お金を貯めて、将来に備えることは大切です。特に日本人は昔から貯金に対する絶対的な安心感を持っています。そのため、小さい頃から親に「貯金が大切」と刷り込まれてきた弊害として、お金を使うことに罪悪感を覚えてしまいやすい。
しかし、貯金をすることだけにとらわれてはいてはいけません。生活を満たすためにも、自分を成長させるためにもお金を使うことが必要です。
貯めるだけでは得ることができないお金の使い道があり、人生に豊かさを与えてくれるのもお金を使ってからこそと言えるでしょう。そのため、やみくもにお金を貯めることに躍起になるよりも、お金をどのように使うかの心のポジションが大事なのです。
今回は、賢くお金を使うための理由や方法について紹介します。
お金を使った方がいい理由5選
お金は使ってこそ、本来の価値が発揮できます。何を買ったか覚えていないけど、財布の中にお金がないというのは問題です。それは単に無駄にお金を消費しているだけにすぎず、何も自分の身になっていないからです。
また、こまごました日々のものでお金を消費するのも、上手なお金の使い方とは言えないでしょう。特にこまごましたもので消費するお金はちりも積もって、高いお金を出して購入したものよりも高額になる場合もあります。
自分にとって何が必要か、何にお金を使うべきかを取捨選択することが大切です。
お金の使い方を学べる
お金を使うべき最も重要な理由は「お金の使い方を学べる」ことではないでしょうか。お金は使わなければ、お金本来の使い方や価値を知ることはできません。
普段から貯金や節約で使うことに慣れていないと、必要な場面で上手にお金を使うことができずチャンスを逃してしまう可能性があるからです。特に、日本人はお金を使うことに罪悪感を感じてしまう人が多いです。
貯金や節約が美徳として親世代から言われてきたことが、体に染みついていると言えます。事実、親世代の頃は預金金利が最大で12％と高金利だったため預ければ預けただけ資産が増えました。しかし、現在は低金利で銀行に預けても資産は増えません。
時代の流れとともに、お金の使い方は日々変化しています。その変化に対応すべく、その時の市場の変化とお金に価値を考慮してお金の使い方を学ばなければいけません。
経験が買える
若いうちから節約をして、お金を貯めるのも将来の不安を考えれば仕方のないことかもしれません。実際に、老後2,000万問題などがささやかれ堅実的に貯金をしている若い世代は増加しています。
しかし、10代20代と各年代で得ることができる経験はお金を出してでも買うべきであると言えるでしょう。あとから「ああしておけばよかった、こうしておけばよかった」と言っても、時を戻すことはできません。
- 20代前半･･･仕事を始めたばかりで余裕がない
- 20代後半･･･仕事が楽しくて他に回す余裕がない
- 30代前半･･･子育てや家事に忙しく時間がない
何かをスタートするには、タイミングや勇気がいります。しかし、自分自身に言い訳をし後回しにしていては何も始めることはできません。50歳60歳になった時に、同じ行動を起こせる体力や気力は残っているでしょうか。
時間があるときや余裕ができたらと考えているうちは、何も行動を起こすことはできないのではないでしょうか。正しいお金を必要な時期に使うことで、人生に彩りを加えることができます。
自分が成長できる
自己投資は、自分を成長させるためにも必要です。全くお金をかけずに成長することは難しく、ある程度のお金は必要です。
通信教育などに通わなくても、独学で取得することは可能です。しかし、合格するための勉強には関連する書籍代などが必要です。通信教育か独学かによって資格取得にかかる費用は異なりますが、ある程度の支出をしなくては試験を受けることも合格することもできません。
他にも、自分を磨くための美容費用。洋服やメイク用品にしてもプチプラで済ますのか、百貨店などで購入するのかによって費用は異なりますが、魅力的に見せるためにも必要な自己投資だと言えるでしょう。
危機感を持つことができる
自分の年収にそぐわない、高い家賃の部屋に住むとどうなるでしょうか。十分なお金を稼がないと家賃が生活を圧迫し、生活そのものが成り立たなくなってしまいます。
