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過去に囚われている原因と対処法

楽しかったことや辛かったことも含めて、過去の出来事を思い出さないという人はいないでしょう。

過去を思い出してほっこりとした気分になることもあれば、過去の辛い出来事を思い出すことで悲しい気分になることもあります。

楽しいことは覚えていて辛いことは忘れるようにできていたらいいのですが、どうやら人間は楽しいことよりも辛いことの方が記憶に残りやすいようです。

そのため過去の辛い出来事がトラウマとなり、いつまでもそのことを引きずってしまうことがあります。

あるいは今よりも過去の方が良かったと思うあまり、今の生活に満足できないこともあります。

過去に囚われてしまうことは必ずしも悪いことではないのですが、それが普段の生活にいい影響を与えないのならば少し考えないといけないですね。

そこで今回は人はどうして過去に囚われてしまうのか、あるいは過去に囚われてしまった場合はどのように対処したらいいのかについて記載します。

過去の出来事が頭の中から離れないことで困っている人は、今回の記事をよんでぜひ参考にしてください。

過去に囚われるのはどうして良くないのか

過去の出来事を思い出すというのは誰にでもあることですし、単に思い出すというだけならば過去に囚われたとはいわないでしょう。

過去の出来事に囚われてしまうというのは、過去の出来事が頭から離れずに、自分の中でいつまでも堂々巡りをしていることです。

ではなぜ過去に囚われてしまうのは良くないのでしょうか。

そこでここでは過去に囚われてしまうとどうして良くないのかということについて考えてみます。

過去に囚われると良くない理由
  • 未来のことが考えられなくなる
  • トラウマになってしまう
  • 新しいことにチャレンジできなくなる
  • 孤立してしまう
  • 精神に悪影響を及ぼす

それではそれぞれの内容についてもう少し詳しく見ていくことにしましょう。

未来のことが考えられなくなる

今よりもより良い生活を送るためには、未来の自分がどうありたいかと考えるのはとても大切です。

ですが過去に囚われてしまうと、どうしても過去にばかり目が向けられてしまい、未来を考える余裕がなくなってきます。

未来を考えることができれば、将来について期待しますし自分の励みにもなるのですが、過去に囚われてしまうことで未来の自分の姿を放棄しているともいえるのです。

トラウマになってしまう

過去に囚われてしまうと、そのことがトラウマになって自分の行動に制限をかけてしまうことがあります。

例えば過去に就職に失敗した場合、あまりにそのことに囚われてしまうと、再び失敗するのではないかと考え、最悪は引きこもってしまうということもあります。

過去の出来事に対してどうとらえるかというのは人それぞれですが、トラウマになってしまうと同じことをするたびに当時の辛い気持ちを思い出すので、新しい一歩が踏み出せなくなるのです。

新しいことにチャレンジできなくなる

過去に囚われてしまうと、何か新しいことをやろうという気分は起きず、行動するよりも頭で考えることの方が多くなります。

新しいことに挑戦するにはその時の自分の意欲と機会が必要ですが、過去に囚われるあまりにそうした機会をみすみす逃してしまうことがあります。

孤立してしまう

過去に囚われてしまうと、どうしても一人であれこれと考えてしまうために孤立してしまうことがあります。

人間は一人では生きていけない社会的動物なので、過去に囚われるあまりに人の輪に入らずに孤立してしまうことはいいこではないでしょう。

精神に悪影響を及ぼす

過去に囚われるあまりに気持ちがふさぎ、精神に悪影響を及ぼすこともあります。

あまりにひどい場合はうつ病や統合失調症などにかかってしまうこともあるので、あまりにも過去に囚われてしまうことには注意しなければいけません。

過去に囚われている原因

誰しもいつまでも過去のことにくよくよせずに、未来に向けて頑張りたいと思いますが、過去に囚われてしまうとなかなかそのように考えることができません。

過去に囚われてしまうのはそうなる原因がいくつかあるので、まずはその原因について考えてみましょう。

過去に囚われている原因
  • 辛い経験をしたため
  • 過去の出来事に後悔しているため
  • 今の生活に満足していないため
  • 楽しい思い出があったため
  • 人間の本能のため

