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シングルマザーと関わりたくないと思われてる?

シングルマザーは気持ち悪い、図々しい、関わりたくないといった記事をよく見かけます。なぜ、シングルマザーと関わりたくないと思っている人が多いのでしょうか。

関わりたくないと思っている人の多くは、自己責任で離婚をしているにも関わらず被害者面して、手当をもらっていることが気に食わないから「ふざけるな」と思ってしまうのかもしれません。実際に一定数のシングルマザーは、日頃の態度や行いなどから非難を浴びてしまうような行動をしている人がいます。しかし、多数のシングルマザーは、子どものことを考え悩みに悩んでシングルマザーを選択し、日々奮闘しています。

今回は、シングルマザーと関わりたくない原因や現状について紹介します。

シングルマザーと関わりたくないと言われる理由

シングルマザーと検索をすると「シングルマザー多すぎ」「シングルマザーふざけんな」と、他の人が検索している内容が出てきます。

「シングルマザー末路」と検索している人もおり、シングルマザー本人が将来を案じて検索をしているかふざけるなと思っている人が検索をしているかは分かりませんが、いい意味を持って検索していないということが分かります。では、なぜシングルマザーは関わりたくないと思われている存在なのかよく言われる理由について説明します。

手当をもらって遊んでいる

シングルマザーは、行政から児童扶養手当や児童育成手当、母子家庭の住宅手当などをもらって生活しています。それぞれ所得制限があり、シングルマザーの自立を促す助成金です。

奮闘するシングルマザーがいる一方で、生活保護を受給し遊んで暮らしているシングルマザーが少なからずいるのも事実です。働ける健康な身体を持っているのに働かない。手当をもらうのが当たり前だと思っているようでは、世間の目が「ふざけるな」と向いてもおかしくはありません。

令和元年時点で、生活保護を受給している母子世帯は7万5,646世帯です。2012年度の11万4,122世帯をピークに、母子世帯が生活保護を受給するケースは減少傾向にあります。コロナ禍で困窮している世帯が多い中、子どものために貧困を脱出しようと奮闘しているシングルマザーも多く、このような結果になっていると予想されます。あくまでもイメージのみで、偏見が先行している場合が多いと言えるでしょう。そのため、今できることを頑張ってる姿勢を見せていれば、周囲の人からは偏見の目で見られなくなると思われます。

厚生労働省が発表している、生活保護を受給できる要件は下記です。

生活保護を受けるための要件及び生活保護の内容

保護の要件等

生活保護は世帯単位で行い、世帯員全員が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することが前提でありまた、扶養義務者の扶養は、生活保護法による保護に優先します。

資産の活用とは

預貯金、生活に利用されていない土地・家屋等があれば売却等し生活費に充ててください。

能力の活用とは

働くことが可能な方は、その能力に応じて働いてください。

あらゆるものの活用とは

年金や手当など他の制度で給付を受けることができる場合は、まずそれらを活用してください。

扶養義務者の扶養とは

親族等から援助を受けることができる場合は、援助を受けてください。

そのうえで、世帯の収入と厚生労働大臣の定める基準で計算される最低生活費を比較して、収入が最低生活費に満たない場合に、保護が適用されます。

厚生労働省

出典:厚生労働省「全国ひとり親世帯等調査

被害者面している

自分で結婚や出産、離婚を選択したのにもかかわらず、苦労しているアピールをするシングルマザーに辟易とした気持ちを抱えている人もいます。確かに1人で仕事に家事、育児をこなし、父親の役割すらも果たそうとするシングルマザーは大変です。だからと言って「シングルマザーだから」と大変さや苦労などを、周囲にアピールしすぎては被害者面するなと思われてしまうかもしれません。口には出さないだけで、両親揃っている家庭や専業主婦の家庭など、どんな家庭でも大変なことは数えきれないほどあるはずです。

シングルマザーだから大変というアピールは、何かあっても許してねと言われているようで、周囲にうざがられる原因の1つです。シングルマザーに限ったことではないですが、愚痴や不幸話をしている人の近くには寄りたくないですよね。ネガティブな思考は、周囲にも影響を与えやすく心身ともに疲れてしまいます。

結婚した時や出産した時には、一生添い遂げる気持ちがあったにしろ離婚を選択したのは自分自身です。離婚の原因は1人ひとり違いますが、自己責任とひとくくりに批判される場合もあります。そういう時は、成長するタイミングだと割り切り、前を向いて進むしかありません。生活が大変なのは、自分だけではないと心にとどめ、相手を気遣う思いやりを持って接する事が大切です。感謝する心を忘れて横柄な態度で接してしまうと、それ相応の厳しい目が向けられると言うことに注意しましょう。

シングルマザーの現状

子育てと仕事の両立に悩んでいるシングルマザーが多いです。ひとり親世帯は、平成28年度では141.9万世帯と年々増加しており、なかでも母子世帯は123.2万世帯に昇ります。

ここでは、偏見の目で見られることが多いシングルマザーの現状を厚生労働省が発表したデータを用いて解説していきます。

出典:厚生労働省「全国ひとり親世帯等調査

貧困

シングルマザーの2人に1人は貧困と言われています。ひとり親で子どもがまだ小さい場合、正規社員として雇用されるケースは稀です。そのため、半数以上のシングルマザーは非正規雇用で生計を立てており、平均年収は約364万円程です。そのうち、100万円未満の世帯も全体の6.1%存在します。子どもが小さいうちは特に、勤務できる時間も限定されます。また急な病気にも自分1人で対応しなくてはいけないため、仕事を休まざるを得ない状況に陥りやすく、収入が安定しません。そもそも、子どもを預け入れる先が決まっていなければ、働きに出る事さえ不可能です。

