細く黒い結晶が独特のエジリン。かつてはアクマイトと呼ばれていた輝石で、断ち切る力が強いことで有名なパワーストーンでもあります。その強さや硬い雰囲気に惹かれる人も多く、収集家も多いです。今回は、エジリンのパワーストーンとしての力や取り扱いの注意点、組み合わせ方などをまとめました。
エジリン(アクマイト)ってどんな石?
エジリン(アクマイト)とは
エジリンとは、ナトリウムと鉄を主成分とする輝石で、組成式はNaFeSi2O6。ガラス光沢が美しいブラックもしくはブラックグリーンのパワーストーンです。時折ブラウンの結晶もあります。柱状または針状に結晶することが多く、刀や鉛筆の芯を思わせるようなルックスをしています。20cmの長さになるものもあります。
エジリンはメインで流通する場合は母岩に張り付いた原石状態での流通が多いです。パワーストーンとしてアクセサリーになる場合は、ユーディアライトを構成していたり、チャロアイトや水晶に内包された、「ブラックチャロアイト」や「エジリンインクォーツ」として流通することもあります。
エジリン(アクマイト)の名前の由来
エジリン(Aegirine)の語源は、北欧神話に登場する海の神エーギル(Aegire)といわれています。
エーギルは外洋の神で、船に噛みついて船を沈めることもある荒神として描かれる一方、「受け入れる者」という意味の名前を持ってもいます。海で死んだ魂はエーギルに迎えられるのだそう。何故エジリンの語源となったのかは不明ですが、エーギルの髪の毛が尖っていたことや槍を持った姿で描かれることが多いことから、結晶が尖っているルックスが関係あるのかもしれませんね。
実は、エジリンが新種であると解明したストローム(P. H. Ström)氏は、 A.G.ウェルナー博士(Abraham Gottlob Werner)に敬意を表してウェルネリン(Wernerin)と名づけようとしていたんだそう。しかし、成分を詳しく分析したベルセリウス(Berzelius)がアクマイト(Acmite)を主張したので譲ったという経緯があります。
アクマイトという名前がついたのは1821年ですが、それから10数年後の1834年に地元ルーブル島の牧師である H.M.T.エスマルク(H.M.T. Esmark)という人物がエジリンと名づけ、こちらの方が今日では広く流通しています。
エジリン(アクマイト)の和名・別名
エジリンの和名は「錐輝石(きりきせき)」です。錐のように先端が尖った結晶が発見されたことが由来です。
また、エジリンは「アクマイト(Acmite)」と呼ばれていた時期がありました。どちらかといえばアクマイトの方がメインで使われていた名称だったのですが、現在ではエジリンに統一されてきています。アクマイトの語源はラテン語で「尖った」を意味する「acutus(アクートス)」です。
他にも、「エジライト (Aegirite, Aegyrite)」という別名がありますが、あまり使われていません。
エジリン(アクマイト)の歴史
エジリンは1784年にストラム(Strøm)によって発見され、当時はブラックトルマリンもしくはアンフィボールであると報告されていましたが、1821年にP.H.ストロームによって新種と発見されました。発見地はノルウェーのランデミル(Rundemyr)です。当初はアクマイトと呼ばれていましたが、後にエジリンに変わりました。
エジリン(アクマイト)の産地
ロシア・カナダ・ノルウェー
エジリン(アクマイト)の硬度
エジリンのモース硬度は6~6.5。平均よりやや柔らかい程度でしょうか。劈開は2方向に完全なので、一定方向に割れやすいです。
エジリン(アクマイト)の宝石言葉・石言葉
「断ち切る」
エジリン(アクマイト)と誕生石・曜日石・守護石
牡羊座、蟹座、水瓶座、魚座の守護石となっています。
エジリン(アクマイト)の色と種類・似ているパワーストーン
エジリンはブラックやグリーンブラック、ブラウンの鉱石です。ガラス光沢が美しく、透明または不透明をしていますが、ほとんど不透明に見えます。
