近年は男性の美意識が高まり、スキンケアやメンズメイクなどでお肌に気を遣っている男性も増えていますよね。
黒々と日焼けした男らしい肌もいいけれど、中性的なお肌が醸し出す透明感や清潔感にも憧れる…そんな男性も多いことでしょう。
そこで今回は、男性が女性のようなきめ細かい肌になるための方法について詳しくご紹介していきます!
男性と女性の肌の性質の違いについても解説しますので、ご自身のお肌の特徴をよく知ったうえで、毎日のスキンケアを見直してみてくださいね。
男性と女性の肌の違い
男性のお肌は、硬くてキメが粗い・脂っぽいというイメージがある人も多いですよね。それに対して女性の肌は、ふっくら柔らかで透明感のあるイメージ。
特徴が大きく異なるぶん、男性がなんとなくスキンケアを続けていても、女性のようなキメ細かい肌には中々なれないものです。
美肌を手に入れるためには、まず自分のお肌をよく知ることが大切。ここでは、男性と女性のお肌の違いについて詳しく解説していきます!
男性の皮脂分泌量は、女性の2~3倍
「朝きちんと洗顔したのに、すぐに肌がテカテカしてくるな~」と感じている男性も多いかと思います。それもそのはず、男性のお肌の皮脂分泌量は、女性にくらべて2~3倍多いといわれているんです!
皮脂分泌量が多い原因は、男性のほうが毛穴の数が多いということと、男性ホルモンの分泌量が多いことが関係しています。
皮脂を分泌する「皮脂腺」は、男性ホルモンによって発達します。男性である以上、男性ホルモンの分泌が多いのは当然のこと。皮脂腺が発達することによって、女性にくらべて皮脂がたくさん出てしまうのは仕方のないことなのです。
さらに、女性は20代をピークに皮脂分泌量が減少しますが、男性はなんと60代頃まで皮脂の量があまり変化しません!中年のおじさんも、カサカサ肌というよりは脂ギッシュな方が多いですよね。
皮脂が多すぎると、ニキビ・毛穴の開き・黒ずみ・肌の赤みなどの肌トラブルも起きやすくなります。また、いつもお肌がベタベタテカテカしていては、清潔感のある印象からは遠ざかってしまいます。
皮脂とうまく付き合ってコントロールすることが、女性のようなお肌を目指すうえでは必要不可欠となりますよ。
男性のお肌の水分量は、女性の30%~50%
男性のお肌はオイリーなのに、水分は意外と少ないんです。男性の肌の水分量は、女性の30%~50%程度だといわれています!
また、お肌の保水力が低いために、肌の水分蒸発量は女性の2倍以上。もともと水分量が少ないのに、どんどん蒸発してしまったら砂漠のようになってしまいますよね…。
しかし、男性は皮脂が多いので、お肌が突っぱったり粉を吹いたりしにくいぶん、乾燥に気づいていない人も多いですよ。知らない間に乾燥が進むと、肌を守ろうとして余計に皮脂分泌が増えてしまい、悪循環に陥りがちです。
このように、水分量は少なく皮脂量が過剰になっているお肌は、「インナードライ肌」と言われます。女性でもインナードライに悩む人がいますが、男性はより多くの人がインナードライ状態にあるといえそうです。
男性の肌のほうが女性の肌より弱い!皮膚バリアの違い
皮脂は多いのに水分は少ない…そんな男性の肌は、一見強そうに見えて実は女性の肌よりも弱いというデータもあります。
資生堂の公式サイトによると、男性のお肌は女性にくらべて「抗酸化力」が弱いことが明らかに!男性の肌のほうが紫外線などの酸化ストレスを受けやすく、ハリや透明感・潤いなどを保ちにくいことがわかったのです。
データによれば、男性の肌は抗酸化力が弱いだけでなく、老化の原因とされる炎症指数も女性より高いとされています。
これらの男女の違いは、もともとの性差だけでなく、スキンケアの意識の差が影響しているとも言われています。男性はスキンケアにあまり関心がない人も多いですし、日焼け止めをいちいち塗らない人もいますよね。
こういった積み重ねが、男性の肌を弱くし、老化しやすい状態にしているともいえそうです。女性のようなお肌を手に入れるには、やはりスキンケア習慣は欠かせません。
なお、資生堂の研究によれば、「緑茶抽出液」「椿種子抽出液」の2つの成分に、お肌の抗酸化力を補ってくれる効果が期待できるとのこと。
不足している抗酸化力を補うため、有用な成分を探索した結果、緑茶抽出液、椿種子抽出液に酸化ストレスを抑制する作用があることを確認しました。これらの有用成分は、肌のストレス耐性をサポートする効果が期待されます。
資生堂公式サイト
女性のようなお肌を目指す人は、こういった成分に注目してみるのもおすすめですよ。
髭剃りによるダメージ
成人男性なら、身だしなみとして毎日髭剃りをしているという人も多いでしょう。しかし、カミソリを毎日肌に当てることは、かなりの肌ダメージとなります!
