気づいたらたまってしまっている、へそのごま。
日々の入浴時に体を洗うだけではへそのごまや汚れを落としきれないこともあります。
さまざまな掃除方法がありますが、その1つにクレンジングオイルを用いる方法があります。
へそのごまはクレンジングオイルを使って取っても良いのでしょうか? 詳しい方法や注意点について解説します。
へそのごまはなぜできる?
そもそも、へそのごまはなぜできるのでしょうか?
へそのごまは、体から出た垢(あか)や皮脂が混ざってできたもので、衣類などのホコリが混ざっていることもあります。
へそは構造的に掃除がしづらいため、毎日体を洗っていても汚れが蓄積しやすいです。特に立体的で深いへその人は体を洗うだけではへそのごまを取り除きにくく、たまってしまう傾向があります。
長年掃除をしていない場合、へそのごまが塊になっているケースもあります。へそのごまの塊のようなものを「臍石(さいせき)」といいます。臍石は黒く硬い異物で、なでると硬い感触があります。サイズは小豆ほどの大きさからマカダミアナッツほどの大きさのものまでさまざまです。臍石は、細く深い形状のへそや、腹部に脂肪の多い人にできやすい傾向があるといわれています。臍石は自分で取り除くのが難しいため、病院を受診しましょう。
へそのごまは毎日掃除する必要はありませんが、長期間しておくと汚れが蓄積し、取れづらくなったり臭いの原因になったりします。定期的に掃除をして清潔に保ちましょう。
また、基本的にはへそから感染症を引き起こす可能性は低いといわれていますが、赤く腫れたり炎症を起こしたりしている場合は皮膚科を受診しましょう12。
へそのごまはクレンジングオイルで取っていい?
へそのごまはクレンジングオイルで取っても良いでしょう。
クレンジングオイルなどのオイルを使用すると、汚れが浮くため掃除しやすくなります。汚れを浮かすことなく掃除をしようとすると、皮膚を傷つけてしまう可能性もあります。
へそのごまをクレンジングオイルで取る方法
クレンジングオイルを用いた掃除方法を2つご紹介します。
どちらの方法も、準備するものはこちらの3つです。
- クレンジングオイル
- 綿棒
- タオルまたはティッシュ
どちらの方法もクレンジングオイルをなじませることで、その油分で汚れが浮き、取り除きやすくなります。綿棒でなでるときは力を入れて擦りすぎないようにしましょう。へその中が傷ついてしまう恐れがあります。
また、毎日のように掃除する必要はありません。2〜3週間に1回程度の頻度で行うのがおすすめです。
へそのごまをクレンジングオイルで取るときの注意点
へそのごまをクレンジングオイルで取るときの注意点について解説します。
掃除をする際の参考にしてみてください。
無理に取り除こうとしない
へそのごまを全て取り除こうと、力を入れてしまうと皮膚を傷つけたり、痛みを感じたりすることがあります。
実際に、へそに触ったり、掃除をしたりしているときに痛みを感じたことがある人もいるかと思います。へそのすぐ下には腹膜があるため、刺激を受けると痛みを感じます。力を入れて汚れを無理に取り除こうとすると、腹膜に刺激を与えてしまう恐れがあるため、やさしく触れましょう3。
綿棒を奥まで突っ込まない
クレンジングオイルと綿棒を用いて掃除する方法をご紹介しましたが、綿棒をへその奥深くまで突っ込まないようにしましょう。
深い形状の場合、奥まで突っ込んで汚れを全て取り除きたくなるかもしれません。しかし、へその奥は見えづらく、気付かぬうちにへその中を傷つけてしまう恐れがあります。皮膚が傷つくとそこから細菌が入り、感染する可能性があります。
綿棒を使って掃除するときは、目で確認できる深さまでにしておきましょう。
一気に全て取り除こうとしない
へそのごまがたまっていると、一気に全ての汚れを取り除いてスッキリとさせたくなるかもしれません。
しかし、一度の掃除で全てを取り除こうと無理に掃除をするのはやめておきましょう。
無理に掃除をすると赤みが出て痛くなったり、皮膚が傷ついたりする恐れがあります。日を置いて、何度か掃除を繰り返すことで徐々にきれいにしていくのがおすすめです。
汚れをやわらかくしてから掃除する
へそやへそのごまが乾燥したまま掃除をすると、摩擦で皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。クレンジングオイルでしっかりと湿らせ、汚れをやわらかくした状態で掃除をしましょう。
クレンジングオイルのアイテムを使用する掃除方法は後ほどご紹介します。
掃除後の保湿ケアを欠かさない
へそのごまを掃除した後は、保湿クリームでしっかりと保湿ケアをしましょう。へそを掃除した後は皮膚がデリケートになったり、乾燥しやすくなったりします。顔や体の他の部分と同様、お手入れ後は保湿ケアをしましょう。
へその周りの毛を処理する
へその周辺に毛が生えていることで、汚れが蓄積しやすくなり、掃除がしづらくなる場合もあります。掃除がしづらいほどの毛や太い毛が生えている場合、毛の処理をするのがおすすめです。
自己処理が難しい場合は、脱毛を検討するのも良いでしょう。
悪臭や分泌物がある場合は掃除を控える
へその汚れや臭いの原因の多くは、へそのごまがたまっているためだと考えられます。
しかし、へそから分泌物が出たり、悪臭がしたりする場合、細菌感染による炎症を起こしている可能性があります。
臍炎と臍肉芽腫は新生児期から乳児期にかけて、臍腸管遺残と尿膜管遺残は年長児から成人期まで発症するといわれています4。
また、悪臭や分泌物だけでなく痛みや発熱などの症状も伴う場合は、上記のような病気の可能性も考えられます。自分で掃除をするのは控え、病院を受診しましょう。
へそのごまをとる頻度
へそのごまを取る頻度は一般的にどのくらいが良いのでしょうか?
