漆黒のカラーリングが人気なオニキス。カトリックではロザリオに使われるなど魔除けの石として有名ですが、不幸を呼ぶ石として忌み嫌われていたこともあります。オニキスの持つパワーについてやブラック以外のカラーリング、良い相性の石、悪い相性の石などをまとめました。
オニキスってどんな石?
オニキスとは
漆黒のカラーリングが美しさや強さを感じさせるオニキス。しかし、本来のオニキスはブラックにホワイトの縞模様が入ったもののことを差します。「オニキスといえばブラック1色でしょ?」という人も多い中、意外ですよね。
オニキスは長い歴史の中で魔除けや縁切りの石として重宝された記録があり、特別視されてきたパワーストーン。現代でも当時と同じような効果が見られ、守りの石として人気があります。
オニキスの名前の由来
かつて、オニキス(Onyx)は縞模様が入った鉱石のことを指していました。語源はギリシャ語で「爪」を意味する「onux」であり、石の模様が爪でひっかいた跡のように見えることが由来です。
オニキスそのものには名残はありませんが、現代でもその名残は「サードオニキス(サードニクス)」に受け継がれ、サードオニキスはレッドとホワイトの美しい縞模様で人気があります。
オニキスの和名・別名
オニキスの和名は「黒瑪瑙(くろめのう)」。
鉱物学的には、オニキスは黒瑪瑙ではなく黒玉髄というべきでしょう。しかし、かつての名残をそのままに残し、鉱物学をあえて無視した上で、オニキスには黒瑪瑙という和名が使われ続けているのです。
オニキスの歴史
オニキスとはブラックの瑪瑙(アゲート)のことで、和名も「黒瑪瑙」です。瑪瑙は縞模様など何らかの模様が入っているのが特徴です。しかし、現在のオニキスには模様が入っていませんよね。これは一体どういうことなのでしょうか?
パワーストーンやジュエリーは、現代でこそ鉱物学が発展し鑑定ができるようになっていますが、古代では技術がなく、石の判別が曖昧だったことは想像に難くありません。シトリンとトパーズやアイオライトとラピスラズリなど、多くのパワーストーンたちが混同され、同一視されてきました。
オニキスも例外ではなく、本来はブラックの地にホワイトの縞模様が入った瑪瑙つまりアゲートがオニキスとされていたはずなのに、いつの間にかブラック1色の黒玉髄(ブラックカルセドニー)がオニキスとなってしまったのです。当時はアゲートとカルセドニーの区別がついておらず、また、ブラック1色の石が珍しく需要が高かったため、ブラックの玉髄(カルセドニー)がブラックの瑪瑙(アゲート)に混じりこんでしまったのです。玉髄の方が瑪瑙より産出量が多かったことも関係しているようです。
その後、「オニキス=縞模様のない石」というイメージが定着したため、現代のオニキスはブラックアゲートではなくブラックカルセドニーが一般的になっています。さらに、現在市場で流通しているオニキスは、ほとんどがブラックカルセドニーの色をさら引き立てるために染色処理を施され、本来の意味でのオニキスは少なくなっています。
また、カラーリングも多彩だったはずのオニキスですが、現在では「オニキス=ブラック」というイメージが強く浸透し、ブラックのオニキスは単にオニキスと呼ばれることも多いです。
オニキスの伝説・神話
ギリシャ神話の世界では、オニキスは、元々は美の女神・ヴィーナスの爪であったとされています。
ヴィーナスの息子であるエロスがその弓矢でヴィーナスの爪を切っていたところ、間違えてヴィーナスの爪そのものを切り落としてしまったんだそう。その爪を、運命の女神3人が石に変えたものがオニキスとなったといわれています。
オニキスが元々は美の女神であるヴィーナスの一部であったことや、爪に変えたのが人間の運命を司る女神たち(人間の生命を糸のように紡いでいくクローソー・糸の長さを決めるラキシス・糸を切る役目を負うアトロポズ)であったことから、オニキスは自分を高めて美しくする効果や運命を変える効果があるとされているのです。
オニキスの言い伝え
