工場の煙突の中で生成され、発見されたというユニークなジンカイト。そのエピソードから人工でも作り出されるようになり、天然の高品質ジンカイトが途絶えた今では人工ジンカイトが一般的に流通しています。炎のようなルックスを持つジンカイトの魅力について、迫っていきましょう。
ジンカイトってどんな石?
ジンカイトとは
ジンカイトは亜鉛を主成分とした鉱物で、自然界から産出することは現在まれになっているレアストーンです。屈折率が高くダイヤモンドのような輝きを放ち、主にオレンジやレッドをしています。
ジンカイトは、天然ジンカイトと人工的に生成された合成ジンカイトが存在します。
天然ジンカイトはカルサイトやウィレマイトなどと共生し、共生している鉱物に蛍光性を持つものが多いため、ジンカイトそのものが蛍光性を持つとされてきました。しかし、、実際のところ、天然ジンカイトそのものは蛍光しません。対して、合成ジンカイトは蛍光性を示します。
天然ジンカイトが産出する2つの鉱山のうち1つはすでに閉山してしまったため、天然のジンカイトは一般的に出回ることはありません。現在流通しているジンカイトは合成のジンカイトであり、蛍光性を示します。
現在主流になっている合成ジンカイトにも、いくつかの種類があります。まずは気相成長法や水熱法で意図的に作り出されたジンカイト。そしてもう1つは、亜鉛塗料の煙突内にできるジンカイトです。亜鉛塗料を生成する際にできる副産物であり、人工的ではありますが意図的とはいえるかは賛否分かれるところでしょう。このタイプのジンカイトは数年に1度、煙突内を掃除するタイミングで採取されるため量が少なく、さらに製造技術向上により生成量が少なくなっています。
合成ジンカイトは天然ジンカイトと区別するために「ポリッシュジンカイト」と表記されることがありますが、中には合成ジンカイトを天然ジンカイトとうたっているショップもあるので、気をつけましょう。
ジンカイトの名前の由来
ジンカイトは(Zincite)は、亜鉛を意味する「ジンク(Zinc)」が由来です。1845年にヴィルヘルム・カール・リッター・フォン・ハイジンガー氏(Wilhelm Karl von Haidinger)によって名づけられました。
ジンカイトの和名・別名
ジンカイトの和名は「紅亜鉛鉱(こうあえんこう)」です。ジンカイトが亜鉛で出来ていること、主にオレンジやレッドであることが由来です。
元々、1810年、ジンカイトは鉱物学者であるアーチボルト・ブルース氏(Archibald Bruc)により、「red oxide of zinc」と命名されていました。他にも、1844年にフランス・ウィリス・アルジェ氏(Francis Willis Alger)により「スターリンガイド(sterlingite)」、1852年にはヘンリー・ジェームズ・ブルック氏(Henry James Brooke)とウィリアム・ハロウズ・ミラー氏(William Hallowes Miller)により「スパルタライト(spartalite)」と名付けられています。
しかし、現在これらの名前は使われず、ジンカイト(Zincite)の名前が使用されています。日本では、発音の違いで「ジンサイト」と呼ばれることもあります。
ジンカイトの歴史
ジンカイトは、「亜鉛工場の煙突内を掃除していた人が偶然発見した」、「亜鉛工場で火災が起きた際に発見された」といった説がありますが、いずれもポーランドの亜鉛工場にて偶発的に発見されたようです。
現在でも、亜鉛塗料工場の煙突でジンカイトが生成され、数年に1度市場に出回ることがあります。しかし、製造技術の向上により、煙突生まれのジンカイトの数は年々減っているのが現状です。
ジンカイトの産地
アメリカ・ナミビア・スウェーデン・ドイツ・ポーランドなど
天然のジンカイトは、ナミビアのツメブ鉱山、スウェーデンのヴェルムランドそしてノルトマルク、ドイツのシュネーベルク、ポーランドのオルクシュ、アメリカのニュージャージー州などで産出しています。
