どのような職種であっても初めての場合「ちゃんと働けるのかな」「こんな話を聞くけど大丈夫なのかな」など、些細なことでも気になり迷ってしまいますよね。
そんな不安もありガールズバーで働きたいと思っていても一歩を踏み出せず、現在働いている人に話を聞いても「あまりおすすめはできない」など、曖昧な答えが返ってくるもの。
そのため、どのような部分で決断すればいいのかわからず、なかなか勇気が出せない人もいるのではないでしょうか。
今回はさまざまな夜職を約10年ほど働いていた筆者の経験も合わせて、ガールズバーで働くのはやめた方がいいのか、という点について解説します。
また、現在ガールズバーで働いている人がやめるタイミングや注意点など、今後お役に立てるものも合わせてご紹介しますので、参考にしていただけると幸いです。
ガールズバーってなに?キャバクラとの違いは?
ガールズバーとキャバクラにそれほど大きな違いはないものの、基本的にお客さまと距離が近くなるキャバクラでは、
- お客さまの隣に座って近い距離での接客
- 話をしたりゲームやカラオケの相手をする
- 営業時間外や休日にも連絡を取って営業
- 来店のために同伴やアフターがある
- 服装は必ずドレスを着用
というお客さんとかなり近い距離感となるため、ドレスを着てキレイな格好での接客となります。
そして、ガールズバーではお客さまとの距離や仕事内容がすこし異なり、
- カウンター越しでの接客
- 話をしたりゲームやカラオケの相手をする
- お店がヒマになると店外でビラ配りをして呼び込み
- 出勤日に来てもらえるように数時間前に営業連絡
- お店によっては連絡先の交換はNG
- 場合によっては同伴がある
- 基本的には私服だけど制服があるお店もある
という素人のような自由さで、すこし距離を感じられる接客が基本です。
ガールズバーはキャバクラに似ている部分もありますが、お店のコンセプトやエリアによって異なる部分があるため、働く際にはしっかりと確認するようにしましょう。
ガールズバーで働かない方がいい人の特徴4つ
ガールズバーは「夜職をやってみたい!」という人や学生でも簡単に始めやすく、敷居が高いと感じることが少ないため、どのような女の子であっても働きやすいでしょう。
ですが、働きやすいと言っても中には夜職自体に向いていない人もいたり、夜職の基本となることができない場合、働きたいと思っていても難しいもの。
まず初めに、ガールズバーで働かない方がいい人の特徴をご紹介します。
夜型生活ができない
普段の生活をしていると夜に寝て、朝は活動する毎日を過ごしているもの。
ですが、夜職やガールズバーの仕事を始めると夜型生活になってしまうため、夜に活動できない人は働くことは難しいでしょう。
働いてうちに慣れて夜の生活ができるようになればいいですが「夜は寝たていたい……」という人は、しっかりと眠れないことでストレスを感じてしまう人もいます。
あまりにも眠すぎてしまうと仕事にもならず、周囲に迷惑をかけてしまうため、ガールズバーで働くことは難しいでしょう。
男性と上手く話せない
ガールズバーに限らず夜職は基本的に男性相手の接客となるため「男性と話したくない!」「男性が苦手……」という人が働くことは難しいでしょう。
人見知りの場合は苦手だったとしても慣れることで徐々に話せるようになっていくもの。
筆者も元々引っ込み思案で人と話すことが苦手だったものの、初日からほぼ1人で接客させられるという経験があり、時間が経つにつれて話せるようになりました。
ですが、いつまでも男性に慣れることなく「できる限り話したくない」「男性が嫌い」という人は、そうした気持ちが男性に伝わってしまうことで不愉快にさせてしまうため、働かない方がいいでしょう。
キャスト同士の争いごとが苦痛
ガールズバーはほとんどの店舗が指名制ではないため、キャバクラや他の業種のように「私のお客取ったでしょ!?」というような争いごとはありません。
