東京や大阪などの大都会を始めとして、日本全国どこを見ても新しいマンションや戸建ての住宅がどんどん建てられていて、建設ラッシュ状態です。
川沿いや川の近くに建てられている物件も少なくないですが、川の近くに住むことはスピリチュアル的に見ると、特別な意味があります。
この記事では、川の近くに住むことのメリットやデメリット、スピリチュアルな意味などを紹介します。
川の近くに住むことのスピリチュアルな意味
川の近くに住むことは、次のようなスピリチュアルな意味があります。
川の近くに住むことは金運に恵まれる
古来から日本人は川や湖などの水が近い場所で暮らしてきた歴史があります。川は生活用水や飲料水を確保するのはもちろん、農業で必要な水や船で物を運搬するのにも使われており、商売にも不可欠な存在でした。
スピリチュアルな意味で見ても、川には水龍と呼ばれる金運や財運をもたらす水の神がいるとされていました。川には船で物を運ぶ役割もあり、古くから川沿いの土地は商売に適していると言われています。
- 水の流れがあるところには必ずお金が絡む
- 水の近くにある場所は金運に恵まれる土地
などと考えられています。
風水の発祥の地と日本との違い
川の近くに住むことの判断に欠かせないのが、4千年前に中国で生まれた風水です。
気の力を利用した環境学であり、衣・食・住・行動など、自分の環境すべてを使って開運していく
「環境が運勢を決める」という基本的な考えのもとに中国で体系化された風水は日本で川の近くに住む場合も大きな影響がありますが、風水発祥地の中国と日本では気候条件がかなり違います。
- 中国・・・雨が少なく流れが穏やかな川が多い
- 日本・・・雨が多く頻繁に氾濫するなど水害が発生しやすい
風水で日本の川の近くで住むことのスピリチュアルな意味を考えるならば、中国と日本の自然環境の違いも考慮する必要があるでしょう。
川の近くに住むことの危険性
川の近くに住むことはスピリチュアル的には金運や財運に恵まれる可能性がある一方で、水害に遭う危険性も少なくありません。
大雨になれば川が氾濫することもありますし、昔に比べて治水技術が格段に進歩した現代でも川の近くに住む危険性を考えておく必要があります。
日本の川は幅が狭くて水の流れが急なため、子供が遊んでいて流される事故が毎年のように報道されています。
マンションの分譲物件でリバーサイドという名称がついていれば、川の近くや川沿いに建てられていますから、購入する場合には、スピリチュアルの視点でも問題ないかを確認した方がいいでしょう。
川の近くに住むことのメリット
川の近くに住むことはスピリチュアル的に見ても、次のようなメリットがあります。
景観や日当たりの良さ
川沿いの物件は川がある分、日光を遮るものがないので日当たりや景観が良いのがメリットです。高層階のマンションであれば、遠くまで見渡せて余計に景観の良さを実感できるでしょう。
賃貸マンションでも分譲マンションでも、景色の良さを重視するのであれば、できるだけ高層階に住むのがおすすめです。ただし、高層階になるほどエレベーターで地上に降りるのに時間がかかって面倒になります。
実際に住む場合の利便性と景観の良さのバランスを考えて選ぶようにしましょう。
風通しの良さ
川沿いの家やマンションは遮るものが少ない分、風通しが良いのもメリットです。川から吹いてくる風は涼しいので、エアコンの風が苦手な人でも、窓を開けておけば自然の涼しい風で快適に過ごせます。
ただし、高層マンションの場合は川からの風が強過ぎて洗濯物を干しにくい場合もありますから、乾燥機が必要になるかもしれません。風の向きや強さを引っ越す前に確認しておくようにしましょう。
夏が涼しい
夏が涼しいのも川の近くに住むメリットです。高層ビルが立ち並ぶ新宿と隅田川付近の気温を比べると、数度も違うように、川の近くは暑い夏でも快適に過ごしやすいです。
川沿いに住めば、都市部の高温の原因と言われているヒートアイランド現象を軽減する効果も期待できます。暑い夏の気温が低くなる分、エアコンの使用回数が減っ、電気代の節約にも役立つでしょう。
川の近くに住むことのデメリット
川の近くに住むことは、次のようなデメリットがあります。
水害リスクが高い
水害リスクが高いことが川の近くに住むことの一番のデメリットです。大雨や台風になれば、洪水になって家が水浸しになる危険性があります。
現代は昔と違って、浸水被害を減らす排水機能が道路に備わっているものの、水量が多ければ排水が間に合わずに浸水被害につながるでしょう。
一戸建てだけでなく、マンションでも低階層や駐車場が浸水被害に遭うことがニュースでも報道されています。近年は地球温暖化で台風が多くなっていますから、川の近くに住む場合は水害のリスクに注意が必要です。
地盤が弱いことがある
川の近くや川沿いは地盤が弱い可能性があります。もともと川だったところを埋め立てた土地であれば、余計に地盤が弱くて、大きな地震が起きたら液状化現象になる危険もあります。