過去にはアメリカのフランクリン鉱山からジェムとして扱えるほどの大きさのジンカイトが産出していましたが、1988年に閉山されてしまいました。こちらのジンカイトは蛍光鉱物と共生していることが多かったため、ジンカイトが蛍光するという説が広まりましたが、現在では、天然ジンカイトそのものが蛍光するわけではないことが分かっています。そのため、現在新たにジェムランクのジンカイトが採掘されることはありません。
ジンカイトの硬度
ジンカイトのモース硬度は4~4.5程度と低く、簡単に傷が入ってしまいます。また、へき開性が3方向に完全で割れやすく、衝撃で割れる可能性も高いです。とても脆い石なので、取り扱いに注意してください。
ジンカイトの宝石言葉・石言葉
「情熱」・「復活」・「活力」・「想い」
ジンカイトと誕生石・曜日石・守護石
ジンカイトは7月29日の誕生日石です。また、天秤座の守護石でもあります。
ジンカイトの色と種類・似ているパワーストーン
ジンカイトは、本来カラーレスの鉱物です。マンガンが入ったことによりレッドに発色し、オレンジやレッドのものが多くなっています。中にはグリーンやイエローのものもありますが、天然のものはとても希少かつ高価で、一般の人が目にする機会はないといっても過言ではありません。
ハイドロジンカイト(ハイドロジンサイト)
ハイドロジンカイトとはジンカイトやスファレライトが酸化してできる鉱物で、蛍光性があります。スミソナイトやアラゴナイトとともに産出しますが結晶のものは珍しく、標本として人気があります。和名を水亜鉛土といい、江戸時代には「ろうかん石」と呼ばれて目薬とされていました。
ジンカイトと似ているパワーストーン
★スファレライト
ジンカイトと同じく亜鉛を主成分とするスファレライトは、ダイヤモンドの4倍という分散率を持つ鉱石です。少し光を当てただけで内部から強く照り返し、輝きがアップするため、パワーストーンというよりジェムストーンとしての知名度が高いでしょう。その中で、オレンジやレッドのものはジンカイトと似ています。
両者の違いは、やはり分散率です。ファイア効果が特徴であるスファレライトに対して、ジンカイトは分散率がさほど高くありませんので、光を当てた際に違いが表れます。
★オレンジガーネット(ヘソナイトガーネット・マンダリンガーネット)
オレンジが強めのガーネットも、ルースになるとジンカイトと似ています。
オレンジガーネットとは、その名の通りオレンジが強いガーネットのこと。ヘソナイトガーネットやマンダリンガーネットがオレンジガーネットにあたります。オレンジガーネットの中でヘソナイトガーネットには「トリークル」と呼ばれる、糖蜜状の組織があります。色ムラにも見えるトロっとした組織で、ヘソナイトガーネットの特徴の1つです。ジンカイトにはない特徴なので、じっくりと見てみるとよいでしょう。ただし、高品質なヘソナイトガーネットになるにつれ、見えづらくなります。
ジンカイトが持つスピリチュアル的性質
ジンカイトと風水
ジンカイトは風水における五行思想で、火気を持っています。
火気は「礼」を司り、激しさや旺盛さ、活発さ、華やかさの象徴です。火は物質を燃やして別の物質に変化させることから、昇華や応用といった意味もあります。また、火はお炊き上げ供養などに代表されるように、聖なる存在とされてきました。そのため、浄化を意味することもあります。
ジンカイトと相性の良い方位
南・東・東南
ジンカイトとチャクラ
ジンカイトは第1チャクラ、第2チャクラ、第3チャクラを活性化させます。
第1チャクラは尾てい骨にある「ベースチャクラ」です。第1チャクラは、「生命力」「情熱」「意志」を司り、人間が生命をまっとうするための力を活性化させます。
第2チャクラは下腹にあり、「ヘプリーンチャクラ」と呼ばれます。「元気」「好奇心」「創造性」を司るチャクラで、人生をより豊かにしようとする力が宿っています。
第3チャクラは「ソーラープレクサスチャクラ」で、下腹にあります。「陽気」「人間関係」など外側へ向けた力を発揮するためのチャクラであり、社交的な気力を支えてくれます。
ジンカイトはこんな人におすすめ
・やる気が出ない人
・悪い状況を一気に好転させたい人
・有益な人脈や情報が欲しい人
・人間関係を改善したい人
・能力を底上げしたい人
