シンハライトは20世紀に発見された3大鉱物といわれ、とても価値のある鉱物として知られています。その希少さ、美しさは世界でも類を見ないほどですが、実はブラウンノペリドットとして過去には多く流通していたんだそう。そんなシンハライトの魅力について、徹底解説していきます!
シンハライトってどんな石?
シンハライトとは
シンハライトとは、マグネシウムやアルミニウムから成るホウ酸塩鉱物 。組成式はMgAlBO4です。ブラジリアンナイトやタンザナイトとともに「20世紀に発見された世界3大宝石」に数えられるレアストーンでもあります。
イエローやグリーン、ブラウンなど華やかとはいえないカラーリングであることやレア度が高いことからなじみはありませんが、高品質のものは驚くような価格で取引されています。角度によってカラーが微妙に変わる3色性を持ち、文字の上に置くと文字が二重に見える性質もあります。
シンハライトの名前の由来
シンハライト(Sinhalite)はスリランカの旧国名である、「セイロン」が由来です。セイロンはサンスクリット語で「シンハラ(Shinhala)」と呼ばれていて、ギリシャ語で「石」を意味する「リトス(lithos)」と合わさってシンハライトと呼ばれています。
ちなみに、スリランカの公用語はシンハラ語とタミル語です。シンハラ語はスリランカの半数以上の人が用いる言語で、現在でもスリランカの70%程度がシンハラ語を話すシンハラ族です。シンハライトが名付けられた1952年にはスリランカはシンハラという国名だったので、シンハライトという名前になったのもうなづけますね。偶然のようですが、シンハライトと同じく20世紀に発見された3大宝石とされるタンザナイトとブラジリアナイトも、国名が語源となっている鉱石です。
シンハライトの和名・別名
シンハライトの和名は「シンハラ石(しんはらせき)」です。
シンハライトの歴史
シンハライトは発見が20世紀と新しいですが、実際にはそれ以前にも流通していました。しかし、長い間ブラウンのペリドットであるとされていたため、誰も新種の鉱物とは思わなかったようです。
アメリカ人鉱物学者のジョージ・シャーリー・スイッツァー博士(George Shirley Switzer)がブラウンペリドットではないかもしれないと気づき、1950年6月にX線を用いた検証を行ったところ、ペリドットではないという結果が出たのです。この結果を受けて、1951年に宝石鑑定士のロバート・ウェブスター博士(Robert Webster)らがさらに研究を進めたところ、ペリドットに含まれているはずのケイ酸をまったく含んでおらず、新種の鉱物であることが判明。翌1952年にはシンハライトと名付けられて新種の鉱物として正式に登録されました。
シンハライトの産地
スリランカ・タンザニア・ミャンマーなど
シンハライトはスリランカの国石であり、スリランカという国の旧名が語源となっている石です。しかし、実際にはミャンマーやタンザニアでも産出します。
ミャンマーからはごくわずかな量しか産出せず、タンザニアではピンク系のシンハライトが産出するという特徴があります。これらはすべて成分的にもスリランカで採れるものと同じなのですが、シンハライトがスリランカの国名を元にした鉱石である点や、スリランカ産のものとはカラーリングが違うといった点で、正統派とは違う扱いとなります。スリランカで産出する落ち着いたイエロー系またはグリーン系の鉱石であることが、シンハライトのスタンダードでありアイデンティティであるという考え方が根強いのです。
シンハライトの硬度
シンハライトのモース硬度は6.5。劈開はありません。モース硬度がやや低めなので、傷が入らないよう注意してください。
シンハライトと誕生石・曜日石・守護石
シンハライトは7月18日の誕生日石とされることがあります。
シンハライトの色と種類・似ているパワーストーン
シンハライトはブラウン、イエロー、グリーン、オレンジなど。深く暗みがかった、落ち着いたカラーリングとなっています。
