あなたはどんな時に「めんどくさいなぁ」と感じますか?
めんどくさくて何もしたくない、今日は1日ゴロゴロできたら最高なのに!
そんな風に思っているあなたは、もしかしたら脳のエネルギーがガス欠を起こしているのかも?
今回は全部がめんどくさく感じて、何もしたくなくなった時の対処法についてまとめていきます。
どんな時にめんどくさいと感じる?
まずは、自分が「めんどくさいな」と感じる場面、タイミングについて考えてみましょう。
人それぞれのタイミングがあると思いますが、実は自分が「めんどくさい」と感じる場面をよ~く思い出してみると、何かしらの法則が見えてくるはずです。
以下のチェック項目を用意しましたので、自分が特にめんどくさいと感じるタイミングを、正確に洗い出していきましょう。
☑チェック1 特にめんどくさいと感じるタスクは何?
あなたがめんどくささを感じるのは、どんな作業を目の前にした時に起こっていますか?
仕事、家事、育児、勉強など、様々な作業の中でも、特にどんなタスク(自分で取り組む必要のある物事)が待ち構えている時でしょうか?
家事の中でも、特にめんどくさい気持ちが喚起されるのは、料理?洗濯?掃除?どれでしょうか?
もし料理なのであれば、買い物、献立決め、調理、片づけ、、、どれが際立ってめんどくさいのか?
こうして、あなたのめんどくさい気持ちを刺激するタスクが何であるのか、細かく分析して明らかにしていきましょう。対処法を見つけるための重要な情報になります。
☑チェック2 めんどくさい気持ちが増す時間帯は?
めんどくさい気持ちには波があることが多いです。特にめんどくさい気持ちが強まる時間帯はいつでしょうか? 朝なのか、昼過ぎなのか、夕方なのか夜なのか。人によってパターンがあると思います。このパターンを知ることも、対処法を見つけるためには大事な情報です。
☑チェック3 めんどくさい気持ちが起こりやすい場所は?
どこにいる時に特別めんどくさい気持ちが増すのか、環境も分析しておきましょう。家なのか、職場なのか、学校なのか。また、誰かがそばにいる時に特にそういう気持ちが起こるのか。どんな環境があなたのめんどくさいスイッチを押すのか、チェックしておくと良いです。
☑チェック4 めんどくさい気持ちが起こりやすい周期は?
春夏秋冬で、特にめんどくさくなりがちなシーズンはありませんか?年単位や月単位で見た時に、特に気持ちが沈んでめんどくささが爆発する時期がないかも、チェックをしておきましょう。めんどくさい気持ちの増加には、周期的な要因が影響している場合も考えられますので、振り返っておくと良いです。
めんどくさいと感じる理由
全部めんどくさいなぁとやる気を失うタイミングを分析したところで、次は原因について考えてみましょう。どんなタイミングでよくめんどくささが起きているかがヒントになり、原因が体からくる問題なのか、心からくる問題なのか、両方が関わっているのかが見えてきますよ。
■体の問題
疲労がたまっている、睡眠が不足している、運動が不足している、栄養が不足している。
このような体のコンディションの問題がめんどくさい気持ちに繋がっていることは案外多いです。
めんどくさいと感じるのは精神面の話に感じられるので、どうしても気の持ちようだとかやる気の問題などと思われがちなのですが、体調面に明確な原因がある場合もあります。
夕方に毎回めんどくささが高まる方は、自分が思っている以上に疲労の蓄積が影響している可能性が高いです。朝、昼と精力的に動いたことで、夕方にはガス欠を起こしているような状態です。
食生活が乱れている方は、健康を保つための栄養が慢性的に足りていない可能性があります。
特に、鉄分などのミネラル不足は、精神面に悪影響を及ぼすと言われています。
あと、忘れてはいけないのは、女性の月経の周期です。なんだか全てがおっくう、めんどくさくて体が動かない、それはホルモンバランスのせいかもしれません。生理前や生理中、排卵期前後など、女性であれば何かしらの影響は受けているはずです。
■心の問題
めんどくさいと感じるタイミングに法則や周期が見られず、常にずっとめんどくさかったり、きっかけもなく不意に強いめんどくさい気持ちに襲われ動けなくなるなどの問題がある場合、もしかしたらそれは背景に精神的な疾患が隠れている可能性があります。
何をしてもやる気が全く起こらず何もしたくない、食欲もない、ずっと寝続けてしまう、人とも会話ができないなどの状況があれば、シンプルなめんどくささ以外のメンタル不調の問題が発生している可能性が高いです。自分が怠けているだけだから、めんどくさがりの性格だから、、、という話ではない場合もあるので、注意が必要です。
こんな「めんどくさい」には要注意
では、めんどくさいの背景にメンタル系の疾患が隠れている場合は、どのように見抜いたらいいのでしょうか?
見抜き方としては、めんどくさい気持ちと合わせて下記のような症状が同時に表れていたら要注意だといえます。
心の症状(精神的な症状)
- 一日中落ち込んだ気持ちが続くようになった
- 趣味など今まで楽しかったことが全く楽しめなくなった
- 自分は無価値で、この世から消えたい、死にたいと思う
- 何を食べる、次に何をするなど、物事を決断できなくなった
体の症状(身体的な症状)
- 食欲がわかず、体重が一気に減った
- 食欲が増して、体重が一気に増えた
- 寝つきに時間がかかり、寝てもすぐに目が覚める
以上のような症状が2週間以上、毎日ずっと続いていたら、それは単純なめんどくさがりではなく、抑うつ状態に当てはまります。
時々感じる程度であれば問題ないのですが、長引き始めていたら自分の力だけで何とかしようとするよりも、誰かに相談したり、専門機関や医療機関に行って一度しっかり診てもらうことが大切です。早期発見、早期対応を行うとその後の回復もスムーズです。
何もしたくない時を乗り切る3つのステップ
メンタル系の疾患ではなく、シンプルで一時的なめんどくさい気持ちによるやる気のなさであれば、以下の3つのステップを試してみてください。何もしたくない時でも、少しだけなら動けるようになれますよ!