また養育費の不払いも問題視されています。手当もあり養育費ももらっていると思われがちですが、平成28年の厚生労働省が行った調査によると母子世帯の約24.3%しか養育費を受け取っていないデータが出ています。父子家庭では、さらに下がり約3.2%です。離婚当初は受け取っていた養育費が途中から支払われなくなったケースや、最初から養育費の支払いに合意してくれないケースなどさまざまです。

女性は男性と比較して収入が低く、それに加えてシングルマザー特有の問題も発生します。そのため、シングルマザーの半数以上は貧困に苦しんでいると言えるでしょう。

仕事

シングルマザーの約47.4%は、パートやアルバイトなどで生計を立てています。正規雇用は全体の約39.4%となっており、子どもの年齢によっても就業状況は異なります。

平成28年度、子どもの年齢別就業状況は下記です。

子どもの年齢総数正規の職員パート・アルバイト
0~2歳712437
3~5歳1897987
6~8歳25789139
9~11歳270118124
12~14歳330162127
15~17歳367174153
18~19歳1818863
不詳20118

子どもを保育園などに預けられる0歳〜5歳までは、正規雇用とパート・アルバイトの割合は同程度ですが、子どもが小学校に上がると状況は変わってきます。

シングルマザーに限らず「小学1年生の壁」について聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。保育園時代では、延長保育などもあり朝早くからの出勤や残業で遅くなった場合のお迎えにも対応できていました。しかし、小学校に入学すると決められた時間にみんなと一緒に帰宅します。子どもを1人で留守番させるのも不安で「学童保育」に預ける場合がほとんどです。

一般的な学童保育では、放課後から18時頃まで子どもを預かります。学校が休みになる長期休暇などでは、朝8時頃から18時頃に閉所し、子どもの送り迎えが必要な場合が多いです。また、子どもが3歳や小学校1年生、4年生で時短勤務が終了してしまう企業も多いです。家庭と子育ての両立は難しく、シングルマザーで頼る人がいない場合はなおさら大変でしょう。今までのように長時間働くことが困難になり、子どもを育てる女性が働き方を変えることを「小学1年生の壁」と呼んでいます。

そのため、子どもが6歳の年齢からパートやアルバイトに移行するシングルマザーも多いです。しかし、正規雇用と比較し年収は低くなり、社会保障などの手厚い保障を受けられなくなる可能性も秘めているため、上述の貧困に直結してしまいます。

子育て

シングルマザーが抱える、子育ての悩みは教育や進学についてが約58.7%、しつけについてが約13.1%です。相談出来る人がいない場合は、それらをすべて1人で抱えて問題を解決していかなくてはいけません。金銭的な不安から進学について悩んでいる場合も多いため、すべての要因が重なりがんじがらめの状態に陥っている人も少なくありません。将来への不安が一朝一夕で消えることはありませんが、少しずつ改善していく事で突破口を見いだせるかもしれません。

シングルマザーの家庭では、当然父親はいません。そのため、母親が父親の役割もこなしている場合がほとんどです。シングルマザーという偏見の目から守るためにもしつけが厳しくなってしまう場合や、逆に甘やかしてしまう場合もあるでしょう。

また働いているシングルマザーは、平均して午後6時〜8時頃に帰宅するケースが、約43.3%です。そのため、シングルマザーの子供は1人で過ごす時間が長くなってしまいがちです。生活のために仕事をしなくては生きていけないと分かっていながらも、子どもとの時間も大切にしたいと葛藤するシングルマザーも少なくありません。

実際に、仕事が終わっても夕飯の準備やお風呂の用意、明日の準備など大忙しです。子どもとしっかりと向き合っていられる時間はほんのわずかと言えるでしょう。特に、朝からフル回転で動いているシングルマザーは、夜には疲れ果てています。疲れていると些細なことでも怒ってしまったりと不機嫌な態度を子どもに見せてしまいがちです。子どもは何歳になっても、母親の笑顔に安心します。辛くても、疲れていても、なるべく子供の前では笑顔を心がけると子どもの精神も安定するでしょう。

まとめ

3組に1組が離婚している時代。

離婚は珍しいものではなくなり、周囲にも離婚を経験している人がいるのではないでしょうか。しかしシングルマザーへの偏見は根強く残り、興味本位でいろいろな事を聞かれたりもします。自分だけならまだしも、子どもまで偏見の目で見られたら悲しくなりますよね。

シングルマザーと関わりたくないと思っている人の多くも、シングルマザーへの偏見によるものかもしれません。シングルマザーだからこそ、コミュニケーション能力を高め前を向いて進むことが大切です。そして何よりストレスを溜めないことです。両親に心配かけたくなく1人で抱え込んでいても、子どもは母親のことをよく見ており敏感に察します。

行政では、ひとり親世帯を対象にした相談支援や生活支援などがあります。各地自体に、母子自立支援員がいたりと、悩みや相談を親身になって聞いてくれ、適切なアドバイスを受けることが可能です。1人で抱え込まず、信頼できる人に相談できる環境が見つかると良いですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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