へそのごまを掃除する頻度は、綿棒やクレンジングオイルなどを使用する場合、2〜3週間に1度が良いといわれています。
汚れやへそのごまが取れると見た目的にも気分的にもスッキリとします。しかし、毎日にように掃除するのはやめた方が良いでしょう。へその周りや内部は皮膚が薄く、非常にデリケートで傷つきやすい部位です。掃除をしすぎると摩擦や刺激により、感染症や炎症を引き起こしてしまう可能性があります。
基本的に、お風呂で体を洗う際にほとんどの汚れを取り除くことができます。指の腹でなでるようにへそを洗うだけで十分です。
日頃からへその周りもなでるように洗っておけば、清潔に保つことができ、へそのごまがたまることもほとんどなくなるでしょう。
クレンジングオイルを使用する以外の掃除方法
最後に、クレンジングオイル以外のアイテムを使用する掃除方法をご紹介します。
クレンジングオイルを用いた方法が合わない場合や、自宅にクレンジングオイルがない場合はこちらも参考にしてみてください。
クレンジングオイル以外の油分があるアイテムを使う
クレンジングオイルがない場合、他の油分があるアイテムを使うのもおすすめです。
- オリーブオイル
- ベビーオイル
- スクワランオイル
- ホホバオイル
- 馬油
- ワセリン
- ボディクリーム
掃除方法はクレンジングオイルと同様です。
オイル特有のベタつきが苦手な方は、ワセリンやボディクリームを使用するのもおすすめです。その場合も同じようにへそになじませて掃除しましょう。
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ガーゼやタオルで拭き取る
日常的なケアや、へそのごまがそこまでたまっていない場合、ガーゼやタオルなどのやわらかい布で軽く拭き取る程度で問題ありません。
入浴時、湯船につかってお湯でへそのごまをやわらかくします。やわらかくなったら、ガーゼやタオルなどを指に巻きつけ、指でやさしくなでるように汚れを取り除きましょう。
やわらかい布であっても、強い力で拭き取ると皮膚を傷めてしまう可能性があります。綿棒を使用する場合と同じように、やさしく触れましょう。
ガーゼやタオルにせっけんを含ませて拭き取る
お湯だけでは汚れが取り切れない場合は、ガーゼやタオルにせっけんを少し含ませて拭き取るのがおすすめです。せっけんは通常のボディソープで問題ありません。刺激が気になる場合は、低刺激のボディソープを使用しましょう。
拭き取り方はお湯のみの場合と同じで、指にガーゼやタオルを巻きつけてやさしくなでるようにします。せっけんが残らないよう、しっかりと洗い流しましょう5。
専用アイテムを使用する
「へそゴマカラメトール」「へそごまパック」や「へそごまバブルクリーナー」など、へそのごまを掃除するための専用アイテムも販売されています。そのような専用アイテムを使用してみるのも良いでしょう。
専用アイテムを使用するメリットはパックタイプや泡タイプなど、商品によって特徴が異なるため自分に合ったタイプの商品を選べる点です。オイルやワセリンのベタつきが苦手な方や、オイル類を持っていない方、お湯やせっけんだけでは汚れを落とし切れないという方におすすめの方法といえます。
おわりに
へそのごまはクレンジングオイルを使って取っても良いのか? その方法と注意点について解説しました。
クレンジングオイルを用いて掃除する際は、力の入れすぎや乾燥などに十分に注意した上で行いましょう。また、クレンジングオイル以外のアイテムを用いて掃除する方法も多数あります。ご自身に合う方法で掃除をし、清潔に保ちましょう。
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