ですが、女の子は嫉妬深い生き物でもあるため、自分を目当てで来てくれているお客さんが他のキャストの子に目移りしてしまうと、トラブルや問題が起こってしまうもの。
そのため、平和主義者で争いごとが苦手な人は、夜職やガールズバーで働くことがストレスとなってしまうこともあるでしょう。
また、特に女の子は陰湿な部分があることで陰口なども多く、仕事のたびに「あの子ってさ……」という噂を耳にすることがあり、こうした部分にもストレスを感じてしまうかもしれません。
お酒やたばこが苦手
ガールズバーは当然お酒やたばこを好む男性やキャストが多いため、特にたばこの匂いが苦手で受け付けない場合、ガールズバーで働くのは難しいでしょう。
特にガールズバーは学生が多く働いていることもあり、学生がお酒が飲めなくてもソフトドリンクで大丈夫なお店があります。
ですが、お酒の場となることでたばこは禁止することは難しく、たばこの匂いなどが苦手だと働けないかもしれません。
ガールズバーで働くべき人の特徴
夜職の基本となることが難しい場合、ガールズバーで働くことはできないとご紹介しましたが、どのような人だとガールズバーで楽しく働けるのでしょうか。
次にガールズバーで働くべき人の特徴をご紹介します。
人と関わることが好きな人
ガールズバーも他の業種も人と関わる仕事なので、話をしたり人の話を聞くことが好きな人であれば、初日から楽しむことができるはずです。
多くのお客さまは日常生活でなかなか出会えない女の子と、一緒に話をしたり疑似恋愛をするために来てくれています。
人と関わることが好きだと話題がたくさん出てくるもので、楽しそうな女の子の姿を見てお客さまも「この子いいなあ、癒される!」と、次につなげることもできます。
お店もそんな楽しそうな女の子を求めているので「初対面の人でも楽しく話せる!」という明るくてどんなことも楽しめる女の子が向いているでしょう。
どんなときも笑顔でいれる人
ガールズバーなど夜職の仕事をしていると心無い言葉で傷つけられることがあり、そんな言葉に涙を流してしまうことも少なくありません。
筆者は当時お店に慣れてないこともあったり精神的にも弱かったのもあって、お客さまやキャストの女の子からいろんなことを言われては、泣いていたことがありました。
ですが、周囲に迷惑をかけてしまったり気になってしまうため、お客さまのいる前で泣くことはいいとは言えません。
夜職すべての仕事で「アイドルのようなキラキラな笑顔」が求められてしまうため、心無い言葉を言われても業務時間の間は笑顔を意識し、耐えられる人が向いているでしょう。
ガールズバーで働きたい!働くメリットとデメリットとは
ガールズバーで働きたいと思っていても「ちゃんと働けるのかな」と、初めての仕事には不安を感じて一歩を踏み出せないもの。
そんな人が安心して働けるように筆者の経験も合わせて、ガールズバーにはどのようなメリットとデメリットがあるのかご紹介します。
ガールズバーで働くメリット
ガールズバーは他の夜職よりも気軽に始められる業種でもあるため、夜職が未経験でも断られることなく受け入れてくれます。
基本的にはルールなど縛りがなく自由に働けるため「貯金がいくら貯まったらやめる!」という目標を決めていても、長く働いてしまう人も多いでしょう。
他の夜職とは異なりガールズバーはカウンター越しでの接客となるため、露出度が高い服を着ていてもセクハラをされることなく安心して働けます。
また、ガールズバーは学生が多いことで給料の支払いが日払い・週払いなど、キャストの女の子のことを考えて決めてくれていることもあり「金欠だ……どうしよう……」という場合でも日払いでもらえるため、お金の部分でも安心できるはずです。
ガールズバーで働くことのデメリット
ルールがなく自由に働けるガールズバーですが学生のキャストが多く、平均年齢が20歳〜25歳と若い女の子を集めているため、長く働けますが年齢的に居心地の悪さを感じてしまうこともあります。
どの夜職でも同じですが働き始めると、夜型生活になり今までの生活ができなくなってしまうため、体調を崩してしまう人も少なくありません。