川から結構離れているようでも、大規模な埋め立て工事をした土地であれば、地盤が弱くて液状化の危険があります。
賃貸物件に住むならば引っ越すのも比較的に簡単ですが、家を建てたり分譲マンションを買うなら、土地の履歴を確認するのがおすすめです。
自分で判断するのが難しい場合は専門家に鑑定を依頼して、土地の安全性を確認するといいでしょう。
虫が出やすい
川の近くは虫が出やすいので、一戸建てやマンションの低層階だと虫に悩まされるかもしれません。特に夏場は蚊が大発生しやすいため、要注意です。
窓を開ける際には蚊が入ってこないように網戸は閉めておきましょう。川が不潔なほど虫が湧きやすいので、川の近くに住む際には清掃状況の確認も必要です。
臭いが気になる
臭いが気になるのも、川の近くに住むデメリットです。自治体によっては清掃が行き届いていない川もあり、捨てられたゴミが溜まって周囲に悪臭を放っていることがあります。
不動産業者に寄せられる川の近くの物件についての苦情を見ても、ゴミによる悪臭が上位を占めています。川の近くに住むのであれば、川にゴミが溜まっていないかなどを確認するようにしましょう。
近くに工場などがある場合には、廃液が流れてきていないかの確認も必要です。
湿気やカビが出やすい
湿気やカビが出やすいのも川の近くに住むデメリットです。湿気が強いことで、家の中の壁紙や水回りの劣化が早くなり、修繕費用が余計にかかる可能性があります。
川の近くの家やマンションに住む場合は、風通しの良さだけでなく、換気設備の充実度などもチェックした方がいいでしょう。
川の近くで風水的に吉相なパターン
次のような川と家やマンションの関係なら風水的に見て吉相なので、開運効果が期待できます。
家の東か西に川が流れている
家の東か西に川が流れている場合は吉相になります。スピリチュアルでは、
- 東に川がある・・・家が繁盛する
- 西に川がある・・・金運に恵まれる
ただし、川がドブのように汚れているなら、金運どころか運気が下がる可能性があるので注意が必要です。
家の西にきれいな川が流れている
家の西にきれいな川が流れていると、金運に恵まれると言われています。大きめの観葉植物をベランダに置いて陰の気を防ぐと、運気アップにより効果的です。
西に川が流れていても、家から近過ぎると金運を洗い流す危険がありますから、川から少し離れた位置にある家やマンションが金運アップに理想的です。
南東にきれいな川が流れている
南東に川が流れている場合も吉相ですが、川がきれいであることが条件になります。もしも、汚れているなら、せっかく南東に流れていても運気が下がる可能性があります。
南東に川が流れていても、どのぐらいきれいかを確認してから住むようにしましょう。
カーブしている川の内側
カーブしている川の内側は吉相になります。カーブの内側はスピリチュアル的に見ても殺気から守られていて、穏やかで優しい気に包まれやすいからです。内側なので、良い気が溜まって、財運にも恵まれます。
殺気が勝って、家庭不和の原因になることがある
向かってくる川の流れが見える
家の窓の向こう側から川の流れが見えるならば、発展の気を受ける吉相になります。
せっかく向かってくる流れになっていても発展運がない
向かってくる川の流れが見える場所は、
- 停滞している運気を打破したい人
- 新しいことに挑戦したい人
などにおすすめです。川がきれいに澄んでいるかを確認してから住むようにしましょう。
川の近くで風水的に凶相なパターン
次のような場合は風水的に凶相なパターンです。できるだけ住むのは避けた方がいいでしょう。
南北に川が流れている
南北に川が流れているのは、風水で凶相とされています。窓から見て南北に流れているような物件への引っ越しはできるだけ避けた方が無難です。南北に川が流れていると、湿気が溜まりやすくカビが発生しやすいです。
すでにそのような家に住んでいる場合は、天気が良い日に窓を開けて湿気を取り除くようにしましょう。除湿器や空気清浄機を設置して、空気を乾燥させるようにすれば快適に暮らしやすくなります。
家の北か南に川が流れている
- 北・・・大きな山
- 東・・・川
- 南・・・平地
- 西・・・広い道路
これは四神の配置である青龍・白虎・朱雀・玄武が重要だからです。北か南に川がある場合は、この理想的な配置が壊れてしまうため、風水的には好ましくありません。
もしも、北か南に川が流れている家に住むのであれば、窓を開けないように注意しましょう。
南西は気が乱れやすい
南西は裏鬼門に当たり、風水的に凶相にあたります。
陽と陰の気が切り替わる場所であり、気が乱れやすい
決して住み心地が良くないので、できるだけ避けた方がいいでしょう。
北東は鬼門
