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サファイアの意味・石言葉・誕生石・効果・相性【パワーストーン】

サファイアの意味・石言葉・誕生石・効果・相性【パワーストーン】

ルビー、エメラルドと並ぶ3大カラーストーンの1つ、サファイア。吸い込まれそうな深いブルーで人気があり、イギリスのチャールズ皇太子が故ダイアナ妃へ贈った婚約指輪に使われていたことでも有名です。実はルビーと同じ石であることや、ブルー以外のカラーがあることは意外と知られていません。今回は、サファイアの種類やスピリチュアル的な意味などまとめました。

サファイアってどんな石?

サファイアとは

「ブルーのジュエリーは?」と聞かれると、多くの人がサファイアを思い浮かべることでしょう。3大カラーストーンの1つであるサファイアは、レッドのルビーやグリーンのエメラルドと同じく人気があり知名度も高いジュエリーです。

サファイアは、コランダムという鉱物の1種。コランダムとはダイヤモンドの次に硬い鉱物であり、内包物によってカラーリングが変わります。クロムを多く含むものはレッドカラーとなり、これをルビーと呼んでいます。ルビーとサファイアは親戚もしくは兄弟のようなものなのです。そして、レッド系以外のコランダムはすべてサファイアと呼ばれるため、サファイアには多くのカラーが存在するのです。

サファイアの名前の由来

サファイア(Sapphire)は「青」を意味するラテン語の「sapphirus(サッピルス)」やギリシャ語の「sappheiros(サピロス)」が語源とされています。

当時、ブルー系の鉱石はすべてサファイアと呼ばれ、中には別のものも混じっていました。識別方法がなかった当時は仕方がなかったことで、後世になってから「サファイアと記載されていたものが実は別の鉱石だった」と判明することも珍しくありません。

サファイアの和名・別名

サファイアの和名は「蒼玉」もしくは「青玉」。どちらも「せいぎょく」と読みます。文字通り、サファイアがブルーの鉱石であったことが由来です。

サファイアの歴史

サファイアの歴史は古く、かつては「青い鉱石=サファイア」とされ、歴史上にも多くの記載があります。カラーリングでしか鉱石を判別できなかった時代には、多くの鉱石がサファイアと認識されていたのです。ラピズラズリやアマゾナイトなど、ブルー系鉱石はすべてサファイアとして使用され、歴史上の書物にもサファイアとして記載されています。

元々はインドで広まった鉱石でしたが、トラヤヌス帝によりヨーロッパにもたらされ、主にキリスト教徒に神聖視されました。1783年にはルビーと同じ鉱物であることが判明し、1798年にはルビーと共にコランダムと名づけられます。その際、レッドのコランダムをルビー、ブルーのコランダムをサファイアと呼ぶようになりました。

サファイアはその名前自体が「青い石」という意味を持っていたため、近代まではブルーしか存在しないとされてきました。しかし、1990年代にマダガスカルや東アフリカで発見されたコランダムがブルーでもレッドでもなかったことから、ブルー以外のものもサファイアとして流通するようになっていきます。

しかし、やはり「サファイアといえばブルー」という認識は根強く、希少価値の高いブルー以外のサファイアが流通するようになった現在でも、深く濃い色合いのブルーサファイアがもっとも人気があります。

サファイアの伝説・言い伝え

サファイアは古代ギリシャや古代ローマで、権力者の身を守る鉱物とされ神聖視されていました。そのブルーが天空を思わせることやモーゼが神から神託を受ける際に授かった石板がサファイアで出来ているとされたことから、キリスト教では聖職者が「天国の象徴」「神の光の象徴」として指輪にして着けたていたんだそう。中世からは、司教の叙階の印として人差し指にはめる指輪に使われています。また、キリスト教の12使徒の1人であるパウロの石とされ、エルサレムの城壁に埋められた12個の宝玉の内の1つはサファイアです。

他にも、古代ペルシア人はサファイアを地球を支える台座と考えていました。空が青いのはサファイアの青が反射しているからという説に基づいたもので、その青さゆえに神聖視されていたことが分かります。

多くの国で「もっとも神に近い石」とされて神聖視されてきたサファイアですが、インドのヒンズー教徒の間では「不幸をもたらす」という謂れもあったんだそう。しかし、同じインド国内でも仏教徒には珍重され、身分を表すカーストごとに身に着けるべきサファイアの濃さが決まっていたほど身近な存在だったようです。砕いて薬にすれば解毒薬となる他、悪霊から守ってくれるお守りともされていました。

サファイアの産地

ミャンマー・スリランカ・マダガスカル・オーストラリア・カンボジアなど

インドとパキスタンの境にあるカシミール地方で産出されるブルーサファイアは「コーンフラワー」、ミャンマーのものは「ロイヤルブルーサファイア」と呼ばれ、高品質とされています。

サファイアの硬度

サファイアのモース硬度は9。ダイヤモンドの10につぎ、2番目に硬い鉱石です。同じコランダム種のルビーもモース硬度は9で、サファイアと同じ硬さを持っています。

サファイアの宝石言葉・石言葉

カラー石言葉
ブルーサファイア誠実・守護・博愛
ピンクサファイアかわいらしさ・はかなさ
パープルサファイア初恋の思い出
バイオレットサファイア華麗なる変身
パパラチアサファイア慈愛・誠実・徳望・光の花
イエローサファイア自信・目標達成・集中力
ゴールデンサファイア輝く魅力・光明
グリーン サファイア清廉
ホワイト サファイア輝く知性・聖なる力
ブラック サファイア中心的な存在
ブルースターサファイア知識へ導くパワー
スターグレーサファイア暁の吉報
ブラックスターサファイア中心的な存在
カラーチェンジサファイア二面性
サファイアの宝石言葉・石言葉

