あなたは『浄化』の働きをご存知ですか?
私たちの身の周りには、「清浄なエネルギー」と「不浄なエネルギー」が渦巻いています。
もしあなたが不浄なエネルギーに慣れてしまっていたら、清浄な状態を忘れてしまっているかもしれません。
清浄な状態を忘れてしまっている時は、不浄な空間やエネルギーに慣れ、それがあなたにとっての『正常』になってしまっています。
今回は、 『浄化』とは根本的にどういうことか、身体レベルで分かる浄化から、大自然の浄化まで、幅広く解説させていただきます。
あなたの毎日に正常なエネルギーを取り入れられるよう、是非最後までお付き合いくださいね!
身体と浄化
身体的な浄化には次の3つがあります。
- 毒出し
- 自己治癒力の回復
- 循環の正常化
1つずつ解説させていただきますね!
毒出し
毒出しとは、膿出しやデトックスというように、身体に溜まった老廃物や気の滞りを解消する作用のことです。
例えば、ホコリやダニに敏感な場合、咳や鼻水、涙が出るなどして、空間にある有害物質に対して反応が出ます。
これ自体はアレルギー反応ですが、その後の身体の作用が大事です。
アレルギー反応が収まるまで、身体は臨戦態勢になり、水を多く摂取したり、空気が綺麗なところで過ごす必要があります。
『浄化』というと、目に見えないことばかり扱われますが、こういった身体的な作用も含まれます。
自己治癒力の回復
自己治癒力とは、身体の免疫力や、軽い病気から重い病気に対抗し、身体を健康な元の状態に戻す力を指します。
私たちの身体や皮膚には「常在菌」が沢山潜んでいますが、抵抗力や免疫力があるため、身体に不調が表れることは普段ありません。
ですが疲労や極度のストレスによって、いつもは何ともなくても、風邪をひいてしまったり、アレルギー反応が出てしまうことがあります。
こういった場合、自己治癒力が低下し、内臓機能や身体能力にまで影響が出て、体調不良や免疫不全に発展することもあるのです。
「自己治癒」という名前の通り、私たちの身体には、自ら不調を治す力が備わっています。
自己治癒力が低下する時は、慢性疲労や継続的なストレス、空間的・エネルギー的な圧迫や負の影響、自己不信など沢山の原因が挙げられます。
現代社会は悩み事が尽きない超情報化社会で、人と触れ合わなくても自己治癒力が低下することがあります。
自然の中に身を置いたり、植物や動物と触れ合ったり、1人の時間を確保したりすることで、身体的な安定を取り戻すことができるでしょう。
循環の正常化
身体の循環の正常化とは、本来の身体機能や生活リズム・サイクルを元に戻すことを指します。
平日の睡眠不足を、週末に寝溜めすることによって、気分的にはスッキリしますが、「睡眠負債」は溜まっていくとされています。
望んで不摂生をしていない場合でも、身体にとっては、昼夜逆転の生活や、不規則な生活は不摂生となり、身体の循環は乱れてしまうのです。
人間の体は自然のサイクルに対応していますので、特に四季とともに生活する日本人は、季節の変わり目に体調を崩しやすいです。
気やエネルギーの変化に順応するために、時に私たちの身体は体調不良という形で、身体の循環を正常化させようとします。
身体の仕組みや機能、都合を考えずに若さや忙しさにかまけて無理をしていると、身体は強制的にシャットダウンをかけてしまうので、普段から注意が必要です。
スピリチュアルにおける身体的な浄化の症状と好転反応
スピリチュアル的な観点から、身体的な浄化の症状と好転反応について解説します。
身体は物質であり、スピリチュアル的に言えば、「魂の器」と表現することができます。
まずは、身体的な浄化の症状をご紹介していきましょう。
身体的な浄化の症状
生活態度や体質によって、『浄化』として表れる症状は様々です。
- 風邪:抵抗力・免疫力を回復することにエネルギーを回す
- 発熱:菌やウィルスの無害化のために熱を発散する
- 下痢:過剰な刺激やウィルス、菌などを排出する
- アレルギー:皮膚や体内の菌やウィルスに対抗する
- 脱水症状:有害物質や老廃物の排出にエネルギーを回す
- 発疹:刺激物や有害物質に反応し、正常化を行う
- 化膿:菌やウィルス、有害物質の膿出しを行う etc
一時的な不調は身体の自浄作用であり、正常化が進んでいる証拠です。
時に軽い症状が重なり、回復に時間がかかる場合もありますし、持病や潜在していた病気が見つかることもあります。
私たちの身体は確かにタフですが、精妙な組織の集合体でもあります。
悪習慣や疲労・ストレスが積み重なることで虚弱体質になってしまうこともありますから、健康的な生活を送ることが大事です。
身体的な好転反応とは?