エジリン(アクマイト)と似ているパワーストーン
エニグマタイト
エニグマタイトはナトリウムや鉄、チタンを成分とする鉱石です。ブラックカラーで柱状の結晶となり、エジリンによく似ています。原石状態では区別がつかないこともあるでしょう。
エジリン(アクマイト)が持つスピリチュアル的性質
エジリン(アクマイト)と風水
エジリンは風水における五行思想では、水気を持っています。
水気は「智」で、人類の範疇を超えた叡智の象徴です。スピリチュアル性や言葉では説明がつかないような奇跡を表します。また、水は洗い流す性質があることから浄化、変幻自在に姿かたちを変えることから自由や不安定の象徴でもあります。
エジリン(アクマイト)と相性の良い方位
太極(中央)
エジリン(アクマイト)とチャクラ
エジリンは第0チャクラ、第1チャクラ、第2チャクラを活性化させます。
第0チャクラは足裏にある「アースチャクラ」で、現実性の象徴です。この世界に生まれ落ちたことを自覚し受け入れ、今後の人生を生きていくための意欲をアップさせる力があります。第1チャクラは尾てい骨にある「ベースチャクラ」です。生命力、体力、気力といった、命をつなぐための必要最低限の力を活性化させます。第2チャクラは下腹にある「ヘプリーンチャクラ」で、好奇心や自信を司ります。精神的な健康に影響するチャクラです。
現実的に生きるためのチャクラを活性化させるエジリンには、人生や生活を充実させる力があるといってよいでしょう。
エジリン(アクマイト)はこんな人におすすめ
・悪運や悪縁を断ち切りたい人
・心機一転したい人
・活力が欲しい人
エジリン(アクマイト)の効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.ネガティブな波動を排除する
エジリンはネガティブな波動を排除することで知られています。
エジリンは断ち切る力が強い石で、ネガティブな要素を持つものとの縁をバッサリ断ち切ってくれます。「最強のネガティブキラー」と呼ぶ人もいるほどその力は強く、霊的波動や人の思い、持ち主自身の闇や過去、悪い環境や悪癖などさまざまなものから持ち主を切り離してくれるでしょう。
断ち切る石といえばオニキスを思い浮かべる人も多いでしょうが、オニキスは持ち主の心を強くすることで自ら縁を切れるようにサポートしてくれる石。対して、エジリンは持ち主周辺の環境を一掃し、持ち主を保護します。近い効果であるモリオンやスティブナイトインクォーツとも少し違い、複数の要因に対して一気に力を発動できるため、状況が一夜にして変わるということもあります。
2.活力アップ
エジリンは活力アップ効果があります。
エジリンはブラック系パワーストーンの多くが持っている、芯の強さをもたらす効果があります。グラウンディングにも長けているため、持ち主に現在地を正確に把握させたり、本来の自分自身を見つけさせたり、人生の目標を設定させたりします。まずは自立できるよう、周囲の環境を整えたり自立心をやしなってもくれるでしょう。環境が整えばやる気が出てきますから、エジリンは活力アップ効果をもたらすパワーストーンというわけです。
3.心機一転・状況好転
エジリンは、状況を好転させて心機一転を応援してくれるパワーストーンです。
エジリンはネガティブなものを一掃する力を持っていて、あたりを更地にするかのごとく、マイナス要素を持つものをキレイさっぱり洗い流してくれます。ただ洗い流してキレイにしてくれるだけでなく、そこから持ち主に活力を与え、やる気をもたらし、自分の力で未来を切り開いていかせます。何かにつけてやる気がみなぎってくるので、人生を変えたい人や今の自分に満足していない人におすすめです。
エジリンはその大きな断ち切る力がゆえに、破壊的なイメージをもたれがちです。しかし、エジリンの本質は「破壊と創造」。ネガティブなものを断ち切ったあとには、豊かさがもたらされます。過去の自分を断ち切って、明るい未来へと向かわせてくれるでしょう。
エジリン(アクマイト)と相性の良い組み合わせ