サファイアと誕生石・曜日石・守護石

サファイアそのものは9月の誕生石であり、結婚5年目・7年目・23年目・40年目・45年目・85年目の記念石でもあります。

さらに、ブルーサファイアは結婚10年目、ブルースターサファイアは結婚26年目、イエローサファイアは結婚60年目、スターグレーサファイアは結婚65年目、スターパープルサファイアは結婚67年目の記念石に制定されていることもあります。

また、戌年・牡羊座・乙女座・天秤座・射手座・水瓶座・木曜日の守護石でもあります。

カラー誕生日石
ブルーサファイア3月5日
ピンクサファイア10月12日・12月14日
パープルサファイア5月17日
バイオレットサファイア11月12日
パパラチアサファイア4月8日
イエローサファイア8月11日
ゴールデンサファイア11月3日
グリーン サファイア9月27日
ホワイト サファイア4月5日
ブラック サファイア7月22日
ブルースターサファイア9月30日
スターグレーサファイア2月6日
ブラックスターサファイア11月30日
カラーチェンジサファイア6月1日
サファイアと誕生石・曜日石・守護石

サファイアの色と種類・似ているパワーストーン

サファイアのカラーリングでもっとも有名なのはブルーでしょう。しかし、「コランダム種の中でレッドをルビーと呼びそれ以外をサファイアと呼ぶ」という決まりがあるため、サファイアにはレッド以外のさまざまなカラーが存在します。ブルー以外のサファイアを「ファンシーサファイア」と呼びます。

ブルーサファイア

もっとも一般的かつ有名なカラーリングは、やはりブルー。チタンと鉄により発色し、ミディアムからダークの濃さがもっともグレードが高く、高価です。

深く濃く、ベルベットのような色合いのブルーサファイアは「ロイヤルブルーサファイア」と呼ばれ、イギリス王室ご用達の石としても知られています。ロイヤルブルーサファイアとは、イギリス王室がミャンマー産の高品質なブルーサファイアのみに認めた称号。そのため、厳密にはミャンマー産以外のブルーサファイアは存在しません。しかし、現在では深く濃い色合いのブルーサファイアをロイヤルブルーサファイアとする地域や国があり、その定義は世界的なものではなくなりました。日本で鑑定された場合は、かつての規定に従いミャンマー産のもブルーサファイアのみにロイヤルブルーサファイアと記載しています。

他にも、1881年にカシミールの山岳地方で発見された「コーンフラワーブルー」と呼ばれるサファイアが有名です。矢車草の花の色に似ていることが由来で、柔らかな菫色がかったブルーが特徴です。他にも、薄いカラーリングのブルーサファイアを「ライトブルーサファイア」、紺色のような濃いものを「ミッドナイトブルーサファイア」などと呼びます。厳密な規定はなく、見た目での名付けです。

・ピンクサファイア

サファイアの中でブルーの次に有名なのは、ピンクサファイアでしょう。クロムとチタンが含有されることによりパープルがかったレッドを発色したもののことです。ちなみに、クロムだけならレッドになるためサファイアではなくルビーとなります。

パルテルピンクからパープルがかった深みのあるピンクまで幅が広く、全体的には恋愛に効果があるとされています。

パープルサファイア・バイオレットサファイア

パープルサファイアは、その名の通り、パープルのサファイアのこと。チタン、クロム、鉄が含有されることで発色します。ブルー寄りのものをバイオイレットサファイア、レッド寄りのものをパープルサファイアと区別していますが、厳密な規定ではありません。濃淡も、ピンクっぽい淡いものから濃いロイヤルパープルまで幅広いです。

気品が漂い、聡明な雰囲気を漂わせるパープルサファイア。品質によってはアメジストのようにも見えます。

パパラチアサファイア

オレンジとピンクの中間に位置するカラーリングのサファイアです。オレンジとピンクがちょうど半分の色合いでなければパパラチアサファイアとは呼びません。そのため、とても希少です。

パパラチアとはスリランカに伝わるシンハラ語で「蓮の花のつぼみ」を意味します。コレクター向けであり、ブルー以外のサファイアの中ではもっとも価値が高く人気もありますが、その分高価です。かつてはスリランカでのみ産出されていましたが、マダガスカルでも産出されるようになりました。

オレンジとピンクの色の比率が半分ずつの色合いです。どちらかの色が強すぎるとパパラチアとは言いません。(日本語表記ではパパラッチャとも言う)パパラチアとはスリランカのシンハラ語で、「蓮の花」「蓮の花のつぼみ」を意味しています。「サファイアの王」とも言われています。天然のパパラチアは、産出量は少なく、高価なものとなります。

イエローサファイア・オレンジサファイア

イエローサファイアやオレンジサファイアは、イエロー系のカラーリングのサファイアのことです。ニッケルが微量に含まれることでイエロー系に発色します。濃淡の幅が広く、マンダリンオレンジのような濃いイエローから、レモンのような淡いイエローまでさまざまです。

イエローサファイアは鮮やかな彩度を保ち、明るさとカラーの濃さを兼ね備えたもの。あまりメジャーではありませんが、アンバーやシトリンにも負けない、美しい鉱物です。

イエローサファイアには心を強くし、困った事態を突破する精神力を与えるとされています。仕事運アップのパワーストーンでもあり、持ち主に活力を与えてやる気をもたらしてもくれます。

オレンジサファイアは、イエローが濃く夕焼け空のようなカラーリング。特別にカラーが濃く深いものを「サンセットサファイア」と呼ばれることもあります。イエローとオレンジの区別は明確ではなく、あくまでカラーの印象によって判別されています。

