「韓国ってどんな国?」そう思っている方は、まず「食べる物」を体験してみてく下さい。
「食は文化」と言いますから、韓国の文化を理解するには、韓国人が食べている物を食べてみると良いと思います。
そこでここでは沢山ある、韓国の珍しい食べ物の中から「韓国のありえない食べ物」と言う事で日本では、お目にかかれない食べ物をご紹介していきます。
俗にいう「ゲテモノ」もありますが、韓国に訪問する前に知っておくと、よろしいかと思います。
それでは最後まで読んで頂けると幸いです。
韓国のありえない食べ物「日常的に食べる物編」15選!
ここでは日本では見かけない食べ物又は、韓国と日本とで食べ方が違う食べ物に付いて、ご紹介していきます。
分かりやすい様に普段日常的に食べると思われる「日常的に食べる物編」と主に夏場食べると思われる「暑い夏を乗り切る食べ物編」と分けてみました。
①スンデ
私が韓国の食べ物でなかなか食べる事が出来ず、しかし現在では時々食べたくなる食べ物のとして、思い浮かぶ食べ物に「スンデ」があります。
韓国式のソーセージで良く洗った豚の腸の中に、野菜や春雨そしてもち米などを詰め蒸したものです。
注文すると一般的に豚の肝臓などの内臓も一緒に出てきて、それをシンプルに塩とコショウの混ぜた物に付けて食べます。
見た目があまり良くないので、初めて見ると口に運びにくいですが、とても美味です。
主に屋台でトッポッキ(トッポギ又はトッポキとも言う。)やマンドゥ(韓国式餃子)そしてキムパプ(海苔巻き)などと一緒に食べます。
人によりトッポッキのソースに、付けて食べる方もいらっしゃいます。
冬には身体を温める汁物で「スンデクッパ」と言う食べ物があり、スンデと豚の内臓をだし汁で煮込んだ物がご飯と共に出てきます。
韓国の方々はご飯を、汁に入れて食べます。
また、豚の血を具に混ぜて作る「ピスンデ(ピは韓国語で 血の意味)」が私は好きで、スンデに薬味を付けて食べますが食べなれると、これが病みつきです。
スンデクッパのほかに、スンデポックンと言う鉄板で野菜や薬味を、一緒に炒めて食べる料理もあります。
スンデを食べにお店に訪れる際は、美味しいお店(人気のお店)に行く様にしましょう。
スンデの臭みが出てしまうと、無理して食べる事ができないので、注意して下さい。
そしてイカで作る「オジンオスンデ(オジンオは韓国語でイカ)」があります。
日本のイカ飯をイメージして下さい。
日本人の方はオジンオスンデなら、抵抗なく食べられるでしょう。
②ポンテギ
日本にある食べ物で食べられない物は、無かった私ですが、韓国では食べられない物があり、その一つが「ポンテギ」です。
ポンテギ(ポンデギとも言う)とは蚕の蛹(さなぎ)を、蒸したり茹でたりした物に味を付けた物を言います。
普通は屋台や飲み屋などで食べる事ができるのですが、スーパーマーケットなどで缶に入ったポンテギが販売されていて、韓国では良く食べられている物です。
食堂でも「おかず」として出される事があるようですが、大変珍しいと思います。
私は見た事がありません。
食べた事のあるお友達に聞くと、「香ばしく、食べなれると美味しい。食べてごらん。」と言っていました。
香りは独特ですが、味的にはそんなに変な味はしないとの事でした。
おやつにも食べるらしい…
③ホンオフェ
ホンオフェは、壺の中にガンギエイの切り身を、入れて4日から10日ほど寝かせ発酵させた食べ物です。
港町の韓国の全羅南道木浦の郷土料理ですが、他の地域でも食べる事が出来て、マッコリ(日本のどぶろく)と一緒に食べうのが美味しい食べ方と言われています。
発酵食品は匂いが強い食品が多いですが、ホンオフェも例外ではなく、とても強い匂いがします。
世界で第二位の匂いだと言われているのだとか…
私も一度食べたことが有るのですが、匂いが鼻に通りそれが強くて、味が良く分かりませんでした。
噛んだ感じはコリコリとした感じでその感じが良いのかもしれません。
サンギョプサルとキムチをサンチュに包んで食べると、美味しく食べれると言います。
私が行ったホンオフェ専門店は、発酵度あいを選べましたので、勇気をだして一度は食べてみてはいかがでしょうか?