それではそれぞれの内容についてもう少し詳しく見ていくことにしましょう。

辛い経験をしたため

過去に辛い経験をした人は、そのことがトラウマとなって過去に囚われてしまうことがあります。

特に幼児期に親から虐待があったり、事故や怪我などで後遺症が残ってしまった場合は、何かの拍子で思い出すたびに当時の辛かった気持ちがよみがえってきます。

こうした辛い経験は、本人の意思に関係なく記憶に深く刻み込まれてしまうため、克服するのはなかなか容易ではないのです。

過去の出来事に後悔しているため

過去の出来事を教訓として前に向ける人はいいのですが、過去の出来事に対してああすれば良かったなどと後悔する人は過去に囚われやすいといえます。

自分ではどうすることもできない出来事であったとしても、他に何かできなかったのだろうかと考えることで、過去にあった出来事をいつまでも思い浮かべてしまいます。

こうした出来事は自分が悪いわけではないのですが、自分が悪いと考えてしまうことで、過去の出来事を思い出すたびに後悔の念に駆られてしまうのです。

今の生活に満足していないため

今の生活が不満だった場合、過去の生活の方が良かったと考えることで過去に囚われてしまうことがあります。

一般的に人は今の生活に満足している場合は、過去の生活を思い出したり、今よりも過去の方が良かったと考えることはまずありません。

もちろん現状に不満のない人というのはないでしょうが、あまりに現在と過去の自分にギャップを感じてしまう場合は、ついつい過去の方が良かったと考えてしまうのです。

楽しい思い出があったため

あの頃は良かったなあと思うことは誰にでも一度はあることでしょう。

昔の仲間と久しぶりに会った時に楽しい思い出を語り合うというのは、そのことを懐かしく感じるだけで過去に囚われているとはいえません。

ですが過去の思い出が懐かしいものだけではなく、過去と比べて今の自分は楽しくないと感じてしまうのならば、過去にどっぷりと囚われているということができます。

人間の本能のため

人間は過去の出来事を悲観的にとらえるこで、未然に危険を防ごうとする本能があります。

こうした本能ははるか昔から人間に備わっていたものなので、無意識のうちにどうしても過去の出来事を思い出してしまいます。

これが危険の察知などいい方向に働けばいいのですが、時にはこうした本能が過去の出来事にいつまでも囚われてしまう原因になることもあるのです。

過去に囚われているときの対処法

過去に囚われている時というのは、今の生活に不満があったり過去の出来事に対して自分なりに解決ができていないことが多いです。

そもそも今の生活に満足していれば過去を振り返る必要はありませんし、自分なりに解決していれば囚われるということもないでしょう。

ですが頭ではわかっていてもいったん過去に囚われてしまうと、そこから抜け出すのはなかなか難しいのもまた事実です。

そこでここでは過去に囚われているときの対処法にはどのようなものがあるのかを考えてみることにします。

過去に囚われているときの対処法
  • 過去に関連するものを手放す
  • 親しい人と話をする
  • 過去の出来事を紙に書いてみる
  • 生活を変えてみる
  • 未来に起こる出来事を想像してみる

それではそれぞれの内容についてもう少し詳しく見ていくことにしましょう。

過去に関連するものを手放す

過去の出来事と関連するものが手元にあることで、そこから過去に囚われてしまうことがあります。

例えば失恋した相手からのプレゼントを見たとすると、その時の辛い気持ちがよみがえりいつまでも頭から離れないことでしょう。

ですので過去の出来事に囚われてしまう時は、過去に関連するものを手放すことも一つの方法です。

過去に関連するものが手放せないというのは、ある意味過去に囚われているともいえるからです。

親しい人と話をする

過去に囚われているときというのは、自分一人で思い悩んでいることが多いです。

ですので自分の話を親身になって聞いてくれる人に話を聞いてもらうのもいいでしょう。

そこで大切なのは何らかのアドバイスをもらうということではなく、あくまで話を聞いてもらうということです。

過去に囚われているときというのは、過去の出来事に対して自分なりに整理ができていないということもあるので、親しい人と話をすることで過去と向き合い、気持ちの整理ができるのではないでしょうか。

過去の出来事を紙に書いてみる

もやもやとした気持ちを自分の中に溜め込まないようにするには、紙に自分の思っていることを書くのもいいでしょう。

過去に囚われているのは、もやもやとした気持ちが自分の中に残っているということでもあるので、親しい人に話すのと同じように、自分の気持ちを文章にすることで気持ちの整理ができることがあります。

また紙に書くときは理路整然とした文章を書く必要はなく、自分の心に浮かんだことを書いていくうちに、自分がどうして過去に囚われているのかを知ることができます。

生活を変えてみる

自分のそれまでのイメージをがらりと変えることで、過去の出来事に囚われなくなることもあります。

自分の外見を変えてみるのもいいでしょうし、過去の出来事が今の生活と関連しているのであれば、住む場所や仕事を変えてみるのもいいでしょう。

新しい一歩を踏み出すというのは不安もありますが、同時にこれから何か新しいことが始まるというワクワクした気分になることもできます。

自分なりに生活に変化を与えることで、過去ではなくこれから起こることを考えるのではないでしょうか。

未来に起こる出来事を想像してみる

過去に囚われるというのは、楽しい思い出よりも辛い思い出の方が多いでしょう。

また楽しい過去の思い出に囚われているときは、今の生活に自分が満足していないというのもあるはずです。

いずれも共通するのは、過去に囚われてしまうというのは今の自分は楽しくないという気持ちがあるからでしょう。

そんなときは将来自分がやってみたいことを考えてみてはどうでしょうか。

実現できるかどうかに関係なく、自分はこんなことをしてみたいと考えることで、気持ちが過去にではなく未来へと向くようになるのではないでしょうか。

まとめ

今回は過去に囚われている原因と対処法について記載しました。

過去を思い出すことは悪いことではないのですが、いつまでも過去の出来事にこだわっていると、将来のことが考えられなくなったり、場合によっては病気になることもあります。

また過去に囚われている時というのは、今の自分に満足していなかったり、過去の出来事に対して気持ちの整理ができていないことが多いので、まずは過去の出来事をもう一度見つめ直し、過去ではなく未来に目を向けるようにしてください。

過去の出来事はもう済んでしまったことなのでやり直しはできませんが、未来の出来事はこれから起こることなので、過去の失敗や辛い出来事を糧にチャレンジすることができるからです。

自分は過去の出来事をどうしても思い出して困っているという人は、今回の記事を読んでぜひ参考にしてください。

過去の出来事に囚われるのではなく、まだ見ない未来の出来事にわくわくするようになることを切に願っています。

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