催眠術には、かかりやすい人とかかりにくい人がいます。催眠術にかかりやすい人、かかりにくい人の違いにはどんな特徴があるのでしょうか。
実は、わたしたちが催眠術だと思っているのは、相手を暗示にかけて意のままに操ること。この記事では、暗示を含めた催眠術にかかりやすい人の特徴について解説します。
催眠術とは変性意識へ誘導すること
催眠術とは、一般的には、催眠術をかける側が暗示の言葉をかけることによって、相手を意のままに操るというイメージを持つ人がほとんどです。
ただし、本来の催眠術は、暗示にかかりやすいように意識を変性意識状態と呼ばれる幻覚などを見やすい状態へ誘導することをいいます。
注意の焦点化と抹消の気づきの低減を伴う、暗示に対する反応能力の高進によって特徴づけられる意識の状態
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/56/10/56_993/_pdf
催眠術にかかりやすい人の特徴10選
催眠術にかかりやすいのは素直な人、想像力が豊かな人だといわれます。次で、そんな催眠術にかかりやすい人の特徴について解説します。
(1)リラックスしやすい性格
催眠術にかかるには、まずリラックスした状態になることが大切なのです。
リラックスできる環境が整えば、あっという間に心と体の緊張が解けてしまう人は要注意。
普段からリラックス上手な人は、催眠術師の巧みな誘導にすんなりと引き込まれてしまうかもしれません。
(2)感受性が豊か
繊細な心を持つ人ほど、催眠術の影響を受けやすいと言えるでしょう。
感受性豊かな人は、外からの刺激に敏感に反応し、感情の振れ幅も大きいもの。
催眠術師の言葉や仕草に、敏感に反応してしまうため、催眠状態に陥りやすいのです。
(3)暗示に弱い
日常生活の中で、他人の言動に左右されやすい人は要注意です。
普段から暗示に弱い傾向がある人は、催眠術師の巧みな暗示にも引っかかりやすいのです。
「この人の言うことなら信じられる」と無意識のうちに思ってしまうと、催眠状態に入ってしまうかもしれません。
(4)ストレスを抱えている
ストレスを抱えている人は、無意識のうちに現実逃避したいと思っているもの。
催眠状態になることで、一時的にでもストレスから解放されたいと感じるため、催眠術にかかりやすくなるのです。
日頃のストレスが催眠術への抵抗力を弱めてしまうのかもしれません。
(5)好奇心旺盛
何事にも興味津々な好奇心旺盛な人は、催眠術にも関心を持ちやすいですよね。
「一度体験してみたい」という好奇心が、催眠術へのハードルを下げてしまうのです。
新しいことにチャレンジするのが大好きな人ほど、催眠術に引っかかってしまう可能性が高いと言えるでしょう。
(6)素直で騙されやすい
相手の言葉を疑わずに何の検証もなく信じてしまう人は、相手に言われたことを素直に本当だと信じてしまいます。このため、催眠術師の誘導もスムーズに進みやすいでしょう。
また、全く初対面の人よりも、数回会って信頼関係を築けている相手の方が催眠術にかかりやすくなります。
(7)想像力・表現力が豊か
テレビや映画を見て感動しやすい想像力や感情表現が豊かな人には、他者からの影響を受けやすい人が多くいます。
「目を閉じて空をイメージしてください」この一文を見て、いま、空をフルカラーでイメージできた人は催眠術にかかりやすいかもしれません。
催眠術師の言葉をすぐにイメージとして描くことのできる人も、錯覚することで催眠術にかかりやすくなるのです。また、イメージできないと意識に迷いが生まれるため、催眠術がかかりにくくなります。
(8)依存体質
一目惚れしやすい恋愛依存体質、自分で決断できない人など、こういった人は相手のペースに飲まれやすいという特徴があります。
また、無意識に相手を優先してしまう癖も。自分から声をかけずに、相手から声をかけてもらえるのを待っているタイプの人も催眠術にかかりやすいので注意しましょう。
(9)自分に自信がない
自己肯定感の低い人は、どんな地位やお金を持っている人だとしても自分に自信が持てません。せっかく自分で決めたことでも、他人の意見に流されて変えてしまうこともあります。その結果、無意識に相手の言いなりになりやすい傾向があるのです。
(10)スピリチュアルが好き
催眠術を含めて、目には見えない不思議なことが起こるのを心の底から信じている人。こういった人は、スピリチュアルを全肯定しているので催眠術にかかりやすくなります。
また、好奇心から催眠術を体験したいと思う人も同じです。催眠術にかかる体験ができるというメリットがあるので、催眠術にかかりやすくなります。
(11)人と話すとき相手の目を見て話す
人と話すとき相手の目を見て話す人は、相手の感情を正面から受けるので人からの影響を受けやすいという特徴があります。一方、目をそらして人と話す人は、相手の話も真剣に聞いていないので催眠術にもかかりにくくなります。
(12)以前にも催眠術にかかったことがある
以前、催眠術にかかったことのある人も、自分は催眠術にかかりやすいと信じているので当然かかりやすくなります。
一度、催眠術にかかった人は、ほとんど次も催眠術にかかるでしょう。一方、催眠術にかかりたくない、催眠術を信じない人は催眠術にかかりにくくなります。
(13)霊感がある
金縛りや幽霊を見たなど、心霊体験のある人も催眠術にかかりやすい人です。枯れ葉が虫に見えるのと同じように、灯りが人魂に見えるように感じる人もいます。
これは、恐怖心から起こった脳の錯覚が原因になっていることが多く、思い込みによって霊感が強いと感じている人もいるのです。
(14)思い込みが激しい
周りのいうことに耳を傾けない、自分の思ったことだけを信じる、強い意思のある人でも催眠術にかかりやすくなってしまうことがあります。
自分が催眠術にかからなくても、催眠術にかかった人を見ることで、催眠術があると信じ込んでしまうのです。この場合も、無意識に催眠術を全肯定してしまうので、かかりやすくなってしまいます。
(15)ひとつの物事に没頭して集中できる人
催眠術を行う際には、催眠術師からかけられた暗示となる言葉を集中してイメージする必要があります。そうすることで、脳に錯覚を起こさせるのが、一般的な催眠術なのです。
また、集中力がなくイメージするのが苦手な人ほど催眠術にかかりにくいという特徴があります。
まとめ
ここまで、マインドコントロール(洗脳)を含めた催眠術にかかりやすい人の特徴について解説しました。催眠術にかかりやすい人には、次のような特徴があります。
- 相手の言葉を鵜呑みにする
- イメージするのが得意
- 自分で決断できない依存体質
- 他人に振り回されがちで自分に自信がない
- スピリチュアルが好きで催眠術にかかるのがメリット
- 目を見て話すことで相手に共感しやすい
- 催眠術にかかった経験がある
- 恐怖感から心霊現象だと勘違いしてしまう
- 催眠術にかかった人を見て信じてしまう人
- 集中するのが得意
催眠術は、催眠療法として医療の分野でも扱われることのあるものです。潜在意識に働きかけるものとしては「ヒプノセラピー」があります。
ヒプノセラピーは電話占い師から受けることも可能です。ヒプノセラピーなら、あなたの悩みや上手くいかない現実の原因となっている潜在意識に働きかけて、選択の元となる価値観を根底から変えることができるでしょう。
コメント