一方、ピンク系のシンハライトも存在します。タンザニアで産出するシンハライトはピンク系が多いのです。しかし、王道のシンハライトはスリランカの旧名セイロンが語源となったブラウンやイエロー、グリーン系のものとされているため、タンザニア産ピンクシンハライトはスタンダードではないとされています。実際のところ、ピンクのシンハライトはめったに見ることがなく、一般的に流通することも少ないです。
シンハライトと似ているパワーストーン
クリソベリル
キャッツアイ効果が有名なクリソベリル。ゴールドともイエローとも、グリーンともとれる不思議なカラーリングをしています。カラーチェンジ効果で有名なアレキサンドライトは、クリソベリルの変種に当たります。
新種の鉱物としての地位を確立するまで、クリソベリルはペリドットだと思われていたことが多かったようです。ブラウンペリドットとされていたシンハライトとは、近いものがありますね。グリーンやイエローが強いシンハライトは、確かにクリソベリルと似ているものも多いです。ダブリング効果もあるので、見分けるのは難しいでしょう。
スフェーン
スフェーンは鉱物名をチタナイトという、ファイア効果で有名なジェムストーンです。「ダイヤモンドよりも輝く」といわれ、光を当てると眩しいぐらいにギラギラと輝くのが特徴。多色性を持つことを生かし、面が多くカットされます。
スフェーンはイエローやグリーンのものが多いですが、ブラウンがかった落ち着いたカラーリングのものもあります。しかし、やはりファイア効果が強くてギラギラと輝くので、シンハライトとの区別はつきやすいでしょう。
ブラジリアナイト
イエローからグリーンの色相を持つブラジリアナイトは、シンハライトと同じく20世紀に発見された3大宝石の1つです。名前の通り、ブラジルを原産国としています。1942年に発見された当初はクリソベリルだと思われていましたが、クリソベリルを専門に扱うディーラーが違いに気づき、新鉱物として認められた石です。
淡いカラーリングが多いブラジリアナイトは、同じく淡いタイプのシンハライトと似ています。濃く落ち着いたカラーリングのものもありますので、見分けはなかなかつかないでしょう。
ヘリオドール・イエローベリル・ゴールデンベリル
ベリル種の中でイエロー系に発色するものは、ヘリオドールやイエローベリル、ゴールデンベリルと呼ばれます。ベリル種はアクアマリンやモルガナイト、エメラルドといった有名ジェムストーンを有する一大グループであり、カラーリングの幅も広いです。イエロー系のベリル種に関しては分類があいまいで、カラーリングで名前が分かれたり、発色要因で分類が違ったりします。
落ち着いたカラーリングのものはシンハライトに似ています。ダブリング効果もあるので、見分けはつきづらいでしょう。
シンハライトが持つスピリチュアル的性質
シンハライトと風水
シンハライトは、風水における五行思想では金気と土気を持っています。
金気は「義」です。道理やルール、モラルといった決まり事を表す、どこか機械的な気質です。冷静さや落ち着きの象徴でもあります。また、金はその名の通り金銀財宝を指してもいるため、実りや収穫といった意味も持っています。
土気は「信」で、大地の象徴です。動かず変わらない大地のように、どっしりとしています。安定や安心を意味すると同時に、物事の始まりや終わりといった意味もあります。
シンハライトと相性の良い方位
西・北西・北東
シンハライトとチャクラ
シンハライトは第3チャクラを活性化させます。
第3チャクラはみぞおちにある「ソーラープレクサスチャクラ」です。
ソーラープレクサスチャクラは、「知識」「人間関係」「陽気」を司り、対外的な付き合いにたいする気力をやしなう場所です。積極的にコミュニケーションを取ったり、他人と上手くやっていこうと思う気持ちそのものを宿しています。このチャクラに力がなければ、引きこもりがちになったり対人面が上手くいかなくなってしまうでしょう。
シンハライトはこんな人におすすめ
・怠け癖を封じたい人
・先駆者になりたい人
・ネガティブ思考からポジティブ思考になりたい人
・勇気や自信を持ちたい人
・自分にとっての幸せを知りたい人
シンハライトの効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.意志力を高める
シンハライトは意志力を高める効果があります。