・自信が欲しい人
ジンカイトの効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.復活・やる気アップ
ジンカイトは、悪い状況を一気に好転させる強いパワーを秘めています。
ジンカイトのオレンジもしくはレッドに染まったルックスは、炎を意味しています。さらに、ジンカイトは五行思想においても火気を持っています。炎や火といった気質は神聖なる浄化の炎を表すので、マイナスな要素やネガティブな感情を浄化してくれるのです。挫折や無気力に陥った人の心を浄化し下地を整えると同時に、くすぶっていた思いに火をつけ再び立ち上がらせてくれるでしょう。「不死鳥のように何度でも蘇る石」とされ絶望から立ち上がるサポートをしてくれるジンカイトは、持ち主の心に消せない情熱をもたらして、何度でもチャレンジさせてくれるのです。
また、生きていくうえでぼんやりとでも望みや不満を持っている人に対し、ジンカイトは強く働きかけます。望みがあればやる気をアップして叶えさせ、不満があれば解決するように立ち上がらせるでしょう。物事をより良い方向へと叶えるための言動、その第1歩を踏み出させるのです。きっかけをもたらしやる気をアップしてくれる石なので、挫折から立ち直る人を全面的にサポートしてくれますよ。
2.個性発揮・能力発揮
ジンカイトは、個性や能力を存分に発揮させる効果があります。
ジンカイトが持つ炎の力は、物質を燃やし昇華したり、火種に火をつけ燃え上がらせる存在です。つまり、ジンカイトはネガティブなものを一掃する聖なる力や、持ち主が本来持っているものを顕在化させる力を持っているのです。そのため、眠っている個性や才能、魅力、能力といった持ち主が現在持っているものを大きく燃え上がらせ、顕在化させるでしょう。
ジンカイトはポジティブなエネルギーを持ち、持ち主自身が持つエネルギーを外側へと向かわせるタイプのパワーストーン。そのため、持ち主の良いところを周囲にアピールさせ、望みを叶えていくサポートをしてくれます。特に芸術面に強く作用するジンカイトは、クリエイティブな仕事をしている人や芸術活動を好む人におすすめです。持ち主が生まれ持った創造力をしっかりと引き出してくれるので、これまで以上に力を発揮できるようになります。アピールが苦手な人でも周囲に魅力をしっかり伝えてもらえるので、引っ込み思案な人や押しが弱い人にもおすすめです。
3.対人関係良化
ジンカイトは人間関係のトラブルを解決する効果があります。
ジンカイトが持つ炎の力は、浄化や昇華といった意味があります。そのため、悪縁やトラブルを浄化し、持ち主の周囲を清浄にしてくれるでしょう。持ち主自身に自信や活力を与えるので、新しい関係に対しても臆することなく対応できます。結果、悪縁が切れ、集団の中でもうまくやっていくことができるでしょう。
また、ジンカイトには有益な人物を連れてくる効果もあります。そのため、新しく商売を始めたい人にもよいでしょう。目標達成のための交友関係を築いてくれるので、もたらされた出会いによって自分の夢が叶ったりもします。
ジンカイトと相性の良い組み合わせ
ジンカイト×ヘリオドール
ジンカイトとヘリオドールの組み合わせは、目標達成効果があります。
ヘリオドールとはベリルの1種で、太陽からの贈り物とされるイエローカラーのパワーストーン。持ち主にやる気や活力をもたらすと同時に、太陽光でこびりついたカビや雑菌を消毒するかのごとく、深層心理に張り付いたネガティブな感情や考え方を浄化してくれます。ポジティブな考え方ができるようになり、自信を持って未来へと歩いていけるでしょう。富や名声をもたらす効果もあるので、望みを叶えるサポートストーンにもなってくれます。
そして、ジンカイトは復活や情熱の象徴とされるパワーストーンです。トラウマや挫折、過去の失敗による痛みを軽減し、持ち主を未来に向かって歩いていかせます。個性や能力を発揮させたり有益な情報や人間を連れてくる効果もあるので、目標へ向かって着実に近づいていけるでしょう。自信をもたらし行動させるヘリオドールとの組み合わせは、目標達成のための最強タッグといえるかもしれませんね。
