悪気はないのに、相手に気を使いすぎてしまって、精神的に疲れ切ってしまうことはありますか?
気を使いすぎてしまって、「友達や同僚とうまく付き合っていけない」、「周りの反応が気になりすぎて、自分の思ったことをハッキリ言えずに我慢してしまう」といった悩みをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
あるいは、身近に気を使いすぎる人がいて、いつも面倒くさい、イライラすると感じてしまっている方もいることでしょう。
多少の気遣いは、人間関係を円滑に構築していくために必要ですが、過度な気を使いすぎることによって、ふと我に返った時に疲れ切っているということがあります。
今回の記事では、気を使いすぎて人間関係がうまくいかない、身近に気を使いすぎる人がいて、どのように接したらいいのか悩んでいると感じていらっしゃる方に向けて、お役に立つ情報を書いていきたいと思います。
気を使いすぎる人の特徴10選
気を使いすぎる人というのは、自分よりも相手の気持ちを優先してしまって、自分を犠牲にしてしまいがちです。
ここでは、気を使いすぎる人の代表的な特徴を解説していきますね。
①人から頼まれたことに対して、断ることができない
気を使いすぎる人は、相手に嫌われたくないという気持ちがあるため、人から何か頼まれると、はっきりと「No」と断ることができません。
頼まれたことを引き受けることで不安はあるものの、断ることで相手との関係性が悪くなるのを避けようと思ってしまう傾向があります。
②自分の意見が言えない
気を使いすぎる人は、相手の気持ちを優先的に考えてしまうので、こんなことを言ったら、気分を害してしまうのではないかと思うため、自分の意見を言わずに相手の主張をついつい受け入れてしまいがちです。
③人の言動が気になりすぎる
気を使いすぎる人は、相手からどう思われているのかが気になるため、相手の発した言葉やちょっとした行動に敏感に反応してしまう傾向があります。
誰かがこそこそ話していることも、自分のことを言われているのかと気にしてしまいがちです。
④人のミスを許してしまう
気を使いすぎる人は、相手がミスしていて、落ち込んでいたり、あるいはミスしても気にしてなかったりしたとしても、指摘することで、相手が不快な気持ちに感じたり、自分が嫌われることを恐れてしまい、ついついミスを許してしまいがちです。
⑤相手に合わせようとしすぎる
気を使いすぎる人は、自己主張して、相手に否定的なことを言われたりするのを気にするため、相手の意見に同調できなくても、ついつい相手に合わせてしまいます。
⑥ストレスを抱えすぎる
気を使いすぎる人は、嫌われたくない気持ちが強いため、相手のペースや意見に合わせようとしてしまうので、自分がしんどいことを引き受けてしまったり、責任を負ってしまったりするので、無意識にストレスを抱えてしまいがちです。
⑦責任感が強すぎる
気を使いすぎる人は、相手に嫌な思いをさせるくらいなら、自分が責任を取った方が楽だと思ってしまうので、たとえ相手の責任であっても、注意することができず、自分が責任を負ってしまう傾向があります。
⑧心配しすぎる
気を使いすぎる人は、相手が話している内容や言葉の意味に対して、自分が何か悪いことをしてしまったのかと心配しすぎる傾向があります。
⑨人から嫌われることを恐れている
気を使いすぎる人の根底には、相手から信頼されたい、嫌われたくないと強く感じているために、いい人すぎて、時には相手にとって都合のいい人になってしまいがちです。
⑩義務感が強すぎる
気を使いすぎる人は、洞察力が鋭く、色々な細かいことに気がつくので、「〇〇しなければならない」「〇〇すべきだ」と義務感を感じやすく、真面目すぎる傾向があります。
気を使いすぎる人の心理5選
欧米人に比べると、日本人は気を使いすぎる人が多いと言われていますが、気を使いすぎる人の心理的要因はどういったことかを解説していきます。
①他人から嫌われたくない
気を使いすぎる人は、他人から嫌われたくないという気持ちが強いため、自分の気持ちを犠牲にしてしまいがちです。
②自分がなんとかしないといけないと思ってしまう
気を使いすぎる人は、人のために何かしてあげたい、喜ばせてあげたいという気持ちが強いため、相手が困っていたりすると、自分のことは差し置いて、他人を優先する傾向があります。
③人間関係は広く浅くでいい
気を使いすぎる人は、他人のことが気になってしまうので、人間関係に疲れやすくなります。
そのため人とのつながりは、狭く深くよりも、広く浅くぐらいの方がちょうどいいのでしょう。
④俯瞰的に見る物事を見ることができる
気を使いすぎる人は、周りのことがとても気になり、洞察力も優れているので、物事を俯瞰的に見ることができます。
⑤自分が気を使うほうが楽と感じている
気を使いすぎる人は、相手から気を使われることに余計に気を使ってしまうので、自分が気を使う方がずっと楽だと感じてしまいがちです。
どうして気を使いすぎるのかの原因5選
気を使いすぎて、時には精神的に疲弊してしまう人もいますが、その要因として、昔からのトラウマや家庭環境、学校での教育、過去のつらい経験から気を使い過ぎる性格になった人もいます。
ここでは、どうして気を使いすぎるようになったのかよく言われる原因をご紹介します。
①何事に対しても繊細に物事を捉えてしまう
他人の言動がとても気になり、相手は普通に話しているつもりでも、「何か機嫌が悪いのではないか?」「何か怒らせてしまったのではないか?」などと考えすぎてしまい、他人に気を使いすぎてしまうのでしょう。
②自己肯定感が低い
自分よりも他人に気を使いすぎてしまう人は、自分に自信がなかったり、自分のことをネガティブに捉えてしまったり、自己肯定感が低いことが原因でもあります。