④タッパル
私はあの見た目が苦手で、食べたことがありませんが、食べた事のある方は「癖になる…食べてみて!」と言います。
「タッ」は「鶏」「パル」は「足」の事で鶏の足の事です。
鶏の足だけを、コチジャンやコチュカルをいれて、辛く味を付けて炒めた物です。
焼き肉の様に目の前で焼いて食べるスタイルもあります。
そして実は、女性に人気があるそうで、理由はコラーゲンが多いから。
かなり辛いので注意が必要かもしれません。
小さな丸いチュウモクパプ(韓国のおにぎり)とケランチム(韓国の茶碗蒸し)が出て来るので、共に食べるとまた美味しく食べれるのだそうです。
また、骨がないものと骨が無い物とがあるので、初めは骨の無い物を食べてみてはいかがでしょうか?
⑤ケップル
こちらも食べた事が無いのですが、その理由は見た目と手に入りにくいからです。
「ケプル」は採れるシーズンが有るのと、鮮度を保つ為には塩水に、入れておかなければならないからです。
日本でも北海道の方では食べられている様で、「ルッツ」と言うそうです。
海の近くにある海産物の食堂で、食べる事が出来ると思います。
一般的には、両端を切り落として、内臓を綺麗に出した物を、細く切り刺身で食べますが、食感がコリコリとしてとても美味しいそうです。
炒めると食感が変わり、ホルモンの様な歯ごたえになるようです。
見た目がワンちゃんのアレのようで抵抗がありますが、食べると不味くは無いと言います。
食べ方も上でご紹介した料理のほかに、「酢味噌和え」「ホイル焼き」「煮物」「茹でてからあえ物」など色々な食べ方がある様です。
⑥ミトドク
「ミトドク」は「シロボヤ」と言い、ホヤの仲間です。
韓国でヘムルタン(海鮮鍋)などの海産物の料理を食べるとだいたい入っています。
ミトドクが入っているお鍋の味はスッキリとして、たいへん美味しくなるのです。
海鮮鍋を作る時に、市場で魚を買うと、お魚と一緒に入れてくれるので、海鮮鍋には入れる物と思っていましたが、ミトドクだけを食べた事はありませんでした。
このミトドクを好きだと言う知人がいるので、どの様な味か聞いてみました。
曰く「コリコリした感じが良く、口の中に磯の香が広がり病み付きになる。」といっていました。
食べ方は海鮮鍋の他には、刺身や酢の物などでも食べる地域があるそうです。
最近ではネットで購入出来ますよ!
⑦アグチム
「アグ」は「アンコウ」の事で「チム」は蒸し料理の事です。
食べやすい大きさに切ったアンコウに「セリ」「玉ねぎ」「コンナムル」などを辛い薬味で蒸した料理です。
「ミトドク」も入っています。
この「アグチム」とても美味しくて私は好きです。
アンコウは癖も無く、たくさん入っているコンナムルはシャキシャキで、一緒に食べれば「プリプリ、シャキシャキ」でとても美味しいです。
アンコウはたいへんグロテスクな姿をしていますが、その姿は小さくカットされていて気になりません。
辛さも注文時に調整できるので安心でした。
何よりもアンコウは女性のおススメの食材なのです!
それはなぜか…
アンコウを食べると、タンパク質やコラーゲンをたくさん身体に取り入れる事ができます。
そして肝(あん肝美味しいです )をあまり食べなければ、低カロリーなのです!
しかしこの肝には、ビタミンAやDが多く含まれているので、食べれば美肌効果がありますよ。
韓国女性が綺麗なのはアンコウのおかげかもしれません。
⑧サンナッチ
「サンナクチ」とは「サン」は「生きた」と言う意味で、「ナクチ」は「タコ(テナガダコ)」の事です。
港町木浦(モッポ)の郷土料理でテナガダコを生きたまま刺身として、ごま油に塩を混ぜた薬味を付けて食べるのが一般的です。
コリコリして美味しく、普段タコを食べる日本人は十分美味しく、食べられるでしょう。
また「生きた物はチョット…」と言う方は、炒めたり鍋にしたりすれば問題ないと思います。
私は踊り食いも、炒め物や鍋物も食べましたが、たいへん美味しく頂いた記憶があります。
韓国ではタコは、美容や強壮に良いと言われている食べ物なのです。
⑨カンジャンケジャン
「カンジャン」は「醤油」の事で「ケ」は「カニ」そして「ジャン」は「醤油や味噌の総称」です。
「カンジャンケジャン」は生きたワタリガニを醤油に付けた物で、漬け込む醤油には、醤油に酒、ニンニク 、生姜、玉ねぎ、リンゴなどをいれた漬けダレに新鮮なワタリガニを漬け込んだものです。
漬け込む醤油にいれる材料は、お店により様々です。
ご飯にとても相性が良く日本人の方々でも、これを食べる為に韓国を訪れると言う方も少なくありません。
特にかに味噌に暖かいご飯を混ぜて食べると、たいへん美味しく「ほっぺが落ちる」こと間違いなし!