オニキスは世界各国で古くから神聖視されてきたパワーストーンです。しかし、面白いことに地域や時期によっては正反対の意味を持たされ、お守りとして愛される一方、不幸を呼ぶとされ忌み嫌われていたこともあったのです。
例えば、オニキスはキリスト教カトリックのロザリオに使われることで有名です。インドやペルシャでは魔除けとされ修行僧が身に着けたり、妊婦が出産の際にお腹の上に置いて陣痛をやわらげることもありました。
しかし、ヨーロッパでは「魔女の石」、中東では「悲しみの石」、中国では「不幸を呼ぶ石」とされていた時期もあったんだそう。「恋人同士が身に着けると別れてしまう」という話もあったようですね。地域や時期によって両極端な評価を受けてきたパワーストーンといえるでしょう。
オニキスの産地
ブラジル・インド・中国など
オニキスの硬度
モース硬度は7。宝石として加工しやすいため、かつて持っていた縞模様を生かしてカメオなどに使われてきました。
オニキスの宝石言葉・石言葉
「成功」「秘密」「厄除け」など
オニキスと誕生石・曜日石・守護石
オニキスはカラーリングによってそれぞれが別の誕生日や星座の守護石となっています。
ブラックオニキスは8月15日・11月2日、かつて縞模様を持っていた頃のオニキスは4月11日、ブラウンとホワイトのオニキスは2月20日、ブルーオニキスは10月9日の誕生日石です。
また、全体で8月の誕生月石であり、7年目の結婚記念石でもあります。獅子座・山羊座の星座石であり、巳年の守護石にも制定されています。
オニキスの色と種類・似ているパワーストーン
「オニキスといえばブラックのパワーストーン」という人も多いですが、元々、オニキスは縞模様の入ったアゲートのこと。そのため、オニキスの中にはホワイトやレッド、ブルー、グレーなどのカラーリングが存在します。
ブラックオニキス
もっとも有名なオニキスはやはりブラックオニキスでしょう。元々はブラックにホワイトの模様が入った瑪瑙のことでしたが、現在ではブラックのみの玉髄がほとんどを占めています。
ブラックオニキスの効果は持ち主の精神力を強くし、防御力を高めます。魔を払い自立心をやしなう効果があり、古くからお守りとして愛されてきました。
ホワイトオニキス
本来のオニキスはホワイトの縞模様が入っており、その縞模様部分だけを切り取ったのがホワイトオニキスです。ホワイトオニキスの原石があるのではなく、オニキスの原石からホワイト部分を大きく切り取ったものだと思えばよいでしょう。
ホワイトオニキスは浄化能力に長け、周囲の人との絆を作ってくれるとされています。浄化効果があるということは魔除け効果があるということですが、ホワイトオニキスは魔を寄せ付けないのではなく魔を浄化して清浄なものへと変化させるといわれています。
ブルーオニキス
ブルーオニキスは精神を安定させ、緊張を緩和させる効力があります。対人関係が良くない人にもおすすめで、意見が合わない相手をやりすごさなければならないときに身に着けるとより効果を実感できるでしょう。
ブルーオニキスは色を際立たせるために染色されていることがほとんどで、染色し辛いホワイトの模様部分以外は水色っぽいものから濃いブルーまでさまざまにコントロールされています。また、ブルーのみで模様がないブルーオニキスも存在しており、これは玉髄(カルセドニー)や模様が入っていない瑪瑙(アゲート)であると考えられます。
グリーンオニキス
グリーンオニキスは、ホワイトの縞模様があるものとグリーン1色のものに分けられます。縞模様のあるものは瑪瑙(アゲート)で、縞模様のないものは玉髄(カルセドニー)です。縞模様のないグリーンの瑪瑙(アゲート)もありますが、こちらはグリーンオニキスとしては流通していません。
縞模様のある瑪瑙タイプのグリーンオニキスは希少でほとんど流通していませんので、現在市場で見かける多くは縞模様のないグリーンアゲートとなります。染色を施されているのが一般的です。
グリーンオニキスは「復活」「逆転」といった意味があり、ピンチに陥った人を救ったり復縁の助けをすることもあります。また、その他の多くのグリーン系パワーストーンと同じく、癒し効果に優れているのも特徴です。