また、ガールズバーは夜職の中でも給料が低いため、自由に働ける夜職という部分だけを意識して決めてしまうと、期待していた分がっかりしてしまうこともあるでしょう。
ガールズバーをやめた方がいい理由
厳しいルールがなくシフトも自由に決めて働けるため、目標などを決めていても居心地の良さを感じ「やめたくないなあ……」なんて思うこともあります。
ガールズバーでなければいけない理由や目標などを決めずに働いていると、
- 居心地の良さゆえにズルズルと働いてしまう
- 時給の高さから金銭感覚がおかしくなった
- 夜型の生活が合わずに体調を崩した
- 男性相手の接客が苦痛
という場合は働くことをやめた方がいいかもしれません。
特に居心地の良さに甘えてズルズルと働いてある程度の年齢に達すると「これからどうすればいいのかな……」と、誰もが将来を考えるはず。
ですが、なにも考えずに働いていると「仕事の経験がガールズバーだけ」ということもあります。
ゆえに今後の自分がどうしたいのかなど考えられていないのであれば、将来のためにもズルズル働くことはやめましょう。
ガールズバーをやめるタイミング
上記ですこし触れてしまいましたが、働き始めるときに決めた目標などを達成したタイミングでやめることが好ましいでしょう。
ガールズバーで働く女の子のほとんどが若い学生が多いことで、
- 働くのは学生の間だけで卒業したらやめる
- 貯金額を決めて達成するまで
- 彼氏ができたり結婚が決まったらやめる
という節目などは、勢いでやめやすいタイミングとなります。
また、ガールズバーが合わないと感じたとき、夜職の生活に慣れず体調を崩した際はタイミングに関係なく、早めに相談してやめるようにしましょう。
ガールズバーをやめる場合の注意点
簡単に始められて簡単にやめれるガールズバーですが、店長やマネージャーなどお店の責任者に相談なく「今日やめます!」といって迷惑をかけてしまうのはNGです。
夜職であってもお店のことを考えて最低でも1ヶ月前に「やめたいと思っているんですけど……」と、相談するようにしましょう。
また、若い人だと急に音信不通になり出勤しなくなる「飛ぶ」ということをしてしまう人も少なくないはず。
やめるというのはなかなか言い出しづらいこともあり「なにか言われたり、引き止められるのであれば……」と、飛ぶことをしてしまう人がいます。
筆者も若いとき働いていたガールズバーで何度も飛んだ経験がありましたが、給料をもらう前に飛んでしまったため、損ばかりしていました。
できるのであればきれいにやめるべきですが、さまざまな理由から筆者のように飛ぶことを考えているのであれば、ちゃんと給料をもらって損をしないようにしましょう。
ガールズバーから転職する場合の選び方
人見知りで常に誰かと関わることを苦手としていた人も、ガールズバーの経験で以前よりもスムーズに話せたり、相手から話を引き出してあげることができるようになったはず。
そんなガールズバーの経験を次の仕事でも活用できるように、接客業や営業職といった人と関わる仕事が向いているでしょう。
今までたくさんの人と関わっていたのに突然、人と関わらない仕事を始めると強い孤独を感じてしまうこともあります。
そのため、人となるべく関わらない個人で行う仕事よりも、常に誰かとコミニュケーションを取りながら目標に向けて頑張るような仕事がおすすめです。
まとめ
夜職自体あまり良いイメージがないため「そんな仕事やめた方がいいよ」と、否定されたり止められることがあります。
筆者もガールズバーを始めた頃には親戚の人に「なんでそんな仕事を……」「もっとまともな仕事にすればいいのに」など、さまざまなことを言われていました。
ですが、最終的に決断するのは自分自身なのです。
ガールズバーで働く際にはズルズル働いてしまわないようにやめるタイミングや、目標などしっかりと決めて、自分に合うお店で働くようにしましょう。
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