人の死を願うということは決して許されるものではありません。しかし、我々人間という存在は生きていく上で、他人に悪意や憎悪の感情を少なからず持ってしまいます。
嫌いな相手というものは誰にでも存在しているはずです。始めは「嫌い」という小さな感情だったものがいつの間にか相手の死を願ってしまう程、大きなマイナスの感情に変貌するといったことも良くある話ではないでしょうか。人の死を願ってしまう。
許されない感情ですが誰の心にも芽生えてもおかしくない意外と身近な負の感情と言えるでしょう。この記事では人の死を願うという行為をスピリチュアルの側面から考察し、代償や結末、その負の感情がもたらす効果などを詳しく紹介していきます。
人の死を願うとどうなる
様々なことが起こる人生を生き抜いていく上で嫌いな人という存在は誰にでも少なからずいるでしょう。最初は小さな負の感情であっても次第に嫌悪や憎悪など大きな負の感情を抱くようになるかもしれません。
行き場のなくなった負の感情は相手に対して
- いなくなれば良いのに
- 死んでしまえば良いのに
などの感情に変化していきます。人の死を願うなんて許される行為ではありません。しかし、同時に人の心には必ず暗い部分があるため自然な感情とも言えるのではないでしょうか。
人の死を願ったところでその相手が本当に死んでしまうなんてことはまずありません。呪術や呪いなどもありますが、誰もがそう易々と使えるものではありません。
では人の死を願うとどうなるのか、どのような結果が待っているのでしょうか。スピリチュアルの観点から考えれば、待っているのは「自滅」です。人の死を願う様な感情は非常に大きなマイナスのエネルギーを持っています。
この悪意が持つマイナスのエネルギーは必ず自分自身に返ってくると考えられています。死を願う程のマイナスエネルギーが自身に降りかかってくるわけですから波動の低下はもちろん、スピリチュアル的にも身体的にも様々な悪影響が起きてしまいます。
これをスピリチュアルの世界では
- 鏡の法則
- 引き寄せの法則
などと呼びます。上記で呪術や呪いにも少し触れましたが、人を呪わば穴二つなんてことわざもあるくらいです。他者へのマイナスの感情は必ず自分自身に返って来るのです。
人の死を願う人物の特徴
愛情・共感覚の欠落
人の死を願う人の特徴として、愛情や共感性の欠落が挙げられます。
- 愛情に飢えているのに誰からも愛されることができなかった
- 愛されていることに気づくことができなかった
などと言う人間は、嫌悪や憎悪と言った負の感情が成長しやすいと言われています。共感覚は簡単に言ってしまえば相手を想う力のことです。この2つが共通しているのが他者との関り・絆の構築です。
人の死を本心から望んでしまう人は、他者との関りが希薄であり自分以外との絆を感じ取ることができないのです。見方を変えれば本当の愛情を知らないが故に他者の死を願ってしまう程の負の感情を抱え込んでしまうのです。
自己肯定感の欠落
人の死を願う人の特徴として、自己肯定感の著しい低下が挙げられます。
自分で自分を裏切る行為
自分自身を許せない、愛せない、認めることができないということは波動を低下させ魂にも濁りを生み出してしまいます。
これは感情面にも悪影響を及ぼすため、自分が不幸なんだから周りの人間も不幸になってしまえばいいというマイナスの思考をつくりだしてしまいます。小さなマイナス思考が次第に大きくなっていき、最終的には人の死を願うまで至ってしまうのです。
また、自己肯定感の低い人が他人の死を願う行為は、自分自身を守るためとも言われています。自身の中に溜まったマイナスの感情を他者にぶつけることで自分の心や感情を守ろうとしているのです。
スピリチュアルの世界では他人の不幸を願うことは不健全な自己治癒法として認識されています。
インナーチャイルドに大きな傷
人の死を願う人の特徴として、インナーチャイルドに大きな傷を持っているということが挙げられます。
インナーチャイルドとは「内なる子供」とも呼ばれ、幼少期の記憶や感情のことを指しますが主に悲しい出来事やトラウマなどネガティブな感情が刻み込まれており、別名は「傷ついた子供の心」とも呼ばれます。
