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ジブリフィルターが危ない理由3つ!危険性を徹底解説

ジブリフィルターが危ない理由3つ!危険性を徹底解説

ジブリフィルターを使えるアプリはいくつかありますが、その中でも最も有名なのは「AI MIRROR」・「ToonMe」・「FaceArt」というアプリです。

これらのアプリは、AI技術を用いて写真や動画をジブリ風に変換することができます。

しかし、このフィルターにはいろいろと問題があります。

今回はその問題点と、ジブリフィルターが危ない理由について解説していきます。

※本記事に記載されている情報は、執筆時点でのものです。利用者の具体的な行動や判断に対して、私たちは一切の責任を負いません。ジブリフィルターなどのツールやサービスを使用する際は、常に最新の情報をもとに、自己の責任で判断してください。

ジブリフィルターが危ない理由

画像が勝手に使われる危険性がある

これは各アプリの利用規約をしっかりと読まないといけません。

AI MIRRORのプライバシーポリシーでは、「あなたの写真を分析します。当社は顔データを収集しません。分析プロセス後、すべてのデータは削除され、データは保存されません。」と記載されています1が、その一方で、利用規約には、お客様は当社に対し、非独占的、ロイヤルティフリー、譲渡可能、サブライセンス可能な、世界規模での使用ライセンスを付与するものとします。2とあります。

これは一見、フィルターアプリの使用上当然の利用規約と思えますが、aiMirror側があなたの画像を勝手に使用したとしても、なんの文句も言えなくなってしまうのです。

さらに非独占的であったりロイヤリティフリーとあることから、例えば海外のサイトの出会い系の画像素材として使われる可能性も考えられます。

海外のアダルトサイトや、出会い系サイトに、自分の画像が勝手に使われていた…なんてことが起こりうるかもしれないし、文句もいえなくなってしまうのです。

これは非常に危険な利用規約の一つといえるでしょう。

著作権侵害の訴訟や削除要請などのトラブルに巻き込まれる

ジブリフィルターの背後には、生成AIの技術が活用されています。明らかに、ジブリの著作物を学習データとして利用していますよね。

ジブリフィルターを使った写真や動画をSNS等に投稿すると、著作権侵害の訴訟や削除要請などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。

これが最大の問題点です。私的利用の範囲なら問題はないというのが現在の見解ですが…

「画風には著作権がないから問題ない」という意見や、「アプリの制作者が先に逮捕されるだろう」という楽観的な考えもあるかもしれませんが、現状は一概に安全とは言えません。

それが2023年6月に文化庁から公開された「AIと著作権」です。

著作権法が保護する対象(著作物)とは
出典:https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/pdf/93903601_01.pdf

現在は、日本の著作権法では「著作物でないもの(単なるデータ(事実)やありふれた表現、表現でないアイディア(作風・画風など))は、著作権法による保護の対象には含まれません。」とあります。

出典:https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/pdf/93903601_01.pdf

しかし、これらの著作権法はAIが登場するずっと前に制定されたものであり、現在は状況が変わっており法改正を進める動きも出てきています。

そして現在もAIで生成されたイラストの著作権については議論が進んでおり、現段階では既存物と類似性・依拠性のあるAI絵は手書きイラストと同様に問題である文化庁から説明がありました。

文化庁の説明によれば、AIで生成されたイラストの著作権に関する議論は進行中で、既存の著作物との類似性や依拠性があるAI生成イラストは、手書きイラストと同じ問題を孕んでいます。

ジブリフィルターは、ジブリの著作物を学習しており、利益目的での利用はリスクが高いと言えます。フィルターを使用すると、ジブリ風の画像が生成される可能性が高く、これが著作権侵害となるリスクがあります。

単純に言えば、ジブリフィルターを使うと、ジブリに似た画像が生成される可能性が高いので、それが著作権侵害になるということです。

現在、多くの国での法整備は追いついていない状態ですが、今後の動向には注目が必要です。

無料体験だと思っていたら課金だった

ジブリフィルターを搭載しているアプリに共通しているのが、アプリ界隈で流行りの解約忘れを狙う課金手法です。

「年間4040円での使い放題はお得だろう!」と感じる方もいるでしょう。

しかし、3日間の無料体験を楽しんでいるつもりが、気づかぬうちに課金されてしまい、解約のタイミングを逃してしまうケースが増えています。

特に、無料期間が終わった後に突如として引き落としが行われる場面には、クレカが盗まれた?と勘違いする人もいるみたいなので要注意です。

ジブリフィルターの安全な使い方

著作権侵害の可能性を頭に入れておく

ジブリフィルターを使用する前に、著作権侵害のリスクを十分に理解しておきましょう。特に、ジブリの著作物を模倣することになる可能性があるため、注意が必要です。

SNSには投稿しない

ブリフィルターを使用した写真や動画をSNSに投稿すると、著作権侵害のリスクが高まります。そのため、SNSへの投稿は避けるようにしましょう。

勝手に使われたとしても大丈夫な画像を使用する

勝手に使用されても問題ない、または自分のオリジナルの画像を選択することで、リスクを最小限に抑えることができます。特に、他人の顔や特定できる情報が含まれていない画像を選ぶとよいでしょう。

特に他人の画像を勝手にアップした上で、それをaiMirror側が利用して、なにかトラブルになるといった最悪のケースも想定できるので、風景などが無難かもしれません。気をつけたほうが良いでしょう。

ジブリフィルターは自分で楽しむか、公式から登場するまで待つのが無難です

すでに世界中で1億ダウンロード以上されていたり、App StoreやGoogle Playなどのストアを通過している以上は、自分一人で楽しむ分には大丈夫といった感じなのでしょう。

ですので、SNSに投稿したりせずに、ジブリフィルターを使って自分で楽しむ分にはそれほど問題はないでしょう。

しかし、少しでも法的な心配がある方は、公式から登場するまで利用を控えるのが無難です。

こういった写真から画風を真似るというのは、すごく簡単に作れるので、私たちの予想としては、今後法整備が進んで、公式が画風を真似るのを認めた場合のみ配信されるといったケースが増えていくと思われます。

ただしジブリに関してはそういったフィルターが公式から出るとは思いませんが、

おわりに

ジブリフィルターは、私たちに新しい表現の楽しさを提供してくれますが、その背後には潜在的なリスクが潜んでいます。

正しい知識と注意を持って、このツールを最大限に活用し、安全に楽しむことが大切です。

著作権に関する知識を身につけ、安全なデジタルライフを送りましょう。

  1. aiMirror — policy|https://aimirror.fun/policy
  2. aiMirror — Terms of Service

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