ゴールデンサファイア

ゴールデンサファイアとは、イエローサファイアやオレンジサファイアと呼ばれるものの中でも、ゴールドに近い輝きを放つもののこと。少し赤みがかったようにも見えます。希少で、価値が高いです。

タイにあるチャンタブリ地区で採掘するオレンジがかったゴールドのサファイアは大変美しく、2000年代に大人気となったこともあります。しかし、現在はチャンタブリでの採掘が禁止され、新たな採掘はありません。

金運アップの効果があり、活力とやる気に溢れ、仕事運をアップすることで富をもたらしてくれるでしょう。

グリーンサファイア

コバルトが混入してグリーンに見えるサファイアのことを、グリーンサファイアと呼びます。くすんだグリーンが特徴で、ファンシーサファイアの中でもっとも流通量が少なく見つけるのは難しいでしょう。

グリーンカラーには癒し効果があり、グリーンサファイアは愛に溢れたパワーストーンとされています。ヨガや瞑想のお供としてもパワーがあります。

サンセットサファイア(ソンゲアサファイア)

濃いオレンジカラーのサファイアの中でも上質なものを、サンセットサファイアと呼ぶことがあります。1992年に発見されたばかりでまだ新しく、タンザニアにあるソンアゲのマスグル地区でのみしか採掘されません。そのことから「ソンアゲサファイア」と呼ばれることもあります。

ホワイトサファイア(カラーレスサファイア)

無色透明のサファイアのことを、ホワイトサファイアもしくはカラーレスサファイアと呼びます。本来のコランダムの姿ともいえるでしょう。この中に不純物が混じることでカラーリングが生じます。ダイヤモンドと似ていますが、異なる鉱石です。

古代エジプトでは「ホルス神の眼」に例えられ、先見の明を授けるとされてきました。ギリシャでも、デルフォイという神託所での信託に使われていたことが分かっています。

ホワイトサファイアは浄化効果があり、開拓精神をやしなうとされています。「知恵の石」としても知られ、持ち主に器用さを与える効果もあります。

ブラックサファイア

ブルーを通り越してブラックに近くなっているのが、ブラックサファイア。サファイアは通常濃いカラーのものが価値が高いとされますが、あまりにも濃すぎてブラックになってしまったものはブラックサファイアとなり、ジュエリーとしての価値が下がってしまいます。ブラックサファイアのブラックはオニキスやモリオンなどのような本当の意味でのブラックではなく、ブルーが濃すぎてブラックに見えているだけなのです。

ブラックサファイアは秘めた能力を引き出し、持ち主を守るとされています。真実を見つける洞察力に優れ、状況判断力がアップするのです。持ち主自身が危険から遠ざかることで身を守れるようになる、危険察知の指南役のような存在といえるでしょう。

スターサファイア

スターサファイアとは、アステリズムという光学反応が起きるサファイアのこと。ルチルなど細い内包物により、光を当てると条線が入り、星の輝きのように見えるのです。2、4、6、12の条線が入ったもので、もっとも一般的なのは6条。12条のアステリズムを見せるものはほとんどなく、とても希少です。

アステリズムはブルーだけでなく、ピンクやグリーンなどさまざまなカラーのサファイアで見られる現象です。同じコランダム種で色が違うだけのルビーよりも多く存在するため、スターサファイアはスタールビーよりは見つけやすいでしょう。

スターサファイアは世界各国で「恋のお守り」「運命が交錯する石」とされてきました。また、かつて星が旅人を導く羅針盤や方位磁石の役割をしていたことから、旅のお守りや人生のお守りでもあったとされています。

スターグレーサファイア

スターグレーサファイアとは、グレーカラーのサファイアの中でアステリズム効果を持つもののこと。いかにもグレーといったカラーのものや、淡いパープルに見えるものまでさまざまです。

スターグレーサファイアは、パワーストーンとしての力はサファイアの中でもずば抜けているとされています。持ち主に洞察力を与えて魔から遠ざかるように仕向けたり、他人からの悪影響から守ってくれるでしょう。

ブラックスターサファイア

ブラックスターサファイアとは、ブラックサファイアの中でアステリズム反応を持つもののこと。夜空にひときわ輝く大きな星があるかのように、強い煌めきを放っています。ブルーやピンクなどのスターサファイアがルチルなどを含有することでアステリズム効果が出るのに対し、ブラックスターサファイアだけはヘマタイトを含有することでアステリズム効果が生じます。「ゴールデンスター」と呼ばれる、条線がゴールドに見えるものも稀に存在します。

ブラックスターサファイアは持ち主を守り、集中力や洞察力を高めて困難を突破する糸口を見つける効果があるとされています。ピンチに陥った持ち主の気持ちを静め、思考力を授けることで助けてくれるのです。魔除け効果もあるため、頼もしいパートナーとなってくれるでしょう。

カラーチェンジサファイア

カラーチェンジサファイアとは、光源の種類によってカラーリングが変わるサファイアのことです。カラーチェンジの度合いによってグレードが変わり、価格にも影響します。蛍光灯の元ではブルーだったサファイアが白熱灯の元ではピンクやパープルになったり、パープルのものがピンクへと変化したりします。

「アレキサンドライトサファイア」「アレキタイプ」と呼ばれるサファイアは、合成されたカラーチェンジサファイアにのみつけられる名称です。天然のものにこだわる人は注意してくださいね。

バイカラーサファイア・パーティカラードサファイア

2色のカラーリングを持つサファイアをバイカラーサファイアと呼びます。通常、トルマリンなどバイカラーを持つ鉱石はカラーリングの境目が比較的ハッキリしていることが多いのですが、サファイアの場合は境目がぼんやりとしていたり、どちらかのカラーリングが極端に多くなっています。結晶の中央にカラーの境界線が来ていないのです。3色以上のカラーリングのものや境目が曖昧でグラデーションのようになっているものはパーティカラードサファイアと呼んでいます。

