大通公園沿いにあるビルの一角、占いの館カバラットに行ってみました。仕事帰り、どうしようもならない気持ちを抱えて過ごしていた日々の話。そこに占い師さんがいるのは知っていたのですが、いつも通り過ぎてしまっていました。
仕事も久々に早く終わり、入ってみようとビルに立ち寄りました。
入ってみると、占い師さんが複数名。
中には占い師さんになる為に勉強中の方もいて、なんだか和やかな雰囲気。
すぐにどうぞ、と招かれました。
金髪で小粋な雰囲気の男性占い師さんに招かれました。
時間制のようで、テーブルにはストップウォッチと、占いアイテムがありました。
システムを説明されて、占って欲しい事を聞かれます。
今日は、私の片思いの話と、仕事の話。
岡田先生は、
「じゃあ、彼の名前と貴女の名前、わかれば、生年月日も書いてください」
書きながら言いました。
「既にお相手がいるため、想いを告げる事はできないんです、仕事に関わる相手であるため、周りには一切伏せているんですけど、私はわかりやすい性格だし。彼に気持ちはバレてしまっているか、できれば忘れたいと思っています。他に、今後の自分の仕事を見てほしいんです。」
一気に捲し立てるように話してしまいましたが、先生は優しく受け止めてくれました。
「じゃあ始めるね」
先生はストップウォッチを押しました。
どうやら、岡田先生の占術はいくつかあるのか、今回は数秘術でした。
先生は、書き出した情報をパソコンに打ち込みました。
どうやら、先生のデータがもともと入れてあるようで、名前一文字ずつの情報もすべて表示されました。
すぐにバン、っとでた彼と私の情報。
「すごく真面目で男らしい人だね。気持ちの良い人、ストイックな人。まさに漢だね」
まずは彼のことを言われました。
ドンピシャ。馬鹿がつくほど真面目でパワフルな人。相手が誰であれ、正しい事を正しいと言える人。パワハラなどと騒がれる昨今に珍しい人だ。
「はい、そうです。バリバリやるから、その分誤解されて、敵も多いけど。素晴らしい仕事をするし、不器用なだけで、本当はあったかい人なんです。」
先生はウンウンそうだね、とうなづきながら
「相性はねえ。うーむ。酷な事言うけど・・・、完璧な相性だね。言う事なしの相性だよ」
わかる。やっぱりか。。。
「はい。彼といる時間は、すごく居心地がいいし、
なんだかすごく落ち着きます。こんなに感覚が一緒だなと思う相手は初めてなんです。」
普段、人にいえないぶん、溢れてしまう気持ち。
「彼がシングルだったら最高のカップルになれていたねえ。あなたの気持ちには気づいているよ。でも立場があるからどうしようもできない、悪いなあと思っているみたい。プライベートであったりしてる?」
「仕事終わりに、数名で飲みに行ったり、一度だけ誘われて二人で飲みに行きました。でもそれだけ。私は不倫を出来るような度胸もありません。忘れたいのに、諦めたいのに、気持ちがおさまらなくて。だから、仕事場を変えようかとも思ったり。」
彼は私の気持ちに気づいていて、彼も好意を持っていてくれている事、だからといって何かしようとは思っていない事、私が仕事を辞めたとしてもまたすぐ見つかる事を教えてくれました。
「先生、私、彼に迷惑をかけたくないんです。
彼のような人に会えて良かったと思っています。まさか私が奥様がいる方を本気で好きになってしまうなんて、自分を責めました。忘れたいと思ってます。でも出来なくて」
今思い返すと、ものすごーく思い詰めてしまっていたと恥ずかしくもなりますが、先生は黙って聞いてくれました。
先生は言いました。
「人を好きになる、とゆう気持ちは自然な気持ち。大丈夫だよ。人間ってね、本当に悲しいくらい忘れて行く生き物だから。」
悲しいくらい忘れて行く生き物。諭すように話してくれた言葉。
すっと入ってきた言葉。
忘れたいのに忘れられない。
本当に忘れられる日は来るのだろうか。勝手な私の思いとはいえ、この辛い日々から解放される日が来るのだろうか。
普段、飲めないお酒を無理やり飲んでウサを晴らそうとしても晴れず、まさに地獄な日々。
そんな私にスッと入ってきた薬のような言葉。
先生は言う。
「それにあなた、まだ出会いますよ」
びっくり。
思い詰めていた私には、この人生最後の恋だと思っていたのだ。
ピピピーッとタイマーが鳴りました。
延長もできたけど、今回はここまでにしました。
せっかく次の出会いのアナウンスが聞けたけど、先生に薬のような言葉をもらい、スッと楽になったのだ。
振り向くと、周りではタロットを教えられている風景。
先生に、占いも教えているのか聞くと、そうだとゆう。
占いが大好きな私は、興味津々。
人に言えない辛い事、人にとってはたいしたことのない話でも、ふと寄り添って聞いてもらえる事。
目に見えない力で先を照らして貰える事。
そんな風に助けてもらえる占いを教えてもらえるなんて最高!
術を習得すれば、イベントなどで占いをする事が出来るそうで、私も次からは占う方にまわりたいと思いました。
ふと悩んでる時に、安価で優しく寄り添って貰えます。
ちなみに。
岡田先生の言う通り、時間と共に、辛かった片思いから足を洗いつつある最近です。あの頃の気持ちは不思議と消えてきています。
是非、あなたも行ってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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