誰かや何かに対して不満を抱くことは、誰しも日常の中で当たり前にある事ですが、その不満や苛立ちをみなさんはどのように解消しているでしょうか?
言葉を選びながら直接本人に伝えて話し合ったり、自分自身の考え方を変えてみたりと、そうやって解消できるものなら良いのですが、当たり前のように他人にぶつける悪口に変換して、発散しているという人も中にはいるかもしれません。
今日はそんな「悪口ばかり言う人」についてを、スピリチュアル的な観点からの解釈も交えてお話ししていこうと思います。
悪口とは
他人のことを貶したり、言葉でその人の名誉を傷つけたりと、悪意を持って発する言葉のことを、大きな括りで悪口と言います。
悪口と愚痴は似ていますが、愚痴は言っても仕方がないことであり、主に自分の心に向けられたものです。
それにひきかえ悪口は、必ず他人に向けられている言葉です。悪口と聞けば、なんとなく陰口を連想しがちですよね。
だから、本人に直接いえば悪口にはならない!と思っている人もいるようですが、直接言おうが影で言おうが、暴言であればそれは悪口になるといえるでしょう。
悪口ばかりいう人ほどスピリチュアル的には不幸になる
スピリチュアルな世界では、発した言葉には力が宿ると考えられています。
前向きな言葉、優しい声掛けなどであれば、それは魂にとってプラスのエネルギーとして働きますが、その反対に、悪意のこもった言葉や汚い言葉ばかり発していると、邪気を呼び寄せるマイナスエネルギーとして他人や自分に悪影響を与えます。
そもそも悪口ばかり言っている人の側にいて、心地よいと感じる人は同じ波動を発しているレベルの人間だけです。
魂の輝きを高め合い、人生のステージが上がるための「気づき」を与えてくれる友人や身内が、気づいたら側に誰もいないというような事になりかねません。
低い次元の、負の波動をもつ人の輪の中で過ごしていると、邪悪なモノを引き寄せやすくなり、また目をつけられやすくもなります。
いずれにしても悪口ばかり言って、意図的に誰かを傷つけている人が幸せになれることはありません。何故ならこの世界は魂の学び場であり、自分を磨くことで幸せにたどり着けるようにできているからです。
もし、あなたが他人を蹴落とすことこそが幸せだと感じているならば、これを見ているのも何かの縁です。
それがあなたにとって真の望みであり、心から本当の幸せだと感じているのかを、今一度しっかり自分自身と向き合って、心の内を見つめ直してくださいね。
悪口ばかりいう人の心理
悪口ばかりいう人ときいて、ふと頭に思い浮かぶ人はいますか?または、自分自身がそうだという心当たりがある人も、もしかしたらいるかもしれませんね。
そういった人たちが、どういう心理から悪口ばかり言ってしまうのかを、こちらではいくつかの項目に分けて説明していきます。
劣等感を抱えている
自分に自信がある人ほど、他人と自分を比べたりしません。自分を磨くこととは、自分の内と向き合う事だと知っているからです。
しかし人一倍劣等感を抱えている人というのは、口では他人を悪く言いながらも、「自分には何もない」「自分は人より劣っている人間だ」と心のどこかで感じているのです。
去勢をはることで、その劣等感をごまかそうとし、他人を落とす事に安心感を覚えます。とにかく、誰も彼もが自分よりダメな奴だと思いたいので人の欠点やミスばかりを探します。
そしてそれを口に出し攻撃することで、自分の方が上だと知らしめようとするのです。
仲間を探している
他人を攻撃することが目的ではなく、話題として誰かの悪口を言いたがる人もいます。
共通の敵を作ることで団結するというのは人類の歴史の中でも多々あることですが、陰口ばかり言っている人というのは、その方法として、まず誰かを悪とし敵を作ります。
そうして作り上げた敵のことを悪口として話すことで、自分に共感してくれる同じ波長の人を探しているのです。
また、そういう心理から悪口を言っている人は、自立できてないタイプが多いといえます。自分に自信がなく、単独で動くことをおそれているので、陰口から始まります。