ブルーに他のカラーリングが混じることがほとんどですが、ブルー以外のカラーリングが組み合わさったものはとても希少です。

トラピッチェサファイア

トラピッチェサファイアのトラピッチェとは、「歯車」を意味するスペイン語が語源。歯車のような模様がついていることが由来です。

トラピッチェサファイアはスター効果とは違い、光学反応ではなく模様です。中心から広がる線の数は決まりはありません。

ジュエリーとしてではなくパワーストーンとしてルース、原石で流通することがメインですが、あまり見かけることはないでしょう。

モンタナサファイア

アメリカのモンタナ州で発掘されるサファイアのことを、特別にモンタナサファイアと呼びます。カラーリングが均一で淡いブルーをしていて、独自の輝きを放っています。色が濃いものほどグレードが高くなるサファイアですが、モンタナサファイアは色が薄いにも関わらず透明度が高く輝きが強いため、特別視されているのです。さらに、カラーが均一に広がっているのも魅力です。しかし、あまり市場に出ることはなく、知名度はまだ低いといえるでしょう。

ゴールドシーンサファイア

2000年代前半に採掘が始まり、2015年にサファイアとして認められた鉱物です。日本では2018年に発表されたばかり。アフリカのケニア産とされていますが、流通量が少ない上にケニアではこれまでサファイアの産出がなく、さらに産出したという鉱山はすでに閉山しているため、産地の審議は2021年現在もまだ続いています。

ブルーの地に赤鉄銅やチタン鉄鉱によって作られたゴールドの艶を持つのが特徴で、他のサファイアとの違いは一目瞭然。ゴールドシーンが失われる可能性が高いために加熱処理ができないことから、すべてが天然であるとされています。

産地となる鉱山がすでに閉山していることから、今後新たな鉱脈が見つかりでもしなければ流通量が増えることはないでしょう。新しい上に数が限られているとあって、さまざまな点から研究が続いているサファイアでもあります。

サファイアと似ているパワーストーン

タンザナイト

深いブルーが特徴的なタンザナイトは、グレードの高いブルーサファイアとよく似ています。

見分け方は、タンザナイトが持つ多色性という特色を利用するのがもっとも分かりやすいでしょう。タンザナイトは見る角度によってカラーが変わり、微妙な違いですがブルー、薄いブルー、そしてパープルの3色以上になります。サファイアにも多色性はありますが、本来のカラーとそれを薄くしたカラーの2色間の変化のみとなり、タンザナイトとは違いが分かります。

ブルートパーズ

ブルートパーズのカラーは主に3つに分けられ、濃い方からロンドンブルートパーズ、スイスブルートパーズ、スカイブルートパーズとなります。それぞれがブルーサファイアと似ているため、パッと見ただけでは分からないかもしれません。「ブラジルサファイア」という別名もあるほどです。

グレードによってはサファイアと見分けがつかないこともしばしばです。プロに鑑定をお願いした方がよいでしょう。

カイヤナイト

濃いブルーが印象的なカイヤナイトは、ブルーサファイアとよく似ています。科学組織も近く、親戚のような存在といっても過言ではありません。

カイヤナイトは独特の結晶構造を持っていて、加工した後でも縞模様が見えることが多いです。一般的なサファイアにはない特徴なので、見分けはつきやすいでしょう。

アウイナイト(アウイン)

アウイナイトはドイツのアイフェル地方でのみ産出されるレアストーン。「アイフェルサファイア」「ドイツサファイア」という別名があり、その深いブルーはサファイアによく似ています。産出量が少なすぎて利益が上げられないことから現在では商業的採掘がほとんど行われず、モース硬度も6であり加工が難しいことから、ほとんど流通していないといっても過言ではないでしょう。1カラット以下のものに100万円以上の値段がつくことも多々あります。

見分け方としては、「濃厚かつネオンのような発色をしているのがアウイナイト、そうでないものがサファイア」という説や「光沢のあるのがサファイア、そうでないものがアウイナイト」といった説があります。しかし、素人には判断が難しいほど似ていることは間違いありません。プロに鑑定をお願いした方がよさそうですね。

トルマリン

「ない色がない」と言われるほど多くのカラーを持つトルマリンは、同じく多彩なサファイアとそれぞれのカラーがよく似ています。ブルートルマリンはブルーサファイアに似ていますし、ピンクトルマリンはピンクサファイアとそっくり。「ウラルサファイア」という別名があるのも頷けます。

違いを見るには、カットされた部分の角。トルマリンの方がモース硬度が低くて柔らかいので、少しだけ丸くなっています。ルーペで観察しなくては分からないレベルですし、カットによっては判別が分からないものもあるでしょう。

アイオライト

「ウォーターサファイア」という別名を持つアイオライトも、ブルーサファイアと混同されやすい鉱石です。

見分け方は、タンザナイトと同じくアイオライトが持つ多色性を利用します。見る角度によってカラーリングが3色に変わるアイオライトと、見る角度で色の濃淡しか変わらないサファイアですから、よく観察すれば判別はつくでしょう。

ダイヤモンド

ホワイトサファイアは無色透明かつ輝きが似ていることから、ダイヤモンドの代用品として利用されることがあります。

見分けるには、屈折率を利用します。太い線を引いた紙の上にそれぞれを置くと、ダイヤモンドは線がほとんど分からないほど見えなくなるのに対し、ホワイトサファイアはぼやけるものの線の有無がしっかりと確認できます。ダイヤモンドの屈折率が高いために起こる現象で、ホワイトサファイアとダイヤモンドを見分けるとても簡単な方法として知られています。

