天中殺の過ごし方を解説！過ごし方が分かれば心構えを持って準備できる！

算命学の運気を表すものとして天中殺があります。天中殺と聞くと、文字から何やら恐ろしいことがあなたの周りで起こるようなイメージを持ってしまうものです。

果たして天中殺にはどんな意味があるのでしょうか。またその天中殺の過ごし方についても詳しく解説していきます。では早速いってみましょう。

監修者

鶴岡みわ先生

占い師・ライター

幼いころよりおまじないや星の世界に親しみ、現在は占いサイトWORDSでのメール鑑定や、占い記事の執筆、運勢の配信などで活動しています。占術は西洋占星術とタロットを使用し、補助的に姓名判断、算命学、心理学などを取り入れることもございます。「占いを通して自分を信じ前向きに生きる後押しをする」を使命に、困難に直面してもしなやかにサバイブするためのサポートをしております。

監修者の詳細

天中殺は悪夢の始まり、準備することで道を切り開こう！！

天中殺とは六星占術で有名な大殺界に意味が似ています。

特に精神的に安定しないこともあり、常にイライラしたオーラを発し振り撒くことになりますので、周りから見ますと、刺々しく取っつきにくいと思われてしまい協力を得られにくいなど人間関係が厳しくなってしまいます。

ちなみに六星占術で大殺界は3年間もありましたが、算命学の天中殺の期間は2年間になります。

また、天中殺の頃には今まで人生で後悔したことや、適当にやってしまったことが如実に現れてくる時期でもあります。

となり、この時期を天中殺と呼び、あなたの前に再び悪夢のように何度でも繰り返しやって来るのです。

この天中殺の時期は計算で出せますので、事前に知ることができます。天中殺に入る前から、心構えをしておくことで、準備をして乗り越えやすくなります。

なので決して天中殺と言えども怖いものでもなく不安になったり心配し過ぎなくても良いのです。

天中殺の正しい過ごし方。ターンニグポイントになる大切なことは避ける！！

天中殺の過ごし方①：何事も慎重に判断すること

天中殺は人によっては厳しい状況が目の前に現れてきます。精神的なメンタルも落ち込みやすいときであり、いつもよりも思考能力や判断力も落ち込んでいます。

それなので、この時期に大切な事を決めたり、計画を練ったり、目標設定してそれに向かって頑張ったとしても、間違った方向に進んでしまうこともあります。まるで、空回りをしている感じです。

車の運転で例えるなら、シフトレバーをＰ(パーキング)にいれてアクセルをふかせるようなものです。何も考えずに、いくら頑張ってアクセルを踏み込んでも一向に前に進みません。

こんなことではいけませんので、１度シフトをD（ドライブ）に入れ直し冷静になって考えてから行動に移すことが大切となります。

この時期は短期間に頑張って突破するといった考え方よりも、少し休憩しながら富士山のような高い山を登るような感じに似ています。

たまには温泉に入りゆっくりしてあなたがリラックスする事を取り入れると、心が安定してまた取り組んでいきやすくなるはずです。

ここで何とかしなければ、また10年後に形を変えて同じような厳しいことが舞い戻ってきてしまいます。

もし判断がつかなければ、親友や家族に相談することや専門家と呼ばれる人に話を聞くことでアドバイスをもらえることもあります。いつもよりも特に慎重に取り組んでいかなければならない時となります。