私は恥ずかしいのですが、カンジャンケジャンを漬けた醤油で、ご飯を食べるのが好きです。
コチュジャンやコチュカル、ニンニクや生姜などを混ぜたヤンニョムで漬け込んだ「ヤンニョムケジャン」と言うのもあります。
こちらは「カニのキムチ」と言われていて、辛い食べ物が苦手な方は注意して下さい。
同じ様な食べ物で、セウ(エビ)を同じ様に醤油で漬け込んだ「カンジャンセウジャン」があります。
⑩ジャジャンミョン
中華料理のジャージャー麺を韓国人の口に合う様にアレンジした食べ物です。
日本では、韓国風ジャージャー麺と説明されているようですが、韓国では、チャジャンミョンとジャージャー麺とは区別されています。
私は初めてジャジャンミョンを食べた時は、脂っぽい感じと口が汚れるので「なんだ?これは?」と思ったものでした。
しかし今は、辛い食べ物ばかりに飽きた時に、濃厚な味のジャジャンミョンが美味しいと感じ、時々食べたくなる韓国の食べ物です。
インスタントラーメンで、簡単に食べられる様になっている商品があるので、体験してみてはいかがでしょう?
最近はかなりクオリティが高くなっていますよ。
⑪オリコギ
「オリ」とは「カモやアヒル」の事で「コギ」は「肉」の事です。
「アヒル?」とビックリする方も多いと思いますが、カモもアヒルもカモ科なのです。
アルカリ性食品のと言う事もあり、他の肉を食べないと言う方でも、オリコギは食べると言う方も多いです。
オリコギの専門店では、スライスした肉が出て来て、サンギョプサルを食べる時の様に、焼いてサンチュやゴマの葉とヤンニョムを巻いて食べます。
もっと手軽に食べる方法もあります。
スーパーマーケットにオリコギを燻製にした物が売っています。
こちらは温めて食べるのが美味しいです。
電子レンジで調理しても良いのですが、私はフライパンで野菜を、一緒に炒めて食べます。
匂いも無く、お酒のおつまみにもご飯のおかずにもなり、美味しいお肉でついつい食べ過ぎてしまうので注意して下さい。
⑫チュオタン
「チュオ」は「ドジョウ」の事で「タン」は「汁物」の事で、ドジョウ汁と言う意味になります。
日本にもドジョウ鍋がありますが、「チュオタン」はドジョウの姿がありません。
チュオタンの作り方を簡単に紹介すると、ドジョウを柔らかくなるまで煮て、それをミキサーにかけます。
それに味付けをして、白菜やコンナムル、ゼンマイなどを入れて煮ます。
食べた感想は魚の独特な匂いもまりなく、ネットをみると「ドジョウを辛く煮た汁物」とありますが、私は「辛い」と言う感じはありませんでした。
これはお店にもよるのかもしれません。
この韓国料理も時々食べたくなる料理の一つです。
⑬ケンニップ
ケンニップと言うと「エゴマの葉」の事で、サンギョプサルなどを巻いて食べる野菜ですが、韓国では醤油に漬けて食べる食べ方があります。
これも漬けこむ「カンジャンヤンニョン」に秘密があるので、お店や家庭によって違うと思います。
基本は醤油にニンニクやネギ、赤唐辛子などを混ぜた物に漬けます。
これもまたご飯がすすむ優秀なおかずになるのです。
「エゴマの葉」は独特な匂いと味があるので、苦手と言う方がいますが、二回食べれば虜になる方が多い食べ物の一つで、実は私もその一人です。
⑭パッチュック
「パッ」は「小豆」の事で「チュック」は「お粥」の事です。
小豆を柔らかく煮た物をつぶして、白玉やククス(うどん)を入れたりして食べます。
もち米と一緒に煮る事もあります。
冬至に厄除けとして食べるのですが、昼食として食べる事もあり、基本は甘くはありません。
(砂糖や塩が食卓に置いて、あって自分で入れて食べます。)
私は白玉の入ったパッチュックが好きなので、それを注文して砂糖を入れて食べます。
韓国の方には驚かれますが気にしません。
もう日本のお汁粉です!