好転反応とは、一時的な不調を経て「元の状態に戻そうとする」自浄作用・自己修復のプロセスを意味します。
先ほど挙げた症状は、すべて好転反応です。
この世にはプラスとマイナスの働きがあり、私たちはその両極のグラデーションを行き来しています。
陰陽五行説ではプラスを陽、マイナスを陰と呼ぶことは有名ですね。
また太陽と月も陰陽の関係にあります。
特に月は、太陽の光を反射し、常に満ち欠けを続けています。
満月や新月は一瞬の状態で、「万物は流転する」ということを、誰の目にも分かりやすく体現しているようです。
私たちの身体の細胞も毎日生まれ変わっていますし、爪や肌・髪・体液などすべてが循環しています。
その循環が乱れる時に好転反応が表れ、元の正常な状態に戻そうと働くのです。
寿命まで淡々と働いてくれる身体の作りの精妙さには、毎日感謝しなくてはいけませんね!
スピリチュアルにおける精神的な浄化の症状と好転反応
次に精神的な浄化の症状と、好転反応について解説していきます。
身体と心は表裏一体です。
身体に起こることは、目に見えない領域でも起こっていますが、精神的な変化は分かりにくいものですよね?
極端に精神的な不調が起こることにより、私たちは浄化作用を自覚することができるのです。
精神的な浄化の症状
精神的な浄化の症状は、軽いものから長期に続くものまで様々です。
精神的な不調や不和は、一瞬で解消されることもあれば、じっくりと癒しの時間を持つことで、以前より精神的に強くなることもあります。
私たちの人生は、感情に支配されている部分が大きく、心の安定は誰にとっても軽視することができないものです。
まずは、分かりやすい精神の乱れを挙げます。
- 心がザワつく、落ち着きがなくなる:不安や恐怖の表れ
- 精神不安:不安や恐怖の原因や対象があることを知らせる
- 極度の緊張:危険や不快感が表面化する
- パニック状態:理性が失われ、感情が暴走する
- 八つ当たり:怒りの矛先を決め、感情を発散し、心を安定させようとする
- 落ち込み:自尊心が傷つき、一時的に無気力になる
- 虚脱感:心身ともに活力が無くなる
- 激昂:怒りが限界に達し、攻撃的・破壊的・衝動的に行動する
- 自己嫌悪:自分自身に対して不快感や違和感・罪悪感などを感じる
- 自己否定:自分の存在や言動、人生を受け入れられなくなる
- 自己不信:自分の存在や言動、人生に対して悲観的になる etc
精神の乱れは、自分自身に対しても他者に対しても起こります。
また現実や世界に対する漠然とした感情が生まれることもあるでしょう。
そんな時に私たちは、何かのキッカケや力を借りなければ、不調和を解消することができません。
精神の乱れや不安定、不調を引き起こす原因は以下の通りです。
- 幼少期・過去のトラウマに触れられる
- コンプレックスを刺激される
- 過去のパターンを繰り返す
- 自ら過去の傷を引き出す →自傷行為に発展する場合もある
- 二次感情 (出来事に対する自分の解釈) に囚われる
- 他人の言葉、行い、態度、生き方などがトリガーになる
- 衝撃的な出来事、事故、身内や知り合いの死がトリガーになる
- 人生の岐路や感情のサイクル、運の巡り合わせに左右される etc
よくビジネスの業界では、「人は感情によって動き、理性によって納得する」と言われます。
テレビやインターネット、YouTubeやインスタグラムで目にする広告には、あなたの感情を揺さぶる表現が「敢えて」使われています。
なぜなら私たちは「感情の生き物」だからで、購買心理をよく把握し、私たちの感情にアプローチすることが最善だからです。
ですから私たちの人生は、いかに自分の感情をなだめ、自分にも周りにも危害が出ないようにするかに悩まされます。
衝動買いや誹謗中傷、自傷行為、恋愛依存、家庭内暴力は、精神不安や自分の感情に対し無知なことが発端であることが多いのです。
精神的な好転反応とは?