アレキサンドライト

カラーチェンジサファイアは、カラーチェンジストーンの代表ともいえるアレキサンドライトに似ています。アレキサンドライトの方が高価なので、サファイアがアレキサンドライトと偽られているケースもあるでしょう。

見分けるには、ブラックライトを使います。ブラックライトを当ててレッドの光が残ればアレキサンドライト、オレンジ系の光が見えればサファイアです。しかし、アレキサンドライトにも天然と合成があり、合成のアレキサンドライトは真っ赤な光が残りますが、天然のアレキサンドライトは真っ赤というほどの光ではありません。また、サファイアでも天然アレキサンドライトに近い色を残すケースもあります。信頼できる鑑定機関にお願いするのが安心でしょう。

サファイアが持つスピリチュアル的性質

サファイアと風水

サファイアは風水の五行思想において、カラーにより異なる気質を持っています。

カラー五行
ブルーサファイア
ピンクサファイア
パープルサファイア
バイオレットサファイア
パパラチアサファイア
イエローサファイア
ゴールデンサファイア土・火
グリーン サファイア
ホワイト サファイア
ブラック サファイア
ブルースターサファイア
スターグレーサファイア
ブラックスターサファイア
カラーチェンジサファイアカラーによって異なる
サファイアと風水

水気は人智を超えた知恵を表し、水のように柔軟で自由な性質です。木気は若さや成長過程を表しますが、それは未熟ということでもあります。

土気は信頼や信用、保守性などを表し大地のように揺るがない気質です。火気は華やかさや活発さを表し、理性というより心に重きを置く気質。そして、金気は礼儀や規則を司り、水気のような自由さがない反面、冷静さや実りといった意味を持っています。

サファイアと相性の良い方位

サファイアと相性の良い方位は、カラーによって異なります。

カラー方位
ブルーサファイア北・東
ピンクサファイア南・南西・西・北東・北
パープルサファイア太極
バイオレットサファイア太極
パパラチアサファイア東南
イエローサファイア西・南西
ゴールデンサファイア西・南西
グリーン サファイア東南
ホワイト サファイア北・北東・北西・南
ブラック サファイア
ブルースターサファイア北・東
スターグレーサファイア北・北東
ブラックスターサファイア
カラーチェンジサファイアカラーによって異なる
サファイアと相性の良い方位

サファイアとチャクラ

サファイアが活性化させるチャクラは、カラーによって異なります。

カラー対応チャクラ
ブルーサファイア第5・第6
ピンクサファイア第1
パープルサファイア第6
バイオレットサファイア第6
パパラチアサファイア第1・第2
イエローサファイア第3
ゴールデンサファイア第2・第3
グリーン サファイア第4
ホワイト サファイア第7
ブラック サファイア第1
ブルースターサファイア第5・第6
スターグレーサファイア第1
ブラックスターサファイア第1
カラーチェンジサファイアカラーによって異なる
サファイアとチャクラ

第1チャクラはベースチャクラといって、尾てい骨にあります。「生命」「肉体」「意志」を司り、生きていく上で必要な最低限のパワーと考えるとよいでしょう。第2チャクラはヘプリーンチャクラ。下腹にあり、「元気」「官能」を司っています。命を次へとつなぐ役割があり、自分の内面をより充実させる効果も持っているチャクラです。

第3チャクラはソーラープレクサスチャクラといい、みぞおちに位置します。「人間関係」「知識」などを司り、外交面で支えとなるチャクラです。第4チャクラはハートチャクラ。胸にあり、「愛」「癒し」などの意味があります。

第5チャクラはスロートチャクラで、喉にあり「慈愛」「説得力」など他人とより深く繋がり関係を築くための場所。第6チャクラは眉間にあるサードアイチャクラで、「精神」「直観力」を司ります。そして第7チャクラは頭頂にあるクラウンチャクラ。「信仰」「霊性」「神秘」を意味し、高次元の存在と繋がるためのチャクラです。

サファイアはこんな人におすすめ

・感情的になりやすい人

・他人の悪意から身を守りたい人

・恋人の浮気を防止したい人

・勉強や仕事で成果をあげたい人

・悩みや迷いを解決したい人

サファイアの効果・効能・スピリチュアルへの影響

1.魔除け(ブルー・ホワイト・ブラック・スターグレー)

サファイアは古くから身を守るためのお守りとされてきました。高貴な立場にいる人は、嫉妬や憎悪の対象となりやすく、命を脅かされることもあったため、サファイアを身に着けて他人の悪意から身を守ったとされています。

サファイアは周囲からの悪意に対してバリアを張ると同時に、持ち主本人の心の中にある穢れを落とすこともできます。「邪な考えを持つと石が濁る」とされていて、僧侶が持つことが多かったようです。

2.精神安定(ブルー・グリーン・スターグレー)

ブルーやグリーン、そしてスターグレーサファイアは精神を安定させる効果が強いです。

憎悪や嫉妬などネガティブな感情を取り除き、競争心を減らす効果があります。感情の混乱を静めて不安を取り除き、理性的な考えをもたらすでしょう。直情的なタイプの人や欲求に流されやすい人におすすめのパワーストーンです。

3.知性アップ(ブルー・ホワイト)

ブルーやホワイトのサファイアは、知性をもたらす効果があります。

ブルーやホワイトのサファイアは、持ち主に落ち着きを与え、明晰な頭脳を授けます。冷静な判断力と意志の強さを持つことで、目標へとより近づくことができるでしょう。勉強のお供にもおすすめで、目標へ向かってしっかりと努力をさせてくれます。

4.浮気防止・恋愛成就(すべてのサファイア)

サファイアは「約束の石」という別名があり、恋人同士で贈り合えばお互いに相手に対して誠実になり、浮気防止にもなると信じられています。サファイアの浮気防止効果といえば、ナポレオンの逸話が有名でしょう。