ジンカイト×モルダバイト
ジンカイトとモルダバイトの組み合わせは、潜在能力開花や人生好転に効果があります。
モルダバイトは宇宙のエネルギーを宿す、強い波動を持つパワーストーンです。隕石の衝突によって生じた深いグリーンの天然ガラスで、森林を思わせるようなルックスが特徴。パワーストーンとしては、ヒーリングや能力開花、宇宙エネルギーとの共鳴などさまざまな効果があります。いわば原点回帰の石であり、魂の目覚めや高次元へ意識を飛ばす効果があるという人もいます。深層心理に語りかけて持ち主が生来持っている能力を開花させたり、これまでとは違ったものの見方を教えてくれるでしょう。
そして、ジンカイトもモルダバイトと同様に、持ち主が持つ本来の資質を浮かび上がらせます。現時点で持っている望みや能力を顕在化させる効果が高いので、似た効果のあるモルダバイトと組み合わせることで、これまで気づいていなかった願望や才能に気づくでしょう。人生が一転するような大きな転機が訪れるかもしれませんね。
ジンカイト×ゴールデンラブラドライト
ジンカイトとゴールデンラブラドライトの組み合わせは、目標達成や能力開花に効果があります。
ゴールデンラブラドライトとは、クリアイエローもしくはミルキーホワイトのラブラドライトのこと。実は、本来の意味でのラブラドライトとはこのゴールデンラブラドライトを指します。後に発見されたブラックをベースにしたラブラドライトが有名になったため、ゴールデンラブラドライトはラブラドライトではなくゴールデンラブラドライトと呼ばれるようになったのです。ゴールデンラブラドライトにはシラーがなく、現在のラブラドライトとは少し効果も違います。ゴールデンラブラドライトはスピリチュアルな能力が高く、インスピレーションを高めます。また、目標へ向かう際の道筋を示すともされ、特に勉学面で案内役となってくれるでしょう。
一方、ジンカイトはネガティブなものを消し去り、持ち主本来の力を発揮させる効果があります。もともと持っている創造性や能力、魅力が開花する下地を作ってくれるのです。モチベーション維持効果もあるので、目標達成までの道のりを的確に示すゴールデンラブラドライトと組み合わせることで、長期の努力にへこたれることがなくなるでしょう。強い気持ちで頑張ることができるうえ、能力の底上げもしてくれる組み合わせです。
ジンカイト×ペリドット
ジンカイトとペリドットの組み合わせは、ヒーリングや能力発揮効果があります。
オリーブグリーンが美しいペリドットは、少量の光で輝くことから「イブニングエメラルド」として、中世貴族たちの間では夜会における必須アイテムでした。太陽の光を浴びてキラキラと輝く草原のようなルックスどおり、どんなときでも持ち主にポジティブさを与え、持ち主の魅力を引き出し輝かせてくれます。前進力が強いパワーストーンなので、見ているだけでも心が明るくなるといった人も多いです。
一方、ジンカイトは情熱を与え、心を強くしてくれるパワーストーン。目標へ向かって何度でも立ち上がらせ、ネガティブをポジティブへと変換する強い力を持っています。そのため、過去の失敗を乗り越えたい人や再チャレンジしたい人にピッタリです。しかし、ときには思うように物事が進まず、辛くなってしまうときもあるでしょう。そんなときにはペリドットが明るいパワーをもたらしてくれるので、辛さが軽減されます。また、ネガティブさがなくなることで、ジンカイトが持つ能力発揮効果がより強く発動します。物事が停滞していると感じるときや、努力の途中で辛さが生じた際におすすめの組み合わせです。
ジンカイト×水晶
ジンカイトと水晶の組み合わせは、ネガティブなものを追い出してジンカイトの能力を高めます。
「万能の石」と呼ばれる水晶は、すべてのパワーストーンとの相性が良く、また、組み合わせる他のパワーストーンの力を調節する効果があります。水晶本来の能力である強い浄化や魔除け効果も失われることがないので、使い勝手はかなり良いといえるでしょう。能力をアップさせたり拡大したりするだけでなくちょうどよくしてくれるので、クセが強いジンカイトのような石と組み合わせるときには、持ち主が好転反応を感じないように仲介役にもなってくれます。
