和電工が製造したトリプトファンを含む健康食品を摂取した人の中に、好酸球増加筋肉痛症候群が多発しました。これは「トリプトファン事件」と呼ばれており、アメリカ食品医薬品局(FDA)が調査研究を実施しました。

トリプトファンはチーズやヨーグルト、レバーなどの食品にも含まれているため、摂取すること自体は問題ありません。しかし、過剰摂取は肝変異や体調不良の原因となるといわれています9

グルコサミン【妊娠・授乳中の摂取は避けるべき】

グルコサミンはアミノ糖の一つで、関節の痛みや骨関節炎に効くといわれています。ヒトでの有効性について、国立健康・栄養研究所の報告では、硫酸グルコサミンの摂取は骨関節炎におそらく有効と思われているが、重篤かつ慢性的な骨関節炎の痛みの緩和については、その効果がないことが示唆されています。
また、適切に摂取する場合は安全だとされていますが、若年層の人が長期的に摂取すると、自然な軟骨再生力が低下する可能性があると考えられています。

血糖値や血圧、血中コレステロール、トリグリセリド値が上昇することが報告されているため、糖尿病や高脂血症などの患者は十分に注意して摂取しなければなりません。
さらに、データが十分でなく、安全性が確保できないため、妊娠・授乳中の摂取は避けるべきだといわれています10

センナ葉【日本では医薬品成分】

便秘薬として広く知られている生薬、センナ葉も注意が必要です。

日本では医薬品成分とされているため、厚生労働省はセンナ葉が含まれる製品の摂取により、健康被害が生じるおそれが否定できないとしています11

便秘や便秘による症状の緩和に効果があるといわれる一方で、過剰摂取をすると下痢や嘔吐、腹痛を起こす可能性があります。
摂取量に十分注意し、正しく服用しましょう。

過剰摂取が危険なやばいサプリメント

上述したもの以外にも、過剰摂取が危険なサプリメントがあります。

例えば、ビタミンA。
ビタミンAは体内に蓄積しやすい脂溶性ビタミンで、皮膚や粘膜、目の健康を維持するのに役立つといわれています。

しかし、過剰摂取すると頭痛や脳脊髄液圧の上昇、頭蓋内圧亢進症、皮膚の異常、口唇炎、脱毛症、食欲不振、筋肉痛などの症状が生じる可能性があります12

また、鉄分も過剰摂取すると危険だといわれています。
赤血球中のヘモグロビンの材料となるミネラルで、体中に酸素を運ぶ役割を担う鉄分。体にとっては必要な栄養素ですが、過剰摂取をすることにより全身の組織に過剰な鉄分が蓄積します。

特に、内分泌器官や肝臓、心臓に蓄積してしまうと、症状や合併症が生じる危険性があります。
一度にたくさんの鉄を摂取すると、鉄中毒になり、消化管や肝臓、心臓、脳が損傷し、死に至ることもあります。
命の危険にも関わるため、摂取量には十分に注意しましょう13

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、関節痛の緩和や美肌に効果があるといわれています。
しかし、「経口摂取によるヒトでの有効性・安全性については信頼できるデータは見当たらない」とされています。また、関節内投与の副作用としてアレルギー反応が起こるケースもあります。

ヒアルロン酸のサプリメントは多く見られますが、有効性・安全性が十分に証明されていないため、摂取には注意が必要です。
特に妊娠・授乳中の摂取は避けるべきだといえます14

ビタミンC

ビタミンC

ビタミンには、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2種類があります。水溶性ビタミンは、必要な分だけが体液に溶け込み、余分なものは尿として排出されます。

ビタミンCは、風邪予防や免疫力向上、美容など、さまざまな効果があるといわれており、多くのマルチビタミンサプリメントに含まれています。
しかし、ビタミンCを過剰摂取すると、下痢や吐き気、胃けいれんなどの症状が出る可能性があります。

摂取しすぎるとかえって体調が悪くなるため、摂取量には気をつけましょう1516

ビタミンD

ビタミンDには、カルシウムの吸収促進やバランス調整をする働きがあり、骨粗しょう症の予防にも効果があるといわれています。
しかし、過剰摂取すると食欲減退や吐き気、嘔吐、脱力感、神経質、さらには高カルシウム血症や慢性腎臓病などを引き起こす危険性があります。

ビタミンDは、日光浴や食事によって摂取できるため、サプリメントで毎日補給する必要はないという考えもあります17

ビタミンB

ビタミンB群はエネルギー代謝や神経系の機能にとって重要な栄養素です。ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類があります。
ビタミンB群も水溶性ビタミンであるため、余分に摂取した分は尿として排出されます。

