みなさんは勾玉(まがたま)ってご存知ですか?確か勾玉は三種の神器の一つでしたよね。そして勾玉はちょっと不思議な形をしていますが、あれはいったい何の形がもとなのでしょうか?
日本では、古来から勾玉には不思議なパワーが宿るとまで言われているようです。今回ご紹介しましたのは、勾玉についてです。勾玉のスピリチュアル性についても、詳しくご紹介していきたいと思います。
勾玉とは・意味
勾玉は日本の古代の遺跡から多数見つかっているようです。その歴史は古く、約5000年前の縄文時代には既に勾玉は作られていたようです。
更に遡り旧石器時代には勾玉の形が既にあったのではないかと言われています。
様々な説がありますが、勾玉は熊やイノシシなどの動物の牙(キバ)を穴を開けて形を整えたのが勾玉の形の原型だという有力な説があります。
また勾玉には不思議な力が宿るとされて、魔除けや厄除けの儀式の装身具として身につけられていたようです。勾玉は曲がった形をしているので、まがたまという名称なのではないかと言われています。
勾玉のその不思議な形には意味があるようで、
- 頭の部分・・・日(太陽)
- 細い尾の部分・・・月
などを表しているようです。勾玉を2つ合わせて見ると円になりますが、これは太陽と月が合わさり大いなる宇宙を表しているようです。
勾玉の穴は「孔(こう)」と呼ばれ、先祖とのつながりを表し霊力を受けられると言われているようです。
勾玉の由来
勾玉のその不思議な形の由来には様々な説があるようですが、なぜ勾玉がこの形なのかは、はっきりした説はなく謎が多いままです。
- 魚の形…勾玉が魚の形に似ていることから。
- 月と太陽の形…陰陽説の太陰太極図(たいいんたいきょくず)にも似ている。勾玉を二つ合わせたら地球の形になり、壮大な宇宙の力を分けてもらえると考えたのでは?
- 獣の歯の形…獣の牙(キバ)を恐れて、身に着けることでお守りにしたのではないかという説がある。
- 人間の胎児の形…胎児の形はたましいの形として、術的な力が宿るとされていた。
- 動物の腎臓の形…動物の腎臓を乾燥させると緑の勾玉のようになる
他にも、昆虫のマユやサナギの説や形吊りの針の形の説があるようです。
勾玉の起源
勾玉の起源は旧石器までさかのぼります。この頃動物のキバを削って作ったと思われる勾玉が発見されており、既に原型の形は出来ていたようです。
縄文時代には石を削って加工し始めたようです。あの邪馬台国の女王卑弥呼も勾玉を魔除けとして身につけていたようです。
勾玉で有名な神話のふるさとである出雲地方では、弥生時代から作られ始めたそうです。
出雲型勾玉は尾がふっくらとして丸みがあるのが特徴で、「出雲めのう細工」として今も伝統は継承されています。
勾玉の歴史
勾玉の歴史は日本では古く、旧石器時代にはもう勾玉の原型があったと言われています。縄文時代には不規則な形だった勾玉は、卑弥呼の居た時代の弥生時代には今のデザインになったようです。
しかし、盛んだった勾玉は古墳時代には姿を消していったようです。その理由は不明です。飛鳥時代には神様を祀るために使われていたようです。
奈良時代のころから皇位を象徴する宝物として保管されていました。勾玉は古来より人々の災難や悪霊を払う魔除けのお守りとして使われてきました。
江戸時代に一般庶民に広まるまでは、勾玉は権力者やシャーマンなどの権力ある者のみが身につけていた高級な装備品だったようです。
あの日本最古のシャーマンと言われた卑弥呼も勾玉を身につけていたといいます。やはり勾玉には神秘的なパワーがあるのでしょうか?