エジリン(アクマイト)×レインボームーンストーン(ホワイトラブラドライト)
エジリンとレインボームーンストーンの組み合わせは、無限の可能性をもたらします。
レインボームーンストーンつまりホワイトラブラドライトは、太陽と月の両方の力を持っています。陰陽のバランスに長けているため、心身のバランスを上手に取ることができ、良いタイミングでストレス発散できたり、疲れに気づくことができるようになるでしょう。また、レインボームーンストーンが持つ虹色の輝きは、多様性や自由の象徴であり、幸運のモチーフでもあります。そのため、意識を改革したり才能を開花させる効果があり、持ち主に無限の可能性をもたらし、自分でも気づいていなかった輝きを持てるようになるといわれています。
そして、エジリンはネガティブエネルギーを一掃する、強力な断ち切りの石です。環境を整えたあとは持ち主に活力や自立心をもたらすため、更地から新たに育つ植物のように、発展をもたらすでしょう。才能開花や多様性の象徴であるレインボームーンストーンと合わせることで、再起後の可能性が広がっていきます。また、エジリンの断ち切る効果とやる気アップ、レインボームーンストーンの心身のバランス維持効果が合わされば、精神が安定し思考がクリアになるので、いつでも最善の決断ができるようになりますよ。
エジリン(アクマイト)×アクチノライト
エジリンとアクチノライトの組み合わせは、災厄避けに効果があります。
アクチノライトとは緑閃石という和名を持つ鉱石で、単体というよりは水晶などのインクルージョンとしての流通が多いです。悪霊から身を守ったり災害から逃れる力が強く、人の悪意からも守護してくれるでしょう。ネガティブなものをはねのけたりブロックするのではなく、その攻撃の矛先をすり抜ける、回避能力が高まるでしょう。自然の力を宿していることから、ストレス解消のヒーリング効果もあります。
一方、エジリンは持ち主周辺や内部にあるネガティブなエネルギーを一掃するパワーストーン。更地になるのではと思うほど、周囲の環境を一変させ、持ち主にとってマイナスの影響を与える存在をキレイさっぱりなくしてくれます。災厄や他人からの悪意をうまくすり抜けさせてくれるアクチノライトと組み合わせることで、より魔除けや厄除け効果が高まるでしょう。
エジリン(アクマイト)×ラリマー
エジリンとラリマーの組み合わせは、前向きな希望をもたらします。
ラリマーは世界三大ヒーリングストーンにかぞえられる、ブルーの鉱石。ホワイトの模様が入り、水面のようなルックスをしているのが特徴です。鉱物的にはブルーペクタイトですが、ドミニカ共和国産のものはラリマーとして流通し、人気が高いです。トラウマを癒す力や環境に順応させる力が強く、持ち主のこれからに焦点を置いて導いてくれるパワーストーンです。
そして、エジリンはマイナスエネルギーをすべて排除する、断ち切りの石です。悪縁や悪環境などマイナスをゼロにしてくれますが、過去の自分やトラウマとキッパリと決別することもできます。マイナスがゼロになったあとは「イチから頑張ろう」という活力を与えてくれるので、再起や立ち直りにもピッタリ。ラリマーがもたらす順応力や冷静に周囲を見回す判断力が合わさることで、よりスマートに場に馴染み、良い環境を手に入れることができるでしょう。トラウマを癒す効果のある石同士なので、トラウマや過去と決別したい人にもおすすめです。
エジリン(アクマイト)×アメジスト
エジリンとアメジストの組み合わせは、癒しをもたらします。
アメジストは水晶の変色種で、パープルカラーをしています。パープルは冷静のブルーと情熱のレッドの混合色であることから、アメジストはバランス感覚に長けた石といわれ、真実の愛を見抜くお守りとされることも多いです。パープルは霊性が高いカラーでもあるため、洞察力や直観力がアップして相手の本質を見抜いたり、危険を察知することもできるでしょう。霊的な攻撃をブロックする効果もあります。また、精神的な安定を得られるため、安眠効果も高いです。
