- 人に好かれたい
- 仕事を任されなくなった
- あんなに頑張っているのになんで評価してくれないの?
このように他人に褒めてもらえず、孤独を感じることはありませんか。それは人間の持つ欲求の1つ、承認欲求が大きく関係します。
この承認欲求をしっかり理解すれば、孤独感や不安感は今よりも確実に少なくできます。なぜなら自分の気持ちと、うまく付き合えるようになるからです。
そこでこの記事では、承認欲求の正体を解説し、楽になる方法を余すことなく紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
承認欲求とは?特徴
- 他人からすごいと思われたい
- 他人に褒めて欲しい
このように、他人から認められたいと思っている状態を承認欲求と言います。この承認欲求が欲求のメインになってしまうと
- 他人に批判されるのが怖い
- 他人に認められるように生きよう
- 相手の顔色を伺おう
と、自分のオリジナリティがなくなり、とても危険な状態になります。承認欲求に支配されるということは、他人に支配されているのと同じことなのです。とはいえ承認欲求は誰にでもあります。
ここで言う、他人に支配されている人というのは、人よりも承認欲求が強い人のことを指します。
承認欲求は誰にでもある
承認欲求は欲求の大きさは個々で違えど、子供から大人、男女限らず誰にでもあります。
これも子供にとって
- 認められたい
- 評価して欲しい
- すごいと言って欲しい
という、承認欲求です。大人の社会でも周りの目を気にしたり、褒められるために自分の話をする人がいます。
- ブランド物を身につけて、すごいと思われたい
- 会社で上司に評価されたい
- SNSでいいねをたくさんもらいたい
- 学生時代の友人に変わったと言われたい
など、他人から「すごいですね」と褒めてもらいたいという気持ちがあります。人間の持つ欲求の1つで、あなただけではありませんので安心してください。
ただ、承認欲求には個人差があります。他人に何を言われても気にしない人もいれば、他人からの評価が常に気になる人もいます。では、なぜ人によってそれほど違いがあるのか。
承認欲求には個人差がある
承認欲求が強くない人は、承認欲求以外の欲求が日常生活で満たされているという特徴があります。
例えば、朝「おはよう」と言えば「おはよう」と返ってくる。このごく当たり前の行為は、承認欲求が満たされる行為です。
一方で、認めてもらえなかったり、褒めてもらえない生活が長いと、承認欲求が強くなる傾向にあります。
普段から信頼できる相手に、悩みを打ち明けている人は、認められたり褒めらる欲求を自然と満たしているのです。
承認欲求の種類
承認欲求には種類があります。他人に褒めてもらいたいと思う承認欲求は他者承認に分類されます。
他者承認
承認欲求というとだいたい他者承認欲求を指すことが多いです。これは、前述でもお伝えした通り、他人から認められたいという欲求が強い人のことを言います。
会社で「あいつは仕事ができる、あいつに任せておけば問題ない」と思われたくて頑張ったり、恋愛においては「あの人、素敵」「身だしなみがしっかりしていて、かっこいい」と思われたくて、他人の評価を気にしている状態です。
他者承認を求めすぎると、プレッシャーが重くのしかかったり、他人の期待に応えるだけの人間になってしまします。
自分を見失ったりトラブルを引き起こしやすくなるので、他者承認が強いのは注意が必要です。
自己顕示欲
他者承認とは反対に、自分で自分を認めたい欲求のことを自己承認と言います。これは誰もがもつ自然な欲求です。
人間は自分のことを優れた存在として認識したい欲求を持っており、成長する上で必要不可欠な要素です。
SNS上で、
- 恋愛経験の多さを投稿する人
- 自撮り写真の投稿が多い人
なども、自己承認欲求が強い人の特徴です。自分は他人に見られているという意識で自己承認欲求を満たしたいと思っています。
自己顕示欲と承認の違い
自己顕示欲とは、必要以上に自分のことをアピールし、注目されたい欲求のことを言います。他者から注目を浴びることで、欲求を満たすことができます。
一見、他者承認に似ているように思いますが、相手から「褒められたい」という欲求よりも、注目を浴びたい欲が強いのです。簡単に説明すると
- 他者欲求:「私を評価して」
- 自己顕示欲:「私に注目して」
このような違いがあります。そのため周囲からは、「自己中心的な人」と思われてしまいます。クラスの目立ちたがり屋さん、小学校で1人はいませんでしたか?そのようなイメージです。
承認欲求が満たされないとどうなる?