ブラウンオニキス
古代ギリシャ時代前まではもっとも一般的だったとされるオニキスです。瑪瑙タイプしかなく、ブラウンの地にホワイトの縞模様が入っています。
ブラウンオニキスは繁栄と幸福のパワーストーンされ、持ち主に豊かさをもたらします。金運アップや長寿にも効果があるとされ、家庭円満のお守りとされてきました。
サードオニキス(サードニクス)
オニキスの中でブラックの次に有名なのが、サードオニキス(サードニクス)でしょう。サードオニキスとは、レッドやオレンジの地にホワイトの模様が入った瑪瑙のこと。蝋がくっつきにくいという性質から、近い物質であるカーネリアンと共に印環として利用されてきました。
肉体的なパワーやスタミナを増幅させるとされ、情熱をもたらすともいわれています。また、災難避けの効果があるとして自宅の玄関や窓にお守り替わりに置くとよいという説もあります。
オニキスと似ているパワーストーン
オブシディアン
和名を黒曜石(こくようせき)というオブシディアンは、石器時代に矢じりとして使われていたことでも有名。日本のみならず世界各国の遺跡から発掘されていて、人類初期から人間と共にあったパワーストーンの1つとされています。
オブシディアンは、実は純粋な鉱物ではなく火山活動によって出来た天然のガラスです。内包物が多いことでも有名で、花模様のオブシディアンや木目を思い起こされるオブシディアンも存在します。
パワーストーンとしては、破邪の道具として有名なオブシディアン。マイナスな存在を断つ魔除け効果や問題を顕著化させて解決に導く効果など、厳しめの効果を持つことが特徴です。持ち主をそっと包んで守ってくれるタイプではないということですね。
オニキスとオブシディアンの見分け方は、光を当てたときの見え方です。オニキスは光を反射し、オブシディアンは模様や色が浮かび上がったように見えるといわれています。しかし、小さなビーズやルースでは分かりづらいことも多いです。
モリオン
水晶の変色種であるモリオンも、真っ黒なカラーリング見た目はほぼ同じなので画像だけで見分けるのは不可能です。
モリオンは「最強の魔除け石」の異名を持つ、強いパワーを持った石です。縁切りやマイナスエネルギー防御、浄化などさまざまなことから持ち主を強力に守り抜いてくれるでしょう。グラウンディングの効果もあり、持ち主を強くすることで防御力をアップさせます。
画像だけでは見分けることが困難なオニキスとモリオンですが、見分け方は存在します。モリオンは原石のように大きな塊では光を通しませんが、ビーズやルースなどに加工したものは強い光を通すことがあります。そのため、光を通せばモリオン、通さなければオブシディアンと考えてよいでしょう。
ブラックトルマリン(ショール)
トルマリンの1種であるブラックトルマリンも、ブラック1色なのでブラックオニキスと似ています。
ブラックトルマリンは精神的な健康を守るとされ、魔や邪から心を保護する力を持っています。魔除けや危険回避の能力があるのは、他のブラック系パワーストーンと同じですね。
オニキスとの見分け方は、石を実際に触ってみた際に擦って静電気が起きればブラックトルマリン、起きなければオニキスです。また、ブラックトルマリンとオニキスは重さが違い、ブラックトルマリンの方が重いです。
ジェット
漆黒のカラーリングを持つジェットも、オニキスと見た目がソックリです。ジェットは正確には石ではなく、海底に沈んだ木が炭化して固まったもののこと。19世紀にビクトリア女王が喪に服して身に着けたことから一躍有名になりました。
ジェットの効果は、他のブラック系パワーストーンと同じく魔除けです。持ち主の精神を守るとされ、悪意や邪気から保護してくれるといわれています。
オニキスとジェットはジェットの方が軽く、両方を手に持ってみると違いが分かります。見た目だけで判別するのは難しく、素人には不可能でしょう。
オニキスが持つスピリチュアル的性質は?