フランスの初代皇帝であるナポレオンには、浮気を繰り返す妻・ジョセフィーヌがいました。ナポレオンはドイツに侵攻し「カール大帝のサファイア」と呼ばれる大きなサファイアを手に入れます。ジョセフィーヌの浮気をなんとかやめさせたいナポレオンは、「サファイアは色欲を封じる」とされていたことからそのサファイアをジョセフィーヌにプレゼント。そうするとジョセフィーヌはこれまでのことが嘘だったかのように愛人たちと別れ、ナポレオンに尽くすようになりました。

しかし、今度はナポレオンが愛人を作るようになってしまい、愛人との間に子供が生まれます。ナポレオンとの間に子供がいなかったジョセフィーヌは「離婚を申し出ることこそが愛を伝える唯一の方法」と自ら出て行ってしまいました。ナポレオンはジョセフィーヌに感謝し、離婚時に財産を与え、その中にはカール大帝のサファイアも含まれていました。

ジョセフィーヌとサファイアを失ったナポレオンは、ほどなくして失脚。ジョセフィーヌの方はというと、「皇帝ナポレオンに捨てられた元皇妃」として人々に同情され、ナポレオンを打ち取ったロシアでも丁重に扱われたといいます。サファイアが関連しているとは言い切れませんが、なんとも不思議なお話ですよね。

浮気防止に役立ったカール大帝のサファイアはブルーでしたが、ピンクやパープル、バイオレットのサファイアは持ち主の魅力を引き出して恋愛成就に効果があるといわれています。

5.仕事運・勝負運アップ(イエロー・ゴールド・ブラックスター)

イエロー、ゴールドのサファイアは知的好奇心を刺激し、仕事や勉学に対する意欲を増進します。冷静は判断力や思考力を与えるサファイアの効果も相まって、より大きな成果を得ることができるでしょう。

また、ブラックスターサファイアは「幸運の石」であり、チャンスを呼び込む効果があります。キラリと輝く星を逃さないように、チャンスを手に入れ勝負事にも勝つことができるでしょう。

サファイアと相性の良い組み合わせ

サファイア×ソーダライト

サファイアとソーダライトの組み合わせは、意志を強くし目標へ向かって進ませる効果があります。

ソーダライトは恐怖や不安を取り除き、精神のバランスを取ってくれます。「知性の石」と呼ばれ、感情ではなく理性での判断を促すと同時に、邪なものに近づかないよう強い意志を授けるでしょう。同じく知性をアップさせ冷静な判断力を授けるサファイアと組み合わせれば、相乗効果が期待できます。

サファイア×アメジスト

サファイアとアメジストの組み合わせは、魔除け効果や洞察力アップに効果があります。

アメジストは紫色に変色した水晶で、霊性が高いパワーストーンです。霊障防止や悪夢防止に効果があるとされ、持ち主の霊感を強くして直感力を授けてくれるでしょう。また、情熱のレッドと冷静さのブルーを併せ持つことからバランスの石とされ、「真実の愛にたどり着く石」と言われています。他人の心を見抜き、悪縁に気づかせて良縁に向かわせる効果もあります。

一方、サファイアは冷静さを授けると同時に、他人からのネガティブな波動に対するバリアを張ってくれる魔除け効果もあります。アメジストと組み合わせることで、相乗効果が期待できるでしょう。ヒーリング効果もあるため、落ち着いた心で周囲を見回して今何が必要なのかが瞬時に判断できるようになるため、周囲の人との調和にも役立ってくれます。

サファイア×ソアクアマリン

サファイアとアクアマリンの組み合わせは、ヒーリング効果と対人運アップに効果があります。

アクアマリンは海に縁が強く、自然界のエネルギーと母なる海の持つ母性愛を併せ持っています。そのためヒーリング効果が抜群で、持ち主の心を癒してくれるでしょう。明日のことが考えられないほど落ち込んだときにも、そっと優しく寄り添って肯定してくれるような性質のパワーストーンです。また、アクアマリンは結婚のお守りであるとされ、人と人とを結び付け深い絆をもたらします。

サファイアは持ち主に冷静さをもたらすことで、感情ではなく理性での行動を促します。精神バランスを取りやすくする効果があるため、気持ちに余裕を持って物事に対処できるようになるでしょう。アクアマリンと組み合わせることで、周囲の人との調和も上手くいくようになります。

サファイア×ホークスアイ

サファイアとホークスアイの組み合わせは、持ち主の身を守り仕事運をアップさせてくれます。

ホークスアイは鷹の眼を持つパワーストーンであり、物事を一歩引いて俯瞰で見ることができるようになる効果があります。自分の立ち位置や求められているもの、全体的な状況を把握することで踏み出せる一歩というものがありますよね。サファイアは洞察力を高め冷静な判断を促すパワーストーンなので、ホークスアイと組み合わせることでチャンスを得て、ピンチを避けることができるでしょう。

また、両者ともに魔除け効果のあるパワーストーン。ホークスアイの検知力とサファイアの判断力で危険を察知し、ネガティブなものからいち早く逃げることができるでしょう。

サファイア×ルビー

サファイアとルビーは目標達成に効果を発揮する組み合わせです。

ルビーはサファイアと同じコランダム種の1つで、サファイアとはカラーが違うだけという兄弟のような存在。サファイアが冷静さや知性を表すのに対し、ルビーは情熱や愛を司ります。

ルビーは「勝利の石」「情熱の石」とされ、持ち主の心に火を灯し、情熱を呼び起こさせます。冷静な判断力をもたらし気持ちを静めるサファイアとはまるで反対の効果があるように思えますが、お互いの短所を補い合う良い関係。情熱だけもしくは知恵だけでは目標達成はできませんよね。そんなとき、ルビーの真っすぐさとサファイアの知性を合わせれば、高い壁を乗り越えることもできるでしょう。「どうしても叶えたい!」という願いが出来たときにおすすめの組み合わせです。

