レピドライトという石を知っていますか?赤葡萄のようなカラーにキラキラと光る内包物が美しいパワーストーンです。硬度が低くアクセサリーに不向きであることから、あまりメジャーではありません。知る人ぞ知る、深い癒しと自己変革の石であるレピドライトについてまとめました。
レピドライトってどんな石?
レピドライトとは
レピドライトとは、珪酸塩鉱物の1種。特定の鉱物の名前ではなく鉱物の系列名であり、リチウムによりピンクやパープルに発色したものを、レピドライトと呼んでいます。「リチウムを含む雲母」と覚えておくとよいでしょう。
レピドライトはトルマリンやクンツァイトと共生することがあり、トルマリンがレピドライトへと変化することもあります。雲母であるため薄くはがれる性質があり、子供のころに理科の実験ではがした経験のある人もいるでしょう。硬度が低く簡単に破損するため、パワーストーンとしてというよりリチウムの供給源としての側面が大きく、パワーストーンとして流通する際にはコーティングを施されることがほとんどです。ジュエリーとしての取り扱いはありません。しかし、内包物がキラキラと輝く上に美しい色合いをしていることから、パワーストーン好きの間では人気が上がってきている鉱物です。
レピドライトの名前の由来
レピドライト(Lepidolite)は真珠のような光沢を持ち、光に反射してキラキラと煌めきます。また、薄くはがれる雲母の性質から、ギリシャ語で「ウロコ」を意味する「lepidos(レピドス)」が名づけの由来となっています。
レピドライトの和名・別名
レピドライトは18世紀に発見されました。当時は美しいラベンダーカラーで「Lilalite(リラライト)」という名前だったようです。灰皿や小鉢などに使われ、人々の生活に溶け込んでいたようですね。
その後、科学者たちによって外観の特徴からレピドライトという鉱物名が付けられ、現代のパワーストーン業界においてもレピドライトの名前で流通しています。
レピドライトの産地
ブラジル・南アフリカ・モザンビークなど
レピドライトの硬度
モース硬度は2.5~4。とても低いです。柔らかく、傷つきやすい鉱石といえるでしょう。
どのくらい柔らかいかというと、人間の爪のモース硬度が2~2.5であることからも分かるように、簡単に傷がついてしまいます。海外から日本へと輸入されてくる過程でも傷がつくことがありますが、石の特性上仕方のないことかもしれませんね。
レピドライトの宝石言葉・石言葉
「変革」・「転機」・「順応」・「前進」・「希望」など
レピドライトと誕生石・曜日石・守護石
レピドライトは1月8日の誕生月石に指定されています。
レピドライトの色と種類・似ているパワーストーン
レピドライトはリチウムやマンガンによってレッドやパープル系のカラーに発色します。薄いピンク色から濃いワインレッドなどさまざまですが、もっとも多く流通しているのはブドウのようなレッドパープル。少し暗めのグレーパープルも存在します。
煌めきが多くクリアかつカラーが濃いものが高品質とされています。
トルマリンインレピドライト・レピドライトインクォーツ
レピドライトはさまざまな鉱石と共生し発掘されることが多い鉱物です。クンツァイトやトルマリン、水晶などと共に発掘されたものは、原石のままで置き石として流通します。もっとも多いのはやはりカラーが近いピンクトルマリンでしょう。ピンクトルマリンはレピドライトに変化することもあり、ほとんど同じ石といっても過言ではありません。
他にも、レピドライトは水晶と共生して「レピドライトインクォーツ」となることがあります。完全に水晶の中に入っているものもあれば、レピドライトの原石と水晶の原石がくっついているだけのものもあります。
レピドライトと似ているパワーストーン
モスコバイト
白雲母の中にマンガンが含有されレッドに発色したものを、モスコバイトと呼びます。ロシア原産でモスクワを経由して各地に輸送されたことから、モスコバイトの名前がつきました。漢方薬として用いられた歴史があり、絶縁体としても利用されています。
見た目はレッド系でキラキラと煌めくため、レピドライトに近く見えることもあります。
ピンク・レッドアベンチュリン
アベンチュリンといえばグリーンがもっとも一般的ですが、ピンクやレッドのアベンチュリンも存在します。アベンチュリン最大の特徴であるアベンチュレッセンス効果は、レピドライトの輝きととてもよく似ています。それもそのはず、アベンチュレッセンス効果は、レピドライトの主成分である雲母による効果だからです。親戚のような鉱石なのですね。