承認欲求が強い人が、承認欲求を満たされないと精神的に落ち込みます。居場所がないと孤独を感じることがあります。
- 自分を受け入れてくれる人がいない
- 頑張ったのに褒めてくれない
- あなたのためにここまでしたのに
と、自己嫌悪に陥ってしまうからです。会社で、こんなにも頑張っているのに、「なんで私のことを褒めてくれないの?」と思いますよね。
このように思うと、だんだん居場所がないと感じ、孤独感が強くなっていきます。
承認欲求は満たされないとより強くなる
承認欲求は
- 認められない
- 褒めてもらえない
といった時期が長引くと、どんどん強くなる傾向にあります。他の人が感じている「当たり前」が感じられなくなっているのが原因です。
承認欲求は本当に不要でいらない?
承認欲求はネガティブなイメージがつきやすいですが、プラスになることもあります。「あの人に認められたい」という感情は人により大小はあるものの誰でも持っている感情です。
承認欲求があるからこそ、モチベーション高く仕事や趣味に打ち込むこともできるのです。
- 尊敬している上司に認められたい・・・その思いで頑張った結果、収入が上がった
- 大好きなあの子に褒められたい・・・その気持ちがあったから、恋愛がうまくいく
などということもあります。このように、承認欲求があることでモチベーションが上がり、結果としてプラスになることは少なくありません。
なので、承認欲求をゼロにしないといけないということでもありません。
承認欲求をなくすメリット・デメリット
承認欲求にはプラスの部分があることは理解できたと思いますが、承認欲求は完全になくした方がいいのかと疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
承認欲求をなくすことのメリット・デメリットを紹介します。
メリット
承認欲求をなくすことは、他人の目を気にせず自分らしく人生を送れることに繋がります。前述でもお伝えしましたが、承認欲求が強い人は、他人に支配されているのと同じことです。
- 誰かに期待されたい
- 結果を褒めて欲しい
これは、他人の期待にただ応えることになります。他人の評価を期待しなければ、褒められなくても腹を立てることはありません。
自分を認め、自信を持つことができれば、相手に支配された人生とは「さよなら」できます。
デメリット
承認欲求があるとモチベーションに繋がります。
- 評価されるために
- 褒めてもらうために
- 好かれるために
このように承認欲求があることが原動力となり、良い結果に繋がることがあります。
もし承認欲求がなくなり、何に対しても意欲が湧かなくなると、モチベーションが下がり、やる気のない人という印象で終わります。
1人で完結せず、ある程度「誰かに評価してもらうために」という気持ちは、人生において必要になることを覚えておきましょう。
承認欲求がなくなった?完全にはなくならないです
承認欲求を完全になくすことは出来ません。周りを見ると、人の評価を気にせずいつも明るい人っていますよね。そんな人達にも承認欲求があるのでしょうか。
答えは、自己承認と他者承認のバランスです。
- 他者承認が強い人・・・自己承認出来ず、他者から評価されないとストレスを感じたり、落ち込んでしまう
- 承認欲求がない人・・・自己承認欲求が満たされているので、他者承認欲求が弱い
承認欲求を完全になくせない理由は、どちらかの欲求が必ず存在するからです。他者承認と自己承認のバランスがうまく取れると
- 私は私
- これが自分らしさ
など自己肯定感が高まり、前向きで明るく生活を送ることができます。自分を認めてあげることが大事になります。
承認欲求が強いと気持ち悪い・うざい?