オニキスと風水
オニキスは風水の五行思想で水の気質を持っています。
水は「智」。人智を超えた知性や洞察力を司り、何物にもとらわれず常に変化を続けていきます。水が自由に形を変えるように、水の気質は相手に対して最良の形を取って対応ができるのです。
オニキスと相性の良い方位
オニキスと相性の良い方角は、水を司る北です。
オニキスとチャクラ
オニキスの対応チャクラは第1チャクラです。
第1チャクラはベースチャクラと呼ばれ、尾骨にあります。人間が生きていくための根底を司り、「生命力」「強い意志」「勇気」「情熱」などの意味があります。他のチャクラにも働きかける土台となるチャクラなので、このチャクラが元気がないとすべてが上手くいかなくなってしまうでしょう。
オニキスはこんな人におすすめ
・魔除けのお守りが欲しい
・嫌な人や悪習慣と縁を切りたい
・自分をもっと強くしたい
・他人の影響を受けないようにしたい
・うつ状態を改善したい
・気持ちを明るくポジティブにしたい
・良縁を呼び込みたい
オニキスの効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.魔除け・縁切り
オニキスの効果としてもっとも代表的なのは、やはり魔除け効果。オニキスは「分離させる石」「自己防御の石」と言われ、持ち主を悪い存在から引き離し守ってくれる効果があります。また、オニキスは「悪縁切りの石」ともいわれていますが、これも分離の力が影響しています。
オニキスは持ち主自身が持つネガティブな心や弱い面からも持ち主を引き離します。そのため、誘惑に強くなり、悪習慣から抜け出せたりマイナスな影響を及ぼす人間から離れることができるでしょう。悲しみや苦しみ、後悔といった感情と離れることで、持ち主自身の成長にもつながります。持ち主の心の中にあるネガティブなエネルギーを追い出すことで心を強くし、自分を取り巻くマイナスな存在から持ち主が離れられるように仕向けるのです。
2.精神の安定
オニキスはネガティブな心をポジティブに変える効果があります。
過去のトラウマから持ち主を解放し、後悔や苦しみなどから持ち主を守ります。心が明るくなり、気持ちが安定するでしょう。そのため、精神的に不安定な人や過去のトラウマから逃れたい人、前向きな気持ちになりたい人にもおすすめです。
オニキスが持つ魔除けの効果は、対外面だけでなく持ち主自身にも影響を強く及ぼすということです。
3.集中力と冷静な判断力を与える
「分離の石」とされるオニキスは、持ち主の心の中から不要なものを追い出します。心身のバランスが取れて心が落ち着けば、しっかりと自分の状況を正しく見ることができるようになりますよね。冷静な判断力を持って自分の状況を確認し今後を考えることができれば、おのずと道は開かれていきます。道を進んでいく最中にも強い心を保ってくれるため、他人の意見に惑わされることなく信念を貫くことができるでしょう。
また、オニキスは根気や集中力をアップさせるため、勉学にも良い影響を及ぼします。持ち主の中からマイナスな感情や邪念を追い払うため、リラックスしてサボることなく勉学に励むことができますよ。
4.良縁を呼び込む
オニキスは「悪縁切りの石」として有名ですが、実は良縁を呼び込む効果もあります。
縁というものは、各人間に対しての数が決まっているとされています。そのため、悪縁で縁の枠が埋まっていると、どんなに良いご縁が近づいてきていても結ぶことはできません。オニキスは悪縁を切って枠を空けることで、良縁を呼び込んでくれるのです。
また、精神的に安定させて冷静な判断力を与えることで、すでに構築されている対人関係を良好にします。他人に対して大らかになり的確な対応を取ることで、人に好かれやすくなるからです。オニキスを持っていればそもそも悪い人が近寄ってこないので、安心して良いご縁を結んでくださいね。