でも、無精ひげでも清潔感がないし、髭剃りで肌が荒れても清潔感がない…どうしたらいいのか悩んでしまいますよね。
そんな人は、まず髭の剃り方を見直してみましょう。とくに、髭を剃った部分が赤くニキビのように炎症している場合、尋常性毛瘡(カミソリ負け)になっている可能性が高いですよ。カミソリによって肌が傷付き、そこに雑菌が入ることで炎症を起こしてしまいます。
カミソリではなく電気シェーバーを使う・肌が清潔になっている入浴中に剃る・休日は髭を剃らずに肌を休ませる・髭剃り後のスキンケアをしっかり行うなど、髭剃りの仕方を見直すことでなめらかなお肌に一歩近づきますよ。
また、本気で女性のようなお肌に近づきたい・肌ダメージをなくしたいと考えている場合は、エステで「ひげ脱毛」をするという方法もありますので、気になる方はチェックしてみてください。
男が女みたいな肌になるためにすべきこと5つ
男性が女性のようなお肌を手に入れるためには、お肌の特徴を踏まえたうえで、スキンケアを丁寧に行うことが大切。
スキンケアの習慣がない男性にとっては、「面倒くさいな~」と感じるかもしれません。しかし、女性のなかでも美意識の高い人々は、驚くほど念入りなスキンケアを行っているものです!
最初から完璧にやろうとすると続かないことも多いので、少しずつできることから挑戦してみてくださいね。
自分の肌タイプを知る
正しいスキンケアをするためには、自分の肌タイプを知ることが重要です。一般的に、男性はオイリー肌の人が多いですが、なかには乾燥肌・敏感肌の人もいますよ。
もちろん女性にもさまざまな肌タイプの人が存在し、それに合わせてスキンケアアイテムを選んでいます。メンズ用スキンケアはさっぱり系のものが多いので、お肌に合わないと感じたら女性向けのラインを使ってみるのもおすすめです。
オイリー肌
「いつも顔がテカテカしているな~」と感じる場合、オイリー肌の可能性が高いです。お風呂のあとに顔が突っぱる感覚もあまりないでしょう。
小鼻や頬を中心に、毛穴が開いて目立っているのも特徴です。
オイリー肌の場合、油分は確かに多いのですが、水分量は意外と少ないということもあります。さっぱりめの化粧水や乳液・ジェルなどでケアしてあげると、お肌の水分量がアップして過剰な皮脂が抑えられる場合がありますよ。
油分の多いこってりとしたクリームなどは、余計に顔がベタベタになってしまうので避けてくださいね。
乾燥肌
あまり肌はテカらないけれど、粉ふきや突っぱりが気になる場合は、乾燥肌といえるでしょう。お風呂のあとに何も塗らないでいると、すぐにカサカサしてしまいます。
皮脂が少ないぶん、毛穴やニキビなどのトラブルは少なめ。比較的、女性に近い肌質と言えます。
乾燥肌の人は、きちんとスキンケアしないと乾燥でゴワゴワになってしまいますが、保湿力が高めのアイテムでしっかりとケアすると、すべすべの透明感あるお肌に近づけるかもしれません!
混合肌
オデコや小鼻はテカテカするのに、頬っぺたは突っぱる…そんな人は混合肌の可能性が高いでしょう。パーツによって、肌質の差が激しいのが特徴です。
混合肌の人は、顔全体で同じアイテムを使っていると、なかなかキレイな肌に近づけません。頬っぺたはしっとりしても鼻はベタベタ・逆に鼻はサラサラでも頬っぺたはカサカサなどになりがちです。
少しお金と手間は掛かりますが、パーツごとにスキンケアアイテムを使い分けるのがおすすめ。また、水分量が不安定になっていることが考えられるので、化粧水を多く使用し潤いを補給することは必須です。
「大変だな~」と感じますが、女性でも混合肌に悩む人は多く、さまざまなアイテムを使い分けて美肌を目指しています。女性のような肌になりたい場合は、ひと手間かけてみてくださいね。
男性向けスキンケアはしっとり系のアイテムが少ないので、好みの使用感のものを探したい人は女性向けアイテムもチェックしてみてください。
敏感肌
お肌がすぐに赤くなる・痒くなる・ブツブツになるなど、ちょっとした刺激でトラブルが起こりやすい場合は敏感肌の可能性があります。
一般的に、メンズ用スキンケアは脱脂力が強かったり、スクラブが入っていたり、メンソールでスースーしたりと、刺激が強いものが多いですよね。敏感肌の人は、こういった強い化粧品を使うとすぐに肌荒れしてしまいます。
女性向けのスキンケア用品は、刺激の少ない敏感肌向けのラインも豊富なので、ぜひ試してみてください!