それでは精神的な症状と、浄化はどのような関係があるのかを解説していきます。
精神的な不和や不安定は、感情が漂い心が定まらないことを意味します。
ですが精神的なトラブルや不調は、一概に悪いとは言えません。
身体的な好転反応でお話した通り、好転反応は「一時的な不調」として表れるからです。
例えば、誰かの言葉尻であなたが傷つき、落ち込んだとします。
一時的に落ち込んだ時、あなたは内省的になり、色んなことに考えを巡らせるでしょう。
のちに、あなたを傷つけたと思っていた言葉が、実はあなたの思い違いであった場合、その瞬間あなたの落ち込みは晴れるかもしれません。
ただあなたが落ち込んでいる間、あなたは普段見落としていたことや、意識していないことに気づきます。
「人は見かけによらない」と言われますが、それは心や感情も同じです。
またあなたの「価値観」や「解釈」、「思い込み」は、あなたの感情の揺れと密接に繋がり、身体的な反応にまで及ぶこともあります。
以下が、精神的な好転反応に伴う感情の例です。
- 怒り:普段我慢していたことで、気づかなかったことを自覚する
- 寂しさ:人の優しさや有難みを痛感し、態度や在り方を改める
- 哀しさ:自分の無力さや、どうしようもないことを知り乗り越える
- 悔しさ:事の重大さや、自分の努力不足、状況を受け入れる
- 憎しみ:愛情の深さ、関心、損得を自覚する
- 不安・恐怖:コンプレックスや未知のもの、脅威の対象が分かる
- 恥:コンプレックスや根深いトラウマが明確になる
- 失望:理想と現実、思い込みと現実の違いが明確になる
- 無気力:八方塞がりになり、等身大の自分を知る etc
日本語は大変奥深く、感情を表現するためにあるような精妙な言語です。
感情を表す「情緒語」は、8,000語を超えると言われています。
感情はエネルギーと同じで、グラデーションのように常に変化し続けますが、私たちは微細な変化に気がつきません。
裏を返せば、いちいち小さな変化に反応していては、普段の生活はままならなくなるのです。
ですから現代では、瞑想や内観が重要視され、多くの人が実践するのです。
その理由の1つに、急激な精神的好転反応が起こらないよう、日々感情を安定させ、理性的・客観的に自分の感情を把握することがあります。
あなたに精神的な好転反応が出る時、髪や胸を掻きむしりたくなるような、どうしようもない状態に陥ってしまうかもしれません。
ですが何度もお伝えしているように、好転反応は一時的であることが多いので、「楽観的になれ」とは言いませんが、気を長く持つことが大切です。
そして精神的な好転反応を経験している人ほど、自分にも他人にも優しく接することができます。
好転反応を恐れず、毎日を丁寧に過ごすことを心がけてくださいね!
空間的な浄化
空間的な浄化とは、場にあるエネルギーが清浄化されるという意味です。
空間的な浄化は、物理的にもエネルギー的にも行うことができます。
掃除や整理整頓、音楽や音、映像や視覚効果、素材やデザイン、照明、そして人の存在感やエネルギーなども含まれます。
「空間デザイン」という言葉がありますが、それは単に見栄えのための設計だけではなく、形や空間・場に生まれるエネルギーを整える作用でもあります。
特に有名な神宮や神社は、何人もの方が清掃されているため、空間的にも整っています。
空間が綺麗であること、また綺麗な状態を維持しようとする意識が働き、そういった場には清浄なエネルギーが定着するのです。
人が神聖な場所に行きたがるのは、実はその空間が常に清浄に保たれているからなのです。
スピリチュアルにおける空間的な浄化の現象
スピリチュアルにおける空間的な浄化の現象は、「エネルギーの調整」と「意図された清浄化」です。
先ほど、空間的な浄化は物理的に起こすことができる、とお話ししました。
空間は、物の力と霊的な力が重なっているからです。
そこで、空間的な浄化の例をご紹介します。
- 色:清浄化や純化、調整のエネルギーの働きを活用できる
- 自然音:自然のサイクルにより、空間に流れを起こし、整える
- 形:丸は調和の作用があり、角にはエネルギーが鬱滞する
- 質:滑らかさや艶、柔らかさや硬さには固有のエネルギーがある
- 素材:物そのものが持つエネルギーを活用できる
- 言葉:祓詞・祝詞、大和言葉、肯定的な言葉は空間を浄化する
- 香り:浄化や邪気払いの作用により空間を清浄化できる
- 花・木々:生命力と気の巡りを回す
- ファン:風を起こし、エネルギーを回す
- 照明:明暗を使い分け、空間の雰囲気とエネルギーを調整する
- 場所・土地:エネルギー場・地場といった特有のエネルギーがある etc
私たちが長く滞在する場所は、特に空間的な浄化が必要です。
美術館や図書館、博物館や映画館などは確かに人が集まりますが、掃除・清掃はきちんとされますし、決まった時間に閉まり、エネルギーも安定します。
ただショッピングモールやスーパー・コンビニなどは、購買意欲を掻き立てるように施されているため、落ち着きがありません。