しかし仲間を見つけて派閥に属してしまえば、それを自分の後ろ盾としこれまでとは一転して強気な態度になったりもします。
実のところ、劣等感からくる心の弱さにあるのかもしれませんね。
悪口ばかり言う人のスピリチュアル的な特徴と性格8つ
スピリチュアル的観点から、悪口ばかりいう人にはどういう特徴があって、どのような性格からそうなっているのかを、8つの項目に分けてより詳しく解説していきますね。
因果応報のカルマを背負う
因果応報とは、良い行いをすれば良い出来事が自分に返ってきて、悪い行いには悪い出来事が自分に返ってくるというインド哲学を元にしてできたことわざです。
それをスピリチュアルな世界ではたびたび「カルマの法則」という言葉を使って表現します。
小さな悪意でも日々積み重ねていくと、未来の自分に同じだけの悪い出来事として返ってくる結末が待っています。
悪徳を積んでいる「業を重ね、業に沈む。」
「業を重ねる」「業を積む」といった言葉を一度はみなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「業」とはいわゆる「カルマ」なのですが、「業を積む」といえば善い行いの積み重ねという意味になります。
しかし悪口ばかりいっている人は「よくない業を重ねている」といえるので、後に数々の不幸として、自分の元にもどってくるのです。
病気にかかりやすくなる
ネガティヴな言葉ばかり口にして、人を貶そう、陥れようとばかり考えている人には、霊的によくないものを寄せ付けてしまいます。
悪霊、悪魔といった類のモノたちは、人の心の弱さにつけこみます。
悪口ばかり言っているのは、自ら心が弱いことをアピールしているに他なりません。そうして気付かぬうちに悪いモノに取り込まれてしまい、体調を崩しやすくなるのです。
悪い顔になる
ニコニコ笑顔を心がけている人というのは、自分の表情が周りに与える影響を良く理解しています。
自分が不機嫌な顔をしていては、それをみた他人にまで嫌な思いをさせてしまうかもしれないと、優しい想像力を働かせられる思いやりに溢れている人がほとんどです。
逆に、悪口ばかり言っている人は、常に人の悪いところばかり探して、あわよくば攻撃しようと思っているので、必然的にいわゆる意地悪な表情をしていることが多くなります。
内面的な醜さというのは、顔の造形どうこうではなく、作り出す表情に表れるのです。
波動が下がる
良い波動はポジティブな魂から生みだされます。悪口ばかり考えて、ネガティヴで悪い心でいると、当然波動は下がります。
そしてこれは誰しもに当てはまることですが、もし何か嫌な気持ちになって、みるみる気落ちしてしまった時は、いつもより大袈裟なほどポジティブな思考に切り替えて、前向きな姿勢でいることを意識してくださいね。
魂のレベルがさがる
魂のレベルとは、なにも上がっていくだけではありません。当然そのレベルに相応しくない行いや思考であれば、下がることもあるのです。
ある時から人の悪口ばかりいうようになったという人は、気付いたら自分の周囲にいる人達が全く変わっているということもあります。
そしてその人達といると、以前親しかった人達といた時より、嫌な思いをすることが多いなと感じたならば、それは自分自身のレベルが下がってしまったからこそ。類は友を呼ぶということですね。
運が悪くなる・運気が下がる・ついてないと感じることが多くなる
悪口を言われると、誰しも気分が悪くなりますよね。「気分が悪い」ということを、スピリチュアル的に解釈すると、「気を奪われている」ということになります。
良い気を吸われて、悪い気に変換されていく状態は目には見えませんが、魂レベルで不快に思うのです。
そしてそれは悪口を言われている側だけの話ではなく、言ってる側の運気を下げる行為でもあります。
天から見放され、神様から愛されなくなる
人間は当たり前のように奇跡の中で生きています。産まれてくること、人との出会い、幸運との巡り合わせなどがそうです。
そういったことに気づき、日々感謝しながらポジティブな気持ちで生きている人と、何にでも不満を漏らし悪いことは他人のせいにして生きている人と、皆様ならどちらに力を貸したいと思いますか?