⑮トットリムク
「トットリ」は「どんぐり」の事「ムク」は「デンプンを固めた食べ物」です。
私は食べやすい大きさに切って、そのままカンジャンヤンニョンで食べたり、サンチュやニンジンなどの野菜と一緒にカンジャンヤンニョンで和えて食べます。
私はトットリムク自体に独特な匂いは感じた事はありませんし、味もそのまま食べる事はないので気になりません。
日本ではどんぐりを食べませんし、色も美味しそうに見えなかったので、初めは抵抗があったのですが、今は美味しく頂きます。
スーパーマーケットで粉が売っているので、一年を通して食べる事ができます。
韓国のありえない食べ物「暑い夏を乗り切る食べ物編」6編!
ここでは主に夏に食べる食べ物をご紹介していきます!
日本では食べない物、又は日本とは少し違う食べ物があります。
⑯ケコギ・ホシンタン
「ケコギ」は犬の肉の事です。
韓国では蒸してヤンニョンなどを付け、サンチュなどを巻いて食べます。
「ポシンタン」は漢字で「補身湯」と書きます。
身体を保つ為の汁物と言う意味です。
ケコギは匂いがある為、ニンニクや生姜、エゴマの粉などのヤンニョンをたくさん入れて煮込みます。
私は知人宅で両方の料理を、ご馳走になった事がありましたが、知らずに食べれば何の肉かわかりません。
韓国の年配の方は、手術をした時などにポシンタンを食べるのだそうです。
聞いた話しでは、血を綺麗にし流れを良くすると言います。
色々な意見があると思いますが、食文化と言う事でここでご紹介しました。
ちなみに韓国の方でも、一度も食べていないと言う方がいます。
⑰サムゲタン
薬膳料理とされていて、暑い夏を乗り切る為に食べます。
鶏肉の中にもち米や高麗人参、ナツメなど様々な食材を詰め煮込む料理です。
鶏肉が丸ごとドンと出て来るので、その様なのが苦手と言う方もいらっしゃると思いますが、辛くないので日本人の方でも美味しく食べられると思います。
⑱ネンミョン
漢字で「冷麺」と書きます。
焼き肉を食べた後に、日本でも食べますが、韓国でも食べます。
私は日本では「なんでこんなゴムみたいなのが、美味しいのか分からない…」と思っていました。
韓国の専門店でご馳走になって、とても美味しかったので、今では「夏はネンミョン!」です。
地方によってだし汁やトッピングが、少しずつ違いますが、麺は固くなくなめらか、だし汁もあきないサッパリしたお味です。
私のお気に入りのお店は、トンチミ(大根の水キムチ)の汁が入っていて、その出汁に凍った汁が混ざって涼しい食べ物で、大根の水キムチはおかわりし放題。
それに大きなマンドゥ(蒸し餃子)で決まりです!
他には、辛いヤンニョンを混ぜて食べる「ビビンネンミョン」があります。
⑲チャメ
韓国の夏の果物の定番で「マクワウリ」の事です。
味はメロンをサッパリさせた感じで、メロンと違うのは「種も一緒に食べる」事です。
初めは「えっ!種も食べるの?」と思った方もいると思いますが、私も思いました。
でもこの種にはカリウム、カルシウム、食物繊維が豊富に含まれているのです。
ぜひ種も一緒に食べて下さい。
⑳コンククス
「コン」は「豆」で「ククス」は「麺」と言う意味です。
基本は大豆を柔らかく煮た物を、ミキサーにかけた物を麺にかけて食べる麺料理です。
黒大豆を使うメニューもあるそうです。
動物性の出汁は入ってらず、サッパリしたお味で夏の食欲不振にはとても良い麺料理です。
大豆の他に、ナッツ類も入っているので味が良いのは、そのせいかもしれません。
㉑パッピンス
韓国風「かき氷」と考えて下さい。
日本との違いは、かき氷の上に果物がたくさん乗っている事です。
目にも美味しいデザートと言えるでしょう。
お店によっては一人では食べきれない料が出て来るので、お友達やパートナーと一つのパッピンスを一緒に食べます。
昔は「小豆」が乗っていたので「パッピンス」と言ったのでしょう。
まとめ
ここまで読んで頂いてありがとうございます!
「韓国のありえない食べ物21選」をご紹介してきました。
日本では食べない物もご紹介して来ましたが、「えっ!」と思う食べ物もあったと思います。
日本のも外国人が見て「えっ!」と思う食べ物があります。
「食」は、言葉がわからなくても、体験できる文化です。
近頃はネットで購入出来る食品もあります。
お友達と一緒に、体験してみるのはいかがでしょうか?
そして次は、本場で食べてみて下さい!
病院勤務を5年経て、現在は福祉施設で18年管理栄養士として勤務しています。常に新しい情報を得るように研修等にも積極的に参加しています。みなさんが健康に過ごすことができるよう、正しい情報をお届けできたらと思います。
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