お金持ちになりたいなら、お金持ちと同じ生活やお金の使い方をすることで、お金持ちになれるかもしれません。
- いつかこんな生活をしてみたい
- いつかあれを買ってみたい
言うだけなら無料です。同様に、言ってるだけでは夢はかないません。年収1,000万円、年収2,000万円を目指すなら、しっかりと目標を持ち口に出すだけでなく行動を起こさなくてはいけません。
仕事や副業、お金を稼ぐスキルを身に付けるために必死になれる
しかし、生活を破綻させてしまっては元も子もありません。計画を立て準備をすることが大切だと言うことを念頭に置いておきましょう。
精神を安定させる
お金を使うことで、精神を安定させる効果を得ることができます。好きなことや好きなものにお金を使うことで、満足感を得ることができ幸せな気分を与えてくれます。
大好きな食べ物を我慢して得た500円は、将来のために大切なお金です。しかし、気持ちの中ではこれからも大好きなものを我慢しなくてはいけないとうんざりとした、悲しい気持ちになるのではないでしょうか。
無駄使いは確かによくありません。やみくもに節約をし毎日を暗く生きてしまうなら、自分にとって心を豊かにしてくれるお金は上手に使うべきとも言えます。
賢いお金の使い方
賢くお金を使うには、お金の価値を知り見栄のためにお金を使わないことが大切です。物の価値は人それぞれ違います。自分が本当に価値があると思えるものを見つけ、知ることで将来のお金の使い方を学べます。
お金は使わなければ、正しいお金の使い方は身に付けられません。身の丈に合ったお金の使い方をしましょう。
健康にお金を使う
健康を維持することも、楽しく生活をするのに不可欠です。いくらお金を持っていても、死んでしまっては使うことはできません。仕事もプライベートも、心身ともに健康でこそ充実した時間を過ごすことができます。
富裕層こそ、健康に気を使っていると言っても過言ではないでしょう。
- 日常的にジムなどで身体を動かす
- バランスの取れた食生活
- 定期的に健康診断を受け不調を早期に発見し治療する
などで将来の健康を守っています。健康のためにお金を使うことは、自己投資の1つとも言え日々の生活を送るために必要不可欠の出費と言えます。
必要なものにお金を使う
上述の健康にお金を使うことも含め、必要なものを購入する際の費用を節約するのはおすすめしません。メリハリをつけて、お金を消費することを心がけましょう。
家で安静にしていればよくなるかもしれませんが、自分で思っているよりも重病だった場合はどうでしょうか。長引く治療に仕事もままならず収入が途絶え、治療費が高額になってしまいます。
他にも、通勤や通学の際に使う自転車や車などの移動手段。歩けば目的地には着きます。しかし、目的地が遠い場合は歩いて向かうよりも自転車や車などの移動手段を使用した方が早く目的地に着くことができます。
健康のためにも、運動は大切です。時間的コストや目的の場所で有意義に楽しむためにも、自動車や車で向かうくらいの余裕を持ち合わせた方が効率がいいと言えるでしょう。
お金を掛ければより良いサービスを受けることができます。安易に使うのではなく、自分なりの基準を設けて使うことが大切です。
物より経験にお金を使う
物は飽きたり、必要がなくなってしまえばただのゴミです。しかし、経験は一生の財産として蓄えることができます。近年、ITの発展によりさまざまな知識はインターネット上に溢れています。しかし、経験は自分自身が行動を起こさないと得ることはできません。
その場所でしか感じることのできない空気感や充足感を、実際にその場所へ出向くことでインターネットや本などの知識よりもはるかに質のいい情報を得ることができます。
海外旅行、日本国内でも訪れた事のない地域など自分が少しでも興味や目を引くことがある場所がある場合は、直接自分の目で見て体感することで自分自身を成長させることができます。そのため、経験を得るためのお金は惜しむべきではないと言えます。
交友関係にお金を使う
人は1人では生きていく事はできません。生活をするうえで必要な電気やガスなども、誰かが陰で働いてくれているおかげで、夜でも明るい室内を維持でき快適に暮らすことができます。
