「贅沢な生活をしてみたい」
本当の贅沢と言われたら、あなたなら何を思い浮かべますか?
高価なブランド物で身をまとったり、旅行に行きまくり、外食三昧の日常でしょうか。
漠然と贅沢な生活に憧れを抱いていても、どうしたら贅沢な生活をしていると言えるのかはよくわからない。それに、なんだか贅沢はしてはいけないように思える…
思いつくままにお金を散財し贅沢をしていたら、いくらお金があっても足らず、心は満たされないままかもしれません。かと言って、贅沢を味わうことなく我慢だらけの質素な生活も、むなしいと感じてしまうかも。
今回は、本当の贅沢とは何かを考えるきっかけと、漠然としたモヤモヤを解決する良い贅沢と悪い贅沢について紹介します。
良い贅沢と悪い贅沢を知ることで、心が豊かなになる日常を送ることができる第一歩になるでしょう。
本当の贅沢とは
本当の贅沢とは、高価なブランド物や著名なモノを所有することではありません。
投資の神様であるウォーレン・バフェット氏は、齢90歳を超えてなお、第一線で注目を集める人物の1人です。2021年3月には、総資産は約10兆8,000億円を突破し、資産1000億ドルクラブの6番目のメンバーになりました。資産1000億ドルクラブにはAmazon.comの創設者の1人であるJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏を筆頭に、Elon Musk(イーロン・マスク)、Bill Gates(ビル・ゲイツ)など名高い著名人が名を連ねています。
そのなかでもウォーレン・バフェット氏は、高級な車や世界各国に家を持つような「贅沢」はしたくないし、お金は人間にとって酸素のようなものだと話しています。常に目の前にあるときは当たり前のように使い、無くなった途端に頭から離れなくなるのが酸素=お金です。
実に確信をついた内容ですね。
そんな世界的お金持ちである、ウォーレン・バフェット氏はお金の使い方にも言及しています。
「大事なのは、自分が好きな事をとびきり上手にやることです。お金はその副産物にすぎません」
「時間も愛もお金では買うことができませんが、お金があればできることは沢山あります。私は今、起きるとすぐにベッドから飛びだすほど毎日が楽しい。それは、好きな仕事をして、好きな仲間と働いているからです。会社には私の25人の仲間がいて、よくみんなで連れだって野球観戦に行きます。仲間は私の人生を豊かにしてくれる大切な存在です。だからこそ私も、彼らの人生を豊かにしてあげたいと思うのです」
Vogue
お金をたくさん使ったり、モノをたくさん所有していることが贅沢ではなく、毎日日々の生活を笑顔で幸せに過ごすことができる日常こそが「本当の贅沢」と言える、ウォーレン・バフェット氏の生き方は素敵ですね。
ウォーレン・バフェット氏のように、億万長者ではなくても好きな仕事をして、好きな仲間に囲まれて生きる日々を大切にできたら素晴らしいのではないでしょうか。
贅沢はいけないこと
親や身近な人から「贅沢をしすぎじゃないか」「贅沢ばかりしていてはダメだ」などと、言われた経験がある人も多いのではないでしょうか。
贅沢がよくないと言われる背景には、無駄遣いをしないように身の丈に合ったお金を使うようにしなさいというしつけの意味が隠れています。車の価値もわからず、初心者マークを付けた人が借金をして高級車に乗っていたりするのは、見ていても身の丈に合っていませんよね。
子供というのは、お金の価値がまだ分からず、適切な判断をすることはできない場合が多いです。贅沢をするのが悪いわけではなく、何が贅沢で何が贅沢ではないのか分からないことが問題なのです。
自分でお金を稼ぎ、身の丈に合った贅沢をすることで、さらに上を目指して成長できるかもしれません。
お金を使うには、支出と収入のバランスが大切です。
バランスよく贅沢するのは、身の丈に合っており、心身ともに豊かな生活を送ることができる糧となるでしょう。
良い贅沢3選
良い贅沢とは、健康・時間・自己投資にかける出費を指す場合が多いです。心身ともに満たされることで、毎日の暮らしを大切にすることができるようになります。
せっかく稼いだお金は、幸せな気持ちが少しでも長くじっくりと味わえるようにしたいですね。
ここでは、良い贅沢をする際のポイントとなる3つを紹介します。
心が満たされる時間が長く続く
せっかく贅沢をするのなら、心や気持ちが満たされる時間が長く続くモノや体験・経験にこそお金を使うべきであると言えるでしょう。
- 思い出に残る体験
昔の思い出なのに、今も鮮明に思い出しては気分が上がることもあります。幼少期に家族で行った海外旅行など、何年たってもあの時のことを思い出しては幸せな気持ちになれる体験は何物にも代えられませんよね。
- 人との絆が深まる経験
人との絆は作ろうと持っても、簡単に作れるものではありません。気の置ける友人への誕生日プレゼントやイベントを大切にすることで、相手も「大切にしてもらえている」と実感できるのではないでしょうか。
- 気分が上がるモノの購入
いつも使うものにこそ気分が上がるモノを、少し高価でも取り入れてみるのもいいかもしれません。例えば、カバンやボールペン、下着など。自分にしか価値が理解されないようなモノでも、身につけてモチベーションが上がるモノはいい贅沢と言えるでしょう。
反対に、何に使ったか分からないようなお金の使い方は、ただの浪費と言えるでしょう。
家計の範囲内
良い贅沢をするには、自分の身の丈に合ったお金の使い方をすることも大切です。半額セールや2着目80%オフなどの言葉で、お金がなくても買ってしまうのは贅沢ではなくただの浪費です。
例え、くだらないモノでも予算内で購入するモノであれば、生活に支障は出ません。衝動的に購入するのではなく、計画的にお金を使うことで、家計の予算範囲内に収めることができます。
予算内とはいえ、何に使ったか覚えていないモノや買った存在すら忘れてしまうような衝動買いのアイテムなどにお金を使うのはいい贅沢とは言えないので、気をつけましょう。
明日へのモチベーションになる
明日へのモチベーションを高める出費も、良い贅沢と言えるでしょう。
- 心身のメンテナンス
整体やマッサージなど、疲れた体を他人に癒してもらうのもおすすめです。
疲れたからと言って、湯船にもつからずメイクも落とさずに寝てしまったら明日の朝どうなっているでしょうか。メイクを落とさなかったことで、お肌はごわごわになり寝ても疲れが取れていない、最悪のコンディションになった経験はないですか?