サファイアを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果

サファイアは銅や銀と相性が良いとされ、古くから銅や銀の台座にはめてアクセサリーにされることが多くありました。おすすめのアクセサリーは指輪。右手の中指に着けると直感力が高まり、魔除けやインスピレーションアップにつながります。また、浮気防止のパワーストーンでもあることから、薬指につけてパートナーとペアリングにするのもおすすめです。

反対に、サファイアは胸には着けない方がよいとされています。恋愛運アップのピンクサファイアなどを胸に着けると良い効果を得られそうですが、柔軟かつ温和な姿勢になりすぎてネガティブなものを寄せ付けてしまいかねないのです。ネックレスとして着ける場合にも、チェーンを短くして首元に持ってくるように心がけてください。首元はスロートチャクラがあり説得力やコミュニケーション能力を高めてくれるので、周囲の人と良い関係を築き、恋愛においても良いコミュニケーションを取ることができますよ。

サファイアのお手入れ・浄化方法

サファイアは熱や光に耐久性があり、モース硬度も高く傷はつきにくいです。ただし、色が薄いサファイアや加熱処理や放射線処理でカラーリングを際立たせたものは紫外線で退色するおそれがあります。ホウ酸粉末に弱く、触れると腐食していきます。

また、染色や含浸など加工処理を施されたサファイアは酸に弱く、レモン汁が飛んだだけでも損傷してしまいます。手持ちのサファイアがどんな処理を施されたものか、確認してから浄化するようにしましょう。

浄化方法対応
塩・塩水
流水
ホワイトセージ
水晶クラスタ
日光・月光浴
サファイアのお手入れ・浄化方法早見表

塩・塩水

塩または塩水での浄化は、未加工・未処理のサファイアにのみ使いましょう。含浸処理されたものは、内部に水や塩分が入ってしまい退色したり変色したりする可能性があるからです。また、塩は天然の粗塩もしくはヒマラヤ岩塩のみ有効です。

塩で浄化する際は、浄化皿の上に塩を盛り、その上にサファイアを置いたり塩の中にサファイアを埋めたりします。2時間程度経ったら取り出して、流水でそそぎましょう。天然素材の布で水けを拭き取ったら浄化完了です。

流水

流水で浄化する際は、手持ちのサファイアが加工処理されていないかを確かめてから行いましょう。加工処理されているものだと変質の原因となることがあり、輝きが損なわれてしまうおそれがあります。

流水で浄化するには、10分程度水道水を流しっぱなしにし、サファイアを浸しておけばOK。天然素材の布で水けを拭き取れば浄化が完了します。

ホワイトセージ

ホワイトセージのお香もしくは乾燥させた葉っぱを使って、サファイアを浄化することが可能です。

ホワイトセージのお香もしくは乾燥させた葉っぱを燃やし、立ち上る煙にサファイアをくぐらせます。10回程度くぐらせば浄化が完了しますので、水で洗い流したり布で拭き取ったりせずそのまま使用してください。

同じホワイトセージでもオイルを使うのはやめた方が無難です。天然未加工のサファイアならよいですが、そうでなければ変質のおそれがあります。

水晶クラスタ

加工サファイアでも未加工サファイアでも、どちらでも使えるのが水晶クラスタによる浄化です。水晶クラスタの上にサファイアを3時間程度置いておくだけで浄化が完了します。クラスタがなければさざれでもよいでしょう。

ただし、加工されたサファイアは紫外線に弱いことがあります。浄化する際の置き場所には十分注意してくださいね。

日光・月光浴

日光や月光による浄化方法も、未加工のサファイアには使うことができます。染色処理や含浸処理を施されているサファイアは紫外線に弱いため、月光浴のみとなります。

日光で浄化する際には、日光の当たる場所にサファイアを3時間程度置いておくだけ。月光で浄化する場合は、月光の当たる場所にサファイアを3時間ほど置いておくだけです。水で洗ったり布で表面を拭いたりする必要はなく、そのまま使うことができます。

あまりメジャーではなく難易度が高いですが、土に埋めてサファイアを浄化することが可能です。

天然素材の布にサファイアをくるみ、掘り返されないような土の中に埋めます。2週間程度経ったら取り出し、水で洗い流し、天然素材の布で水けを取りましょう。

水を使う浄化方法ですし、土の中には水分が含まれているため、処理を施されたサファイアには不向きな浄化方法となります。

音を使った浄化方法は、どんなパワーストーンにも使うことができる万能の浄化方法です。

音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを使います。浄化皿の上にサファイアを置き、音を奏で、水晶ポイントの先をサファイアに向けたままで円を描いてください。水晶ポイントの先から音が出て、その音をサファイアに全方位から浴びせるイメージを持つとやりやすいでしょう。

サファイアの好転反応・副作用

サファイアは温和な気質を持ち、あまり好転作用の話はありません。もし起きるとすれば疲れや気だるさ、そして憂鬱な気分などでしょう。

サファイアは静と動でいえば静タイプなので、持ち主の心を鎮めてくれる効果があります。反面、落ち着きを与えすぎてやる気がなくなってしまったり、頭で色々考えすぎて疲れたり憂鬱さを覚えることも。もし好転反応や副作用といったものを感じたら、サファイアを1度体から離し、身に着ける時間を短く設定します。徐々に身に着ける時間を長くしていき、お互いの波動を馴染ませるとよいでしょう。2カ月経っても不愉快さがあるようなら、サファイアは向いていないのだと諦めて別のパワーストーンを持った方がよいですよ。

サファイアのQ&A

サファイアの偽物の見分け方は?