また、1人で得られる喜びよりも、友人や身内などと過ごす時間は何事にも代えがたいと言えるでしょう。「産まれたとき周りは笑いあなたは泣いて、死ぬとき周りは泣いてあなたは笑う。」そんな人生を送ることが幸せだと言われています。
友人知人がいなく浅い付き合いだった場合、あなたが死ぬときに本当に悲しんでくれるでしょうか。交友関係も広く浅くするのではなく、
- 自分にとって本当に必要な人は誰なのか
- 大切にするべき人は誰なのか
などを見極め、心の底から大切にできる人には損得勘定で動いてしまわないようにしましょう。あなたが苦しいとき、困ったときに手を貸してくれる人は一生の財産です。
幸せな一生を歩むためにも、誰かのために損得を考えずにお金を使うことができる方法を身に付けたいですね。
時間のためにお金を使う
時は金なり。お金を稼ぐために働きたくても、人の1日は、貧富の差など関係なく1日24時間です。限られた時間をどう過ごすかによって、将来の差が出てきてしまいます。
しかし、家事や育児に仕事などこなすべきタスクが多いほど、自分のことだけに使える時間はわずかになってしまいます。時間を効率よく過ごすためには、自分にしかできない物か代替えアイテムなどで時間が節約できるのかを考える事が大切です。
乾燥機付き洗濯機だと時間を問わず汚れた衣服を洗濯することができる
朝早く起きて、天気を確認し洗濯機を回す。夜も日が暮れる前に家に帰り乾いた洗濯物を取り組む。もちろん時間的に余裕がある場合は、昔からの洗濯スタイルの方が初期投資も必要なく洗濯が可能です。
しかし、サラリーマンにとっては朝は慌ただしい時間でもあり、急な天気の崩れにも洗濯物を取り込むためだけに家に帰ることはできません。自分の時間を大切にするために、家事を効率よくできる環境を整えるために便利家電を生活に取り入れてみるのもおすすめです。
便利家電は市場に溢れています。毎日する家事の時間が浮くことで、勉強や副業などさまざまなことができ、自分の成長を高める時間に使うことができます。
貯金は大切
「いつまでもあると思うな親と金」
お金と親はいつまでも自分の傍にいてくれません。無駄なものにばかりお金を使っていては、自分の身に何にも残らずただの無駄金として浪費しているだけになってしまいます。
無駄使いばかりで、手元には一銭も残っていない状態では、将来の不安しか残らず焦燥感にかられストレスが蓄積されます。お金がないことの不安は貯金をすることで補えます。
特に日本人は、貯金がないことへの不安感は諸外国と比べて高いと言えるでしょう。精神を安定させるため、将来のためにもある程度のお金を貯金することも大切です。賢くお金を使うことで、お金の使い方を学び上手に貯金をすることができるのではないでしょうか。
例えば、家の近くの銀行や有名なメガバンクにお金を預けるのも正解です。しかし、お金を使うことでお金本来の価値を見極めれるようになります。そうすると、どこの銀行が金利が優れているのかどこが本当に自分にとって使いやすい銀行なのかもわかるようになります。
時間はあっという間です。意識せずに日々を過ごすのか、意識して行動を起こすのかによって世間の見え方は違ってきます。
まとめ
お金は貯蓄するだけでなく、心を豊かにするためには惜しまず使った方がいいと言えます。昨今の不安定な情勢から、支出を抑え堅実な生活を送る人が多いです。将来を考えると正しい選択肢の1つとも言えます。
しかし、「今しかできないこと」や「今しか感じることのできない体験」は、後から後悔しても時を戻すことはできません。お金の不安がなかった幼少期は、何も気にする必要がなく毎日楽しいことばかりではなかったでしょうか。
年齢を重ねた分だけ、楽しいだけでは生きてはいけないという現実をたたきつけられます。ただ、幼少期と違い楽しむための自由に使えるお金を持っているのが今の私たちです。賢いお金の使い方をして、更に自分自身を成長できる生き方ができると素晴らしいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。コのほけん！ではライフイベントに合わせた保険を検索することができます。ぜひ保険選びの参考にしてみてください。
コメント