ちなみに、グリーンアベンチュリンがグリーンレピドライトとして流通しているケースもあります。輝きが同じだからこそ起きる現象です。
アメジスト
レピドライトと同じくパープルのパワーストーンであるアメジスト。通常のレピドライトならそこまで似ていませんが、原石で、かつパープルが深く青みがかったものならアメジストと似ていることがあります。小さなさざれなどでも深みが出ることがあるため、色だけでいえば似ているでしょう。
また、アメジストの中に内包物が多い場合、内包物がきらめいてレピドライトのきらめきと同じように見えることも。しかし、良く見てみればレピドライトの方が輝きが強く、全体にまんべんなくキラキラが散っていますので、見分けはつきやすいでしょう。
レピドライトが持つスピリチュアル的性質
レピドライトと風水
レピドライトは風水の五行思想において、火気を持っているとされています。
火気は「礼」であり、礼節や礼儀を司ります。また、発展のシンボルでもあり、浄化や華やかさを表します。
レピドライトと相性の良い方位
東・南
レピドライトとチャクラ
レピドライトの対応チャクラは第1・第4・第5チャクラとなっています。
第1チャクラは尾てい骨にあるベースチャクラ。「生命力」「肉体」「情熱」などを司り、人が人として生きる最低限のパワーを司っています。すべてのベースとなるチャクラなので、このチャクラが弱っていると、他のチャクラをいくら活性化しても効果は得られないでしょう。
第4チャクラはハートチャクラ。胸にあります。「愛」「癒し」などを司り、自分の内面を癒し充実させるためのチャクラです。
そして、第5チャクラは喉にありスロートチャクラと呼ばれます。「コミュニケーション」「説得力」などを意味し、対外的な交流を司っています。
レピドライトはこんな人におすすめ
・現状を変えたい人
・トラウマから解放されたい人
・ヒーリングストーンが欲しい人
・ネガティブからポジティブになりたい人
レピドライトの効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.状況好転
レピドライトは持ち主の意識に深く作用することから「変革の石」とされてきました。
レピドライトは自分を許し、認め、現状を受け入れさせる力が強いです。持ち主の意識を変えることで柔軟な対応ができるようになり、ネガティブな状況をポジティブにとらえて乗り越えられるように手助けをしてくれるのです。
「他人を変えることはできないが、自分を変えることはできる」という言葉がありますが、レピドライトはまさにそのことを持ち主に思い知らせてくれる石。持ち主の心が変わることで物事の受け取り方が変わり、これまでとは違った角度での分析が可能となるでしょう。結果、これまでは上手くいかなかったことも上手くいく術が見つかるようになり、無駄に傷つくことも減っていきます。
周囲から見れば状況は好転していないかもしれません。しかし、持ち主自身が「良い方向へ転がっていっているな」と感じることで、実際に物事は良い方向へと変わっていくことがありますし、心も穏やかになります。また、「どうにもならない」とネガティブに過ごすよりも「こういう考え方もあるんだな」とポジティブに過ごすことで、問題解決の糸口が見つかることは多いものです。レピドライトは持ち主の意識を変えることで、納得できる未来を手にするサポート役となってくれるでしょう。
2.環境への対応
レピドライトはヒーリング能力が高く、持ち主の中の不安を取り除きます。そのため、新しい環境や未知の世界への不安や恐怖をやわらげ、チャレンジ精神を呼び起こしてくれるでしょう。
慣れない環境というのは、誰にとっても怖く不安なものですよね。特に、過去に辛い経験をした人ほど臆病になるもの。人は過去の経験から学び、その経験をもとに未来を予測する生き物だからです。レピドライトは持ち主の認識を変えることで、辛い思いをしたときと同じ状況になったとしても前向きな考え方をもたらしてくれます。結果、環境の変化を受け入れることができ、スムーズに新しい世界で生きていく力を得られるでしょう。
この効果は、失恋や復縁にも効果をもたらします。まずは自分が恋を失ったことを受け入れさせ、傷を癒すことでレピドライトは持ち主の意識を次の恋愛へと向けさせるのです。復縁希望の場合も、辛い状況をあえて受け入れさせてから乗り越える力を授けるため、前向きに頑張ることができるでしょう。「失恋したけどヨリを戻したい」ではなく「1度終わったことは事実だけど、片思いを実らせるのと同じだよね」となるわけです。このポジティブなパワーは持ち主を癒し、輝かせ、望む未来へと近づけさせてくれるでしょう。
3.トラウマからの解放
