皆さんの職場で、いい人なんだけど仕事がなかなかできなくて、付き合い方に困っているという経験はありますか?
私は今まで様々な職場で働いてきましたが、必ずと言っていいほど、このようなタイプの人はいました。
「教えても教えても、同じミスを繰り返してしまう」「次は絶対にミスをしないように頑張りますと言いながら、空回りしてしまう」といったように、決して悪気がなくいい人だからこそ、当事者はどのように仕事上付き合っていけばいいのか悩んでしまい、お荷物に感じてしまうこともあります。
同じ立場で働いているならまだしも、教える立場にある人や上司となると、「このようなタイプの人にどのように指導したらいいのか・・・」頭を抱えてしまいますよね!
この記事では、
・いい人だけど仕事できない人の特徴
・いい人だけど仕事ができない原因
・いい人だけど仕事ができない人との付き合い方
・いい人だけど仕事ができない人の改善法
について書いていきます。
いい人だけど仕事できない人の特徴10選
職場に「いい人」はたくさんいるけど、「いい人で仕事ができる人」と「いい人だけど仕事ができない人」って2パターンいますよね!
後者のタイプは、いい人だけど仕事を遂行する上で、メンバーに迷惑ばかりかけてしまい、時にはお荷物に感じられてしまうこともあります。
ここでは、「いい人だけど仕事ができない人」のよくある特徴をご紹介します。
①自分の頭で考えて業務の優先順位を考えることができない
相手のことを気にしすぎるいい人は、色々なことが気になるため、様々な業務が頭の中で散乱してしまっていて、かかえている業務でどれを先に手をつけるべきかを自分で考えることが苦手です。
②上司からの指示がないと業務を遂行することができない
真面目で誠実なのはいいことですが、自分で業務の優先順位を考えることができないため、上司や同僚からの指示がないと、スムーズに業務を進めることができません。
③人当たりはいいけど業務のケアレスミスが多い
人当たりが良すぎて、誰かのために何でも業務を引き受けてしまうことがあるので、重要なことがおろそかになってしまい、ケアレスミスも増えてしまいます。
④真面目に仕事に取り組むものの決断力がない
人から与えられたことは真面目に取り組むことができますが、指示がなければどれが急ぎかどうかを判断することができなかったり、迷ったときの決断を自分ですることが苦手です。
⑤相手の機嫌を伺うことに気を取られて、肝心なことがおろそかになる
相手の機嫌を損ねてしまわないようにと気を使うあまりに、肝心なことの報連相ができていなかったり、急ぎの業務を忘れていたりということがあります。
⑥なんでも業務を引き受けてしまい、キャパオーバーになる
相手の言動が気になるいい人すぎる人は、自分がどれくらい業務を抱えるとキャパオーバー状態になることを自覚していないため、なんでも頼まれると、イエスマンになってしまい、結局スムーズに業務をこなすことができなくなってしまいます。
⑦協調性はあるが向上心や責任感が薄い
誰かのために何か役に立つことをしたいという気持ちがあるため、一見協調性があるように見えますが、誰かに頼る傾向があるので、自分が仕事で成長するための向上心や業務に対する責任感は見られません。
⑧他人の意見に振り回されて、なんでも引き受けてしまう
自分で考えて業務を進めることが苦手な人は、周りが色々な意見を言ったり、指摘されたりすると、その状況に振り回されて、自分も冷静になって判断することができず、なんでも頼まれたことを引き受けてしまい、最終的には自分で自分の首を閉めることになりがちです。
⑨時間管理が苦手で、業務が中途半端になる
仕事の優先順位をつけることが苦手なタイプは、時間内に業務を進めることができないことが多く、無駄な残業時間をしたり、色々な業務を手につけてしまうことで、全ての業務が中途半端になってしまいがちdす。
⑩仕事に対しての積極性に欠ける
チームで仕事をしていくうえで、自分はこういう業務をやってみたいという積極性がなく、仕事での成長がなかなか見られないことが多いです。
いい人だけど仕事ができない原因5選
いい人だけど仕事ができない人というのは、どうしてそのようなことになってしまうのでしょうか?