勾玉は三種の神器の一つ
勾玉は神話の時代に誕生した三種の神器の一つと言われています。また日本神話にも勾玉は記されています。
伊弉諾尊(イザナギノミコト)とイザナミノミコトが天を治める天照大御神(アマテラスオオミカミ)に勾玉を授けたそうです。
天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、当時は暴れ者だった弟の須佐之男命(スサノオノミコト)に会う際に自分自身の身を守るものとして勾玉を身につけていたそうです。
また須佐之男命がヤマタノオロチを退治した後に勾玉を天照大御神に献上したとも言われています。
後に、天照大御神は日本を治める天皇家の始祖である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に、
- 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
- 八咫鏡(やたのかがみ)
- 草薙剣(くさなぎのつるぎ)
の三種を託したのです。このことから、剣・鏡・勾玉の三種の神器は皇位継承の印と言われています。
勾玉の出土
今から約7000年前の縄文時代に北海道から出土された勾玉が最も最古の勾玉と言われているようです。勾玉は日本オリジナルのものかと思いきや、実は韓国からも出土しているようです。
勾玉は韓国が起源であるなど様々な議論が行われたようです。いずれにしても勾玉は日本、韓国、中国などのアジア諸国でしか出土していないようです。
勾玉は不思議と言われる理由
勾玉には呪術的な要素もあり、精霊が宿っていると言われています。昔の人は、それを身に着けることで災厄から身を守っていたとされています。
勾玉が不思議と言われる理由は、その形にも多くの謎があることではないでしょうか?陰陽説や胎児の形など様々な説がありますが、はっきりとはしていないようです。
独自の形状に神秘的な美しさのある勾玉には、不思議なスピリチュアルパワーが宿っています。
勾玉の効果・スピリチュアル的な効果
勾玉は日本最古のスピリチュアルグッズなのではないでしょうか?そんな勾玉の効果とスピリチュアル的な効果をご紹介します。
呪い
勾玉の神秘的な力は、古くには呪術にも使われていたようです。古代のシャーマンなどが勾玉をいつも用いていたことから、勾玉の持つ神秘的なエネルギーの強さが伺えますね。
魔除け
勾玉は持ち主を様々な災いから守り、強力な魔除けになると言われています。不幸の流れを断ち、幸運が入りやすくなります。また勾玉は持ち主の成長を促すとも言われています。
勾玉のパワーがあなたの魂の成長をサポートしてくれると思います。
縁結び
勾玉は良い縁をつなぐお守りとも言われています。縁結びで有名な島根県出雲大社周辺でも、めのうの勾玉は販売されています。めのうは幸せのパワーを持っていると言われています。
勾玉に用いられるパワーストーン別の意味
勾玉は素材をパワーストーンの天然石にすることで、勾玉の形と石の様々な相乗効果が生まれ、さらに効果が増すと言われています。持ち主の性格に合わせて使用する石を選んでくださいね。
アメジスト
アメジストは能力や魅力を引き出す石と言われています。勾玉の効能との相乗効果で、持ち主の隠れた能力を引き出します。
翡翠
平和の象徴と言われる石で、
- 人間関係の改善
- 不老長寿
- 災難除け
などの効果があります。勾玉の効果と合わせてストレスが軽減されると思います。
ヘマタイト
ヘマタイトは身につける人の血液に力を与えるエネルギーを持つと言われています。勾玉にすると、持ち主の血液の流れをよくする効果があるようです。
ローズクォーツ
恋愛運や子宝運などに効果的な石と言われています。心の傷を癒し、気持ちのバランスを保ちます。勾玉は胎児の形をしていることから、安産のお守りにもなるようです。
ルチルクォーツ
金運、仕事運に効果がある石と言われています。
勾玉のお守りのスピリチュアル効果
勾玉は持ち主を災厄から守ることから、守護の力を持つ日本最古のスピリチュアルグッズと言えます。太陽と月を形どったとされる勾玉は、二つ合わせて地球の形になります。
古代の人々が宇宙の力を信じて勾玉を崇拝の対象にしていたようです。スピリチュアルパワーと宇宙は切り離せないですからね。
宇宙パワーを持つ勾玉を数珠にして身につけることで、先祖からの霊力を授かれるとされています。
勾玉は身に着けることで産まれた時の生命エネルギーを感じられ、スピリチュアルパワーが得られると考えられています。
- 生命エネルギーの向上
- 持ち主の運気向上
- 隠れた才能を引き出す
などのスピリチュアル効果が勾玉にはあるようです。
勾玉を身につけるのにオススメのアクセサリーと意味
勾玉のネックレスのスピリチュアル効果
