身近に平気で人を陥れたり、騙したりするような人がいたら、もしかするとその人は「ソシオパス」かもしれません。
ソシオパスと深く関わると、トラブルに巻き込まれたり利用されたりするリスクがあるため注意が必要です。
こちらの記事では、ソシオパスが嫌がること10選と対処法をご紹介します。
ソシオパスとは
ソシオパスとは精神疾患の一つで、反社会的な行動や気質を特徴とする反社会性パーソナリティ障害に含まれます。
共感力が低いため、自分の利益や快楽のためであれば良心に欠けた行動をとったり、平気で人を陥れたりします。場合によっては人を騙したり、最悪の場合は犯罪行為をしたりすることもあります。
社交的でいい人を装うこともありますが、人間関係でトラブルを抱えることが多いです。関わるとトラブルに巻き込まれる可能性が高いため、注意が必要といえます。
ソシオパスが嫌がること 10選
まずは、ソシオパスが嫌がること10選を見ていきましょう。
1. 自分が利用されること
ソシオパスは自分の利益や快楽のために、平気で人を利用したり、人から搾取したりしようとします。
しかし、反対に自分が利用されたり搾取されたりすることは許せません。
良心に欠けており自分勝手なため、自分がされて嫌なことを人には平気でしてしまうのです。
2. 自分がコントロールされること
ソシオパスは、自分のために人やその場をコントロールしようとすることがあります。
最初は頼れる人に見えるかもしれませんが、頼れる人を装って人やその場を支配しているのです。
そのため、ソシオパスは自分がコントロールされる側になることを嫌います。常に自分が主導権を握り、コントロールできる立場にいたいのです。
3. 思い通りにならない人や状況
ソシオパスは、自分の利益や快楽のために人を利用したりコントロールしようとしたりします。
いい人を装って人を騙したり、反社会的な行動をとったりすることも平気でします。しかし、さまざまな手を使っても相手や状況が自分の思い通りにならなければイライラして腹を立てるでしょう。マイペースな人や思い通りにならない状況を嫌うのです。
4. 嘘を見抜かれること
人を騙すためについた嘘を見抜かれることも嫌がります。
ソシオパスは、自分の利益のためであれば平気で人を騙します。いい人を装って近づいたり、言葉巧みに人を操ったりします。
しかし、そんな嘘を見抜かれてしまえば計画は台無しです。嘘を見抜いてくるような鋭い人も嫌うでしょう。
5. 計画を知られる
嘘や計画を周囲に知られることも嫌います。
ソシオパスは表向きでは社交的でいい人を装っていることが多いため、嘘をついたり人を利用するような計画を立てていたりすることを周囲の人に知られることを嫌がるのです。
誰か一人に嘘や計画を見抜かれ、うわさが広まってしまえば自分にとって不利な状況になります。計画も台無しになるため、嘘や計画を見抜かれて周囲の人に知られることを嫌います。
6. 不利な立場になること
ソシオパスは自分が不利な立場になることを嫌がります。
基本的には、自分の利益や快楽のために行動しているため損得勘定で物事を見ています。そのため、自分が不利になっている状況には非常に敏感です。
どんなに小さなことであっても、常に自分の利益のことを考えていたり、人より有利な立場になっていたいと思っていたりします。
7. 冷静に対応されること
ソシオパスは、人を利用するために嘘をついて騙すことがあります。そんなときに冷静に対応されたり、自分の言動に全く動じない人がいたりすればイライラするでしょう。
人の良心や感情に訴えかけて騙そうとしているのに、冷静かつ論理的に対応されてしまうと相手をコントロールできないためです。
8. 孤立すること
ソシオパスはコミュニティの中で孤立することも嫌がります。
コミュニティの中で自分が優位になるために行動しているところがあるため、孤立してしまうと計画を実行しづらくなります。
そのため、人との関わりを断たれたり、自分一人だけが孤立してしまうことを嫌うのです。
9. 発言権がない状況
ソシオパスは発言権を持ち、自分が主導権を握っている状況を好みます。そのため、組織やコミュニティの中で、自分の発言権が弱かったり全くなかったりする状況を嫌います。
発言権がなければ、人をコントロールしたり利用したりすることができないためです。
10. 相手の方が上手であること
利用したいと思った相手が、自分よりも上手(うわて)で利用したり騙したりできないという状況も嫌うでしょう。
冷静かつ論理的に対応され、嘘も見抜かれてしまう相手の前では無力です。
ソシオパスの対処法
会社やコミュニティなどで身近にソシオパスがいる場合、深く関わって利用されたり、トラブルに巻き込まれたりすることは避けたいですよね。
最後に、ソシオパスの対処法をご紹介します。
必要以上に関わらない
まずは、必要以上に関わらないことが大切です。
会社や学校、親戚などにソシオパスがいる場合、完全に関係を断つことは難しいかもしれません。もちろん、関係を断つ方が安全ですが、難しい場合は必要以上に関わらないよう距離を保つことを心がけましょう。