一方、エジリンは持ち主に対してマイナスの影響を及ぼす存在すべてをゼロに戻す効果があります。悪縁切りに効果があるため、今以上のストレスを受けないよう、導いてくれるでしょう。活力をアップし、生命エネルギーを高めて守備力を向上させることも可能です。アメジストが持つ霊的波動をブロックする力や危険察知能力、精神安定効果が合わさることで、ネガティブエネルギーの影響をより受けづらくなります。多角的に守ってくれるお守りだと考えてよいでしょう。
エジリン(アクマイト)×シンハライト
エジリンとシンハライトの組み合わせは、目標達成効果があります。
シンハライトとはブラジリアンナイトやタンザナイトとともに「20世紀に発見された世界3大宝石」に数えられる、レアストーン。太陽の力を宿し、持ち主の未来を希望の光でいっぱいにするといわれています。光の力によって邪気を払ったり、これまで見えていなかったものを発見させたりもするでしょう。持ち主の心を強くして、自立心を高め、自分を信じて前進させてもくれます。チャレンジ精神が旺盛になったり、目標に向かって一直線に頑張らせる効果もあります。
そして、エジリンはネガティブな波動すべてを一掃し、マイナスからゼロへと環境を引き上げてくれる効果があります。活力を与え、ゼロからプラスへと成長させてもくれるでしょう。太陽や光の力を宿すシンハライトと合わせることで、よりポジティブに、自信を持って前へ進んでいくことができます。自分を解放し新たな才能が見つかったり、困難に陥っても心が折れることもなくなります。エジリンのマイナスエネルギー除去効果が目標達成の途中にある邪魔な存在を排除し、シンハライトが強気で前へと進ませてくれるでしょう。
エジリン(アクマイト)×アマゾナイト
エジリンとアマゾナイトの組み合わせは、困難脱出に効果があります。
アマゾナイトは明るい水色のパワーストーンで、「行動の石」「ホープストーン」と呼ばれることがあります。アマゾナイトは決断力を高め、自分が決めたことに自信を持たせ、実際に行動に移させる効果があります。何かを始めたいときや前進したいときに勇気をもたらしてくれるのです。とても明るい波動を持った石なので、持ち主の心も明るくなり、前向きな気持ちで未来へと前進していくことができるでしょう。また、アマゾナイトは絶望の底にいても希望の光を見せるといわれ、どんな困難に陥ったとしても持ち主を諦めさせません。打ちひしがれているときでさえ、「まだ終わっていない」「ここから抜け出せるはず」「ピンチをチャンスに変えよう」という風に前向きに考えさせてくれるので、困難に見舞われたときにもおすすめのパワーストーンです。
一方、エジリンはネガティブエネルギーをすべて排除する、強力な邪気払いの石です。持ち主の周囲や内面にある闇を払い、マイナスからゼロの状態にまで引き上げてくれるでしょう。ゼロになったあとには活力をもたらしてやる気をアップしてくれるので、再起や困難脱出におすすめ。明るい波動を持ち勇気や決断力を与えてくれるアマゾナイトと組み合わせれば、よりポジティブに自分の未来を考えることができるでしょう。アレコレと悩むのではなく実際に行動に移せるようになるので、困難が生じて立ち止まっている人や、解決方法が分からなくて困っている人におすすめの組み合わせです。
エジリン(アクマイト)×ファントムクォーツ
エジリンとファントムクォーツの組み合わせは、再起や再チャレンジに効果があります。
ファントムクォーツとは、成長する過程で一度成長が止まり、再び成長した水晶のこと。成長が止まって再び成長をするという点から、困難打破や再チャレンジといった意味を持っています。水晶の1種なので、水晶が持つ邪気払いや浄化の力も宿していて、持ち主の心をいつでも清浄に保ってくれるでしょう。行く手を邪魔する存在を払いのけ、浮上できるきっかけを与えてもくれます。