5.うつ状態からの解放
ストーンヒーリングの分野では、オニキスは被害妄想やうつに効果があるとされています。
オニキスは冷静な判断力を与え、マイナスな存在から持ち主が離れる手伝いをします。そのため、頭の中がクリアになり、気持ちが明るくなるでしょう。
パワーストーンは現代医学では実証されていない効果がたくさんありますが、お守りがわりに手にしてみてもよいでしょう。
オニキスのお手入れ・浄化方法
カラーリングによりますが、オニキスはその色を際立たせるため染色加工を施されていることが多いです。塩や水、太陽光などで退色する恐れがあるため、浄化の際には注意が必要です。
浄化方法 | 対応 |
塩・塩水 | × |
流水 | × |
ホワイトセージ | ◎ |
水晶クラスタ | ◎ |
日光・月光浴 | △ |
土 | ◎ |
音 | ◎ |
ホワイトセージ
ホワイトセージのお香や乾燥させた葉っぱを燃やして、その煙でオニキスをいぶせば浄化ができます。ホワイトセージにはオイルがありますが、オニキスは染色処理をしたものが多いので、退色や変色をさせたくないなら避けた方が無難です。
水晶クラスタ
水晶クラスタの上にオニキスを1晩置いておくだけでも浄化ができます。クラスタがなければさざれでもOKです。
ただし、オニキスは染色処理を施しているものが多いため、太陽光に長時間当てると退色や変色の原因となってしまいます。水晶クラスタやさざれで浄化する際には、太陽光が長時間当たらない場所で浄化しましょう。
月光浴
長時間の太陽光には適さないオニキスですが、月光浴なら問題なく浄化ができます。
月の出る夜、1晩だけオニキスを月光の差し込む場所に置いておきましょう。新月から満月へ向かう、月が満ちる期間に行えばパワーチャージもできますよ。
ただし、月の光が差し込む場所には太陽の光も差し込むということ。オニキスは太陽光に長時間当てると良くありませんので、夜明けまでに片づけ、オニキスを太陽光から守ってあげましょう。
音
音叉やクリスタルチューナー、そして水晶ポイントが必要になりますが、オニキスは音で浄化することもできます。
音を奏でる前にオニキスを置き、下準備をしておきましょう。下準備が出来たら、音を鳴らし、水晶ポイントの先をオニキスに向けたまま円を描きます。水晶ポイントの先から音が出てオニキスへ届くのをイメージしてみてください。オニキスに全方向から音を浴びせ、数回繰り返します。10回程度で浄化されるといわれていますが、持ち主が納得するまで続けてもOKです。
オニキスの好転反応・副作用
オニキスの好転反応として多いのは、「頭痛」「悪夢」「気持ちの落ち込み」でしょう。
オニキスは持ち主を強くすることで、自ら悪いものと縁を切れるよう背中を押してくれるタイプのパワーストーンです。しかし、持ち主を強くする過程において、わざわざ思い出したくないような昔のトラウマや心の傷をえぐるような作用が表れることがあります。持ち主に状況を整理させるため、わざと昔のことを思い出させ確認作業をさせているのですね。そのため、人によっては耐え切れずにオニキスを手放してしまう人もいます。
オニキスは持ち主を成長へと導くパワーストーンですが、何もしなくても成長できるというわけではありません。魔除け効果や悪縁切り効果にしても同じことで、何もしなくても守られたり嫌な存在が消えてくれたりするわけではないのです。持ち主の心を安定させて余裕を作り、冷静さを与えて判断させ、強い心を持って未来へ向かうサポートをしてくれるだけなのです。悪夢や気分の落ち込みはその過程で生じるもの。辛くてオニキスを手放すことは問題ありませんが、好転反応である可能性も高く、自分を変えたいと強く願っている人は頑張ってみてもよいのではないでしょうか?