天中殺の過ごし方の②：新しいことは控える

天中殺は、年、月、日において、12年に2年間、12ヶ月に2ヶ月、12日に2日とやって来るわけですが、特に天中殺の影響が大きいのは年になります。

この年の天中殺は特に注意しなければなりません。あなたにとって新しい大きな人生の流れになるようなことは出来れば控えた方が良いでしょう。

それはあなたにとってターニングポイントとなるようなものです。結婚や転職、引っ越しなどはその最たる物になりますので、この時期をずらせそうならずらした方が良いです。

そうは言っても何もせずにのんびりと過ごせばいいと言うわけでもありません。準備期間となりますので、天中殺が抜けたあとの事を考える時間に充てると良いでしょう。

この期間にしっかりと予定を立てて、向こう10年をより良く過ごせるようにしていきましょう。

あなたにとって10年後はどうなっているのか見えていますか？この時期に立ち止まり、それに向けて現在あなたが何をしたらその状況にもっていけるのかを考える時です。

なのかもしれません。年金2000万問題といったものもありますので、副業を考え始め準備を進めていっても良いですし、あなたにとって興味のあることや今までやりたかったことなど、少しずつ勉強するのに向いている期間でもあります。

こういったことは新しいこととは言いませんので、是非積極的に進めていってください。ある意味人生の充電期間で、この時期に知識や経験で溜め込んだものを天中殺が過ぎてから放出していくことになります。

それは今までの経験で厳しかった事や、できなかったことを振り返り反省する時でもあります。あの時なぜうまくいかなかったのか、どうしたらそれを乗り越えれたのかを振り返る時でもあります。

天中殺はやってはいけないこともある。流れに身をまかせて好機を掴もう！！

天中殺にやってはいけないこと：①転職・起業

天中殺の頃には、人生の転機となる大きなことはしない方がよいとされています。そこから考えますと、起業というのは会社を新しく作り人も場合によっては雇ったりと、環境もガラッと変わることです。

この時期は対人運が落ち込み、あなたにとって嫌なことが増えてきたり、衝突も増えてきます。この時期の起業は苦労が多い割に実りが少なくなりそうです。

続いて転職ですが、会社の都合でやむなくやめることになったとしたら、その流れに従った方がいいです。近年は誰もが知るような大企業と言えども安心とは言えなくなってしまいました。

赤字が続けば人員削減をすることもやむなしなのです。企業は利益をあげなければなりませんので、自己退社を進めるところも増えてきました。

この天中殺の頃にやむなく退社してその後新しい仕事を探し働き始めることになります。

もちろん天中殺なので、正直新しい職場で馴染めずうまくいきづらいです。慣れない仕事と周りの人間関係など大変なことが増えてきます。

でも出来ればその会社で天中殺が終わる最長でも2年間は、そこで頑張れそうなら頑張った方がいいです。

他の会社に転職したとしても、また同じような負のスパイラルに陥り転職回数だけ重ねることになってしまいます。もし転職を望むとしても天中殺が過ぎてから変えた方がよさそうです。

なお、天中殺の頃は準備期間として考えられていますので、

などすれば、天中殺が過ぎた後直ぐに行動に移せるかと思います。

天中殺にやってはいけないこと：②家の購入や引っ越し

天中殺にやってはいけないこととして家の購入や引っ越しが有ります。こちらも人生の中で大きな変化に当たるものになります。ただ、引っ越しについては会社の都合でやむなく移動しなければならないことも有ります。

これについては六星占術の大殺界と同じで、流れに身を任せることが良いでしょう。その場合は天中殺の影響を受けませんので、引っ越しを進めていただいて構いません。

更にここで、上司にはむかったりして文句を言うようですと、その後えらいことになってしまいますので特に注意が必要となります。

天中殺の頃は対人運が悪い時です。変な断り方をしてしまい後々の出世に響いてはどうしようも有りません。

さらに家の購入は引っ越し以上に気を遣うものとなります。引っ越し先を調べて現地を歩くことも必要となります。それなのにあなたの判断力が鈍っている時では購入するとした物件が怪しいものとなってしまいます。

数年後にここではなく、場所を変えたい違う物件にしたいと思ってもなかなか厳しいものがあります。特に新居を買うときは天中殺ではない時を選んで購入したいものです。

天中殺の種類と特徴

戌亥天中殺(いぬいてんちゅうさつ)　カリスマか怠け者か！？

これを中央がないと言いますが、その為、本来であれば、親や親戚、祖父や祖母の助けやパートナーや友人の助けを得られるはずなのですが、その助けを得ることがむずかしくなります。

