喜怒哀楽や感情の起伏が激しく、疲れてしまったり、周囲に良くない影響を与えてしまったりしていることで悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
こちらの記事では、喜怒哀楽が激しい原因や、喜怒哀楽が激しい人の特徴、穏やかな人になる方法などについて解説します。
喜怒哀楽が激しい原因
まずは、喜怒哀楽が激しくなる原因を見てみましょう。
原因を知ることで適切な対処法が見つかるかもしれません。
ストレスがたまっている
ストレスがたまっていると、感情の起伏が激しくなりやすいです。
ささいなことでイライラしたり、落ち込んで悲しくなったりすることが増えるでしょう。一方で、楽しいことやうれしいことがあったら一気に気分が上がり、怒っているときや悲しんでいるときとの感情の差が大きくなります。
ジェットコースターのように感情が移り変わることで、さらに疲れてしまうこともあります。
疲労がたまっている
肉体的な疲れがたまっていると、ストレスもたまりやすくなり、感情の起伏が激しくなることがあります。
ストレスがたまると上述したような状態になり、だんだんと感情のコントロールが難しくなってしまいます。
また、睡眠不足や食生活の乱れなども疲労がたまる原因です。生活習慣が乱れていないか、振り返ってみましょう。
緊張状態が続いている
仕事のプレッシャーが大きいときや、大切な試験の前、人間関係での問題を抱えているときなど、緊張状態が続いているとストレスを感じ、感情の起伏が激しくなることがあります。
特に、責任感が強い人や敏感な人はストレスがたまりやすいでしょう。
息抜きをしてリフレッシュしたり、一人で抱え込まず周囲に相談をしたりすることが大切です。
ネガティブ思考
さまざまなことをネガティブに考える癖がついていると、気分の浮き沈みが激しくなりやすいでしょう。
少しのことで落ち込んだり、起こってもいないことを不安に感じて元気がなくなったりして、気分が沈んでしまうのです。
喜怒哀楽が激しい人の特徴
次に、喜怒哀楽が激しい人の特徴をご紹介します。
精神的に未熟
年齢に関係なく精神的に未熟な人は、感情の起伏が激しく、それをコントロールできずに他人にぶつけてしまうことがあります。
精神的に未熟な人は、視野が狭く、相手の立場に立って考えることができないため、すぐに怒ったり悲しんだりすることもあるでしょう。そして、それを抑えられず、相手にぶつけてしまうのです。
感情表現が豊か
喜怒哀楽が激しい人の良い面を見れば、感情表現が豊かだといえます。
うれしいときや楽しいときに、素直に喜びを表現できるのは良いことです。
反対に、悲しいときやつらいときにも素直に表現できるため、周囲の人に助けてもらったり相談に乗ってもらったりすることもあるでしょう。
完璧主義
完璧主義の人はストレスがたまりやすいため、感情の起伏が激しくなることがあります。
少しでもうまくいかなかったら自分を責めたり、自分にも他人にも完璧を求めたりするため、ストレスがたまりやすくなるのです。
周囲を頼ったり、完璧でなくてもOKだと許容範囲を広げたりすることも大切です。
神経質
神経質でさまざまなことを気にしてしまう人も、ストレスがたまりやすいため感情の起伏が激しくなることがあります。
一気に感情が爆発して、涙や怒りが止まらなくなることもあるでしょう。
自信がない
自己肯定感が低く、自信がない人も感情の起伏が激しくなりやすいです。
自分のことを責めたり、他人と比較して落ち込んだりすることが多いため、ストレスがたまりやすくなります。
愛情不足
幼少期から愛情不足で育った人は、その寂しさから周囲の注目を集めようとし、感情の起伏が激しくなり他人にぶつけてしまうことがあります。
両親や周囲の人から十分な愛情を受けずに育つと、他人の気を引こうとしたり、卑屈になったりすることがあるでしょう。
プレッシャーが大きい
仕事や学業、家庭内でのプレッシャーが大きい人は、ストレスがたまりやすく、感情の起伏が激しくなることがあります。
行き場のないプレッシャーが負の感情となり、ある日突然爆発してしまう、なんてこともあるでしょう。
喜怒哀楽が激しいことの影響
喜怒哀楽が激しいことで、周囲に良くない影響を与えてしまうこともあります。
続いては、喜怒哀楽が激しいことの影響をご紹介します。
周りの人を疲れさせる
感情の起伏が激しい人は、周りの人を疲れさせている可能性があります。
イライラさせないよう細心の注意を払ったり、落ち込まないようにさまざまな配慮をしたりしなければなりません。
周りの人はたくさんの気を使い、精神的に疲れてしまうでしょう。
仕事や学業への影響
感情の起伏が激しいことで、目の前の作業に集中できず仕事や勉強の効率が低下してしまうことも考えられます。
また、仕事においては感情の起伏が激しい人には気軽に声をかけたり、仕事の依頼をしたりしづらいため、会社全体としての業務効率や生産性も低下してしまう可能性があります。