疲れているからこそ、心身ともにメンテナンスをしてあげることで、明日のモチベーションが変わってきます。気持ちよく朝を迎えるためにも、健康な身体を維持するために使うお金は大切です。
- 時間を増やすツール
時短家電を用いることで、日々の暮らしに時間的余裕ができるようになります。時間的余裕は、心の余裕にもつながります。焦ってする事でミスも多くなり、自分の評価も下げる要因になりかねません。
時短家電を使わなくても、家事を賄うことはできます。そのため、通常の家電より高価な時短家電の購入をためらってしまうこともあるかもしれません。しかし、どんなにしたいことがたくさんあっても、1日は誰もが平等に24時間しかありません。その時間を増やしてくれる可能性がある出費は、無駄ではないと言えるでしょう。
- 自己投資
自身の成長を助けるような書籍の購入や、資格取得などに係るお金は節約する必要はありません。それらは、今後の自分にとって役立つ経験や知識でもあり、更に稼ぐことができるようなきっかけを作ってくれるかもしれないのです。
自己投資と偽って、読みもしない書籍を購入することなく、自身が成長できるようなモノへとお金を使いましょう。
悪い贅沢3選
悪い贅沢とは、お金を消費しても自身の心は満たされず、更に罪悪感や喪失感を覚えてしまうようなお金の使い方を指します。
ここでは、悪い贅沢をする際のポイントとなる3選を紹介します。
見栄のための買い物
他人によく思われたい、他人に憧れてもらえるような生活を送りたいなど、見栄のためにお金を使うのは良い贅沢とは言えません。自分を褒めてくれるような他人がいなければ、自身の虚栄心が満たされることは無いので、どんだけお金を使おうと一生心が満たされることは無いのです。
- 友人に自慢するためだけに購入したさほど気に行ってもいないカバン
- SNSでいいねを貰うためだけの高級コース料理
- モテたい為だけにタワーマンションで暮らす
それらにお金を消費しても、生活は豊かにならないということを忘れないようにしましょう。
罪悪感がある買い物
モノやサービスを購入して、家に帰ってみると贅沢しすぎたかも…と後悔するような、罪悪感を抱えるような買い物はいい贅沢とは言えません。
例えば、仕事で使う腕時計に高級腕時計を選択し、購入したとします。本来であれば、その時計を見るたびに購入時の高揚感ややる気を奮い立たせてくれるようなアイテムになる可能性のあるモノです。しかし、その腕時計を見るたびに「高すぎたかな」、「自分には似合っていないかも」と気が滅入ってしまうようでは、時計本来の価値を生かすことさえできず、気分が滅入ってしまうだけです。
せっかくお金を出すのなら、後悔するようなお金の使い方をせず、そのモノやサービスを存分に楽しむことが大切です。
そもそも、後悔するようなお金の使い方では心身ともに満たされることは無いのですから、納得のできる買い物をするようにしましょう。
同時に、「これだけ頑張ったから買おう」とか「臨時収入が入ったから買おう」などと、何かしらの理由をつけて購入するモノは、本当は必要ではないモノの場合が多いです。言い訳をしないと買うきっかけにつながらないようなアイテムを購入する際には気をつけましょう。
本当はしたくないことへの出費
日本人ならではと言えるのが「本当はしたくないこと」にお金を使ってしまう悲しい性からの贅沢です。
- 行きたくもない会社の飲み会への出費
- お歳暮やお年賀などの贈答品への出費
- 契約したけど一回しか言っていないジムの会員費
なんとなくや惰性、形式的な出費で、本当にしたい贅沢にお金を回すことができないのでは本末転倒です。行きたくもない会社の飲み会に参加するために5,000円、お歳暮やお年賀などの贈答品に10,000円…断る勇気もなく、惰性で続けていませんか
気分が滅入るようなモノに、したくはないけどしてしまうモノに出費するのでは心は満たされず、疲労感ややるせなさだけが残ります。同時に、健康のためジムに通おうと決心しても、入会金を払って結局1回しか行っていない。しかし、通う気はあると自分で自分を騙し続け、年会費を払い続けるようでは無駄なお金です。これは自己投資と最初の入り口は一緒ですが、ただの無駄使いになるので気をつけましょう。
自分が心の底からしたいと思えるようなことに、お金を使えるようになると良いですね。
まとめ
今回は、本当の贅沢をするうえで気をつけたい良い贅沢と悪い贅沢について紹介しました。
最終的に、良い贅沢なのか悪い贅沢なのかは、個人の価値観次第と言えます。しかし、何にお金を使い、何が贅沢なのか悩んでいるときは、自分が心から満足できるのかなど自身の心と向き合い、上述の良い贅沢のポイントを参考に考えてみてください。
良い贅沢と悪い贅沢を見極めることで、より成長した自身と出会えるきっかけと、毎日のふとしたことにも幸せを感じる事ができるようになるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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