神様に限らず誰しも前者を応援したいと思いますよね。
つまり後者のような生き方をしていると、自ずと私達人間からだけでなく、天からも見放されてしまいます。
悪口ばかりいう人のスピリチュアル的な対処法
なるべく関わりたくはないけれど、どうしても簡単に避けられる関係じゃない、なんてこともありますよね。
たとえば仕事の上司や同僚、物理的な距離の近さから関わらないという選択ができない場合にぜひとも試してほしい対処法を、いくつかあげていきますね。
①悪口ばかり言う人からはできるだけはやく離れたほうがいい
人はその周りにどんな人がいるかで、ある程度その人がどういった人物なのかを無意識下で予想しています。
つまりあなたの身近に他人の悪口ばかりいう人がいるならば、あなたもその同類だと思われて、周囲から敬遠されてしまう可能性があるのです。
そういった現実的な問題だけではなく、側にいたら悪い気の流れに身を置くことになるので、その影響からあなた自身が、なんとなく調子が悪い、なんとなく全てが上手くいかないという状態になりかねません。
また、悪口ばかりいう人と会った後、なんだか酷く疲れたなと、と思ったことはありませんか?それはまさに、生命エネルギーを吸い取られた時の症状だといえます。
悪口ばかりいう人の中には、スピリチュアル的にいうところの「エナジーバンパイア」だった、というパターンもあるということを覚えておきましょう。
いずれにしてもあなたにとって害のある存在に変わりはないので、できるだけ早く離れることをオススメします。
②あなた自身のレベルをあげる
相手がどれだけ汚い言葉を使って、人を貶していても、決して同じ土俵にたってはいけません。
何故ならあなたが相手のペースに引き込まれてしまうと、その相手と同じレベルに下がってしまうからです。
逆にいうと、あなたが心身ともに健康で、規則正しい生活を送り、日々魂を磨くつもりで人に接しているならば、その一際輝くオーラに、邪悪な魂をもつ人は必要以上に近づいてくることはないでしょう。
もし悪口ばかりいう人に、魂のレベルが自分と近い相手だという認識をされてしまうと、同じ位置まであなたのことを引き摺り下ろそうとやっきになって関わってきます。
そうなった時は毅然とした態度で接し、なによりも相手にしない事が大切になってくるのです。
悪口はスピリチュアル的にいけないことなの?
スピリチュアル的には、悪口を一度も言ってはいけないというわけではありません。悪口「ばかり」いっているというのがいけないのです。
人間には感情があり、またそれをある程度抑制することができますよね。しかし魂が未熟なうちはなかなかそううまくもいきません。
なにせ経験が少なく、悪口が他人や自分に与える影響をまったく理解していないからです。だからこそ不平不満を簡単に悪口とはいう形で発散している、というパターンもあります。
人間は失敗から多くのことを学び、転生を繰り返しながらもそんな人生の「気づき」から魂は磨かれていくのです。
また、誰かに対する悪口をつい言ってしまっても、そこからしか得られない学びもあるので、一概に悪口を言ったからとはいえ、それが絶対的な悪にはなりえないのです。
まとめ
毎日どこかの誰かが漏らしている「悪口」。その小さな悪意の積み重ねが、本人と他人にどんな影響を与えるのかを、ここまで読んだ人にはわかっていただけたのではないでしょうか?
悪口はもちろん、言わないにこしたことはありません。
しかし、皆さんに間違って欲しくないのは、スピリチュアル的見解からいうと、つい口をついてでてしまった不満や、劣等感から吐き出してしまった暴言など、たったひとことを放ったからといって、あなた自身のすべてが悪というわけではないということです。
ただし言ってしまった言葉は取り消せません。だからこそ悪口として吐き出されてしまったその一言について、あなたがどう向き合っていくのかがとても重要です。
それを踏まえたうえで、因果応報、つまり悪いカルマとして返ってこないように、自分自身の行いをネガティヴなものにせず過ごしていきましょう。
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