シンハライトは持ち主の心を強くして、自立心を高めたり一本気に頑張らせるサポートストーン。怠け癖を封じたり、自分を信じて前進する力強さを与えたりします。自信や勇気を与え、目標達成のために前を見据えてしっかりと歩かせてくれるでしょう。新しいことへのチャレンジ精神や気付きを与えてくれる効果があるので、分野における先駆者にもなれます。
シンハライトは光の力が強いので、困難に陥ったとしても「乗り越えよう」「明るい未来が待っている」と思わせてくれます。自信や勇気をもたらす効果とあわせれば、どんな障害も乗り越えていくことができるでしょう。
2.運気好転
シンハライトは運気好転効果があります。
シンハライトは太陽の力を宿しているといわれています。太陽の力とは、力強い光の力。絶望の中にいるときにでも光を当て、顔を上げさせてくれるでしょう。ネガティブな感情を追い払いポジティブな気持ちにしてくれるので、自信や勇気が湧いてくるのです。
と同時に、シンハライトには自分を解放する力があります。心を自由にし、本当の自分の姿や本心からの望みに気づかせてくれるでしょう。この自己解放の力と光の力が合わさることで、何事においてもポジティブに努力することができ、望みがどんどん叶っていき、幸福度が増していくのです。ポジティブに幸福を受け取れる人にはさらなる幸福がやってくるので、良い運気に包まれてさらにステップアップしていけるでしょう。
3.守護
シンハライトはネガティブな存在を払いのける、守護効果があります。
シンハライトは光の力を持っています。そのため、闇を払う邪気払い効果があり、持ち主のことを守ってくれるでしょう。具体的には、ネガティブな感情が心の中から消えたり、マイナスの影響を与える人物からの攻撃に動じないよう強い心をやしなってくれます。結果として、思考がクリアになりインスピレーションが冴えたりもするでしょう。
シンハライトと相性の良い組み合わせ
シンハライト×アンデシン
シンハライトとアンデシンは、幸福へとたどり着くサポートをする組み合わせです。
アンデシンは、ラブラドライトやサンストーン、ムーンストーンらが属するフェルドスパーグループの鉱石。レッドカラーのアンデシンが有名で、チベットでは特別なお守りとして神聖視されてきた歴史があります。霊性が高く、自己改革や魂の成長を促す効果があるといわれています。本当の自分を見つけられたり、勘を鋭くして危険から回避させてくれるでしょう。「調和」「変化」という意味を持ち、持ち主を周囲に溶け込ませ、上手く物事が運ぶようにサポートしてもくれます。
そして、シンハライトは未来へ向かうエネルギーが強いパワーストーンです。光の力を宿し、暗闇から持ち主を救い出してくれるでしょう。また、シンハライトの光はスポットライトのように持ち主の本質や本音に焦点を当て、自覚を促します。守りの力が強く、持ち主を変化させることで順応力を高めてくれるアンデシンとの組み合わせは、持ち主が本当の幸福に向かって歩いていく手助けをしてくれます。
シンハライト×アメトリン
シンハライトとアメトリンの組み合わせは、成功をもたらします。
アメトリンとは、アメジストとシトリンが1つの石に共生したもののこと。アメジストのパープルとシトリンのイエローがグラデーションのようになり、そのルックスから人気があります。アメジストは陰であり静であり、女性性を持ち、対してシトリンは陽であり動、男性性を持っています。相反する2つの石が共存するアメトリンは、バランス能力に優れ、調和をもたらすでしょう。また、女性は水気を持っていることから、五行思想において金気と水気を併せ持つアメトリンとは相性が良く、女性の金運アップにも良いといわれています。
一方、シンハライトは持ち主に不要な我慢をさせなかったり、本当の自分に気づかせたりするブロック解除効果を持ちます。解放系の石であると同時に必要な我慢や忍耐はさせるので、自然体でありながらも怠け癖がつくということもありません。陰陽バランスに長け持ち主の能力を最大限に引き出すアメトリンと合わせることで、願望成就や目標達成ができるでしょう。対人面においても調和させてくれるので人から恨まれたり邪魔されたりすることもなく、成功体験がどんどん増えていきますよ。
