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身内が亡くなったらしてはいけないこと

身内が亡くなったらしてはいけないこと

家族や近しい方などが亡くなった際、遺族はしばらくの間、喪に服します。亡くなった方を思い、身を慎むのです。

お亡くなりになってしばらくの間、つまり喪中や忌中の間はお祝いごとなどの華やかなことは控えるべきだといわれているためです。しかし、「具体的にどんなことをやってはいけないのだろう?」「どこまでがやってはいけないことなのだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

こちらの記事では、身内が亡くなった際にやってはいけないことについて解説します。

身内が亡くなったらしてはいけないこと

主に忌中や喪中の間、身内が亡くなったらしてはいけないことをまとめました。

亡くなった人の銀行口座から預金を引き出す

亡くなった人の銀行口座から預金を引き出すことは、原則としてできません。

なぜなら、亡くなった人の銀行口座は、金融機関が死亡の事実を確認すると凍結されるからです。

口座が凍結されると、家族や相続人であっても預金を引き出したり、預け入れたりできなくなります。

口座が凍結される前に預金を引き出すことは、他の相続人とトラブルになる可能性が高いため、避けるべきです。

財産を残して亡くなった人(被相続人)の財産は、遺産分割が完了するまで相続人全員の共有財産です。

そのため、銀行口座から勝手に預金を引き出し、個人的に使うことは他の相続人とのトラブルの原因になります。

また、預金を勝手に引き出して自分のためにそのお金を使うと、亡くなった人の相続財産を無条件で全て相続すること、つまり「単純承認」が成立します。単純承認が成立してしまえば、たとえ亡くなった人に多額の債務があることが発覚したとしても、相続放棄ができなくなるのです。

これらのリスクを考えると、安易に預金を引き出さない方が良いといえます。

もし、亡くなった人の銀行口座から預金を引き出したいという場合は、相続人全員の同意を得た上で、金融機関に相続手続きをする必要があります。相続手続きが完了すれば、預金を引き出すことができます。

遺言書をすぐに開封する

遺言書をすぐに開封する

遺言書は家庭裁判所で相続人の立ち会いの下、開封しなければならないという法律があります。
そのため、封筒に入った自筆証書遺言を発見したとしても、すぐに開封してはいけません。亡くなった人から遺言書を預かっていた場合も同様です。

家庭裁判所で検認(けんにん)手続きをする必要があります。検認とは、遺言書が本物かどうか、勝手に書き換えられていないかなどを確かめるために行うものです。
検認前に開封してしまうと、5万円以下の過料(罰金)を科せられる可能性があります。

遺言書を見つけても、勝手に開封しないよう注意しましょう。

神社への参拝

神社への参拝

忌中の間は神社への参拝を控えなければなりません。神道においては、人や動物の死を穢れ(けがれ)としており、忌み嫌われているためです。
神様をおまつりしている聖域であり、清浄な場所とされる神社に、そのような穢れを持ち込むことは失礼なこととされていました。そのため、昔は神社に近づくことさえ許されなかったといわれています。

忌中の間でも、お寺へのお参りであれば問題ありません。

結婚式や七五三などの開催・参加

結婚式

また、忌中の間、結婚式や七五三などのおめでたい行事の開催・参加は控えなければなりません。
身内が亡くなる前にすでに結婚式に招待されていた場合、突然欠席をすると迷惑をかけてしまいます。しかし、中には縁起を担ぐ方もいるため、忌中の間に結婚式に参加されることを嫌がる人もいるでしょう。
欠席する理由を説明した上で、忌中が終わってお祝いを渡すなどの方法でおわびをするのが良いといえます。

旅行やレジャーなどで、にぎやかな場所に行く

旅行やレジャーなどで、にぎやかな場所に行く

忌中の間は、にぎやかな場所に行くことも控えた方が良いです。例えば、旅行やスポーツ、飲み会などです。
仕事上での付き合いで参加する予定だったものは、誘ってくれた相手に気を遣わせないように配慮しつつ、理由を伝えるのが良いでしょう。