ジンカイトと水晶の組み合わせは、ジンカイトの浄化の炎の力と水晶の清浄な気を保つ効果が合わさって、強い魔除け効果を発揮します。さらに、ジンカイトのやる気アップやネガティブをポジティブに変換する効果が強くなるので、目標達成へのモチベーションが保たれるでしょう。目標達成までの道のりにおける邪魔者を排除してもくれるので、より願望が叶いやすくなります。なかなか夢が叶わない人やモチベーションを維持できない人におすすめの組み合わせです。
ジンカイト×パイライト
ジンカイトとパイライトの組み合わせは、対人関係良化に効果があります。
パイライトは、持ち主の心を強くして自信をもたせる効果があります。そのため、いじめや嫌がらせにダメージを受けない強さを得られるとされ、魔除けのお守りとしても愛されています、また、他人に流されやすい人や自分を犠牲にしがちな人には、自分自身を取り戻させます。自分らしく生きていく強さが授かるので、ストレス緩和にもつながるでしょう。自分らしくありのままに生きていきたい人におすすめのパワーストーンです。
一方、ジンカイトは個性や能力を発揮する効果があり、持ち主の魅力や気持ちを表現するサポートをしてくれます。素直な感情を吐露できたり、知らず知らずのうちに他人を魅了していたりもするでしょう。パイライトが持つ自分らしさ確立効果や他人に流されない効果によって見つかった内面の良さが、ジンカイトによって周囲に広まっていくのです。結果、周囲に多くの人が集まります。ジンカイトは集団になじませたり有益な人材を引き寄せる効果もあるので、より良い人間関係が築かれていくでしょう。
また、現在対人関係が悪い人も、悪ければ悪いほど一気に状況が好転します。ジンカイトは諦めを嫌う石で、持ち主本人が諦めなければ見放すことはありません。一気に状況が好転する可能性があるので、パイライトのサポートを受けて自分を強くし、悪い状況から抜け出すための模索を続けていきましょう。
ジンカイトを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
ジンカイトは、ペンダントとして身に着けるのがおすすめです。
ジンカイトは持ち主の心に情熱の炎を灯す効果があります。第1チャクラから第3チャクラまでに作用しますが、その延長にある第4チャクラにも影響を及ぼします。第4チャクラは胸にあるので、ジンカイトを胸付近に近づけて、情熱の炎を供給し続けるとよいでしょう。自信やポジティブさをもたらす効果もあるので、不安や恐怖に襲われたらジンカイトを胸に押し当てるとよいですよ。
また、ジンカイトは原石のままで飾るのもおすすめです。デスクに置くことで、勉強や仕事のモチベーションが保たれます。静と動でいえば完全に動であるジンカイトは安眠妨害が生じるかもしれませんので、ベッドサイドや寝室には置かない方がよいでしょう。
ジンカイトのお手入れ・浄化方法
ジンカイトはモース硬度が低いうえにへき開性があり、脆い鉱物です。塩や流水を表面に当てるのは、避けた方がよいでしょう。特に、ジンカイトの主成分である亜鉛は鉄より錆びやすく膜を作るので、避けた方がよいです。また、日光にも弱いです。塩、水分、日光を使用する浄化方法は避けてください。
普段のお手入れにおいても、日光の当たる場所に長時間置いたり水分の付着を放置しないようにしましょう。
浄化方法 対応
塩・塩水 ☓
流水 ☓
ホワイトセージ ◎
水晶クラスタ・水晶さざれ
◎
日光・月光浴 △
土 ☓
音 ◎
ジンカイトのお手入れ・浄化方法早見表
ホワイトセージ
ホワイトセージによる浄化は、ジンカイトに対応しています。
ホワイトセージのお香もしくは乾燥させた葉っぱを用意してください。火をつけ、立ち上る煙の中に、ジンカイトをくぐらせましょう。10回程度で浄化が完了するとされていますが、持ち主の感覚で回数を決めて構いません。久しぶりに浄化する場合やジンカイトが疲れていると感じた場合には、10回以上行ってもOKですよ。
水晶クラスタ・水晶さざれ
水晶クラスタや水晶さざれによる浄化は、ジンカイトに対応しています。