そして、エジリンはネガティブなエネルギーを一掃し、その後は活力を与えてくれます。悪縁や悪環境、悪習慣、ネガティブ思考、トラウマなどさまざまなマイナスエネルギーを洗い流してくれるでしょう。ファントムクォーツとの組み合わせは、挫折から立ち直り、再び未来へと進みたい人におすすめです。ファントムクォーツが持つ再起の力とエジリンがもたらす良い環境や活力が合わされば、大きな飛躍を遂げることができます。ピンチから脱出したいという人にもおすすめです。
エジリン(アクマイト)×モルダバイト
エジリンとモルダバイトの組み合わせは、人生を一変させる効果があります。
モルダバイトは隕石の衝突によって生じた天然のガラスで、宇宙の力と地球の力、両方を宿すといわれています。隕石衝突という人間の想像を超えた大きな出来事によって生まれているため、大きなパワーを秘め、人類の範疇ではない新しい可能性をもたらすともいわれています。才能が開花したり現状がガラっと変わったりと、何らかの変化が訪れることが多いようです。
そして、エジリンはネガティブなエネルギーを一掃するパワーストーンです。そのエネルギーの元が人であれ環境であれ、持ち主自身であれ、すべてをマイナスからゼロに戻すべく、断ち切ってくれるでしょう。モルダバイトはとにかく物事を大きく変化させる石であり、人によっては物事が悪い方向へと進んでしまうことがあります。ネガティブなエネルギーに反応し排除してくれるエジリンを方向修正役にすれば、良い方向へと変化していくことができるでしょう。
エジリン(アクマイト)と相性の悪い組み合わせ
エジリン(アクマイト)×セプタリアン
エジリンとセプタリアンの組み合わせは、吉凶が分かれます。
セプタリアンとは、ペントナイト、カルサイト、アラゴナイトが混在している鉱物です。複数の鉱物が1つの石に入り込み成り立っていることから、「結びつき」「絆」「和合」を表します。また、カルサイトはもめ事を嫌う性質があり対人面良化のパワーストーンですし、アラゴナイトも持ち主やその周辺の人を和ませる調和のパワーストーンとして知られています。さらに、セプタリアンは海面が上昇と下降を繰り返した土壌で生成されるので、微生物の化石などが含まれています。そのことから、言葉が通じない人間以外の存在とのコミュニケーション能力がアップするとされ、例えばペットとの意思疎通にも役立つといわれているのです。全体的に他人を受け入れる力が強く、共感性をもたらす効果もあります。
対して、エジリンはマイナスエネルギー除去効果が高く、持ち主にとって悪いものをとにかく排除しようとします。セプタリアンが次々に持ってくる縁をエジリンが逐一キャッチして排除したりしなかったりを繰り返すこととなりますので、エジリンはもちろん、持ち主も人の変動に疲れてしまう可能性があります。セプタリアンに含まれるカルサイトやアラゴナイトは持ち主を穏やかな気持ちにさせることで精神的な余裕を作り、周囲との関係を良くします。そのため、セプタリアンが持ってきた縁が良いものばかりであれば、エジリンはがむしゃらに働くこともないのですが……、こればっかりは、分からないことですよね。良い場合と悪い場合があるので、わざわざ選ぶ必要のない組み合わせといえます。
エジリン(アクマイト)を身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
エジリンはジェムストーンとして扱われることがほとんどなく、単体の結晶だとワイヤーアクセサリーとしてや観賞用ルース、大きなものは母岩つきの原石標本となることがメインです。
エジリンを身に着けるなら、ネックレスがおすすめです。マイナスエネルギーが精神面に入り込もうとするのを防いでくれるからです。強度の問題をクリアできるなら、左腕にブレスレットとして着けるのもおすすめ。人体の左側は受信の側といわれ、穢れやネガティブエネルギーが入り込む入口になってしまいます。そのため、左側にエジリンを着けることで、防御につながるでしょう。
エジリン(アクマイト)のお手入れ・浄化方法
エジリンは水分や日光に弱いので、浄化に水分や日光を使わないようにしましょう。
浄化の頻度は2週間に1度、パワーチャージは月に1度でOKです。
浄化方法
対応
塩・塩水
☓
流水
☓
ホワイトセージ