そこには、性格的な要素も関係していて、仕事でもその性格的要素がマイナスのパフォーマンスに繋がってしまうことがあります。
ここでは、「いい人だけど仕事ができない原因」について解説していきます。
①すぐに人の顔色を伺ってしまう
いい人すぎて、相手の機嫌を気にするあまりに、肝心なことを見逃してしまい、ミスをしてしまいがちです。
②心配性でミスをすることを恐れすぎている
いい人で真面目なのですが、心配性で慎重すぎてミスをすることを恐れるため、何回も誰かに確認したり、スムーズに業務を進めることが苦手です。
③競争心がない
仕事で成長するためには、よきライバルがいることで競争心も湧いてくるものですが、いい人すぎて、自分のことはさておき相手のことを優先してしまい、競争心がない人が多いです。
④自分に自信がない
仕事でキャリアアップするためには、自分の仕事に責任感を持つことで達成感を感じるものですが、いい人すぎる人は、自分のしている仕事に自信がなく、これでいいのかをすぐに誰かに確認しないと不安になることがあります。
⑤責任を負いたくない
ミスをすることを恐れているいい人というのは、自分の行っている業務の責任を負うことを恐れています。
いい人だけど仕事ができない人との付き合い方5選
いい人とはわかっているけど、仕事をなかなかスムーズにこなしてくれなくてストレスがたまる一方だし、仕事上でどのような付き合い方をしたらいいのか戸惑いますね。
ここでは、「いい人だけど仕事ができない人との付き合い方」について解説していきます。
①ミスをしがちな重要な仕事は任せない
何度か仕事を任せてみたもののミスを繰り返すようであれば、ミスを繰り返しそうな仕事を任せるのは控えるといいでしょう。
②仕事での人間関係はドライに接する
仕事以外ではいい人でも、仕事での理解度が悪かったり、ミスが続いたりすると、一緒に仕事をしている人はストレスを感じるものです。
あまり余計なストレスを感じないためにも、業務以外は深く関わらず、ドライな人間関係でいることがいいでしょう。
③わかりやすいフィードバックをしてあげる
いい人だけど仕事ができない人は、自分が仕事ができない原因を見つけ出すことが苦手なことが多いでしょう。
もし、同じような思考パターンでミスをしてしまうのであれば、新人だと思って、わかりやすくミスが起こる原因を見える化してあげることも必要でしょう。
④感情的にならずに冷静にアドバイスをする
人にアドバイスするときに、イライラしている感情を出してしまうと、相手に伝わらないので、まずは伝える側に何をどのようにしたらいいのかをわかりやすく説明するためにも、冷静に落ち着いてからアドバイスをしてあげましょう。
⑤こんなものだと割り切る
上の①~④の方法を試してみても、性格的・能力的になかなか改善しないことのほうが多いかもしれません。
そんなときは、グループで仕事をするにあたって、必ずと言っていいほど、グループ内で仕事ができない人はいるものです。
そういうものだと割り切って、あまり期待もせず、その人がミスを起こしそうな仕事は与えず、できそうな仕事を回すなどの工夫をすることが一番でしょう。
いい人だけど仕事ができない人の改善法5選
仕事ができない人の自己肯定感が下がっていくと、余計に負の連鎖が続いてしまい、職場の人間関係まで悪化してしまうこともあります。
いい人だし、せっかく一緒に仕事をしているわけですから、仕事ができるようになるために少しでもサポートしてあげたいですよね。
ここでは、「いい人だけど仕事ができない人の改善法」についてまとめていきたいと思います。
①褒めるときは褒めて、自信をつけさせる
普段ミスが多くて足を引っ張ることが多いため、なかなか褒める機会は少ないかもしれませんが、小さなことでも何かやってもらって助かったことは、感謝の気持ちと褒めてあげて、自信をつけさせることもしてあげましょう。
②困っていることはないかを聞いてあげる
仕事ができないことで困っていたり、自分の何が悪いのかさえもわからなく、相談する人もいなくて悩んでいそうであれば、こちらから何か困っていることはないか声をかけてあげて、悩みを相談しやすい環境作りをしてみることも必要でしょう。
③優先順位がつけれるようにアドバイスをする
仕事ができない人のよくあるパターンは、仕事の優先順位をつけることができないことです。
やらなければいけない業務がたくさんあった場合、まずは今優先すべき仕事を伝え、なぜそれが今優先的にする必要があるのかをわかりやすくアドバイスしてあげましょう。
④まずは小さな目標設定を決めさせる
仕事ができない人に限って、次の目標設定が高かったりすることがよくあります。
もし、ミスが続いているときは、今度はこれができることを目標にしようとスモールステップで仕事を覚えていくようにもっていってあげるといいでしょう。
⑤時間管理の仕方をアドバイスする
1日、1週間、月単位でのグループの目標を達成するためには、1日の仕事の時間管理の仕方がポイントとなります。
多忙期で多くの業務がひっ迫しているときは、周りからの適切な指示が必要でしょうし、落ち着いた時期には、自分の苦手な業務の振り返りをさせてみるとか、一日の時間管理をわかりやすくリスト化するなどのやり方を教えてあげるといいでしょう。
まとめ
「いい人だけど仕事ができない人との付き合い方」についての記事はいかがでしたか?
私も今までのキャリアで、いい人なのに仕事ができない人を何人か見てきて、すごく悩んだ経験があります。
仕事に対して、やる気がないわけではなく、まじめに頑張ろうとしているのに、なかなか実らないタイプというのは、仕事に対してやる気がない人と付き合っていくことよりも気を使うもので悩まされるものです。
ミスに対してフォローすることもあきらめようと思っても、人間の情というのはそんなに簡単に見放すことができないものです。
この記事を執筆しながら、今までの自分の経験を振り返りながら、もっとこうしておけばよかったと思うことも多々ありましたが、その時にいつも思い直すことが、人間関係や組織のマネジメントに活用される「262の法則」です。
この「262の法則」というのは、組織という集団となると、優秀な上位の人材が2割、平均的な中位の人材が6割、下位の人材が2割いるという考え方です。
グループで全てが同じようなタイプだと、目標達成をする過程でスムーズにいかないことが多く、お互いのフラストレーションも溜まってしまいます。
それぞれのタイプに対してのアプローチをきちんとしてあげることで、個々の能力を最大限に発揮することができ、パフォーマンスの質もあがっていくことでしょう。
この記事が、職場にいい人だけど、仕事ができなくてどう付き合っていけばいいのかわからないと悩んでいる方の参考になってもらえると嬉しいです。
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