また、敏感肌の人は、髭剃りでカミソリ負けしやすい人も多いので、髭剃りの仕方も今一度見直してみてくださいね。
しっかりと保湿をする
ここまで、肌タイプについてご紹介してきましたが、どの肌質にも共通して言えるのが「保湿が重要」ということ。
男性のお肌は、油分は多めですが水分量が少なく蒸発しやすいので、しっかりと保湿をしてあげることが大切です!
水分が少ないままの状態にしていると、余計に皮脂が分泌されてベタベタのお肌になってしまいます。
なお、保湿というと「とりあえず化粧水をつけておけばいいんだよね?」と考える男性も多いですが、それは間違い。化粧水だけではフタをするものがないので、どんどん蒸発してまた肌が乾燥してしまいます。
化粧水をたっぷりつけたあと、水分が蒸発しないように、乳液や保湿ジェルなどでフタをしてあげることが大切です。
ちなみに、肌の水分量をアップさせるために「コットンパック」をしている女性も多いですよ。化粧水をコットンにたっぷり染み込ませたあと、何枚かに裂いて顔に貼り付け、2~3分待つだけ。また、ドラッグストアなどで手軽に買える「シートパック」を使っている女性も。
ワンランク上のお肌を目指したい人は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
UVケア・紫外線対策をする
女性の場合、白肌に憧れる人が多いので、美意識が高い人ほど紫外線対策に抜かりないものです。それに対して、男性は日常生活でも日焼け止めを塗るという人はまだまだ少ないのではないでしょうか?
「少しくらい大丈夫でしょ」と思うかもしれませんが、紫外線はお肌の老化の原因の約80%を占めるともいわれるほど怖いものなのです!紫外線によって、濃いシミ・深いシワ・キメの乱れ・たるみなどが引き起こされるといわれており、美肌を目指す人にとっては大敵なんですよ。
また、紫外線は季節を問わず降りそそぎ、曇りの日でもしっかりとお肌に届いてダメージを与えています。美肌を意識しているなら365日UVケアをする必要があります。女性のようなお肌を手に入れたいなら、日々の紫外線対策はマストですよ。
ただし、強すぎる日焼け止めは肌への負担も大きいので、日常生活ならSPF20・PA++程度のものでも十分ですよ。
クレンジングや洗顔をしっかりする
男性は女性にくらべて皮脂量が多いので、洗顔でしっかりと油分をオフすることが大切。また、メイクをしているならクレンジングもしっかりとしておかないと、ニキビや黒ずみなどの原因になってしまいます。
洗顔をするうえで大切なのが、油分が気になるからといってゴシゴシと洗いすぎないこと。スクラブ入りや洗浄力の高すぎる洗顔料も要注意です。お肌が必要以上に乾燥し、そんなお肌を守ろうとしてまた皮脂が大量に出てしまいますよ。
洗顔をするときは、泡立てネットなどでしっかりと泡を立て、お肌をこすらないように優しく洗いましょう。
また、男性は顔を洗ったあとにタオルでガシガシと拭く人も多いですが、摩擦は美肌の大敵。こすらず、そっと押さえるように水分をふき取りましょう。
栄養補給をしっかりとする
女性のようなお肌になるためには、食生活も大切です。いくらスキンケアを念入りに行っても、ジャンクフードやコンビニ弁当・スナック菓子などを大量に食べていては、美肌には近づけません。栄養バランスの良い食事が、肌の健康をサポートします。
揚げ物や甘いものは、皮脂の分泌量を増やすといわれているので、オイリー肌の人は要注意。また、唐辛子などの香辛料を食べすぎると胃腸がダメージを受け、肌荒れにもつながりやすくなります。辛党の人は気を付けてくださいね。
美肌によいとされている栄養は、ビタミンC・ビタミンB群・ビタミンA・ビタミンE・タンパク質・不飽和脂肪酸・食物繊維などです。野菜やフルーツも取り入れて、毎日健康的な食生活を送ってくださいね。
まとめ
今回は、男性と女性の肌の違いや、男性が女性のようなお肌になるための方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
男性のお肌は、油分は多いのに水分は少なく、意外とデリケート。女性のようなきめ細かいお肌になるためには、肌質に合った丁寧なスキンケアが必要ですよ。
この記事を参考に、男性とは思えないような透明感ある美肌を手に入れて、周囲をびっくりさせてみてくださいね!
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