「意識変革の石」であるレピドライトは、持ち主をトラウマから解放してくれます。
トラウマから解放される方法は、忘れる・気にしないふりをするなどいくつかあります。レピドライトが取る方法は、持ち主の意識を変えて自力で乗り越えられるようにサポートすること。深い癒しとポジティブな波動をもたらしながら意識を変化させることで、これまでとは違ったものの見方ができるようになるでしょう。結果、今まで乗り越えられなかった壁も乗り越えられるようになり、トラウマから解放されることができます。
トラウマを思い出すような状況に陥っても、「あのときはこうだったから、今度もこうなってしまうかも」ではなく「あのときはこうだったけど、次もそうとは限らない」「あのときと今の私は違うんだから、起きることも違う可能性が高い」と、前向きに考えさせてくれるでしょう。
4.精神安定
レピドライトは変革の石ですが、ただ考え方を変えるだけではありません。ヒーリング能力に長けているため、持ち主に深い癒しを与え、傷を癒し、再び顔を上げるように声をかけてくれるようなパワーがあります。
レピドライトに含まれるリチウムは、双極性障害の治療薬に含まれている成分でもあるのです。服用するのと身に着けたり眺めたりするのでは意味は違いますが、癒しの効果があることは変わりありません。
また、精神的な病というのは、実際には薬で完治する可能性は低いです。患者自身の意識が変わらない限り、同じ考え方をして自分で自分を傷つけることも少なくありません。そうなると完治とはいえませんよね。レピドライトは癒しと同時に意識を変える効果もあるため、持ち主を光の方へと導いてくれるでしょう。
レピドライトと相性の良い組み合わせ
レピドライト×チャロアイト
レピドライトとチャロアイトは、トラウマからの解放などヒーリングに効果を発揮する組み合わせです。
チャロアイトは、スギライト・ラリマーと共に世界3大ヒーリングストーンにかぞえられる癒しの石。マイナスエネルギーを解毒し、不安や恐怖を鎮める効果があります。周囲の人との人間関係も良くしてくれるため、主に他人から傷つけられたトラウマに囚われている人におすすめのパワーストーンです。浄化や危機回避のお守りとしても強い効果を発揮してくれます。
同じく、レピドライトも癒しの効果が強いパワーストーンです。チャロアイトで持ち主の傷ついた心を癒しつつ、レピドライトで意識を変えていきましょう。チャロアイトだけでは傷を癒しきれなかったり、癒したとしても同じ状況で不安になってしまいかねません。そんなときにレピドライトと組み合わせることで、持ち主の意識が変化し、過去と同じ傷を負わないように防ぐことができます。レピドライトでチャロアイトのヒーリング能力のサポートをしつつ、再び傷つかないよう予防策を取ることができますよ。
レピドライト×ラブラドライト
レピドライトとラブラドライトの組み合わせは、自己改革に効果があります。
ラブラドライトは太陽と月、両方のパワーを持つ石です。太陽の行動力と月の知性を持ち、昼間のような明るさと夜のような思慮深さを秘めています。相反する両方の性質を持つことから、エネルギー循環やバランス、そして多様性を認める石ともいわれています。そのため、ラブラドライトは心の許容範囲を広くし、さまざまなことをフラットな気持ちで受け入れるサポートをしてくれます。
そして、レピドライトは持ち主の意識を変える変革の石です。新しい何かに出会ったとき、これまでは尻込みしていた人もしっかりと受け入れ、認めることができるようになります。ラブラドライトの認める能力とレピドライトの受け入れる能力を合わせれば、どんな環境にも順応し乗り越えていける自分になれるでしょう。
レピドライト×アイオライト
レピドライトとアイオライトは成功へと導く組み合わせです。
アイオライトは、別名「ビジョンの石」。かつてバイキングの羅針盤として使われたという歴史から、持ち主を目的地へと導くコンパスのような役割を果たすといわれているパワーストーンです。アイオライトは持ち主がどう振舞うべきか、どこへ向かうべきかを明確に示してくれます。ときには問題点を炙り出して持ち主に辛い思いをさせることもありますが、クリアすることで良い方向へと進んでいけるようになります。
一方、レピドライトは深い癒しと意識変革のパワストーン。アイオライトの指し示す方向はときに受け入れがたいこともありますが、レピドライトを持つことで「まずはやってみよう」「こういう考え方もあるのか」と受け入れることができるようになり、恐怖を感じることなく歩いていけるようになります。レピドライトをアイオライトの補佐的に使う組み合わせであり、アイオライトのある意味強引で無謀なビジョンに尻込みしてしまうようなネガティブ思考の人や、人生に迷った人や八方塞がりだと感じている人におすすめの組み合わせです。