お中元・お歳暮を贈る

お中元・お歳暮を贈る

お中元・お歳暮は、日ごろお世話になっている人への感謝の気持ちを込めた贈り物です。お祝いごとではありませんが、忌中の間はマナー違反です。

どうしても贈りたい場合、忌中が明けてから贈るのには問題ありません。

喪中の間は、のし紙を使わず、白い奉書紙または短冊に「御中元」「御歳暮」と書き、かけ紙として使用します。

短冊は略式のため、取引先や目上の人に贈る場合は避けた方が良いといえます。

神棚を開ける

神棚を開ける

神棚を封じることを「神棚封じ」といいます。神棚封じは喪中の間に行われます。

上述した通り、神道では、人や動物の死を穢れとしています。

家族内に穢れがあると、神様は力をなくしてしまうため、神棚封じを行うことで、その力を守るという意味があるそうです。

神棚は、家の中で神様をおまつりする小さな神社です。神社への参拝を控えるのと同様、神棚を開けることもやめておきましょう。

年賀状を出すこと

喪中はがき

「年賀」という言葉は「新しい年を祝う」という意味を持ちます。
年賀状は、直接、年始のあいさつができない相手に、新年のお祝いや感謝の気持ち、新年を迎えた喜びなどを伝えるためのものです。

喪中の間は年賀状を出すのではなく、年末に喪中はがきを出しましょう。

「明けましておめでとうございます」とあいさつする

喪中の間は、年賀状だけでなくお正月のお祝いも控えましょう。
「おめでとうございます」という祝福の言葉を避けてあいさつをするのが一般的です。「明けましておめでとうございます」ではなく、「本年もよろしくお願いいたします」などに言い換えましょう。

おせち料理の中で、おめでたい食べ物を食べる

おせち料理

おせち料理は正月をお祝いするための料理です。そのため、喪中の間は控えなければいけません。
おせち料理には、鯛や伊勢海老、紅白のかまぼこなど、おめでたいことを表現する食べ物が入っています。

おせち料理をいただくとしても、そのような食べ物を除いたものであれば問題ありません。例えば、栗きんとんや黒豆などのお祝いとは関係のない食べ物です。
また、重箱や祝い箸を使用するのも避けた方が良いでしょう。

お雑煮を食べる

お雑煮を食べる

お正月の料理といえば、お雑煮もあります。
お餅もお祝いごとで出される食べ物であるため、控えた方が良いといわれています。

しかし、お供え物のお餅を避け、紅白のお餅やかまぼこを使わず、普段通りの食事として質素に食べるのであれば良いという考えもあります。
その他にも、おせち料理同様、祝い箸を使わないなど故人に配慮しながら食事をする必要があります。

お屠蘇(とそ)を元日の朝に飲むこと

お屠蘇(とそ)を元日の朝に飲むこと

お屠蘇(とそ)とは、無病長寿を願ってお正月に飲む、縁起物のお酒です。おせちと一緒に、元日の朝に家族で飲むという風習があります。

しかし、喪中の場合はお屠蘇を飲むのを控えた方が良いといわれています。これは、お屠蘇にもおめでたいイメージがあるため、喪中期間中は祝い事やお酒を控えることがマナーだからです。

喪中期間中にお屠蘇を飲む場合、夜に飲むという説があります。これは、朝ではなく夜に飲むことで、おめでたいイメージを抑え、邪気払いをするという意味があるからです。

お屠蘇を飲む時間は、個人の好みや体調に合わせて決めるとよいでしょう。朝に飲むと元気に一日をスタートさせることができ、夜に飲むとリラックスして眠りにつくことができます。

喪中期間中にお屠蘇を飲む場合は、夜に飲むことをおすすめします。

鏡餅・門松などお正月の飾りをつけること

干支 卯年(熊手を持つうさぎ)

鏡餅や門松、注連縄(しめなわ)などの正月飾りは、歳神様を迎え入れ、新年のお祝いや感謝のために飾るものです。そのため、喪中の家にはふさわしくないといえます。

四十九日や、五十日以降(神道の忌明け)を過ぎたら飾っても良いという意見もありますが、特別な事情がない限り、飾らないのが一般的です。
特に、家の外には飾らない方が良いでしょう。