勾玉のネックレスを身に着けることで、スピリチュアルパワーも加わり、サポートしてもらえます。ネックレスとして身につける際に、勾玉の向きに気を付けてみてください。
「尾」の向きにも意味があるようですから、勾玉の尾を自分自身の体に付くように身につけてみて下さい。
勾玉のブレスレットのスピリチュアル効果
勾玉のブレスレットを身に着けた際、自分自身の波動と石が合うまでしばらく時間がかかるようです。また、勾玉のパワーに頼り切るのではなく、成長できるように自分で努力することも必要です。
勾玉のチャームのスピリチュアル効果
最近はマスクをすることが多いですが、こんな時には勾玉のマスクチャームがおすすめです。付ける際にも、勾玉の尾が自分の肌に触れるようにしてください。
こうすることで勾玉のパワーが取り入れられます。勾玉は1週間に1度は水洗いで浄化するか水晶クラスターの上で休ませてあげてください。
勾玉セラピーもある
勾玉セラピーってご存知ですか?勾玉セラピーは2015年に株式会社ジャパン・イディア代表である伊藤直美さんが創設したセラピーのようです。
勾玉セラピーによって、潜在意識を入れ替えることができます。すると、今まで気になっていたことが解消されます。セラピーで家族・職場・恋人関係などの悩みが解消されていきます。
普段は顕在意識ばかり使っていますが、潜在意識と集合意識を使えるようになることで、思考を変えることができるように。
自己否定から自己肯定になることで、私たち人間の意識は大きく変わりますから。
お土産にも勾玉はおすすめ
神話のふるさとである島根県出雲地方では、古くから勾玉の生産で有名な土地でした。松江市の玉造では青メノウを使った「出雲型勾玉」の生産が有名です。
出雲大社とも縁深い土地で、今でも伝統の技術は継承されています。出雲型勾玉は天皇の象徴として伝わる三種の神器の一つです。
「いずもまがたまの里伝承館」ではオンラインショップも取り扱っておられるようですので、ぜひともチェックしてみてくださいね。
入館することで勾玉職人に勾玉作りを指導してもらえるようです。全国でも珍しい勾玉作り体験はここだけのようです。
勾玉のブレスレットはもちろんですが、最近はマスクチャームまで売れていると聞きます。私の個人的な意見としては勾玉のマスクチャームは、ものすごくおしゃれだなと思いました。
勾玉の注意点
勾玉を身につけている時に、割れたり、欠けたりした時にはどう対処すればいいのでしょうか?
勾玉が割れた
もしも自分の勾玉がぶつけたわけでもないのに割れた場合は、不吉な予感がして心配されるかもしれません。
しかし、その場合は勾玉が身代わりになってくれたと考えましょう。または願いが叶ったので、その勾玉は役目を終えたのだと考えましょう。また勾玉が欠けてしまったという場合も同じだと思います。
勾玉の捨て方
願いを叶えてくれた、身を守ってくれた勾玉に感謝して、しっかり洗うなどして浄化させてから自然に戻してあげましょう。
天然石である勾玉は山や岩から採取されるので、自然に還すのが一番適していると思います。
- 土に埋める
- 川に流す
などが、一般的なようです。
勾玉は怖い?
縄文時代に勾玉の力ををまだ崇拝していた時代は、自然と共存していて争いのない平和な時代でした。縄文時代までは豊かな感性と直感力を持っていて、宇宙とも波長を合わせられていたようです。
縄文時代の人は、勾玉から広大な宇宙のパワーを貰っていたのでしょう。縄文時代の人のスピリチュアルパワーは絶大だったのではないかと思われます。
しかし、弥生時代になると稲作が始まり、土器や金属も作るようになり、貧富の差が生まれて平和な社会が崩れてきたようです。
勾玉を必要としない人たちが次第に権力を握っていったのではないかと言われています。争いも頻繫に起こるようになっていきました。
勾玉作りは、継承されてはいましたが、人々の直感力はどんどん失われていったようです。古墳時代には勾玉は古墳に納める副葬品となっていきました。
弥生時代は卑弥呼のようなシャーマンや権力者のみが勾玉を装着できたようです。邪気払いや儀式に用いられていたようです。実際に沖縄では今でもシャーマンが呪術の道具として使用しているようです。
勾玉が儀式に使われていたと聞くと、少しだけ怖いイメージが勾玉にはあるかもしれません。
まとめ
今回ご紹介しましたのは、神秘的な勾玉についてでした。そのスピリチュアルな意味もご紹介しました。
三種の神器の一つでもある由緒正しい装身具とされた勾玉について印象は変わりましたでしょうか?勾玉の歴史は古いが故に謎の部分もかなり多いようです。
災いから身を守ってくれて、幸運を引き寄せてくれると言われている勾玉ですが、かなりミステリアスなパワーも秘めているようです。
また勾玉は数字の6と9の形に似ていることから、6月9日と9月6日が勾玉の日なんだそうですよ。
コメント
ぶんしょうがながすぎる