幼少期に虐待やいじめなどを受けると大人になっても尚、インナーチャイルドに大きな傷跡が残ってしまいます。インナーチャイルドの傷は、マイナスの感情を生み出しやすく暗い感情に陥ってしまいます。
他人の幸せが許せなかったり、他人の不幸を喜んだりしてしまいます。この様な負の思考が最終的に人の死を願うところまで至ってしまいます。
何でも他人と比べる
人の死を願う人の特徴として、何でも他人と比べてしまうという特徴が挙げられます。なんでも他人と比べてしまう癖がある人は、周りとの優劣を確定させることで自分自身の価値を高めています。
しかし、いざ自分が劣等感を感じると相手に対し憎悪や嫌悪感を抱き、感情をぶつけてしまいます。他人と比べるという行為は、自身の中に基準となる信念が存在しないため生じるものです。
信念なき魂は負のオーラに飲み込まれやすいと考えられており、人の死を願ってしまう感情も負のオーラからの影響を受けているのです。
人の死を願う人の心理
上記で説明した人の死を願う人の特徴を持つ人も常日頃、他人の死を願っているわけではありません。
- 波動が極端に低下した時
- 負のオーラが増幅してしまった時
など一時的な感情として生じることが多いとされています。それでは一体その瞬間にどの様な心理状態になっているのか、代表的なものをいくつか紹介していきます。
相手のことが憎い
相手のことが嫌いで憎い
死を願ってしまう程ですから非常に大きな憎悪の感情になります。人間誰しも嫌いな人はいるでしょうし、嫌いな人の幸せを願うことは難しい事でしょう。
しかし嫌いな人への憎悪の感情を溜め込み過ぎてしまうと、死を願ってしまう程のマイナスの心理状態に陥ってしまいます。
自分自身に不満を抱えている
自身に大きな不満を抱えている
人間誰しも自身に不満を抱えていると感情が不安定になります。自分に不満があるから他者のことが羨ましく見えたり必要以上の劣等感を感じてしまいます。この自身への不満という感情は、次第に他者への攻撃的感情へと変貌していきます。
- なぜ自分ばかり不幸なのか
- 周りの人間も不幸にならなければいけない
などの感情が芽生えてしまいます。この様なマイナス心理が最終的には人の死を願う行為へと繋がっていきます。
孤独への恐怖・強い依存心
孤独への強い恐怖や他者への依存
孤独と依存は実は深い所で繋がっており、心理的には多大な影響を与え合っていると言われています。始めは孤独が怖いという理由で他人への依存が始まります。
しかし、次第に依存がメインになっていき、依存しているが故に孤独への恐怖が大きくなっていくのです。この孤独と依存の関係性は他者への強い憎悪をもたらす可能性を秘めており、依存相手の幸せは自分の孤独や不幸に繋がるという考えになっていきます。
依存心や孤独への恐怖が強い程、他者の死や不幸を願ってしまう傾向が強くなっていきます。
人の死を願ってしまった時の対処法
好き好んで人の死を願う人は本当にごくわずかなはずです。環境の変化や身体的ダメージ、様々な理由に心が追い詰められどうしようもなくなって、逃げるように他者への攻撃的な感情を爆発させてしまう方が大多数だと思います。
中には人の死を願ってしまった後、罪悪感に苛まれ余計に自身を責めてしまう人もいるでしょう。でも、溢れてくる負の感情を自分で抑えることもできない。こんな時はどうすれば良いのでしょうか。
ここでは人の死を願ってしまった時の対処法をいくつか紹介していきます。自身の負の感情をコントロールすることにお困りの場合は参考にしてみてください。
負の感情は自分自身に返ってくると知る
負の感情は潜在意識に刷り込まれると考えられています。特に人の死を願う様な大きな負の感情は潜在意識の深い所に刻み込まれてしまいます。一度潜在意識に刻み込まれてしまうと、自身の意識に関係なく思いや願いを発してしまいます。
制御できなくなった負の感情はより大きな負の感情を自分自身へと呼び寄せてしまい、最悪の場合自滅の一途をたどることになってしまいます。
鏡の法則や引き寄せの法則をしっかりと理解し、善い行いやプラスの感情と同じように悪行や負の感情も自身に跳ね返ってくるということをしっかりと認識することが必要です。
ネガティブな感情を正面から受け入れる