レピドライト×クンツァイト
レピドライトとクンツァイトの組み合わせは、慈愛と自愛を呼ぶ効果があります。
クンツァイトはピンクラベンダーのような淡いピンク色で、恋愛運アップのパワーストーンだと思われがち。確かに恋愛運アップにも効果がありますが、それはクンツァイトの強力なヒーリング効果によるものです。クンツァイトは持ち主を癒し自分を大切にすることで、周囲の人への無償の愛を教えます。純粋な気持ちを呼び起こしてくれるため、失恋が原因で新たな恋愛に踏み出せない人を前向きにしてくれるのです。一方、レピドライトは深い癒しの効果があり、クンツァイトと合わせることで相乗効果が期待できます。
生きていく上に傷つくことは避けられませんから、傷ついたときにどんな風に考えるかはとても重要です。真正面から傷つき落ち込み涙を流す人もいれば、心が深く傷ついても見ないふりをして過ごすことで傷が風化するのを待つ人もいるでしょう。どちらも間違いではありませんが、次に踏み出せるかどうかで大きく変わります。レピドライトとクンツァイトの組み合わせは、持ち主を深く癒すだけでなく意識的に前を向かせることで、傷心を思い出にして進んでいくことができるよう、持ち主を納得させてくれるでしょう。これまで自分を大事にしてこなかったがゆえに傷つく出来事が多かった人や、逆に計算ばかりして傷つくのを極端に恐れ避けてきた人にもおすすめです。
レピドライト×ガーネット
レピドライトとガーネットの組み合わせは、目標達成に効果を発揮します。
ガーネットは「勝利の石」「実りの石」とされ、持ち主の努力に応じてくれる効果があります。ライバルや弱い自分に打ち勝ち、望む結果を得て勝者となれるように応援してくれるのです。何もしなくてもよいわけではなく、持ち主が努力をすることで力を発揮できるため、誠実かつ一途に目標へと向かうことが重要なポイントとなります。
一方、レピドライトは状況打破の石です。物事が停滞して進まないときや自分の中で迷いが生じた際、レピドライトの変革のパワーで意識を変え、良い方法を見つけることができるでしょう。加えて、ガーネットの勝利へ導くパワーで、物事が良い終わりを迎えます。仕事や勉学だけでなく、なかなか進展しない恋愛や自分に勇気がなくて1歩が踏み出せないときなどにおすすめの組み合わせです。
レピドライト×ルチルクォーツ
レピドライトとルチルクォーツは、チャンスを生かすことのできる組み合わせです。
ルチルクォーツは金運の石として知られていますが、内包物である金色の線状ルチルがチャンスや良い情報をキャッチするアンテナの役割を果たすことで成功へと導くとされています。と同時にマイナス面にも敏くなるため、損失を防ぎつつチャンスを掴んで利益を上げるというパワーストーンなのです。
そして、レピドライトは状況打破の石。物事が滞っているときや自分に自信がなくて踏み出せないときなどに、持ち主の背中を押して新しい風をもたらすのです。ルチルクォーツと組み合わせることで、チャンスにいち早く気づいて動き出したり、危険を察知して逃げることができたりするでしょう。そのため、新しいことを始めたい人や他人より早く動く必要があるときにおすすめの組み合わせです。
レピドライト×サンストーン
レピドライトとサンストーンの組み合わせは、積極性をもたらします。
サンストーンは、その名の通り太陽のパワーを持った石。明るさや積極性をもたらし、持ち主に光のパワーを授けます。自信や表現力が身に付き、周囲の人に対しても臆することなく対応できるようになるでしょう。引っ込み思案の人やネガティブ思考の人におすすめのパワーストーンです。
そして、レピドライトは持ち主を癒すと同時に停滞しているエネルギーを動かす効果があります。サンストーンと合わせて持つことでポジティブ思考になれ、何事にも自信を持ってチャレンジできるようになるでしょう。精神力を強くする組み合わせでもあるので、トラブルが起きても乗り越えることができます。
レピドライトと相性の悪い組み合わせ
レピドライト×オブシディアン
レピドライトとオブシディアンの組み合わせは、攻撃性が出てしまったり気持ちが落ち着かなくなるでしょう。