神社へ初詣に行くこと

神社へ初詣に行くこと

忌中の間は神社への初詣も控えなければなりません。
喪中の場合は初詣をしても良いといわれています。「忌中でなければ初詣をしてもかまわない」という考えの人が多いようです。

しかし、中には「喪中の間は初詣をしてはいけない」「落ち着いて過ごすためには、初詣は推奨されない」という意見もあります。

神社や地域によって考え方が異なる場合があるため、どの意見が正しいと言い切れるものではありません。気になる方は社務所に確認するのも1つの方法です。

また、お寺であれば忌中・喪中のどちらも関係なく参拝ができます。

結婚式、場合によっては入籍も避けた方が良い

結婚式、場合によっては入籍も避けた方が良い

喪中の間は、おめでたいことやお祝いごとを避けた方が良いという考えから、結婚や入籍も延期すべきという意見もあります。
しかし、入籍については喪中でも問題ないという考えもあります。入籍は、役所に婚姻届を提出するという点から、お祝いごとではなく「行政手続き」と捉えられるためです。
そのため、結婚式は喪明けまで延期し、入籍は行政手続きとして行う人も多いです。

また、結婚式をすることが故人の強い希望である場合は、それが供養になるとも考えられるため、忌中を過ぎていれば問題ないという考えもあります。

喪中にしてはいけないこと

喪中にしてはいけないこと

喪中とは、遺族や親族が故人をしのび、喪に服する期間です。一般的には、一周忌法要が終わるまでが期間とされています。
現在は期間を定める法律や決まりはなく、習慣や過去の制定をもとに、各自が判断することになっています。

期間の一例はこちらです。「身内」といっても租祖父母・叔父叔母・伯父伯母は喪中としないといわれています。

故人との関係性喪中の期間の目安
父母1年間
配偶者1年間
6ヶ月
3ヶ月
祖父母3ヶ月
叔父叔母1ヶ月
いとこ1ヶ月

親族ではない人、義理の親族、配偶者の親族、宗教上の理由で喪中をしない人、喪中期間が過ぎた人などは一般的に喪中とはしません。

そんな喪中の期間にしてはいけないことの一例はこちらです。

上述したように、初詣などに関しては地域や神社によって異なる場合があるため、注意が必要です。

  • 「明けましておめでとうございます」と新年のあいさつすること
  • 年賀状を出すこと
  • 鏡餅や門松、注連縄などお正月の飾りをつけること
  • おせち料理で、おめでたい食べ物を食べること
  • おめでたい食べ物と一緒にお雑煮を食べること
  • お屠蘇(とそ)を元日の朝に飲むこと
  • 神社へ初詣に行くこと(場合による) など

忌中にしてはいけないこと

忌中にしてはいけないこと

忌中とは、命日から四十九日法要を迎える49日間のことです。故人は冥土で49日間、旅をするといわれています。
また、四十九日法要を終えることを「忌明け(きあけ)」といいます。

そんな忌中の間にやってはいけないことの一例はこちらです。

  • 結婚式などの慶事や祭典の開催・参加
  • 旅行やレジャーなど、にぎやかな場所に行くこと
  • お中元・お歳暮を贈ること
  • 神棚を開けること
  • 故人の銀行口座から預金を引き出すこと
  • 金融機関に亡くなったことをすぐに伝えること
  • 遺言書を勝手に開封すること など

おわりに

身内が亡くなった際にやってはいけないことについて解説しました。

お正月やお中元・お歳暮、結婚式など、お祝いごとやおめでたい行事を普段通りにできないこと。遺言書やお金に関することは法律違反やトラブルの原因になることがあるため、注意して取り扱わなければならないことなどが分かりました。

家族や地域、神社によって考えが異なるものもあるため、故人への配慮をしつつ、迷った場合には確認しながら行動するのが良いといえます。

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