穏やかな人になる方法
続いては、穏やかな人になる方法をご紹介します。
紙に書き出す
感情の起伏が激しく、それを表に出したり、他人にぶつけたりしてしまう人は思っていることを紙に書き出してみましょう。
日記やノート、チラシの裏など何でも良いです。
誰にも見せないため、ネガティブなことや嫌な人のことを書いても構いません。書いた後は人に見られないように片付けておくか、紙を破って捨ててしまいましょう。
書くことでストレス解消ができる上、自分の感情を言語化することでモヤモヤした心もスッキリとしてきます。
十分な睡眠をとる
睡眠が不足すると、イライラしやすくなったり落ち込みやすくなったりします。また、疲れやストレスもたまりやすくなり、感情の起伏も激しくなるでしょう。
そのため、十分な睡眠をとることが大切です。
まずは、睡眠環境を整えるところから始めましょう。使っていて心地よい寝具や、リラックスできる部屋着に変えたり、アロマや間接照明などを取り入れたりするのもおすすめです。
また、毎日7〜8時間は眠れるようにスケジュールを調整してみましょう。
生活リズムを整える
睡眠だけでなく、食事や入浴、運動などの生活習慣・リズムを整えることも大切です。
毎日決まった時間に食事をとったり、寝る1時間ほど前に入浴をしたりすることで生活リズムが整ってきます。また、朝の時間に軽いウォーキングをして、太陽の光を浴びながら体を動かすのも効果的です。
生活リズムを整えることで、疲労やストレスがたまりにくくなり、感情が安定してくるでしょう。
体を動かす
毎日、少しでも体を動かすようにしましょう。運動をしている間はネガティブな気持ちになりにくい上、ストレス発散にもなります。
決まった時間に散歩をしたり、ジムに通ったりするのもおすすめです。YouTubeなどにもさまざまなストレッチやエクササイズの動画があるため、家の中で運動するのも良いでしょう。
また、気分が落ち込みそうなときや、イライラしそうなタイミングで運動を始めるのもおすすめです。一人で落ち込んだり、他人にぶつけたりする前に体を動かしてリフレッシュしましょう。
読書をする
読書をするのもおすすめです。読書をすることで、知識が増えたり想像力が培われたりするため、視野が広がります。視野が広がると、さまざまな角度で物事を考えられるようになるため、どんなときでも冷静に対処ができるようになるでしょう。
しっかり休む
毎日、忙しく活動していては疲労やストレスがたまってしまいます。
定期的にしっかり休む日を作りましょう。
予定を入れない日や人と会わない日を意識的に作ることで、自分のペースを取り戻せます。
のんびり過ごしたり、自分が本当にやりたいことをやってりして過ごしましょう。
自分のことを理解する
どんなときに、どんな感情になるのか。自分の感情の起伏が激しくなる傾向を理解しましょう。
客観的に考えることで、冷静になれます。
感情の起伏が激しくなる状況を回避する
自分の感情の起伏が激しくなる傾向が分かったら、その状況を回避しましょう。
例えば、「いつもこの人にイライラしてしまう」という人物がいるのであれば、距離を置いたり、プライベートで深く関わらないようにしたりするのが良いといえます。
また、「騒がしい場所にいるとイライラする」など、環境や音によってイライラしやすいのであれば、静かな場所で過ごす時間を増やしたり、自分が落ち着ける場所を探したりするのが良いです。
このように、自分のことを知り、行動を変えることで感情の起伏を抑えることができます。
喜怒哀楽が激しい人への対処法
周りに喜怒哀楽が激しい人がいて困っている人や、その人の影響を受けて自分も感情の起伏が激しくなってしまうという人もいると思います。
最後に、喜怒哀楽が激しい人への対処法をご紹介します。
放っておく
感情の起伏が激しい人や感情的になっている人は、いったん放っておきましょう。
静かに見守ったり、スルーすることも大切です。
時間がたてば落ち着くことが多いため、話しかけたり落ち着かせようとしたりするのではなく、放っておくのが良いといえます。
サポートする
感情の起伏が激しい人の力になれそうなことがあれば、さりげなくサポートしましょう。
例えば、仕事量が多く、イライラしている人のタスクを手伝う、などです。
「手伝ってあげている」ではなく、「自分がやりたいと思ったから」というスタンスでサポートをするのが良いでしょう。
やってあげている感を出してしまうと、相手のプライドを傷つけたり、よりイライラさせてしまったりすることになるためです。
おわりに
喜怒哀楽が激しい原因や、喜怒哀楽が激しい人の特徴、穏やかな人になる方法などについて解説しました。
感情の起伏が激しいことで、自分自身だけでなく周囲の人も疲れさせてしまう可能性があります。
穏やかに過ごせるよう、生活リズムを整えたり自分と向き合ったりしましょう。
コメント