シンハライト×イエローオパール
シンハライトとイエローオパールの組み合わせは、恋愛運アップや対人トラブル解決に効果があります。
イエローオパールとは、遊色効果をもたないコモンオパールの中で、イエローカラーのものを指します。ころんとした可愛らしい雰囲気があり、プレシャスオパールに比べて安価であることからも人気があります。「太陽のクリスタル」と呼ばれるほど明るい波動を持ち、ポジティブにしてくれたり、小さな幸福を大きな幸福へと育てる効果があります。持ち主の魅力を引き出し素直に表現させ、感情の起伏を抑えてくれるので、恋愛運がアップしたり対人面が良くなったりするでしょう。
そして、シンハライトは前向きな気持ちや自信、勇気をもたらすパワーストーン。と同時に、内面に目を向けさせ、望みを理解させたうえで不要なブロックを外してくれます。そのため、不要な我慢に気づき、自然体で過ごすことができるでしょう。イエローオパールと組み合わせることで、感情の波が穏やかになったり、ありのままの魅力を上手にアピールすることができるようになります。結果、片思いが成就したり、対人トラブルが一気に解決したりします。親しい友人ができづらい人や引っ込み思案の人にもおすすめです。
シンハライト×アマゾナイト
シンハライトとアマゾナイトの組み合わせは、チャレンジ精神を形にしてくれます。
アマゾナイトは別名「ホープストーン」「行動の石」と呼ばれる、優しい水色の鉱石です。とても明るくポジティブな波動を持つことで有名で、持ち主を絶望の底から救い出したり、考えを実際に行動に移させたりします。ポジティブかつアクティブになれるので、落ち込みやすい人やピンチに陥って八方ふさがりになったときにおすすめです。現実的な思考をもたらすので、ヤケクソになることもないでしょう。
一方、シンハライトは持ち主の内面にスポットライトを当て、本音を引っ張り出します。「自分がどうしたいのか、どうなりたいのか」をじっくりと考えさせるのです。最終的な目的地を決める役割ともいえるでしょう。また、ポジティブ思考や自信、勇気をもたらして一歩を踏み出させる効果もあります。希望をもたらすアマゾナイトと組み合わせることで相乗効果が期待でき、どんな状況でも諦めることなく問題に向き合わせたり、知らない分野への1歩を踏み出させたりするでしょう。「やってみたい」「ダメでも当たって砕けよう」と自然に思わせてくれる組み合わせです。
シンハライト×ルビー
シンハライトとルビーの組み合わせは、自信をもたらし社交的にしてくれます。
「宝石の女王」と呼ばれるルビーは、華やかさや激しさの象徴。五行思想では火気を持ち、旺盛さや活発さ、情熱などを表します。パワーストーンとしては「勝利」を意味し、ライバルに勝利させたり目的を達成させる力が強く、また、持ち主の心に情熱の炎を灯したり女性的な魅力をアップさせる効果もあります。
そして、シンハライトは新しい分野へのチャレンジ精神を旺盛にし、自信や勇気をもたらして実際に足を踏み出させる効果があります。ルビーが持つ情熱の炎を灯す効果と合わせることで、新しい分野や知らない人に対しても臆することなく堂々と接することができるでしょう。また、シンハライトは意志力を強くして粘り強さをもたらし、ルビーは活力を与えます。そのため、シンハライトとルビーの組み合わせは、難しい目標を達成したり困難を乗り越えて勝利を掴める効果もあります。
シンハライト×ブラックオニキス
シンハライトとブラックオニキスの組み合わせは、問題解決やストレス緩和に効果があります。
ブラックオニキスは魔除け石として有名で、主に人由来のネガティブなエネルギーを跳ね返す鏡のような力を持っています。「断ち切る石」といわれるだけあって、悪縁や悪癖、悪習慣などから持ち主を解放させてくれます。自立心をもたらし心を強くしてくれるので、誘惑に負けないように導いてくれるでしょう。
そして、シンハライトは光の力を宿すパワーストーンであり、持ち主の未来に希望をもたらします。勇気や自信、チャレンジ精神をもたらすので、現状に満足していない人におすすめ。自分が本当はどうなりたいのかを見極めさせ、望みを叶えるサポートもしてくれます。ブラックオニキスとの組み合わせは、ブラックオニキスが環境を改善し持ち主を守りつつ、シンハライトが明るい未来に向かって背中を押してくれるでしょう。