また、オニキスは強い波動を持っているため、波動に耐え切れず「石酔い」してしまい、頭痛を感じる人もいます。この場合も耐える必要はないので、辛くて我慢ができないならオニキスを手放すのもよいでしょう。しかし、オニキスと縁を深めて波動を合わせ、サポートをしてもらいたいなら頑張ってみるべきでしょう。
もしオニキスの好転反応を感じたら、まずはオニキスを持つ時間を極端に短くし、そこから徐々に時間を長くしていくのが定番の方法です。他にも、水晶とあわせて持つことで間を取り持ってもらえるため、少しは反応が和らぐ可能性がありますよ。
オニキスと相性の良い組み合わせ
オニキス×水晶
オニキスと水晶の組み合わせは、浄化や魔除けに効果を発揮します。
パワーストーン基本中の基本である水晶は、どんなマイナスエネルギーでも取り込み、緩和する強いパワーストーンです。神社仏閣では水晶さざれを敷石や砂利に混ぜ、不浄のものを立ち入らせないようにしているところもあるほどです。
オニキスも、水晶と同じくネガティブなものを持ち主から引き離す効果があります。持ち主を強くすることで防御力を上げ、内外関係なく穢れを遠ざけてくれるでしょう。水晶の浄化作用とオニキスの魔を遠ざける力を合わせれば、防御は完璧ですね。
また、水晶には自浄作用もあるため、オニキスと共に持つことでオニキスの中に溜まりがちな穢れを少しずつ吸い取ってくれるでしょう。
オニキス×スモーキークウォーツ
オニキスとスモーキークウォーツの組み合わせは、自立心をやしない自己を確立させる効果があります。
スモーキークウォーツは、水晶の変色種。煙水晶という和名があり、スモークがかかったようなカラーリングをしています。大地との繋がりが強いとされ、グラウンディングの助けとなってくれるでしょう。そして、オニキスは持ち主をの心を強くし、マイナスの存在から守るパワーストーン。冷静な判断力と決断力を与え、強い意志を保ち続けられるようにサポートしてくれます。
スモーキークウォーツのグラウンディング能力とオニキスの心を強くする作用が合わされば、何事にも動じず、惑わされず、流されずに自分自身を貫くことができます。強い自分に生まれ変わりたい人や自分自身をしっかり保ちたいという人におすすめの組み合わせです。
オニキス×ヘマタイト
オニキスとヘマタイトは、魔除けと生命力アップに効果がある組み合わせです。
ヘマタイトは別名「血液の石」といい、すり潰すと赤い粉になることで有名です。そのため、血液の循環を良くしたり止血の作用があるとされ、古代よりお守りや医療に使われてきました。また、「勝利の石」という別名も持っていて、戦士が戦場へ赴く際に勇気と勝利を与えるとされていたこともあります。
ヘマタイトは人間の持つ生命エネルギーを活発化させ、ポジティブな波動を送りこんでくれます。何事に対しても意欲的になり、勇気を持って決断できるようになるでしょう。あと1歩が踏み出せない人におすすめのパワーストーンです。
そんなヘマタイトとマイナスの存在を遠ざけてくれるオニキスを組み合わせれば、持ち主自身の思考をネガティブからポジティブに変換し、やる気に満ち、チャレンジ精神を与えてくれます。どんなことにも立ち向かっていける強い心をもたらすでしょう。
また、ヘマタイトは一直線に目標に向かわせる熱血な性質があるのに対し、オニキスは冷静な判断力をもたらします。あわせることで状況に応じた判断ができるようになる上に情熱的に目標に向かえるので、ちょうどよい組み合わせといえます。
オニキスと相性の悪い組み合わせ
オニキス×アラゴナイト
オニキスとアラゴナイトの組み合わせは全く別の性質を持つため、あまり相性が良くありません。
アラゴナイトは「人気の石」「人脈の石」といい、持ち主の魅力を開花し周囲に人を集めてくれるパワーストーンです。すでに知り合っている人との縁を強くする効果もあり、商売繁盛や恋愛・結婚などさまざまな面で持ち主に喜びをもたらすでしょう。
一方、オニキスは悪縁切りのパワーストーンで、別離のパワーが強いです。オニキスで悪縁を切れば良縁がやってくるスペースは確かに空きますが、アラゴナイトはたくさんの人を惹きつけるため、あまり良くない縁を呼び寄せてしまう可能性もあります。また、オニキスはパワーが強いのでアラゴナイトのパワーを無効化してしまうかもしれません。
オニキス×モルガナイト
オニキスとモルガナイトの組み合わせは、まったく効果が違うためお互いに力を発揮し合えません。
モルガナイトは淡いピンクのパワーストーンで、ヒーリング効果に優れています。持ち主や周囲の人に無償の愛を注ぎ、そっと包んで癒してくれる聖母のような波動を持っています。対して、オニキスは悪いものを遠ざける悪縁切りと魔除けの石。お互いにまったく違う性質があるため、合わせてもあまり意味がありません。
「オニキスで悪縁を遠ざけたところに、モルガナイトで癒されればいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、そもそも、モルガナイトが放つのは無償の愛。無償で人を愛せる人には、悪いものが近づいてきます。次から次へと悪人を引き寄せていてはオニキスも疲れてしまいますよね。人を惹きつけるモルガナイトと人を切り離すオニキスでは、あまり相性が良いとはいえません。
また、持ち主を休めて癒そうとするモルガナイトに対し、オニキスは持ち主を強くして前進させようとします。相反する効果を持つため、お互いの良さを打ち消し合ってしまうでしょう。
オニキスを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
オニキスを身に着けるなら、なるだけ直接肌に触れるように身に着けるようにしましょう。その方がパワーを取り込みやすいからです。
もっともおすすめなのは、ブレスレット。人体に置いて左側は受信を司るため、左側にオニキスを着けることで良くないものの侵入を防ぎます。
また、オニキスはヒビなど傷が入っていないものの方が魔除け効果が高いです。石を選ぶ際には注意して観察し、実際に身に着けてからも乱暴に扱ったりしないようにしましょう。
オニキスのQ&A
オニキスの偽物の見分け方は?