もっと言ってしまいますと、戌亥天中殺は人に頼ると運勢が下がってしまいます。自分の力で人生を切り開かねばなりません。

幼少期より両親のサポートを得る機会が少なく、何事にも自分がなんとかしなければ道が切り開かれないものだと思っていました。ある意味、他人の事を当てにできない人生だったのかもしれません。

考え方の癖としては現実世界を直視することはせずに、人と異なる方向から見てしまう事があります。繊細でガラスのような心を持ち、表面的な物に惑わされません。

より深く読んでいますので、他の人と話をした時にこの人は何をいっているんだろうと思われてしまうことがあります。

皆話の表面や流れしか追っていませんので、コミュニケーションを取った時におかしな感じを受けてしまうこともあるのです。

周りから見れば、穏やかで話しかけやすく見えるのですが、心の中はいつも不安で葛藤が渦巻いているような感じになります。

物思いに更けることが多く、行動する前に考えないといけないようなタイプです。さらにモチベーションの上がり下がりが大きく、好きなことに対してしか頑張れないところもあります。

テンションが上がったかと思えば極端に下がってしまうこともありますので、周りから見ると掴めない人だと思われてしまいます。嫌なことは、モチベーションが上がりませんのでいつまでたっても始めようとしません。

ただ、興味が出始めるとやる気スイッチが入り探求心も高いことから、時間を忘れて取り組んでいきます。なので、その道のプロやカリスマと呼ばれるところまでスキルや知識を磨くことも可能です。

怠け者になるか、カリスマになるかはあなたの心の中での対話を継続していくことで、未来が決まるような運命をもっています。

申酉天中殺(さるとりてんちゅうさつ)　太鼓持ちで要領の良さはピカ１

子供の頃に学問の面で悩みを抱えた方もおられるかもしれませんが、申酉天中殺に限っては大人になってからは全く気にしなくても良さそうです。

社会人になりますと、要領が良いので自分とって大切なことをいち早く掴むことが出来き、仕事も順調に進んでいくことでしょう。

更にこの運気の方は目上の人を大切にしますので可愛がられて、気づいたら職場でもとても過ごしやすい環境となっていることが多いです。

会社の飲み会や忘年会、社員旅行などに目がないのもこのタイプです。食事の席でみんなで鍋を囲んでワイワイ食事をとることに喜びを感じます。

西の位置に欠けがありますので、休息が苦手で、家庭運が低いことが気になります。常にエネルギッシュに働き、家族を省みないこともありますので、たまにはゆっくりと家族で旅行に出掛けるのも良いでしょう。

ただ性格的にせっかちで焦ったところが多いので、なかなか自分からは休もうとしません。

午未天中殺(うまひつじてんちゅうさつ)　頭の回転が速く効率的

これは性格的に頭の回転が良すぎてしまい、自分の効率のよい考え方で相手の仕事を見てしまいます。なので、出来る自分と部下を比べて余りにも能力の差がありすぎると勝手に解釈してしまいます。

午未天中殺は北の影響を受けますので、知識を深め分析して思考を重ねて長年やって来たので、プロフェッショナルになっていることが多いのです。

しかも短時間に終わらせるために、どうすればいいかと効率的なことも常に考えていますので、それを部下に望むのは正直きついところがあります。

子供については子沢山になることもありますが、頑固で自分の考え方を押し付けることで子供が傍にいられなくなってしまいます。

高校卒業と同時に家を飛び出し彼氏と同棲を始める娘がいたりしますが、親と同じような性格になることも多く、我慢ができずプライドも高いこともあり、別れて実家に帰ってくるといった話も良く聞きます。

