初対面で深く関わったことがなくても、「なんとなくこの人と合わない気がする」と感じることもありますよね。
自分と合う人・合わない人はすぐに分かるものなのでしょうか?
こちらの記事では、合わない人はすぐ分かるのか? そして、直感が当たる理由などについて解説します。
合わない人はすぐ分かる?
自分と合う人・合わない人はすぐ分かるといわれています。
初対面やあまり深く関わったことがない相手であっても、今までの経験や直感でなんとなく判断できるのです。
しかし、その直感が全て当たるとは限りません。
第一印象はすごく良かったのに、実際に関わってみると嫌な人だったというケースや、その逆のパターンもあるでしょう。
そのため、自分の直感を過信するのはよくありません。
直感が当たる理由
「この人とは合いそうだ」「この人とは、なんとなく合わないな」と、なんとなく思うことはありますよね。
直感は誰にでも備わっているものです。そして直感は当たることが多いといわれています。
ここでは、直感が当たる理由を見ていきましょう。
今までの経験から判断している
今まで生きてきた中で、さまざまな人と出会い、その人たちと関わる中でいろんな出来事があったと思います。
そんな蓄積された経験や記憶から、新しい人と出会ったときに瞬時に合う・合わないを判断しているのです。
過去に出会った人の中で、自分に合うと感じた人・合わないと感じた人の性格や特徴の傾向から、「なんか合いそう/合わなさそう」と感じるのだと考えられます。
人との出会いや人生経験が多ければ多いほど、その直感は研ぎ澄まされていくでしょう。
もちろん全てが当たるわけではありませんが、人生経験によって精度は変わってくるのではないでしょうか。
防衛本能があるから
なんとなく「嫌な感じがする人だな」「怪しい人だな」という直感もあると思います。
これは、自分を危険から守る防衛本能が働いているともいえます。
「この人と関わったら危険な気がする」という直感が働き、自分を守っているのです。
違和感を覚えるから
「直感より違和感の方が当たる」といわれることもありますが、「なんかおかしい」という違和感は比較的当たると考えられます。
直感はある程度の経験がなければ当たらないかもしれませんが、「心地が悪い」「モヤモヤする」などの違和感は誰もが感じるものです。
思った通りになるから
直感が当たる理由として、思った通りになるからというものも考えられます。
例えば、「なんか嫌な人だな」と最初に思ったら、その人の嫌な面にばかり目がいくようになるでしょう。その人が嫌な人である証拠を集めてしまうのです。
逆に「良さそうな人だ」と思うと、その人の良い面に目がいくでしょう。そして結果的に「良い人だ」となることが多いのです。
中には、良い人だと思っていても「こんな人とは思わなかった」と幻滅するようなこともあるかもしれません。
しかし、ほとんどのケースで思った通りになるのではないでしょうか。
合わない人の特徴
「合わない人」とはどのような人なのでしょうか?
合わない人の特徴について解説します。
性格が著しく合わない
性格が著しく異なる場合、合わないと感じることが多いでしょう。
例えば、どちらかが外交的すぎて、もう一方が内向的すぎる場合などです。
お互いの性格を認め合い、尊重できればうまくやっていけるかもしれません。しかし、性格が正反対だと「なんでこんなにネガティブなんだろう?」「ポジティブを押し付けないでほしい」などと、分かり合えない場面が出てくることもあるでしょう。
テンションが合わない
異様にテンションが高い、または低い人など、テンションが極端だと合わないと感じることが多いでしょう。
無理にテンションを合わせようとすると疲れてしまいます。そのため、居心地が悪いと感じるのです。
自分らしくいられない
自分らしくいられない人とは合わないでしょう。
いつもピリピリしている人や圧が強い人、否定的な人などには、自分の本音を言いづらくなります。一緒にいると緊張し、気を使うため疲れてしまうでしょう。
価値観が大きく異なる
生まれ育った環境などにより価値観が大きく異なる場合、合わないと感じることが多いでしょう。
価値観の違いを面白がれたり、尊重し合えたりするのであればうまく付き合っていけるかもしれません。
しかし、あまりにも価値観が異なると「そういう考えもあるんだ」と思ったとしても、本当の意味で分かり合えないことや受け入れられないこともあるでしょう。
デリカシーがない
失言が多いなど、デリカシーがない人は初対面でも合わないと感じるでしょう。
デリカシーの有無は簡単に変えられるものではありません。また、その人に悪気がなければ直してもらうのは難しいでしょう。
話しているだけでイライラする、嫌な気持ちになるという人とは仲良くなれません。また、我慢を続けるとストレスがたまってしまうため、無理に関わる必要はないでしょう。
合わない人との付き合い方