シンハライトと相性の悪い組み合わせ
シンハライト×スファレライト
シンハライトとスファレライトの組み合わせは、力が強くなりすぎて暴走してしまう可能性があります。
スファレライトはダイヤモンドの4倍の分散率を持ち、わずかな光で眩しいほどに輝きます。強度が弱く割れやすいため、運搬中に破損することも多く、ダイヤモンドを凌ぐ美しさを持っているにもかかわらずジェムストーンとしての流通は少ないです。パワーストーンとしては「不死鳥のような石」と呼ばれるとおり、情熱の炎を失わない効果や状況を逆転する効果があるとされ、炎と光の力を持っています。自己主張ができるようになったり、復縁や名誉挽回などダメになったことを再びよみがえらせる力があります。
一方、シンハライトは意志を強くし、折れない心を授けます。スファレライトが持つ情熱の炎を絶やさず諦めない効果と合わせれば、どんな困難でも乗り越えられるでしょう。しかし、シンハライトは持ち主の内面に語り掛け、本来の自分を解放する、ブロック解除の石でもあります。この効果がスファレライトと合わされば、欲求を出し過ぎたり自己主張や押しが強い人間になってしまうでしょう。合わせると暴走する危険性があるため、あまり推奨できない組み合わせです。どうしても組み合わせたいなら、水晶を一緒にして力を調節するとよいでしょう。
シンハライトを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
シンハライトを身に着けるなら、チェーンを長めにしたネックレスやブローチがおすすめ。シンハライトはみぞおちにある第3チャクラを活性化させるからです。
シンハライトはルースで販売されていることがほとんどであり、アクセサリーにする場合はほとんどがセミオーダーとなるでしょう。もちろん、ルース状態で持っていてもパワーストーンとしての力は放出され続けているので、自宅に飾ったりしてもよいですよ。
シンハライトのお手入れ・浄化方法
シンハライトはジェムストーンとしての側面が強く、浄化やパワーチャージを必要とするパワーストーンとしてはあまり扱われていません。希少価値が高いからです。
鉱物的には問題がないのですが、小さなルースがほとんどである点や希少かつ高価である点から、万が一を考えて、塩分や水分にはあまり触れさせない方がよいでしょう。曇りや変質の要因にならないとも限りません。シンハライトは発見されてから今日までの流通量が少なく情報量も少ないため、無難な浄化方法を選ぶにこしたことはありません。
浄化の頻度は1週間に1回、パワーチャージは月に1回程度でよいでしょう。ただし、シンハライトの効果を実感したときやシンハライトが疲れているように感じたときには浄化とパワーチャージで労わってあげてくださいね。
浄化方法
対応
塩・塩水
△
流水
△
ホワイトセージ
◎
水晶クラスタ・水晶さざれ
◎
日光・月光浴
△
土
△
音
◎
シンハライトのお手入れ・浄化方法早見表
塩・塩水
シンハライトは、鉱物的には塩分や水分に弱くないといわれています。しかし、傷が入ったり変質したりする可能性は否めませんので、心配ならやめておいてください。
塩を用いる場合は、浄化皿の上に塩を盛り、シンハライトをその上に乗せるか中に埋めるかします。30分程度経ったら取り出し、流水ですすぎ、天然素材の柔らかい布で水けを拭き、自然乾燥させましょう。
塩水を用いるなら、まず3%程度の濃さの塩水を作ります。グラスの中に塩水を入れ、その中にシンハライトを沈めてください。30分程度経ったら取り出し、流水ですすぎ、天然素材の柔らかい布で水けを拭き、自然乾燥させればOKです。
流水
シンハライトは、鉱物的には水分に弱くないといわれています。しかし、傷が入ったり変質したりする可能性は否めませんので、心配ならやめておいてください。
浄化皿の上にシンハライトをセットし、流水をそそぎます。直接石に水が当たらないよう、位置を調節してください。小川のせせらぎの中にシンハライトが沈んでいるようなイメージで配置するとよいですよ。