北東は風水的に鬼門にあたり、陽と陰の気が切り替わる場所です。邪気が溜まりやすいので、運気が悪くなると言われています。近くの川が汚れていると余計に陰の気が強くなるので、避けた方がいいでしょう。
カーブしている川の外側
カーブしている川の内側は吉相なのに対して、外側は風水的に凶相だとされています。外側のカーブ部分を通過するエネルギーが遠心力で投げ出されて、刃物のような殺気となって住んでいる人間に害を与えるからです。
カーブしている川の外側に住むと、金銭トラブルや夫婦間のトラブルが絶えない展開になる可能性があります。カーブがきついほど不幸になりやすいので、できるだけ避けた方が無難です。
大きな河川が近くにある
大きな河川が近くにあることも風水的に凶相と言われています。大きな河川の近くは地盤が脆いことが多くて、地震などの災害で地盤沈下が起きる危険があります。
- スピリチュアル的なエネルギーが低い
- 波動が下がる
- 健康上のトラブルが起きやすい
大きな河川の近くに住むのは避けた方がいいでしょう。
沼や洲も風水では凶相
水の近くに住むことになるのは川だけに限られるわけではありません。沼の近くや三角州にも多くの人々が暮らしていますが、スピリチュアルの風水的には、常にトラブルが絶えない土地として凶相だと考えられています。
沼の近くや三角州に住んでいる人たちは、短期間で引っ越すと言われているように、定着率が低いのが特徴です。
建築学の視点で見ても、沼の近くや三角州は地盤が弱く、家やマンションを建てるための地盤調査や改良に莫大な費用がかかるのも難点です。もともと地盤が弱いため、大きな地震が起きると液状化の危険もあります。
沼の近くや三角州にある家やマンションに住むのはできるだけ避けた方がいいでしょう。
川の近くに住む場合の対処方法
川の近くの凶相の土地に住む場合には、次のような対処をした方がいいでしょう。
ハザードマップを調べる
川の近くの凶相の土地に住む場合にまずすべきことは、ハザードマップで水害などの災害の可能性を調べることです。
被害予測地図とも呼ばれ、自然災害の被害予測と被害範囲を地図で示している
ハザードマップを見れば、住んでいる家やこれから住もうとしている家の近くの川の氾濫レベルや危険性が想定できるので、いざというときに役立ちます。
ハザードマップは自治体のホームページからもダウンロードできるだけでなく、直接役所などでもらうこともできます。災害時に役立ちますから、必ずもらっておきましょう。
できるだけ高い位置にある土地や家を選ぶ
川が氾濫したときのために、できるだけ高い位置にある家やマンションを選ぶようにしましょう。マンションであれば1階や2階の低階層ではなく、できるだけ高階層に住むことで水害被害を最小限に抑えられます。
低い位置にある土地だと、川が氾濫したときに家の中が水浸しになる危険があります。マンションでも、低階層や駐車場が水浸しになる例がニュースでも報道されているほどです。
川側の窓はできるだけ開けない
川側の窓が開いていると、川からの悪いエネルギーや悪臭が入ってくることがありますから、できるだけ川側の窓は閉めておくのがおすすめです。換気が必要なときは、川側と反対側の窓を開けるようにしましょう。
川側の窓辺やベランダに植物を置く
植物にはマイナスエネルギーを吸い取ってくれる効果があります。川側の窓辺やベランダに植物を置くことで、川から入ってくるマイナスエネルギーの悪影響を最小限に抑えられます。
まとめ
日本では古来から川の近くに住むことは金運や財運に恵まれると言われ、川の近くで商売することが良いこととされてきました。
川は生活のための水を確保するだけでなく、物を運ぶ水路としての役割もあるので、商売繁盛に直結したのは間違いないでしょう。現在でも、日本全国で川の近くの家やマンションが建設されています。
川の近くに住むことは景観の良さや風通しの良さ、夏が涼しいなどのメリットに加えて、スピリチュアル的にもメリットがあります。
カーブした川の内側であれば、殺気からも守られて優しい気に包まれるだけでなく、良い気が溜まって、財運にも恵まれると言われています。
しかし、川の近くに住むことはメリット以上にデメリットの方が多いです。川が氾濫して家が水浸しになる危険がありますし、スピリチュアル的に見てもデメリットが少なくありません。
カーブしている川の外側は風水で凶相とされており、外側のカーブ部分を通過するエネルギーが遠心力で投げ出されて、刃物のような殺気が住んでいる人間に害を与える危険性があります。
そのような場所に住むと、金銭のトラブルや夫婦間のトラブルが頻発するなどの災いが続くかもしれません。
川の近くに住むのであれば、ハザードマップで水害の安全性を確認することに加えて、土地の履歴も調べて地盤の状態も調べましょう。また、風水的に吉相と呼ばれている場所を選ぶのがおすすめです。
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