ネガティブな感情を許し、正面から受け入れてあげるということも時には必要になります。人間ですから必ず負の感情に苛まれることもあります。負の感情を感じた時に無理に隠したり押し殺したりすると心にはダメージとして蓄積されていきます。
人の死を願ってしまう程大きな負の感情は、この様な小さな心のダメージが蓄積していき臨界点を超えた時に溢れだしてしまいます。
ネガティブな感情を感じた時は、我慢せず受け入れ可能であればその時点で相手に意見を述べたり、別の行為で発散させることが有効です。爆発してしまう前に小まめにガス抜きをすることで、大きな負の感情に飲み込まれなくなるはずです。
マインドブロックを解放する
マインドブロックとは直訳の通り「心の制限」を意味します。人の死を願ってしまう様な精神状態の時は大抵このマインドブロックが掛っている状態にあります。
- どうせ私はできない
- どうせ私はダメな奴
- 私は他者に嫌われているだから私も他者が嫌いだ
という様な強い思い込みを持った状態です。この様なマインドブロックは自己肯定感を著しく低下させるため、他人を貶めて自身の心を守るという思考へと誘導していきます。
マインドブロックを解放し「心の制限」マイナスの思い込みを解いてやることで自身の中で大きくなっていく負の感情を消し去ることができます。
自分の幸せについて考えを巡らせる
これが一番簡単な対象法になります。人の死を願ってしまう程の大きな負の感情を抱いてしまった時は、自身の幸せについて考えを巡らせます。負の感情に気づいた後、罪悪感を持ってしまうと余計に負の感情は大きくなります。
抱いてしまった負の感情は自然なことだと割り切って認めてください。そしてその負の感情以上の自身の幸せを思考してください。内容に関しては何でも構いません。自分へのご褒美にデザートでも買おうかな。なんて小さな幸せでも大丈夫です。
負の感情を断ち切ることさえできればそれ以上負の感情が増幅することはありません。
人の死を願う人から身を守る方法
人の死を願ってしまうこともあればその逆、人から死を願われる対象になってしまうこともあります。あなた自身に原因がなくとも妬み嫉みの逆恨みなどもあるかもしれません。身を守ると言いましたが、実際に危害を加えられる様な事はないでしょう。
しかしスピリチュアルの世界ではこの様な大きな負の感情は少なからず影響を与えると考えられています。ここでは他者から死を願われる様な事態に陥った時、自身の心を守る方法を紹介します。
不穏な空気を感じる相手とは距離を置く
不穏な空気を感じる相手とは距離を置く
負の感情というものは、物理的にも精神的にも距離が近い程影響力が増していきます。自分の死を願っているような人の近くにいるとそれだけで負のオーラに蝕まれていきます。
直接的な言動がなくとも直感的に不穏な空気を感じたら、一時的にでも距離を開けることをお勧めします。
むやみやたらに自分の話をしない
むやみやたらに自分の話をしない
特に自慢話は注意が必要です。本当に仲の良い仲間内であれば問題ないかもしれませんが、自慢話などは負の感情を抱く相手の神経を逆なでしてしまいます。
小さな自慢話が相手からの不興を買いいざこざに発展するなんて話も良くありますので、話の内容や話す相手に注意を払うことで負の感情を持つ相手との不要な接触を避けることをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事では「人の死を願うスピリチュアル意味とは」のテーマのもと、人の死を願ってしまう人の特徴や心理、対処法まで詳しくお話してきました。
人の死を願う原因となる負の感情は誰もが持っており、恥ずべきものでも罪悪感を感じる様なものでもありません。自身の負の感情とどう向き合っていくのかが大切なのです。隠したり無理に押し殺したりしてしまうと負の感情は大きく成長してしまいます。
負の感情も自分の心の一部であることを認め、許してあげることで上手に付き合っていくことが必要になります。人の死を願ってしまう気持ちは良くない感情ではありますが、誰にでも訪れる可能性があることを理解しておくことが大切です。
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