10分程度で浄化が完了するので、天然素材の柔らかい布で水けを取り、自然乾燥させましょう。
ホワイトセージ
ホワイトセージによる浄化は、シンハライトに対応しています。
ホワイトセージのお香もしくは乾燥させた葉っぱを用意しましょう。火をつけ、立ち上る煙の中にシンハライトをくぐらせます。10回程度で完了しますので、そのまま使用してOKです。
水晶クラスタ・水晶さざれ
水晶クラスタや水晶さざれによる浄化は、シンハライトに対応しています。
クラスタを使用する場合は、クラスタの上にシンハライトを置くだけ。さざれ石を用いる場合は、さざれ石を山のように盛り、シンハライトを中に埋めるか上に乗せるかします。2時間から5時間おいておけば浄化が完了します。
日光・月光浴
シンハライトは日光に当たっても問題ない石といわれていますが、厳密にはそうではありません。クリアかつ有色の鉱石というものは、長時間紫外線に当て続けると退色してしまうものなのです。数日放置するなどしなければ基本的には問題ありませんが、ダメージを受けていることに変わりありませんから、長くお付き合いするつもりなら日光による浄化は避けた方が無難です。月光なら問題なく浄化ができます。
浄化皿の上に乗せたシンハライトに、月光を浴びせるだけで浄化ができます。3時間程度でOKです。
月光でパワーチャージができる
シンハライトは太陽の力を持つ石ですが、太陽光に長時間当てることは推奨されません。退色の可能性があるからです。そのため、同じ光の力を持つ月光で代用しましょう。
浄化皿に乗せたシンハライトに1時間程度月光を浴びせるだけでOKです。月が満ちる期間、天頂に昇りきるまでに行ってください。満ちる月や昇る月には「増加」「発展」の意味がありますが、欠ける月や沈む月には「減少」「退行」の意味があり、パワーチャージに不向きだからです。
土
シンハライトは、鉱物的には水分に弱くないといわれています。しかし、傷が入ったり変質したりする可能性は否めません。土を使う方法は水も使いますので、心配ならやめておいてください。
天然素材の柔らかい布でシンハライトを包み、柔らかく乾いた土の中に埋めます。2週間程度経ったら取り出し、流水で汚れを落とし、清潔な天然素材の布で水けを取りましょう。その後は自然乾燥させてください。
音
音による浄化は、シンハライトに対応しています。
音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを用意します。浄化皿の上にシンハライトをセットし、音を奏でましょう。水晶ポイントの先をシンハライトに向けたまま、シンハライト中心に円を描きます。音が鳴りやんだらまた音を鳴らし、繰り返してください。10回程度で浄化が完了するとされています。
シンハライトの好転反応・副作用
シンハライトは太陽や光のパワーを持つ鉱石なので、人によっては合わないことがあります。「自信」「ポジティブ」「明るさ」「アクティブ」といったワードに縁がない人や正反対のタイプの人とは、最初は上手くいかないことも多いでしょう。持ち主の方がシンハライトの持つエネルギッシュさについていけなくなるのです。シンハライトを身に着けたり飾ったりした際、頭痛や発熱、火照り、焦燥感といったものがあれば、好転反応を疑ってください。
シンハライトによって好転反応が生じた場合は、まず、シンハライトと離れましょう。落ち着いてから、シンハライトを身に着けたり飾ったりする時間を極端に短くし、日を追うごとに徐々に長くしていきます。お互いの波動を馴染ませるのです。波動が馴染めば、シンハライトのパワーを受け取りながら無理なく生活していくことができます。
もしくは、水晶を合わせてみてください。水晶は合わせたパワーストーンの力をちょうどよいレベルに制御する効果があり、シンハライトの力をコントロールしてくれるでしょう。
何をしてもダメなら、今はシンハライトを持つタイミングではないのかもしれません。根本的に相性が悪いということも考えられますが、人の持つ波動は変わっていくものですから、タイミングを待っていればシンハライトを身に着けることができるようになる可能性はありますよ。
シンハライトのQ&A
シンハライトの偽物の見分け方は?