クラスタを使用する場合は、ジンカイトをクラスタの上に乗せるだけです。さざれ石を用いる場合は、浄化皿の上にさざれ石を盛り、ジンカイトをおsの上に乗せるか中に埋めるかしましょう。30分~3時間程度で浄化が完了するといわれていますが、持ち主の感覚で時間を決めてOKです。久しぶりの浄化の際や、ジンカイトのパワーが落ちていると感じた際には時間を伸ばしてみましょう。
日光・月光浴
ジンカイトは日光に弱いため、日光による浄化はできません。しかし、月光による浄化は可能です。
月の出る夜、ジンカイトを浄化皿に乗せて月光浴させてあげましょう。3時間程度で浄化が完了しますが、持ち主の感覚で時間を決めても大丈夫です。久しぶりの浄化やジンカイトのパワーが落ちていると感じたら、1番中浄化してもOKです。ただし、日光に当たらないよう、夜明けまでに片付けるようにしてくださいね。
★月光でパワーチャージができる
ジンカイトは月光でパワーチャージすることができます。
やり方は、ジンカイトを浄化皿の上に置き、月光浴をさせるだけです。浄化皿の上に水晶さざれを敷き詰めたり、水晶クラスタの上に乗せて月光浴させるのもよいでしょう。3時間程度でパワーチャージが完了するので、浄化の際に合わせて行ってもよいですね。
ただし、月光は満ちていく期間の月光のみが有効です。新月から満月へと向かう月には「増加」「促進」といった意味がありますが、満月から新月へと欠けていく期間の月には「減少」「退行」の意味があるからです。また、月が天頂から沈んでいく時間には行わない方がよいです。
音
ジンカイトは、音でも浄化ができます。
音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを用意してください。浄化皿のジンカイトを乗せ、音を奏でましょう。水晶ポイントの先をジンカイトに向けて、ジンカイトを中心にして円を描きましょう。10回程度繰り返せば浄化が完了しますが、何度続けてもOKです。持ち主の感覚で回数を決めましょう。
ジンカイトの好転反応・副作用
ジンカイトは強いパワーを持ってるので、好転反応や副作用は起きやすいタイプのパワーストーンです。特に、現時点で無気力であったり体力が落ちている人は、ジンカイトの強さに負けてしまう可能性があります。まずは心の傷を癒したり、体力を回復させることをおすすめします。
ジンカイトの好転反応は、頭痛、不眠、体のほてり、じんましんなどさまざまな症状があります。もしジンカイトを身に着けたり飾ったりして不調を感じたら、まずはジンカイトから離れてみてください。その後、1日のうちにジンカイトを身に着けたり飾ったりする時間を短く設定し、徐々に時間を増やしていきます。お互いの波動が馴染みさえすれば、好転反応は起きないでしょう。それでもダメなら、水晶を合わせてジンカイトの力を調節してもらい、仲介役となってもらうのがよいですよ。
副作用としては、ジンカイトは浄化の炎によってネガティブな存在を消滅させ、ポジティブな存在を呼び込みます。守護や魔除けとは少し違い、穢れを避けるというよりは、すでにある穢れを徹底的に消すことで一気に状況を好転させるのです。持ち主自身に情熱を宿して行動させるので、四六時中気が休まらなかったり、現状を嘆きすぎてしまうかもしれません。しかし、この副作用は持ち主が心を強く持つことで解消されます。「頑張っているのだから大丈夫」「このまま頑張ればうまくいく」と思えることで、ジンカイトの副作用は起きなくなるのです。もともと気が弱い人や心配性な人、ネガティブ思考という人は、ポジティブ思考をもたらすパワーストーンやストレス軽減作用のあるパワーストーンを合わせて持つとよいでしょう。
ジンカイトのQ&A
ジンカイトに危険性はある?
ジンカイトは亜鉛を含んでいます。そのため、人体に有害ではないかと考える人もいるかもしれませんね。
ジンカイトはへき開性があるうえに柔らかい鉱物です。欠けたり割れたりしやすく亜鉛の成分が出やすいともいえます。しかし、ジンカイトに含まれているような量では、人体に影響を及ぼすことはありません。ジンカイトを砕いて粉にして飲み込むなどしなければ、何の問題もないでしょう。
ジンカイトの偽物の見分け方は?