サファイアの偽物は多く出回っている上に、合成サファイアというものも存在します。また、価値が高いスターサファイアも高価になることから偽物が存在しています。

合成サファイア・人造サファイア・模造サファイアの見分け方

合成サファイアとは、天然石と同じ成分を使って、人工的に生み出された鉱物のこと。「成分は同じですがその過程や時間が違うことから偽物であると認識している」人もいる一方、「成分が同じなら石と呼んで間違いないのだから偽物ではない」という人もいます。

天然サファイアと合成サファイアの違いは、内包物の有無です。天然のサファイアは自然界で作られた石ですから、どんなにグレードが高くても内包物がゼロということはありません。細かなクラックやインクルージョンがあるものです。対して、合成サファイアは内包物がありません。しかし、スターサファイアなど内包物を持っていることが前提の鉱石は、人工的に内包物を入れていることもありますので注意が必要です。

他にも、見た目を似せることだけを目指して人工的に作られた人造石や、ガラスなどそもそも石でない模造石などがあります。人造石は素人が見て判断がつくものではありませんが、ガラスなどは見た目で明らかに安っぽかったり、内部に気泡が入っていることがあるため見分けはつきやすいでしょう。

合成スターサファイアの見分け方

スターサファイアに関しても偽物が出回っています。もっとも簡単な見分け方法は、石を動かしてみること。本物であれば光源を左に動かせばスターの位置が右に、光源を右に動かせばスターは左へと反対方向へ移動します。スターの位置が変わらなかったり光源を追いかけるように移動したら、偽物である可能性が高いです。

サファイアが割れた・欠けた!特別な意味はある?

サファイアはモース硬度が9であり、へき開性もなく、割れにくい鉱物です。モース硬度が9もしくは10の鉱石と擦り合わせれば欠けたり傷がつくこともありますが、そもそもモース硬度9や10の鉱物はほとんどないため、他の石によって割れたり欠けたりする心配はほとんどありません。ただし、何をやっても割れたり欠けたりしないわけではありませんので、強くぶつけたりしないように注意する必要はありますよ。

もしサファイアが割れたり欠けたりしたら、物理的な要因よりはスピリチュアルな要因の方が可能性が高いです。サファイアは魔除けの効果があるため、持ち主の身に危険が迫っていることを知らせたり、身代わりとなって穢れを受けてしまうことがあります。サファイアが割れたり欠けたりしたら、よくお礼を言ってリペアに出すと良いでしょう。どうにもならない場合は、適切な方法で土に還してあげるのがよいですよ。

サファイアの色が変わった?退色・変色する?

天然のサファイアなら、熱や紫外線にも強く、退色や変色することはありません。しかし、加工処理を施されたサファイアは退色や変色の可能性があります。

ジュエリークラスのサファイアは一般的に加熱処理をされ、カラーリングを強化し安定してから流通ルートに乗っています。見た目の美しさが最重要事項であるため、カラーリングに力を入れているのですね。現在流通している多くのサファイアは、鑑定書に「非加熱」「未加工」となければ何らかの処理が施されていると考えた方がよいです。

一方、ジュエリークラスのサファイアではなくパワーストーンとして流通しているものなら、天然のものも多いです。その場合は退色や変色は物理的に起こることはほとんどないといってよいです。

サファイアはスピリチュアルなパワーを持っていますがとても強く、退色や変色で持ち主に何かを訴えかけるようなタイプの鉱石ではありません。身代わりになるとすれば、割れたり欠けたりするでしょう。

サファイアの購入におすすめの販売店・通販

vec stone club

鉱物・原石・天然石・鉱石の販売専門店【vec stone club】

原石、ルース、ペンダントトップなどを取り扱っています。ジュエリーではなく鉱石としての扱いなので、高品質ではありませんが石そのものの魅力を楽しみたい人がお手頃価格で購入できるようになっています。

RASPIA

RASPIA Jewelry 天然石・カラーストーンのジュエリーブランド

天然石ジュエリー専門店。リングやピアスなど、シンプルながら洗練されたデザインのものが取り扱われています。1点ものも多いので、気になるものを見つけたらお早めに。

ANAM gems

ANAM gems(アナムジェムズ)‖ハンドメイドアクセサリー用天然石ビーズを卸売価格で仕入れ♪

ハンドメイド用天然石の専門サイトです。サファイアに関してはファンシーサファイアが多く、多くのカラーがミックスされた詰め合わせセットも扱われています。

まとめ

遥か昔からブルー系鉱石の代表格であったサファイア。ブルー系鉱物の人気が大きく、たくさんのブルー系パワーストーンやジュエリーが流通するようになった今でも、サファイアはそのトップに君臨しているといっても過言ではありません。「〇〇サファイア」といった別名を持つパワーストーンが多いのも、サファイアがブルー系鉱石の中でもっとも知名度が高く美しいからこそ。ブルー以外のカラーリングであるファンシーサファイアたちもそれぞれに違った魅力がありますよね。

多くの人に愛され神聖視されてきたサファイアですから、伝説も数多くあります。これほどまでに多くの宗教的な意味や歴史上の有名人がまつわる逸話を持っているのは、サファイアぐらいではないでしょうか。

パワーストーンとしても、古代より人類に愛され続けてきた鉱石なだけあって、サファイアの持つパワーは静謐ながらも強大で頼もしささえ感じるものです。心に直接語りかけてくるような懐の深さに、癒され、守られ、明日への希望を抱く人も多いでしょう。これまでサファイアといえばジュエリーという認識でいた人も、ジュエリー感覚でもサファイアを身に着けてみてください。パワーストーンっぽさがあまりないので身に着けやすく、日常生活の中で効果を実感できることでしょう。

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