また人の感情が行き交い、その場に感情が染みつくため、感受性が豊かな人はあまり長居できないことも多いはずです。
意図的に空間的な浄化を起こすためには、日常的な手入れやエネルギーの入れ替えが必要になります。
神社でのお祓いやお寺での護摩焚きは、意図して、集中的に一気に浄化を起こします。
それは場を清浄化するとともに、その場に居合わせる人の身体と心・エネルギー場に作用し、身体と精神の好転反応に繋がることもあるでしょう。
更に言えば、空間は「環境」であるとも表現できます。
「環境」は、物・人・エネルギーが共存し、常に影響を与え合っている関係性にあります。
あなたが環境である空間を整え、浄化や清浄化を心がけることで、あなた自身はもちろん、あなたに接する人々も清々しい時間を過ごすことができるのです。
気象や自然の働きの浄化
ここまで身体、精神、空間と浄化の関係についてお話ししてきましたが、もう少し視点を上げ、大きい規模での浄化について解説していきます。
気象や自然の働きは、エネルギーの変化そのものと言えます。
一年中夏の国もあれば、冬の国もあります。
国や国境は、人間の概念によって作られ、人同士が約束して決めたものです。
ですから本来、「土地」には境目というものがなく、ただその場のエネルギーや気があるだけなのです。
またその地に合った気象が繰り返され、自然の働きは常に循環します。
人類は元々、アニミズム (自然信仰) で生命活動を営んでいました。
太陽や月といった、目に見えて常に変化する対象を神格化させたり、山が神の現れと解釈していた時代もあります。
物に神が宿る (付喪神:つくもがみ) という概念もあり、人の感情や思い入れが「エネルギー体」となって魂となり、物に宿ることを意味します。
こんな言い方をしたら滑稽に感じてしまうかもしれませんが、私たちの目に映るものは、すべて神格化することができます。
隕石や流れ星、朝日や満月などに神秘性を感じるのは、それらを生み (創り)、働かせる「力」があると、私たちが無意識で確信しているからではないでしょうか?
そのようなことばかり考えていられないほどに、私たちは忙しかったり、物を持ち過ぎるようになりました。
ですが時に、天災や激しい気象の変化により、私たちの日常は一変します。
そうした時に、私たちは大自然を前に無力であることを思い知るのですね。
スピリチュアルにおける気象や自然の働きの浄化の例
それでは自然について、普段は考えない解釈をお伝えしたところで、スピリチュアル的に気象や自然の働きの浄化の例をご紹介します。
言われてみれば、毎日浄化の連続だ!という風に感じていただけるでしょう。
- 雨:汚れを流し、高いところから低いところへ水を運ぶ
- 風:エネルギーを回し、大自然の循環を行う
- 日光:すべてに熱を与え、生命力を与える
- 雪:土地を清浄化し、水として海に還る
- 雲:雨を降らせ、気温の調節を行い、大地を保護する
- 台風:自然現象としての嵐は、大きなエネルギー転換を行う
- 地震:大きな範囲でエネルギーの調整と発散を行う
- 竜巻:大地と空のエネルギーを融合させ、調整を行う
- 霧:湿度を上げ、大地を潤い、水を増やす etc
自然現象には必ず原因があるものですが、その原因ですら、目に見えない世界からの働きかけであり、浄化の働きそのものです。
私たちの1日や人生など、自然の力で一変してしまいます。
確かに毎日至るところで天災があったり、飢餓、水難が起こっています。
ですがおおもとを考えると、この地球だけが、無限大に広がる宇宙銀河の中で物理的・空間的・時間的に生命が顕在し、営みを許されている環境です。
誰も、平和な明日が必ず来るとは、約束できません。
ですが、私たちはこの地球に生きることを許され、今日を生きることができています。
地球・自然の働きそのものが浄化として働き、私たちに多くの恵みを与えてくれていることを忘れずに、毎日の小さな変化にも気づいていきたいですね!
まとめ
今回は身体・精神・空間、気象や自然現象を例に、スピリチュアルな観点から『浄化』について詳しく解説させていただきました。
私たちは案外単純な生き物で、好きなものに対しては貪欲に、嫌いなものに対しては無関心になったりするものですが、それは決して滑稽ではありません。
もしかしたら、私たちのような浮き沈みが激しく、争いながら愛や喜びを体験する存在は、地球や宇宙・神様にとって愛しい存在なのかもしれませんね。
とはいえ、急に浄化作用が起こった時、私たちは戸惑ってしまうこともあるでしょう。
あなたの身に浄化や好転反応が起こった時、今回の記事を思い出していただけたら幸いです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また、次の記事でお会いしましょう!
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