オブシディアンとは、石器時代にナイフや矢じりとして使われた黒曜石のこと。歴史の教科書で見たことのある人も多いでしょう。持ち主をネガティブなものから守るだけでなく、その根本となる人や事柄を攻撃し持ち主に近づけないようにしてくれます。弓から放たれた矢のように真っすぐに相手に飛んでいき、ナイフのような鋭さで的確に対象をしとめるため、とても心強い反面クセが強いです。矢は1度放たれると後戻りできないように、オブシディアンも飛び出したら最後、手が付けられないのです。また、持ち主の心に闇があるとそちらも攻撃してしまうため、精神力が強くなければボロボロになってしまうという、諸刃の剣のような存在なのです。
対して、レピドライトは深いヒーリングと自己改革、そして物事を動かす力のあるパワーストーンです。レピドライトは持ち主に自信を与えてくれますが、一時的な気の迷いや間違った地震でも、オブシディアンは察知して飛び出していってしまいます。むやみに自信を持つと危険なオブシディアンは、レピドライトのように動の力を持つパワーストーンと合わせない方がよいでしょう。
また、レピドライトを必要としているときは、深い癒しやポジティブさが欲しいときですよね。心の中に闇が巣食っている可能性が高いタイミングなので、そもそもオブシディアンを持つべきではありません。
レピドライトを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
レピドライトはモース硬度がとても低く、割れやすく傷もつきやすいです。そのため、丸く加工されたものや原石のままで流通していることがほとんど。凝ったカットが施されていることは滅多にありません。身に着けるよりは原石のまま飾ることをおすすめしますが、身に着けるならネックレスやブレスレットがよいでしょう。
自己表現力を高めたり対人関係を良くしたいなど外へ向けての効力を期待するなら首の近くに来るようチェーンの短いネックレスにし、自分を癒したいなど内側へのパワーが欲しいならチェーンを長くし胸元に近いネックレスにしましょう。
ブレスレットにする場合は、左右で意味合いが違いますので注意が必要です。左側は受信、右側は発信とされているため、自分の内側への作用を期待するなら左腕に、外側への作用が欲しいなら右腕に着けるようにしてくださいね。
レピドライトのお手入れ・浄化方法
レピドライトは水や紫外線を嫌います。変質や退色の恐れがあるため、水や太陽に関する浄化方法は避けてください。また、塩分も表面に傷をつけることがあるため、塩を使った浄化も避けるべきです。
普段のお手入れや保管方法でも注意が必要です。身に着けたあとは汗や汚れを拭き取り、保管は黒い箱の中で行います。他の鉱石と擦れると割れたり欠けたりしますし、ぶつけるのも厳禁です。水分にも弱いため、一緒にお風呂に入ったりプールに行くなどは避けましょう。
浄化方法 | 対応 |
塩・塩水 | ☓ |
流水 | ☓ |
ホワイトセージ | ◎ |
水晶クラスタ | ◎ |
日光・月光浴 | △ |
土 | ☓ |
音 | ◎ |
ホワイトセージ
ホワイトセージの乾燥葉やお香でレピドライトを浄化することが可能です。同じホワイトセージでも、オイルは変質の原因となる可能性があるため避けた方が無難でしょう。
ホワイトセージを乾燥させた葉っぱやお香に火をつけ、立ち上る煙にレピドライトをくぐらせます。10回程度で浄化が完了しますので、そのまま身に着けてください。水で表面を洗ったり布で拭く必要はありませんので、そのまま使ってくださいね。
水晶クラスタ
水晶クラスタや水晶さざれでもレピドライトを浄化することができます。
やり方は簡単。水晶クラスタの上にレピドライトを置いておくか、浄化皿に水晶さざれを敷き詰めてレピドライトを置くだけです。3時間程度で浄化が完了します。
ただし、レピドライトはモース硬度が水晶より低く、強く置いたり擦ったりすると傷がついてしまいます。また、水や紫外線で退色するおそれがあるため、浄化の場所には気を遣ってくださいね。
日光・月光浴
レピドライトは紫外線に弱いため日光での浄化はできませんが、月光での浄化なら可能です。
レピドライトを浄化皿の上に置き、月光の当たる場所に3時間程度置いておきます。月のパワーを受け取るため、新月から満月へと月が満ちていく期間に行うとよいでしょう。
ただし、朝になって太陽の光が差し込むまでには片づけてくださいね。
音
音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを使った音での浄化方法もレピドライトに適しています。
レピドライトを浄化皿に置き、音を奏でます。水晶ポイントの先をレピドライトに向けたまま、円を描きましょう。水晶ポイントの先から出る音を、レピドライトに対して全方向からまんべんなく音を浴びせるようなイメージを持つとやりやすいですよ。