オニキスの偽物は実在します。多いのは、他のパワーストーンをオニキスとして販売しているケースでしょうか。
漆黒のパワーストーンは多く、モリオン、ブラックスピネル、ブラックトルマリンなど快挙にいとまがありません。ガラス玉に着色してオニキスとしていることもあります。
見分け方は光の通し方や、光を当てたときの模様の出方で分かります。重さでもわかるので、疑わしい鉱物との違いを学んでおくのは良いことです。
ブラック系パワーストーンは見た目では判別し辛いことが多いので、最終的にはプロに鑑定を頼むことも多いです。信頼できるショップで買い物するよう心掛けましょう。
オニキスが割れた・欠けた!特別な意味はある?
オニキスは魔除けの石ですが、自分の中に穢れを吸い込むタイプではありません。しかし、魔除けの石としての効力が強いオニキスは、常に周囲を警戒し戦っている状態といっても過言ではありません。そのためパワーを消費しやすく、浄化やチャージをしないと割れたり欠けたりする可能性があります。
もしくは、持ち主に大きなマイナスパワーが迫っているときには戦いに負けてしまうこともありえます。「浄化やパワーチャージをきちんとしていたのに、急にオニキスが割れたり欠けたりした」というなら、危機が迫っている可能性はあります。念のため、しばらくは用心して過ごしてください。思い当たることがある人は、問題解決に向けて努力をするか身を守れるように準備しておくべきです。
オニキスの色が変わった?退色・変色する?
現在市場で流通しているオニキスのほとんどは、染色加工が施されています。色をさらに際立たせるための加工なのでパワーダウンにはつながりませんが、使っていく中で退色することはありえます。
そのため、水で洗い流したり太陽光に長時間当てたりしないようにしてください。塩分で変質する恐れもあるので、身に着けたあとには柔らかい布で拭いてあげるのがおすすめです。
オニキスの購入におすすめの販売店・通販
Natural Style
ブレスレットやストラップ、ピアス、ペンダントトップなどさまざまなパワーストーンアクセサリーを販売しています。
vec stone club
原石やルースを販売しているサイト。オニキスはペンダントトップや、魔除けにピッタリなさざえれも珍しく置いています。
まとめ
ブラック系パワーストーンの1つであるオニキスは、強い魔除け効果を持っています。それは持ち主を成長させ、心の中から穢れなどマイナスなものを追い出すことで得られる効果。オニキスには「別離」の効果があるため、持ち主にとってマイナスなものを排除し、持ち主自身の成長を促すからこそ魔除けに繋がるのです。持ち主自身の事故防衛力をアップさせてくれるのですね。
オニキスを持ったからといってすべてが上手くいくわけではありませんし、黙っていても悪縁切りや環境改善ができるわけではありません。自分を強くし守りたいと思う人にこそ、オニキスは相応しいパワーストーン。勇気を持ちたい人や強くなりたい人は、オニキスを身に着けてサポートしてもらうとよいでしょう。
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