ソシオパスはターゲットにした相手と親密になることで利用したり、操ろうとしたりします。また、親密になった後で「この人は利用できそう」と思われてしまうと、コントロールされてしまう危険性もあります。
親切にしすぎない
ソシオパスに「この人は利用できそう」と思われてしまう原因の1つとして、親切すぎるということが考えられます。
優しくて親切で、何でも受け入れてくれる人は「自分の思い通りになってくれそう」「自分の言うことを何でも聞いてくれそう」と判断されてしまいます。
ソシオパスには親切にしすぎず、少しドライなくらいの対応をした方が安全です。また、イエスマンにならず「ノー」を言える人になりましょう。最初は小さな要求であっても受け入れていくうちに、無理な要求をしてくる可能性もあります。
断る勇気を持ち、過度に優しくしないようにすることが大切です。
下手に出ない
親切にしすぎないことと近いですが、下手(したて)に出ないことも大切です。
ソシオパスが先輩や上司であっても、必要以上にへりくだったり敬ったりしないよう心がけましょう。下手に出ると利用されやすくなってしまうためです。
自分の軸をしっかりと持ち、利用されたり丸め込まれたりしないよう注意しましょう。
否定しすぎない
ソシオパスの言うことを強く否定しすぎないことも大切です。
強く否定することで敵だと認識され、攻撃されてしまう危険性があります。
何でも受け入れる必要はありませんが、敵だと思われないよう適当に話を聞き流すことを心がけましょう。賛同もしないけど否定もしない、ほどよい距離感を維持することがポイントです。
自分の情報を与えない
ソシオパスは社交的でいい人を装って、人と親密になろうとします。親密になり相手のことを知ることで、利用できるかどうかを判断します。そのため、自分の情報を与えないことが大切です。
また、本音を話さないこともポイントです。雑談の中でソシオパスから質問をされても、本音で答えないようにしましょう。うまくかわして、深い話をしないようにすることが大切です。
ソシオパスに会話の主導権を握られないよう、ソシオパスに質問する立場になり、自分は聞き役に徹するのが安全といえます。
主導権を握らせない
ソシオパスは組織やコミュニティの人間関係や会話など、あらゆる場面で主導権を握り、人やその場をコントロールしようとします。
そんなソシオパスに主導権を握らせてしまうと、人も状況もソシオパスの思い通りに動かされてしまう危険性が高いです。
そのため、ソシオパスに主導権を握らせないように動くことが大切です。
ソシオパスの発言を鵜呑みにしない
ソシオパスは人を利用するために平気で嘘をつくことがあります。人を騙しても良心が痛まないのです。
そのため、ソシオパスの発言を鵜呑みにしないことが大切です。ソシオパスから聞いた話を全て信じず、自分で事実確認をしましょう。
とはいえ、ソシオパスの話を聞いている最中に過度に疑ったり、否定したりすると敵だと認識され攻撃されてしまうリスクがあります。そのため、とりあえず話は聞いて、信じるか信じないかは自分で判断するのが良いといえます。
借りを作らない
ソシオパスに借りを作らないようにしましょう。
ソシオパスから物をもらったり、助けてもらったりするような状況をできるだけ避けることが大切です。
一度でも借りを作ってしまうと、ソシオパスから何かを要求をされたときに断りづらくなってしまいます。また、「あのとき助けたから、今回は助けてほしい」などと無理な要求をされる可能性もあります。
ソシオパスから贈り物をされたり、助けられそうになったりしたときは受け入れず、丁重に断ることが大切です。
証拠を残しておく
ソシオパスはいつどんな形で、あなたを騙したり利用したりしてくるか分かりません。
そのため、ソシオパスとやりとりをするときは可能な限り証拠を残しておきましょう。
例えば、LINEやメールの文面などは証拠になります。また、明らかに利用されたり騙されたりしている状況であれば、会話を録音できるように準備しておくのも1つの手段です。トラブルに発展した際に不利にならないよう、証拠を残しておきましょう。
第三者に相談する
ソシオパスからハラスメントなどの被害を受けたり、トラブルに巻き込まれたり、違法行為をしているところを見たりした場合は、第三者に相談し助けを求めましょう。
会社であれば、上司や相談窓口などに相談しましょう。
一人で抱え込むとストレスがたまり、うつ病などに発展する場合もあります。周囲の人を頼りながら解決策を探していきましょう。
おわりに
ソシオパスが嫌がること10選と対処法をご紹介しました。
ソシオパスは表向きには社交的でいい人を装って近づいてきます。そのため、すぐにはソシオパスだということに気づけないかもしれません。関わっていく中で違和感を覚えた場合は、適度な距離を保ち必要以上に関わらないよう心がけましょう。
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