シンハライトは、とても希少かつ高価な鉱石です。似た石が多く、混同されることも多いです。「これがあればシンハライト」という見分け方がないので、素人が鑑別することは不可能。そのため、鑑別書付きのものを購入するか、信頼できるショップで購入するのをおすすめします。
本物のシンハライトなら、鑑別書には「鉱物名:天然シンハライト」「宝石名:シンハライト」と記載があります。
シンハライトが割れた・欠けた!特別な意味はある?
シンハライトは劈開性がなく、割れたり欠けたりすることはほとんどありません。
そんなシンハライトが割れたり欠けたりしたら、スピリチュアルな要因があるのかもしれません。
シンハライトに限らず、パワーストーンは力を完全に失ってしまうと、みずから割れたり欠けたりしてただの石に戻るといわれています。浄化やパワーチャージを適切に行っていれば起こらない現象なので、しっかりと浄化やパワーチャージでケアしてあげましょう。
割れたり欠けたりしたシンハライトに対して、持ち主が不吉さを感じたら注意が必要です。シンハライトは太陽や光の力を宿すパワーストーンなので、持ち主が希望を失ってしまうような出来事が起こる前触れかもしれません。しばらくは注意をして、周囲の人間関係や進めている計画を見直してみましょう。
割れたり欠けたりしたシンハライトに対して不吉さを感じなければ、リペアに出したりインテリアにしても問題ありません。不吉さを感じたら、潔く土に還してください。直観を大事にしてくださいね。
シンハライトの色が変わった?退色・変色する?
シンハライトに限らずクリアかつ有色の鉱石は、紫外線に当て続けることで退色していきます。日中の外出時に身に着ける程度なら問題ありませんが、日光の差し込む場所や蛍光灯の下に置きっぱなしにすることはNGです。
「ジュエリーボックスの中で眠らせていたのにいつの間にかカラーが変化した」ということなら、スピリチュアルな要因を考えてみましょう。
パワーストーンは力が強まるとカラーが濃くなり、弱まると退色するといわれています。シンハライトは光や太陽の力を持つパワーストーンなので、全体的に黒ずんだり曇ったりすれば、その力に翳りが見えていると思ってください。まずは浄化とパワーチャージをして、様子見してみましょう。あまり状況が変わらなければ諦めて、以前より力が弱まったシンハライトとしてお付き合いしていってくださいね。
シンハライトの購入におすすめの販売店・通販
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まとめ
20世紀に発見されたばかりの石であり数も少ない、シンハライト。謎に包まれている部分も多く、とにかく希少かつ高価です。パワーストーンとして流通するよりはコレクター向けルースやジェムストーンとしての流通がメインなので、気に入ったものを手に入れるにはそれなりの時間や労力が必要でしょう。鑑別書付きのものが基本だと考えて、納得のいくものを購入するようにしてくださいね。
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