「幸せはお金では買えない」
そんな言葉を聞いたことはありませんか?私たちの生活とお金は、切っても切れない関係性を持っています。お金があれば、たいていのモノは買うことができるし、ほとんどの欲望はお金で解決ができます。特に現代は、お金を消費しないと楽しむことができないかのようにメディアなどが報じています。
しかし、お金を使っているから幸せとは限らないのが人生の面白いところです。お金と幸せは深く結びついていますが、心を豊かにするのはお金だけではないと言えるでしょう。
何気ない日常や、小さなことでも笑いあえるような楽しむ能力を培うことができるのは、個人の感じ方次第です。お金を使わない日を作ることで、気持ちやお金に余裕が生まれ、自分の心と向き合うことができます。
今回は、お金を使わない生活がなぜ楽しいのかについて紹介していきます。お金を使わない生活をすることで、お金も貯まり日々の暮らしにも余裕ができるので、ぜひ参考にしてください。
お金を使わない生活とは
お金を使わない生活と言っても、無理に節約をして日々ストレスを溜めるような生活では、本末転倒です。
毎日の暮らしの中で、全くお金を使わないという日はほとんど存在しません。食費や日用品費など、目に見えるお金だけが出費ではありません。この記事を見ているときも通信費がかかっています。
大袈裟ですが、今の日本は息をするだけでもお金を払わなくてはいけません…
では、「楽しくお金を使わない生活をする」とはどういった事を指すのでしょうか。この質問に多くの人は、お金を使わなくてもストレスを溜めることなく、余裕をもって生活を送れるような快適な暮らしと答える人が多いのではないでしょうか。
まずは、お金を使わない生活に徐々に生活スタイルを変更させ、ゆっくり取り組むことで、生活そのものがお金を使わないことになじんできます。1週間のうち1日だけは、「何も買わない日」と決めてみたりするだけでも気持ちの変化に気づけるのではないでしょうか。
人生の悩みはお金である程度解決ができる
人生のなかで抱える大半の悩みは、お金である程度解決できます。
仕事を辞めようか悩んでいた場合、お金がある程度手元にあることで安心して転職ができます。他にも、病気になった場合お金があることでより良いサービスや治療を選択することができます。また、病気にならないためにケアをしたり、病気を早期の段階で発見できるのもお金があるからこそと言えるのではないでしょうか。日々のお金にも困るようでは、病気になっても仕事を休んで治療をすることをためらってしまうかもしれません。
お金があることで気持ちに余裕ができ、自分の気持ちはもちろん、相手の気持ちにも寄り添って行動ができます。
反対に、お金がないとお金に対する執着心が強くなります。損をしたくないと強く思い、自分にも他人にも損得勘定で行動してしまいがちです。
そのため、お金が人生のすべてではありませんが、お金をある程度持っていることが大切です。
お金を使わない生活が楽しい理由
いざという時の備えや、将来のために無駄なお金を使わずに生活する必要があります。近年の社会情勢の不安定から、節約に対する関心が高まっており、お金を使わない生活に興味を持っている人も多いのではないでしょうか。
お金を使わないことに固執をしてしまって、ストレスを溜めてしまうのは精神衛生上よくありません。しかし、お金を使わない生活を過ごす期間が長くなるにつれ、楽しく心豊かな人生を過ごしている人が多いのも事実です。
特にお金を使わない生活を楽しんでいる人の多くは、無理なくお金を使わない日々を送っており、我慢をしていません。また、ゲーム感覚で「今日は1円も使わなかったから1ポイント」など、楽しく生活を過ごしています。
小さなことでも幸せを感じやすくなる
お金をたくさん使っている人=幸せではありません。
モノを買ったときに幸せを感じられるのは、ワクワクする気持ちや高揚感から幸福感を感じやすくなるからです。しかし私たちの脳は賢く、毎日モノを購入していたらその幸福感に慣れてしまいます。より高価なモノ、より人から羨まれるモノでないと刺激を得にくくなってしまいます。
お金を使わない生活を送ることで、ささないなモノを購入するだけでも脳は満足感を覚えます。例えば、コンビニのコーヒー1杯にしても幸福感を得ることができるようになるでしょう。毎日のようにコンビニで購入していたら、コーヒーを購入することは当たり前の行動となり、脳は刺激を受けません。しかし、普段からコンビニでコーヒーを我慢していたり、自前の水筒で賄っているからこそ感じることができる満足感です。
普段から、生活水準を下げていることで安価なモノや安価な場所でも、幸福感を感じやすくなるのは嬉しいですよね。
健康で生き生きとした毎日を過ごすことができる
お金があれば、少し疲れたからと移動するときもタクシーなどを安易に使ってしまいやすくなります。タクシーよりもバスや電車の方が安価なのはわかっていても、楽な方に流されてしまいます。それでは、歩くという身体活動をする機会を損なってしまい、健康を阻害してしまうかもしれません。
他にも、お酒やたばこにジャンクフードなど。
お金を使わない生活を心がけることで、嗜好品などに目を向けなくなり、本当に必要なものにだけお金をかけるようになります。その結果、身体の健康が維持できると言えるでしょう。
大切なモノを見極めれるようになる
お金を使うことに慣れてしまうと、100円だからと本当は必要のないものを購入してしまったり、無駄なモノばかりを購入してしまうかもしれません。お金を使わない生活を過ごすことで、何を購入すべきか吟味するようになり、本当に必要なモノだけを購入できるようになります。