また、過剰摂取すると尿から排出されるだけでなく、頭痛やいらだち、不眠、速脈、脆弱化(ぜいじゃくか)、接触皮膚炎、かゆみなどの症状を引き起こす可能性があります18

ビタミンB群は食事によって摂取できるため、サプリメントで毎日補給する必要はないという考えもあります。

副作用が懸念されるサプリメント

ダイエットや筋肉増強、エネルギー代謝向上のためのサプリメントなどに含まれるエフェドラ(麻黄:まおう)。

エフェドラは中国やモンゴルに自生しているマオウ科の植物です。日本では生薬のマオウ(医薬品成分)に該当します。漢方薬として咳や痰、鼻づまりなどに用いられており、一般用医薬品(OTC)にも多用されています。

エフェドラは昔、アメリカで人気のサプリメントでしたが、服用後の死亡事故などが多発しました。副作用である食欲不振や不眠、血圧上昇、体温上昇などを逆手に取って、ダイエットサプリメントとして使用されていたことが原因と考えられています。その結果、2004年4月にFDAは全米でサプリメントとしての販売を禁止しました1920

EU(欧州連合)でも2015年にエフェドラ・ハーブおよびその調製品を「食品への使用を禁止する物質リスト」へ追加したことを発表しています21

上述した通り、日本では医薬品成分として扱われていますが、サプリメントや健康食品に使用することは禁止されています。

とはいえ、エフェドラを含む海外製のサプリメントが通販サイトなどで販売されている可能性はあります。引き続き、注意が必要といえるでしょう。

特定の病状・薬との相互作用があるサプリメント

ヨヒンベは、勃起不全や運動能力の向上、体重減少、狭心症、高血圧、糖尿病性ニューロパチーなどの症状に効果があるといわれています。

しかし、ダイエットなどを目的としたヨヒンベの成分を含むサプリメントは、多くの国で制限・禁止されています。
サプリメントとしてのヨヒンベは、重篤な副作用や不正確な表示により、安全性が確保されていません。
また、抗うつ薬(フェネルジンやトラニルシプロミンなどのモノアミン酸化酵素阻害剤といわれる抗うつ薬)を服用している場合は、相互作用する可能性があるため使用を避けるべきです22

また、セントジョーンズワートも飲み合わせに注意が必要です。
ヨーロッパでは医薬品として承認している国も多く、軽症・中等症のうつ病に効果があるといわれています。日本でもサプリメントなどで販売されています。

しかし、免疫を抑制する薬や気管支を拡張する薬、てんかんを抑制する薬、心臓の働きを強める薬、不整脈を抑制する薬、経口避妊薬、一部の抗がん剤などと一緒に摂取すると、血液中の薬物濃度が下がり、効果が得られないことがあります23

  1. 厚生労働省「1) 健康食品やサプリメントの名称について」
  2. 厚生労働省「無承認無許可医薬品情報」
  3. 厚生労働省「「いわゆる健康食品」による健康被害事例」
  4. 広域医療法人明和会 整形外科 スポーツ・栄養クリニック「Q:サプリメント大国・アメリカのサプリを日本人が飲んでも大丈夫?」
  5. 美容を目的とした「プエラリア・ミリフィカ」を含む健康食品-若い女性に危害が多発!安易な摂取は控えましょう-, https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170713_1.html, 2023年8月18日閲覧
  6. 日本医師会「「プエラリア・ミリフィカ」を含む健康食品の使用にご注意を!」
  7. 厚生労働省「プエラリア・ミリフィカを含む健康食品に関するQ&A」
  8. 厚生労働省「プエラリア・ミリフィカを含む「健康食品」について」
  9. Dr.AGAクリニック「トリプトファンの効果と副作用」
  10. 食品安全委員会「グルコサミン・コンドロイチン・コラーゲン等を含んだ食品の広告について」
  11. 厚生労働省「医薬品成分(センナ葉等)が検出されたいわゆる健康食品について」
  12. 公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ビタミンAの働きと1日の摂取量」
  13. MSD マニュアル「鉄過剰症の概要」
  14. 医療法人 愛晋会 中江病院「飲むヒアルロン酸は効くのでしょうか?」
  15. 厚生労働省 e-ヘルスネット「ビタミン」
  16. 厚生労働省『「統合医療に係る 情報発信等推進事業』eJIM「ビタミンC」
  17. 日本腎臓学会「慢性腎臓病とビタミンD」
  18. 厚生労働省「慢(2)水溶性ビタミン ①ビタミン B1」
  19. 一般社団法人 北海道薬剤師会 公式サイト「エフェドラ(Ephedra)について」
  20. 日経 Gooday「エフェドラ」
  21. 食品安全委員会「「エフェドラ・ハーブ」及び「ヨヒンベ」を含むサプリメントに注意(欧州連合(EU)が規制)」
  22. 厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』eJIM「ヨヒンベ」
  23. 大阪市立総合医療センター「薬と食の相互作用」

コメント