◎
水晶クラスタ・水晶さざれ
◎
日光・月光浴
△
土
☓
音
◎
エジリン(アクマイト)のお手入れ・浄化方法早見表
ホワイトセージ
ホワイトセージによる浄化は、エジリンに対応しています。
まず、ホワイトセージのお香もしくは乾燥させた葉っぱを用意してください。火をつけ、立ち上る煙にエジリンをくぐらせます。10回程度で浄化が完了しますが、持ち主が「しっかり浄化できた」と思うまで続けてOKです。ただし、エジリンは熱に弱いため、炎に近づけないように注意してくださいね。
水晶クラスタ・水晶さざれ
エジリンは、水晶クラスタや水晶さざれでも浄化できます。
クラスタを用いる場合は、クラスタの上にエジリンを置くだけです。さざれ石を使用する場合は、浄化皿の上にさざれ石を盛りましょう。エジリンを上に乗せるか中に埋めるかしてください。30分から3時間程度で浄化ができます。
水晶クラスタでパワーチャージができる
エジリンは水晶クラスタと共鳴しあってパワーをチャージすることができます。
水晶クラスタの上に1時間程度置いておくだけでOKなので、浄化と同時に行えます。
日光・月光浴
エジリンは日光での浄化はNGですが、月光でなら浄化ができます。
浄化皿の上にエジリンを乗せ、月光浴をさせましょう2時間から3時間程度で浄化が完了します。水気に弱いので湿気がある夜は避けるようにしてくださいね。朝になる前に片づけることも忘れずに。
音
音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを使って音で浄化する方法もあります。
浄化皿にエジリンを置き、音を奏でます。水晶ポイントの先の方をエジリンに向けたまま、エジリンを中心にして円を描きましょう。水晶ポイントの先から音が出て、エジリンの全面に浴びせているようなイメージを持つとやりやすいでしょう。
エジリン(アクマイト)の好転反応・副作用・注意点
エジリンは強い波動を持つパワーストーン。そのため、人によっては好転反応が起きる可能性があります。頭痛や発熱、倦怠感、悪夢など不調が続いたら、エジリンと離れてみてください。エジリンが近くにあるときだけ症状が起きるなら、好転反応と思ってよいでしょう。
好転反応を抑える方法は2つあります。
1つは、時間をかけてお互いの波動を慣らしていく方法です。エジリンを身に着ける時間を短く設定してから、問題がない場合に限り、日を追うごとに時間を伸ばしていくのです。徐々にお互いの波動が馴染んでいくので、最終的には何も問題が起きなくなります。
もう1つは、水晶を合わせる方法です。水晶はすべてのパワーストーンの基礎であり、組み合わせた他のパワーストーンの波動やパワーをコントロールする能力を持っています。エジリンの波動を持ち主にちょうどよいレベルに調節してくれるでしょう。
副作用としては、別離や失職、失恋、孤立など何かを失うことが考えられます。これは、エジリンが「その相手は良くない」「今の仕事は良くない」と判断して持ち主と対象を引き離しているからです。持ち主自身が気づいていないところまでケアしてくれるのは有難いこととはいえ、持ち主にとっては「突然恋人にフラれた」「急に友達が離れていった」「いきなり職を失った」など、驚きや悲しいに襲われることもあるでしょう。その覚悟がない人は、エジリンは持たないべきです。
エジリン(アクマイト)のQ&A
エジリン(アクマイト)の偽物の見分け方は?
エジリンは原石状態で流通することがほとんどで、詳しい鑑別もされていないことが多いです。レアストーンですが超高額というわけではないので、鉱物標本として流通する場合には省かれることがほとんどという現状があります。ブラック1色の石は多いですが、エジリンにはこれといった見分け方がないので、心配なら鑑別書または簡単でもソーティングレポート付きのものを購入するようにしましょう。
本物のエジリンであれば、鑑別書には「鉱物種名:天然エジリン」「宝石名:エジリン」と記載されています。
エジリン(アクマイト)が割れた・欠けた!特別な意味はある?