承認欲求は誰にでもあるので、気持ち悪いとかうざいという偏見を持っている人の方が問題ですが、承認欲求をあまりにも人に押し付けることにも問題があります。
社会の風潮として「承認欲求」は悪いものという認識がありますが、プラス面があるのも事実です。ただ、過度にアピールがあると、少し煙たがられることもあるので、注意が必要です。
承認欲求をなくす方法4選
欲求は生きる上で必ずあり、切っても切れないものです。承認欲求も人間の欲なので、完全になくすことは不可能です。
例えば、何も食べていない状態なのに、「食欲をなくしたい」と思っても不可能ですよね。食べることによって満たされ、食欲はなくなります。承認欲求も満たすことが重要になります。
- なくすより、まずは満たす
- 相手に期待しない
- 自分で自分を受け入れてみる
- 自分に自信を持つ
始めは難しいかもしれませんが、まずは満たすことをイメージして、相手に期待せず自信をもっていきましょう。
承認欲求をなくしたい人におすすめの本・書籍
承認欲求が強いことに悩む人はぜひ「嫌われる勇気」を読んでみてください。こちらの著書は自己啓発の父と呼ばれるアルフレッド・アドラーが創設したアドラー心理学が要約されている本になります。
アドラーは「承認欲求とは他人の期待に応えること。他人の期待に応え続けると、人生が不自由になり、自己否定につながる」と伝えています。
この著書では、登場人物の2人による会話形式で物語が進むので、小説のような文章を読むのが苦手な人でも読みやすい書籍です。また、会話形式なので内容が伝わりやすく理解することができます。
それでも読むのが苦手な方は、オーディオブックで聴くと内容がわかりやすいと思います。2016年に出版されてから、今もなお読み続けられているベストセラーです。
この本を読めば、人間関係の悩みが軽くなることを約束します。
承認欲求が強くて悩む人はSNSをやめてみよう
承認欲求が強いと感じていても、完全になくすことは不可能とお伝えしてきました。普段の生活から少し変える努力をしてみてましょう。
特にSNSの通知や「いいね」の数が気になって他のことに集中できない人は、まずSNSをやめてみることをおすすめします。
SNSを利用すると「いいね」欲しさに、他人に響くことを常に探さなければけません。一時的に注目を集めたとしても、承認欲求を常に満たしていくためには、継続する必要があります。
これを繰り返していくと、他人からの承認なしでは生活できなくなります。近年「インスタ映え」という言葉が流行しています。
「いいね」や「RT(リツイート)」欲しさに、無理に用事を作って写真を投稿し、欲求満たすことを繰り返すと、結果的に精神的に疲れてしまいます。
前述でもお伝えした通り、他人に支配された人生になってしまうので、一時的にSNSから距離をおいてみてください。
承認欲求が満たされる仕事
承認欲求が強い人は営業に向いています。営業は数字で大きく評価が変わるので、やった分だけその対価として評価も高くなります。
一方で気をつけなくてはいけないのが、実力が伴っていない場合です。上司が自分の実力を認めてくれない場合は、より承認欲求に苦しむことになります。
しっかり努力した上で結果を出せる、得意分野や興味のある職種であることが必要です。
一方で、工場作業や1人で黙々と行う作業のように、誰にでも出来る業務の場合は、評価をされるのが難しいです。承認欲求が強い人には、あまり向かない仕事と言えるでしょう。
あなたの承認欲求を満たすサービス「電話占い」がおすすめ
占い師が相談に乗ってくれると同時に、あなたの適職や人生の生き方、運命の人が誰なのかなども教えてくれます。
- 誰かに話す
- 聞いてくれる
- 肯定してくれる
- アドバイスをくれる
承認欲求を満たすためには、まず誰かに相談してみましょう。人見知りで対人で話すのが苦手な人は、電話占いをおすすめします。
まとめ
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。そんなあなたは、「結局承認欲求をなくすことなんて、できないじゃないか」とつぶやいているのではないでしょうか。
タイトルでは、承認欲求をなくす方法と書いていますが、「承認欲求を完全になくす方法」というのは存在しません。しかし、承認欲求の正体を知ることで、欲求を満たすことができます。
日常生活で承認欲求を満たすということは、自分らしい人生を送ることができます。
まずは1歩踏み出してみてください。
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