ジンカイトには、天然ジンカイトと合成ジンカイトが存在します。現在流通しているジンカイトは、ほぼすべてが天然ではなく合成であると思ってよいでしょう。天然ジンカイトは粒が小さく、存在そのものが希少です。そのため、とても高価です。合成ジンカイトを天然ジンカイトと偽るケースがありますので、気をつけてください。
天然ジンカイトと合成ジンカイトの見分けは、蛍光性の有無です。合成ジンカイトの中には蛍光性を示すものがありますが、天然ジンカイトは蛍光性がありません。ただし、天然ジンカイトと共生している他の鉱物は蛍光性を示すものが多いため、ジンカイトそのものが蛍光していると思われがちです。天然ジンカイトが蛍光することはありませんので、見分け方の1つといえます。
他の似たパワーストーンがジンカイトとして流通することも、考えられます。不安なら、鑑別に出すとよいでしょう。天然ジンカイトなら「鉱物名天然ジンサイト」と表記されます。
ジンカイトが割れた・欠けた!特別な意味はある?
ジンカイトはモース硬度が低く、表面に傷が入りやすいパワーストーンです。表面が傷つきやすいということは、そこから欠けやヒビが入りやすいということ。へき開性も3方向にありますが、これは衝撃を与えた際に割れやすい方向が3つあるという意味です。つまり、ジンカイトは、欠けやすく割れやすい脆弱な石だと思って接してください。
物理的な要因が思い当たらないのにジンカイトが割れたり欠けたりしたら、スピリチュアルな要因を考えてみましょう。
ジンカイトは炎のように強く激しい力を持つパワーストーンです。常に前を向いている動の石なので、パワーの消耗も激しめ。そのため、こまめな浄化やパワーチャージが必要です。もしジンカイトが割れたり欠けたりしたら、浄化やパワーチャージが足りていないのかもしれません。最低でも2週間に1度は浄化とパワーチャージをするようにし、持ち主の目から見て「パワーが弱まっているな」「ジンカイトが疲れているかもしれない」と思うようならさらに頻度を増やしましょう。持ち主自身がジンカイトの効果を強く感じた後にも、浄化とパワーチャージで労ってあげてくださいね。
割れたり欠けたりしたジンカイトに対しては、不吉さを感じなければそのまま飾っていてもOKです。ただし、パワーストーンとしての能力はほとんど残っていないものと考えた方がよいでしょう。
ジンカイトの色が変わった?退色・変色する?
ジンカイトには蛍光性があり、紫外線を当てるとカラーが変わります。紫外線を当てたわけでもないのにカラーに変化が見られたら、ジンカイトのパワーそのものが変わっているのかもしれません。
ジンカイトに限らず、パワーストーンはパワーを失うと退色するといわれています。ジンカイトが退色していたら、パワーが足りていないかもしれないので、浄化をしてパワーチャージしてあげましょう。それでもカラーが戻らなければ、残念ながら、そのジンカイトのパワーは以前よりも落ちています。戻ることはないので、これまでよりパワーが低くなったジンカイトだと思ってお付き合いしていきましょう。
ジンカイトの購入におすすめの販売店・通販
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瑞浪鉱物展示館
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まとめ
人工のものが発見につながったという、面白い歴史を持つジンカイト。現在では天然のものが新たに産出しなくなり、人工のものが公然と流通している珍しいタイプのパワーストーンです。
ジンカイトを語るうえで「炎」というワードは欠かせません。そのルックスが燃え盛る炎のように見えるだけでなく、パワーストーンとしての効能もまさに炎の性質があるからです。炎は古来より神聖なものとされ、獣や魔を追い払ったり、お炊き上げなど浄化に使われてきました。ネガティブな存在を消し去ることで持ち主本来の願望や不満を顕在化し、やる気をアップさせてくれるジンカイト。元々ある火種に火をつける石といってもよいでしょう。元々の気質や魅力、能力を引き出す効果もあるので、本来の自分らしさを見つけたい人にもおすすめです。
人を選ぶ石ではありますが、その効果に触れてみたい人は、信頼のおけるショップで探してみてください。決して安価ではないので、購入の際には鑑別書つきのものをおすすめします。
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