10回程度繰り返せば浄化が完了しますので、そのまま使用してOKです。
レピドライトの好転反応・副作用
レピドライトは優しい波動を持ち、押しつけがましくないタイプです。霊性が高く力も強いのですが、ふんわりと優しく包み込んでくれるようなパワーストーンなので、心が弱っている人やネガティブになりすぎて何も考えられないようなときにも、その人に合わせた対応をしてくれるでしょう。そのため、好転作用が起きることはまれです。
もしレピドライトで好転作用を感じたら、少しの間レピドライトと離れてみてください。身に着けたり眺めたりする時間を減らし、徐々に時間を長くしてお互いの波動を慣れさせます。半年経っても慣れない場合は、残念ながら相性が悪いということなので、潔く諦めた方がよいでしょう。
好転反応が起きづらいレピドライトですが、トラウマからの解放という効果がある以上、副作用を感じる可能性は高いです。
レピドライトは持ち主の意識を変えることでトラウマを乗り越えさせる効果があります。意識を変える過程で、トラウマをリプレイしてしまう場面もあるでしょう。レピドライトは試練を与えるというより持ち主に「よく思い出して、冷静に考えてみて」「あのときはこう思ったかもしれないけど、別の考え方をしてみて」と語りかけてくるのですが、人によっては「もう思い出したくない、ただ忘れさせて欲しい」という人もいるでしょう。そんな人は辛い思いをするだけなので、耐えられないようならレピドライトと離れることも考えてくださいね。
レピドライトのQ&A
レピドライトの偽物の見分け方は?
レピドライトと似ている石はあまりありません。しいて言えば、同じラベンダーカラーのアメジストやパープルトルマリンなどでしょうか。しかし、レピドライト特有のきらめきやマットさはないので、見分けはつきやすいでしょう。
レピドライトが割れた・欠けた!特別な意味はある?
レピドライトはとても硬度が低く、爪で軽くひっかいただけでも表面が簡単にはがれてしまいます。雲母で出来ているからこその現象で、この性質ゆえに加工には不向きであり、十分な美しさや輝きがありながらも凝ったデザインのアクセサリーになることはまれです。
もしレピドライトが割れたなら、物理的な要因であることがほとんどです。ぶつけたり擦ったりしていませんか?ちょっとした衝撃でも割れてしまうため、取り扱いには注意しましょう。
スピリチュアル的な理由で割れたり欠けたりすることはあまりありませんので、安心してくださいね。
レピドライトの色が変わった?退色・変色する?
レピドライトは水や紫外線で退色する性質があります。退色とは、色が褪せて薄くなってしまうこと。そのため、長時間紫外線を当てたり水に浸けたりすることは避けてください。
また、レピドライトには「持ち主の危険を察知して色が変化する」という言い伝えがあります。思い当たる経験のある人は、レピドライトに感謝し、いつもよりしっかり浄化してあげるとよいでしょう。
レピドライトの購入におすすめの販売店・通販
Natural Style
ナチュラルテイストのパワーストーンアクセサリーを取り扱っています。レピドライトは赤葡萄のようなカラーが特徴。ころんとした可愛らしいデザインがお好きな人におすすめです。
Kamoku
「天然石を生活の中に」をコンセプトに、インテリアにもなるような可愛いパワーストーンがたくさん扱われているサイトです。レピドライトに関しては、置き型の原石がメイン。硬度の低いレピドライトを持ち運ぶのに不安を感じる人は、インテリアとしてお部屋に飾ってはいかがでしょうか。
まとめ
落ち着いたマットなカラーの中にきらめきを持つレピドライト。通常ならジュエリーとしても人気が出そうですが、その硬度の低さや雲母という性質から、凝ったデザインのアクセサリーには流用されないという特徴があります。その反面、深い癒しと自己改革のパワーを持つことから、ヒーラーやパワーストーン好きの中にはファンも多いでしょう。ルックスと実力を併せ持つレピドライトですから、今後ますます人気が高まっていくことが予想されますね。
レピドライトは優しい波動を持ち、持ち主に合わせて足し算と引き算をしてくれる、思いやりのあるパワーストーンです。その優しさは持ち主を癒しますが、同時に意識を変えるために過去のトラウマを思い出させることも。そのため「過去を断ち切るんだ」「絶対に変わりたい」という強い意志がなければ合わないともいえます。ある種覚悟が必要な石でもあるので、無理をせず、強い意志を持っている人のみお迎えしてくださいね。
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