末代運なので、古いものを壊し新しいものを作り上げる力も持っています。その為、誰よりもエネルギッシュでやり遂げるまで倒れないような力強さも持ち合わせています。

辰巳天中殺(たつみてんちゅうさつ)　冒険心旺盛で打たれ強い

考えることが苦手で机に向かって勉強するのは得意ではありません。それよりも実際に自分で行動を起こし、そこで得た経験や知識を大切にしてそれが身になるというわけです。

なので、若い頃であればどんどん失敗をして経験を積んでいきましょう。何にでも挑戦し、行動力も高いので、仕事でも一目置かれるような存在となります。

アイディアは沢山浮かび直ぐに取りかかれますので、企画職などに向いていそうです。考え方の癖が人と違うものに興味を抱くことから、組織では扱いづらい存在となってしまうこともあります。

ただ負けん気が強いこともあり、どこにいっても仕事を長く続けられます。また、フリーランスで自立して仕事を行うことで独特な感性で花開くことも多い運勢となります。

寅卯天中殺(とらうてんちゅうさつ)　まるで応援団長！！周りを鼓舞する

さらには周りを鼓舞してやる気を出させ、皆で力を合わせて盛り上げようとする応援団長的な立ち位置にいます。なので、企業の2代目など、後継者にふさわしい能力を持った寅卯天中殺は既存の会社を拡大、発展させる力があると言えるでしょう。

性格は大雑把で人当たりがよく物事を大まかに見ていきます。東の位置が欠けている事から、家族の縁が薄く、逆に自分が新しく作る家族には愛情を注ぎたいと考えています。

子供を甘やかせすぎてしまい、学生時代は流行のファッションを取り入れ髪を染めたり、鼻ピアスをする子も現れたりと好き勝手やるようになってしまう可能性もあります。

友達付き合いもとてもよく、仕事終わりには飲み会にいく人も多いです。

社長になれば会社が最も大きくなると言われる運勢ではありますが、人が良すぎることと大雑把なので経営は頭の回転のよい午未天中殺の人を右腕に据えると良いでしょう。

子丑天中殺(ねうしてんちゅうさつ)

親など目上からの支援が受けづらく、自分で何事も対処してきたという人もいるでしょう。そのため、やりたいことは自分で考え決めてきたかもしれません。

また若いうちは上司に対して接し方が良く分からず、自分だけ冷たい対応をされる方もいるでしょう。これは子供の頃から精神的に自立している人が多く、指示を受けることに慣れていないことも理由の一つです。

性格的には本来はノリのよいタイプなのですが、太鼓持ちなどなかなか出来ませんので、うまくやることができなかったのかも知れません。

頼れる人がいませんので、自分でなんとかしなければならないといった自意識が芽生えてくることになります。そうして年数を重ねて中年期以降になれば、後輩も沢山できて優しく接することが出来ますので中年期以降運気が上昇してきます。

ただ問題は人の良さにあります。真面目な性格で、仕事をきっちりとこなします。しかも他の人の仕事まで仕事まで助けにいってしまうので、家に帰ったらぐったりしてしまうのです。

それは家庭を持つ女性にも当てはまります。仕事をしっかりやり過ぎて家のことができなくなったり、適当になってしまっていることもあります。仕事に家事にとバランス良くやっていかなければなりません。

まとめ

算命学の天中殺は六星占術の大殺界に似ています。期間は2年と少ないものの、新しい事を始めない方が良いという基本的な事は変わりありません。考え方は流れを意識する事でこれからの生き方について考えることが出来ます。

それぞれ6個ある運勢からあなたは天中殺で見ると何が欠けているのか、その反対の物を読み解くことで、成功の鍵を手にすることが出来るようになります。

欠けの正体を知り、今までの経験と見比べて当てはまるかどうかみていくと興味深いものが見えてきます。この先の未来に向けてあなたの何かの道しるべとなることを願っています。

この先困ったことがあれば、どうしたら現在の状況を変えられるのか算命学の基本を振り替えることで分かることがあります。