例えば、毎日使うカバンにしても安いからと言って、さほど気に入ってもいないカバンを使うのか、高いけどすごく気に入っているカバンを使うのかどちらがいいでしょうか。
お金さえあれば、迷わず後者ですよね。
安いからと妥協して買ったカバンは、手入れもせず扱いもずさんになり、すぐにぼろぼろになってしまいがちです。しかし、気に入って購入したカバンであれば、直に地面に置いたり汚れが付きにくいように配慮したり、手入れをするのではないでしょうか。その結果、長い期間愛用できるようになり、コストパフォーマンスも気持ちのモチベーションも高くなります。
自分にとって必要なモノはもちろん、心を豊かにするモノ、価値があるモノなどを見極めることができるようになれば、無駄使いが減ります。そして、無駄なモノに囲まれていない部屋は、掃除なども楽になりどこに何が置いてあるのかも一目瞭然です。モノを探す時間も減り、整った部屋は心を落ち着かせてくれるでしょう。
何気ない散歩でも幸せを見つけることができる
何気なく歩く駅までの道のりや、散歩などもお金を使わない生活を過ごすことで幸せを発見できるかもしれません。
例えば、普段は500円で購入してる自宅に飾る花。散歩をしているだけで、季節の花が咲いているのを見ながらその日その日の天気の匂いや風を感じることができます。家の中に彩を与えるのも素敵ですが、お金を使わなくても旬を感じ生活に彩を追加できます。
お花をきれいに育てている花壇を眺めていたら、ご近所さんと話が進み交友関係が広がる可能性もあります。また、穴場なスポットを見つけることができるかもしれません。
些細なことにも幸せを感じやすく、日々を素敵に過ごすことができるのも、お金を使わない生活を取り入れているからと言えるでしょう。
心に余裕ができる
お金を使わない生活を送ることで、お金への執着心が弱くなります。その結果、本当の自分と向き合うことができるので、心の余裕を持つことができます。
例えば、手取り収入が20万円だったと仮定します。そのうち、いくらが毎月の支出としていますか?もし、20万円ぎりぎりまで支出をしていたら、お金は貯まることは無く、不測の事態があった時にも対応できません。しかし、お金を使わない生活をしていることで生活水準が下がり、毎月10万円の支出だけだと残った10万円を貯めることができます。
貯めたお金は、自己投資などに使ってもいいですし、生活防衛資金があることで心の余裕を持つことができ、何かあっても大丈夫という安心感にもつながります。
周囲の人を大切にできる
お金に縛られ、損得勘定ばかりで動いてしまうと、人間関係がぎくしゃくしてしまいがちです。
大好きな家族や友人など、気心知れた相手と過ごす時間はとても幸せな時間です。高級なお店に行かなくても、大切な仲間とならどこでも楽しい時間を過ごすことができます。ホームパーティやピクニック、公園を散歩するだけでも楽しいですよね。
お金を使えば、楽しい場所はたくさんあります。しかし、日常生活のなかでお金を掛けなくても、仲間とならどこでも楽しい場所です。そこへ気づくのも、お金を使わない生活を過ごし、何が大切ななのか見極めることができたからと言えるでしょう。
貯金残高が増えるのが楽しい
お金を使わない生活を過ごすほど、お金は貯まっていきます。
0円だった通帳残高が、毎月5万、10万円と増えていくのを見るのは楽しいですよね。自分が頑張った結果が目に見えて分かることに加え、100万貯まったら何をしようかなと考える時間も幸せです。
50万円や100万円など目標を設定し、目標が達成したらご褒美などゲーム感覚で進めていくのもいいかもしれません。この時も、無理に節約をして貯金をするのでは、ストレスの反動で衝動買いをしてしまいやすくなります。
あくまで、楽しみながら無理なく行うのがポイントです。
お金の使い方が大切
私たちの生活は、生きているだけで日々お金を消費してしまいます。家賃に水道光熱費、通信費、食費など、生活をしていく上で必要なお金です。
お金は使わないからすごいわけでも、お金をたくさん使うから偉いわけでもありません。身の丈に合った支出を心がけ、無駄遣いをしない、不相応なモノを購入しないことが大切です。
いくらお金を稼いでいても、無駄なモノばかり購入していてはお金は貯まりません。年収1,000万円の人が貯金100万円なのに、年収300万円の人が貯金1,000万円なんていう場合もあります。どちらも、今を楽しく過ごしているなら問題はありませんが、将来を見据えてある程度の貯金があったほうが、リスクに備えることができます。
自分に合ったお金の使い方を見つけ、上手にお金を付き合いましょう。
まとめ
今回は、お金を使わない生活が楽しい理由について紹介しました。
小さなことでも幸せを感じることができると、毎日の生活が楽しくなります。また、お金を使わない生活を過ごす人の多くは、部屋が無駄なもので溢れておらず清潔感が溢れている人が多いです。
人の見た目は第一印象で決まると言っても、過言ではありません。
お金も貯まり、日々幸せを感じ、人からの印象も良くなるかもしれないとなると、ぜひ取り入れてみたいのが「お金を使わない生活」ですね。お金を使わない生活を実践するポイントは、無理をしないことです。
気になった場合は、ぜひ実践してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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