③周囲からどう思われているのかが気になってしまう
子供の頃から周りの友達や家族から、自分がどう思われているのかが気になって育ってきた人は、大人になっても、同僚や仲間から嫌われたくないという気持ちが強く残っているのでしょう。
④過去にイジメや裏切られたことがあった
過去に誰かからイジメや裏切られた経験がありトラウマになっている人は、仲間外れになることを恐れていることもあり、周囲に気を使いすぎてしまう傾向があるのでしょう。
⑤親や先生から抑圧されて育ってきた
厳格な親や先生から抑圧されてきて育ってきた人は、自分の意見を言うこともできず、常に相手の機嫌を伺いながら、機嫌を損ねないようにしようと気を使いすぎてしまう傾向があります。
気を使いすぎる人が気を付けるべきこと10選
気を使いすぎて、自分は損をしていると感じていたり、ストレスを感じやすいと思っている方へ、ちょっとした考え方のリセットをしてみると改善できるかもしれません。
気を使いすぎる人が気を付けるといいことを書いていきたいと思います。
①人よりも自分のことを優先してみるようにする
人のことに気を使いすぎると、自分の時間も人のために使うことで犠牲にしてしまうので、自分のための時間や仕事などやる事を優先してみましょう。
②先入観や固定観念を手放してみる
気を使いすぎる人は、周りの意見や情報が気になりすぎて、「こうあるべきだ」「こうすべきだ」という固定観念や、人に対しても先入観が入ってしまい、思い込みをしやすい傾向があるので、先入観や固定観念を手放してみると、人に気を使いすぎて疲れることも減るでしょう。
③SNSを見過ぎないようにする
SNS は情報収集したり、人との関わりにもとても便利で有効的なツールですが、あまりSNSを見すぎてしまう気を使いすぎるタイプの人は、人の言動が気になったり、人と自分を比較してしまうことでしんどくなったりするので、時にはSNSを見ない時間を持つこともいいでしょう。
④人に甘えたり頼ってみるようにする
人に気を使いすぎる人は、自分でやってしまった方が楽だと思っているので、人に甘えたり、頼ったりすることが苦手です。
1人で何でも抱え込むと心身的にも疲れてしまうので、自分の力だけでは難しそうな時は、人に甘えたり、頼ったりしてみましょう。
⑤人からの頼み事を断る勇気を持ってみる
人に気を使いすぎる人は、人から頼まれた仕事を断れないことが多く、自分で自分にプレッシャーをかけてしまい、結局は自分がしんどい思いをしてしまうので、無理だと思ったことは勇気を持って断ることと自分の限界を知ることが大切です。
⑥自分が〇〇しないとと思わない
人に気を使いすぎてしまう人は、自分が〇〇しないといけないと思い、過度な責任を抱え込みがちです。
自分で自分を追い込んでしまうと、疲弊してしまうので、ちょっと気を抜くくらいの適度な責任感でちょうどいいでしょう。
⑦人に迷惑をかけてしまうかもと思わない
相手のことを気にしすぎる人は、自分ができないこと、人に頼んだ仕事に対して迷惑をかけてしまうかもしれないと気を使いすぎてしまうので、相手は自分が思うほど迷惑に感じていないと気にしすぎないようにしましょう。
⑧ストレスや悩みは小出しに吐き出す
人に気を使いすぎてしまう人は、自分で問題を抱えてしまいがちなので、知らないうちにストレスが溜まっていることがあります。
無意識のうちにストレスを溜め込んで、健康に害を及ぼすこともあるので、ストレスは小さいうちに誰かに相談したり、聞いてもらったりするようにしましょう。
⑨自己否定するようなことを言わない
人に気を使いすぎる人は、自分に自信がなく、自己肯定感が低い人が多いです。
自分の言動を否定的にとらえたり、謙遜しすぎると、自己肯定感も上がらないので、自分のいいところは自分で認めてあげるようにしましょう。
⑩自分の弱みも人に見せてみる
なかなか人に自分の弱い部分を見せにくいのが、人に気を使いすぎる人の特徴ですが、自分のことを強がるようなことを言ってしまったり、大丈夫じゃないのに大丈夫と言ってみたりしてしまう傾向があります。
大丈夫じゃない時は、人に弱みを見せることも必要です。
まとめ
気を使いすぎる人は気を使われることに気を使ってしまうから、自分が気を使った方が楽だと思ってしまうのではないでしょうか・・・・・・。
「気を使いすぎる人はめんどくさい?気を付けるべきこと」についての記事はいかがでしたか?
私も20代前半までは、人の機嫌を伺ったり、人の言動の意図することが気になったり、気を使いすぎて、自分の精神的なエネルギーを消費しすぎて、ある時に疲れ切っている自分がいることに気がつきました。
決して、人に気を使うことがネガティブな性格というわけではなく、せっかく優しさという面を持っているところに、さらに気を使いすぎて、過剰な労力を使っているのです。
人に対する気づかいは、ある程度はマナーとして最低限必要です。
ただ、自分自身が無理をしすぎてしまって、人のために気を使うどころか、自分に対して犠牲にしてしまうと、身も心も持たなくなってしまうので、ほどほどがちょうどいいのではないかと思います。
私は人の機嫌を伺ってしまうところが、自分を苦しめていたんだと気づいてからは、まずは自分のことを優先的に考え、自分の意見はきちんと伝えられるようになってきました。
そのおかげで、人付き合いの面でも変に気を使いすぎることもなくなったので、心の許せる素敵な友達ともいい距離感で仲良くできていて、自分が弱っているときには頼れるくらいの大切な存在となっています。
この記事が、気を使いすぎて人間関係で悩んでいる方、改善したい方や、身近に気を使いすぎてめんどくさいと感じている方にとって、お役に立てると嬉しいです。
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