ステップ1:めんどくさがる自分を受け入れる
めんどくさい、という気持ちを、ダメな気持ちだと決めつけていませんか?
まずはその「めんどくさい=ダメ」という価値観を取っ払いましょう。単に疲れているのかもしれない、心のエネルギーが足りていないのかもしれない、そういうサインなのだと受け入れてあげます。
こうすることで、めんどくさい気持ちを抱える自分はダメだ、今のままではダメだと、自分を責めることをやめるのが狙いです。めんどくさい気持ちをダメな感情だと敵対視し、その気持ちと葛藤しているうちは、余計に疲れて何もやる気が出ません。
「めんどくさいなぁ」「何もする気にならないなぁ」
そう思っている自分をただ受けとめて、認めてあげましょう。
毎日頑張っているから、疲れているんだな。
ちょっと考えすぎたから、休めって言われているんだな。
そんな風に自分を受けとめられたら、次のステップにいきましょう。
ステップ2:めんどくさい行動を極限まで解剖する
めんどくさがる自分を受け入れたところで、次は、「めんどくさいなぁ」と思っている具体的なタスクについて目を向けます。おそらく、めんどくさくて大変に感じるタスクは、量が多かったり、難しかったり、複雑だったり、時間がかかったりなど、何かしらのめんどくさい要因があるはずです。
そこをとにかく細かく分解、解剖していきます。
具体的にみていきましょう。
例えば、宿題です。宿題がテキスト3ページ分(1ページに問題が5問)あったとします。では、3ページやりきるまでのプロセスを細かく分解してみましょう。
まず、机に向かう→テキストを開く→ペンを用意する→1問目の問題を読む→解く→2問目の問題を読む→解く・・・→答え合わせをする→直す→完成!
このように、自分が取り組む行動を極限まで最小単位に分解しておきます。分解ができたら最後のステップに進みましょう。
ステップ3:最もハードルの低い行動から始める
先ほどステップ2で行った分解に基づいて、今の自分のエネルギーであればどこまでなら取り組めるのかを考えます。「今は2問解くところまでが限界!」と思うのであれば、2問やれば十分です!
最後までやり切れなくても、まずアクションを起こせたこと、少しでも取り組めた自分を大いに褒めてあげてください。最後まで終わらなくなって、少しでも進んだ方にフォーカスを当て、1問でも2問でも問題が終わったら、あとは頑張った自分を褒めてあげることが、その先に繋がります。
このサイクルに入ると、「めんどくさいなぁ。でもやらなきゃなぁ。やりたくない自分はダメだなぁ」と自分にダメ出しをしていた時のストレスから解放されるという効果があります。
「めんどくさいなぁ。でも、最小単位でとりあえず1問できたぞ。いやー、頑張ったなぁ」
この発想に切り替えていきます。
少しであっても実際にタスクは進み、そして何より自分を褒めてあげられるので、エネルギーを消耗しません。それどころか、エネルギーの回復も見込めます。
何となくめんどくさい気持ちに飲まれて自分を責めていた時より何百倍もポジティブになれ、結果的にめんどくさい気持ちも静まっていくはずです。
めんどくさがる気持ちを責めてしまう時の対処法
めんどくさいと思っている自分を責め続けていたら、状況はなかなか好転しません。自分が自分に一番ストレスを与え続けていることになってしまうからです。
そんな時は、【ワクワクする未来をできるだけたくさん想像】してみてください。
人生で手に入れたいものをたくさん書きだしてみたり、1年後、2年後、10年後の理想の自分の姿を思い描いてみたり、できるだけ具体的に、リアルに想像することが大切です。
イメージしたり言葉に出したりしておくと、不思議なことに自然とそれが実現する行動を選択しようと動き出す効果があります。
また、もう一つおすすめなのは【良い姿勢を作ってみる】ことです。めんどくさくてゴロンと横になっていたら、ずっとめんどくさいままです。めんどくさい気持ちはそのまま受けとめつつも、少し体を起こして、背筋をしゃんと伸ばし、首をすっと伸ばし、肩の力はリラックスさせた、良い姿勢を作ってみてください。そうすると、これも不思議なことに、自然とめんどくさいなぁと思っていた気持ちは遠ざかり、逆に気持ちがしゃきっとして自信もわいてきます。
正しい姿勢を保つと気持ちも前向きになるという研究データもあります。何もしたくないけど、ちょっと行動しないとな、と思った時は、まずしゃきっと姿勢を正してみてくださいね。
「めんどくさい」も自分の大事な感情の1つ
めんどくさい、という気持ちをダメな感情だと思う必要はありません。めんどくさい気持ちは、自分の心身の状態を知らせる大事なサインでもあるからです。
最近頑張りすぎて疲れていたのかも、とか、ちょっと一休みする必要があるのかも、などと、自分に優しい声をかけてあげてくださいね。
「めんどくさがりな自分はダメだ!」と厳しい言葉で、更に自分を追い詰めないようにしましょう。
参考記事
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