直感で「合わないかも」と思っても、どうしても関わらなければならない場面もあると思います。
最後に、合わない人との付き合い方のポイントをご紹介します。
なぜ「合わない」と感じるのかを考える
「なんとなく合わない」という曖昧さがモヤモヤの原因かもしれません。
そのため、直感で「なんとなく合わない」と感じているだけなのであれば、具体的になぜそう思うのかを考えてみましょう。
昔、嫌な思いをさせられた人になんとなく雰囲気が似ているというだけで、考えてみたら何も嫌なことをされていない、ということもあるかもしれません。
また、具体的に嫌な面があるのであれば、「この人のこの言動が嫌なんだ」と分かることで、適度な距離感を保ってうまく付き合っていけるようになるかもしれません。
自分に改善できるところを探す
どんなに合わない人であっても、相手を変えることはできません。
相手に変わってほしいと思うのではなく、まずは自分に改善できるところがないかを考えてみましょう。
嫌な人のことばかりを考えてしまう思考の癖があるのであれば、嫌な人のことを考える時間を減らす必要があります。好きな人や自分にとって大切な人など、ポジティブな感情になる人のことを考える時間を増やすのが良いでしょう。
また、「合わない人=自分にないものを持っている人」と考えると、その人に嫉妬している可能性もあります。
実は羨ましいと思っている、憧れているということもあります。自分のコンプレックスを刺激されるため、合わなくて嫌な人だと思ってしまうのです。
このように、自分に改善できるところはないか? と考えることで、自分と向き合い、良い方向へ変わっていけるかもしれません。
良いところを探す
最初に「合わないかも」と思ったら、どうしても合わない証拠を探してしまいます。
合わないと思う部分や嫌な面にばかり目がいき、「やっぱりこの人とは合わない」と思ってしまうことが多いのです。
そのため、相手の良いところを見つけられるよう心がけましょう。
誰にでも長所と短所があるため、きっと見つかるはずです。
例えば、「いつもうるさいけど、機嫌にムラがないところは素敵」など、「良いところ」にフォーカスして観察してみると素敵だと思う部分や尊敬できる面が見えてくるものです。
もし、良いところに注目したくないと思うくらい苦手なのであれば、主観ではなく事実を観察するのが良いでしょう。
例えば、「明るく挨拶をしてくれた」というのは主観ですが、「全員に挨拶をしている」というのは事実です。その人の行動を観察し、良いところを見つけていくのがおすすめです。
適度な距離を保つ
どうしても合わないのであれば、適度な距離を保つことを心がけましょう。
物理的にも精神的にも距離を保つことが大切です。
あからさまに避けるような態度をとってしまうと、関係が悪化する可能性があります。
必要以上に関わらないことと、相手の気持ちを考えすぎないことを意識しましょう。
目の前のことに集中する
職場や学校、コミュニティなどに合わない人がいると、ついそちらに意識が向いてしまうかもしれません。
しかし、合わない人や嫌な人のことを考えれば考えるほど、イライラしたりストレスがたまったりして、良いことは1つもないでしょう。
他人に意識を向けるのではなく、目の前の作業に集中することが大切です。
職場であれば仕事、学校であれば勉強です。
目の前のことに集中することで仕事が早く終わったり、勉強がはかどったりして気分よく過ごせるでしょう。
他人に意識を向けて過ごした時間は、他人の時間を過ごしたということになります。反対に、今自分がやるべきことに集中して過ごしたのであれば、自分の時間を生きているといえます。
何に意識を向ければ気分よく過ごせるか? という視点で考えてみることが大切です。
うまくスルーする力をつける
合わない人に対して、うまくスルーする力をつけることも大切です。
いちいちイラついたり、攻撃的になったりしていては疲れてしまいます。また、人間関係も悪化してしまうでしょう。
「まぁいっか」とスルーすることで、平常心を保てるようになります。そして、そのうち気にならなくなるでしょう。
自分が正しいと思い込まない
自分が正しいと思い込まないことも大切です。
合わない人に対しても、「こういう人もいる」「自分と価値観が違うだけで、どちらが正しいとか間違っているとかではない」と思える心の余裕があると楽になります。
無理に仲良くなる必要はありません。しかし、お互いの違いを認め合えた方がきっと居心地が良いです。
おわりに
合わない人はすぐ分かるのか? そして、直感が当たる理由などについて解説しました。
今までの経験や防衛本能、違和感などから直感が当たることが多いと考えられます。
とはいえ、合わない人と関わらなければいけない場面もあると思います。適度な距離感を保ち、うまくやっていけるよう工夫してみましょう。
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