Laniの先行研究では、占いを受けたことがある方のうち3割程度が不満を感じていることが明らかとなっています。
「占いが当たらない」など不満内容はさまざまでしたが、実際に不満を伝えた方はどれくらいいるのでしょう。
不満を伝えた方が多いのか、はたまた伝えなかった方が多いのか。アンケートを用いて検証を行いました。
調査の仮説
池内(2006)「誠意とは何か : 苦情行動者の特性と適切な苦情対応」では、商品(サービス)に対する不満経験と苦情行動について、以下のように示していました。
不満を持った人の約45%もが、「購入先の担当者」や「製造元・販売元のお客様相談室」に何らかの苦情を訴えていた
誠意とは何か : 苦情行動者の特性と適切な苦情 対応
要するに、商品(サービス)に不満を持った方のうち45%程度が直接的あるいは間接的に不満を伝えているということ。以上の結果に則り、本調査では「占いを受けて不満を感じた方のうち半数程度が不満を伝える」という仮説のもと、調査を行いました。
調査概要
調査期間:2023年6月8日
調査機関:自社調査
調査対象者:これまで占いを受けたことのある男女215名
有効回答数(サンプル数):215名
調査方法:インターネット(クラウドソーシングサービス)による調査
本アンケート調査結果を引用する際は、LaniのURL(https://lani.co.jp)をご使用のほどお願いいたします。
調査の結果
Q, 占いを受けている中でイライラしたことはありますか?
占いを受けている中で、イライラしたことがある方は全体のうち44%を占めていました。
イライラした経験がない方は56%、占いの中でイライラした経験がある方は少数であることが結果から見てとれました。
Q, 占いでイライラしたきっかけは?
事前調査同様、占いでイライラしたきっかけについては、「言い方が上から目線」との回答が最も多く選ばれていました。
占い師との関係は対等であるはずが、なぜか上から物を言ってくる。悩みを解決あるいは行末を占って欲しい側にとっては不満に感じるのも当然と言えるでしょう。
Q, 占いでイライラしてその場で不満を伝えましたか?
占いを受けている中でイライラを感じた方々は、その場で不満を伝えるのか、あるいは伝えず我慢してしまうのか。
調査の結果では、占いの不満は伝えず、我慢する方が多数。その場で直接伝える方や後から不満を伝える方はそれぞれ10%前後。
占いで感じた不満を伝える方よりも、不満を伝えない方の方が多い傾向にありました。
まとめ:占いで不満を感じても我慢する!
本調査では、「占いを受けて不満を感じた方のうち半数程度が不満を伝える」との予測のもと検証を行いました。
結果、占いを受けて不満を感じた方のうち、実際に不満を伝えた方はトータル20%ほど。
不満を直接的あるいは間接的に伝える方よりも、不満を伝えずに我慢する方が多い結果となりました。
■今後の展開
今回の調査では、占いで感じた不満は伝えず我慢する方が多数派であることが明らかとなりました。
では、なにゆえ不満を伝えないのでしょう。占い師に気を遣ってしまうからか、あるいは伝えにくい雰囲気にあるからなのか。
今後の調査では、そんな占いに対する不満を伝えずに我慢する具体的な理由について検証を行っていきます。
■関連記事
合同会社Laniについて
合同会社Laniでは、インターネットメディアの企画・制作・運営を行っています。各ジャンルの専門家監修に監修を依頼し「Lani(https://lani.co.jp)」をはじめとするコンテンツを制作しています。
会社概要
社名:合同会社Lani
所在地:神奈川県横浜市鶴見区諏訪坂19-26
代表者:須山 輝明
事業内容:Webメディア事業、コンテンツ制作事業
設立:2021年7月7日
HP:https://lani.co.jp
コメント