エジリンは2方向に劈開が強いため、割れたり欠けたりしやすいパワーストーンといえます。結晶状態では柱状になっているため、ポキっと折れることもあるでしょう。取り扱いに注意してくださいね。
他にも、エジリンが割れたり欠けたりしたときには、スピリチュアルな要因が考えられます。
1つはパワー不足による破損です。パワーストーンは力を完全に失うと割れたり欠けたりして、ただの石に戻ったことを知らせるといいます。エジリンは邪気払い効果が高く、どんなタイプのネガティブエネルギーでも根こそぎ洗い流し、持ち主の元から引き離してくれます。ネガティブエネルギーに直接接するタイプのパワーストーンなので、こまめに浄化してあげましょう。もし浄化が間に合っていなければ、穢れが溜まってキャパオーバーとなったエジリンは自ら割れたり欠けたりして、パワーストーンとしての力を失ったことを知らせるでしょう。
もう1つは、大きなネガティブエネルギーを排除するため、一気に力を放出したケースです。エジリンは大きな力を持っていますが、その力は無限ではありません。一気に力を出し過ぎてオーバーワークとなってしまうと、パワーが底を尽いて割れたり欠けたりし、ただの石に戻ってしまうこともあります。
割れたり欠けたりしたエジリンはあまり縁起の良いものではありませんので、土に還すのがよいでしょう。
エジリン(アクマイト)の色が変わった?退色・変色する?
エジリンは紫外線を長時間当てると褐色することがあります。長時間紫外線を浴びせたり、水に濡らしっぱなしにするのは避けた方がよいでしょう。
物理的要因ではないとはっきり言いきれるのなら、スピリチュアルな要因が考えられます。
パワーストーンは力が弱まるとカラーが薄くなるといわれています。浄化やパワーチャージの頻度が適切でないとパワーストーンは力が弱まってしまうので、退色したエジリンは変化やパワーチャージが足りていなかった可能性があります。取り急ぎ、浄化とパワーチャージをして様子見してください。それでもダメなら、ジュエリーボックスの中などで長期休暇を取ってもらいましょう。半年ほど経っても元に戻らなければ、以前よりパワーが落ちたエジリンとしてお付き合いしていくしかありません。
エジリンは一見すると漆黒といえるほどにブラック1色に思えますが、実際には黒みがかった深いグリーンであることも多いです。そのことを知らないと、ふとしたときにカラーが退色してしまったように見え、勘違いをしてしまいます。実際、こういったケースは多く、角度を変えたり光源を変えたことによってカラーが変わったように感じるものの、実は元からその色であったということはよくあります。日ごろのエジリンのカラーをきちんと把握しておきましょう。
エジリン(アクマイト)の購入におすすめの販売店・通販
瑞浪鉱物展示館
トルマリン専門店ニューウェーブ
ラベンダーストーン
まとめ
エジリンはいわゆるレアストーンの分類され、一般的なパワーストーンショップでは取り扱いはほとんどありません。鉱物標本を扱うショップか、レアストーンに強いショップで探してみるとよいでしょう。母岩がついた状態のものも多いので、母岩の種類によって性質を知り、適切なケアをすることも大切です。
「ネガティブエネルギーキラー」と呼ぶ人もいるほど、エジリンはネガティブなエネルギーに対して敏感かつ強力な力を発揮します。断ち切る石や攻撃性のある石といえば、オニキスやオブシディアンを思い浮かべる人も多いでしょうが、近いものがあります。人に働くというよりは環境に働き、淡々とネガティブエネルギーを処理していくため、場合によってはこまめな浄化やパワーチャージが必須です。エジリンの状態をよく見て、疲れ具合やパワーの残量を把握しておきましょう。
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