日本では毎年8万人ほどの失踪者や行方不明者が存在することが、警視庁のサイトから公開されています。
この中には家族関係が悪くなり、家出をする若い10代の人達から、70代ぐらいの年配の方が自宅が分からなくなり帰れなくなる人など理由は様々なようです。
この8万人という数字を見ていきますと、かなり膨大な数であり、もしかしたらあなたの家族にも同じような状況がやって来ないとも限りません。
今回はこのような失踪者、行方不明者についてのリストが存在しまとめられていることや、何故失踪したのかその原因について見ていきます。
滅多に起こる事ではありませんが、家族にこのような事が起こった場合の参考にして頂きたいです。
失踪者リストとは
行方不明者や失踪者の情報を家族の方が警察や社団法人などに依頼して失踪者の情報をネットで情報公開しているものになります。
警察の失踪者リストには氏名、身長、体重、行方不明になった時の服装の他に顔の傷などの特徴が書かれていますが、余り詳しい当日の様子などの記載はありません。
こちらはデータとして主に70代以上の年配の方を中心にまとめられています。
恐らく警視庁からしますと、若い方は家出の可能性が有ることから家族に余りおおごとにしない方がいいと言っている可能性が有ります。
警察では見落としが無いように事故、事件、家出に分けて考えているようです。なので捜索願を受けてすぐに捜索が始まるわけではありません。
書類上の手続きを行ってから捜索に当たりますので、緊急を要するような未成年や年配の方の失踪でないなら対応が少し遅れることも有ります。
捜索は早めに始めれば、それだけ早く足取りが掴めますが、警察は他にも事件や事故などを担当していますので、事件性の高いものからしか始められません。
特に若い人は時間が経てば戻ってくる可能性がありますので、どうしても後回しになってしまいます。
ただ、統合失調症など精神的な問題を抱えた人は若い人でもリストに取り上げ情報公開をすることがあるようです。
それなので、警視庁の失踪者リストは年配の方が多く、自分では自宅が分からなくなってしまったような方たちを中心にまとめられていることが多いのです。
その一方で、社団法人の場合は、各個人のとても詳しい情報が記載されています。
顔写真の他には氏名、体重、身長、その時の服装に、失踪日の行方不明者の日常的な様子や、その日の出来事に至るまで事細かに書かれています。
更には家族の方からのメッセージも入れられて、家出や失踪した人が読んで安心して帰れるような内容が書かれています。
ここで書かれているのは、その方が失踪したことで心配している様子や安否確認したいから連絡だけでも欲しいと切実な願いを込めてメッセージを残しています。
勿論、警察に捜索願を出して銀行や電子マネーの情報を調べたり、町にある監視カメラの情報を調べても足取りが分からないことから、情報公開することで少しでも手がかりをつかめないかという気持ちからだと思われます。
家族や友達と喧嘩になり数日帰ってこない家出のリストではないことは確かです。何らかの事故などに巻き込まれてしまった恐れがある危険な状態の人がリストに載せられているのです。
もし、町中で似たような人やもしかしたらといった方が見えましたら、早急に警察に連絡して早く解決しなければなりません。
失踪者リストを公開しているページのまとめ
こちらの代表理事の方は刑事として19年間の豊富な経験があり、その後は大手調査会社の調査員として行方不明者の捜索をし解決してきた方です。
恐らく警察のような様々な業務を行わなければならないところでは、この行方不明者の解決は難しいと考えられて、この問題に特化した仕事を誠実に行おうとMPSジャパンを創設したのでしょう。
家族が行方不明になった場合にアドバイスをしたり、捜索のプロを紹介するなどの活動を行っている特定非営利活動法人MPSというものがあります。
日本失踪者捜索協力機構のサイトが有りますので引用致します。
日本失踪者捜索協力機構【MPSジャパン】 (mps-j.or.jp)
毎年捜索願が出される数は8万人から9万人ほどと言われ景気が悪いこともあり、家族の中では金銭的な問題から喧嘩になり、離婚にまで発展してしまう事も有り得ます。
その他には仕事が上手くいかなかったり、このようなストレス社会で一人で問題を抱え込んでしまう人も多いのです。
特に責任感の強いタイプや真面目な人ほどそういった傾向にあります。大切な人を守りたくて結婚して子供が生まれても生活がいつまでたっても苦しいのでは家族に申し訳ありません。
その他には自分がふがいなくて離婚の危機にさらされることも有りますし、これだけ離婚する人が日本人の三分の一にまで拡大しては女性としても離婚は何十年前と比べてもしやすくなってきた背景も有ります。
捜索願が出されるのは8万人ですが、ほとんどの人は警察に相談しに行くのははばかれることからこれは氷山の一角であり、その裏には数多くの行方不明者が存在することになります。
恐らく分かっていないだけで、数十万もの人達が行方不明になっている現実を考えますと、この日本は大丈夫かという気持ちにもなってきます。
その8割は大抵は3日以内に自宅に帰ると言われていますが、あまりにも多すぎます。
警察は事件性がないとなかなか動いてはくれません。
そんな時に行方不明者を探すためのアドバイスを家族の人にしてあげたり、支援できる調査会社を紹介したり、再発防止に努めるための相談を行っている団体が有ります。
解決が難しい時はMPS 日本行方不明者捜索・地域安全支援協会のような団体がありますので、早めに連絡をとって相談しにいくことも一つの方法としてあります。
この辺りは警察の捜査状況を見ながら家族がこんな状況で、精神状態が不安定で難しいかもしれませんが、冷静に判断していかなければなりません。
MPS 日本行方不明者捜索･地域安全支援協会のサイトを引用致します
MPS 日本行方不明者捜索･地域安全支援協会 Missing Person Search and Regional Safety Support Association of Japan
失踪者リストが怖い理由
まず何故、警察がその失踪者について性格やその失踪の当時の状況などを記載しないのかを考えていきます。
あまり詳しい状況は他人を特定するのにとても有効な情報となることは確かです。
ただ何故失踪したのかを公のネットの場で書くことにより、失踪者が困る事や、その周りの家族もしくは離婚相手などに悪い影響力を及ぼすこともあるのです。
例えば離婚を妻に言い渡された男性が、失踪した場合。周りの人達は顔写真を見ることで元旦那が失踪していることが分かりますから、この場合別れたにもかかわらず元奥さんが世間の冷たい目に晒される恐れが出てくるのです。
家族としては一刻も早く見つけて欲しいといった願いも有りますが、詳しすぎる状況を書くことが本当に良いことなのか難しい問題としてあります。
他には失踪した本人が統合失調症ぎみである場合。そのことも詳しくリストの中に詳しく書かれてしまいますので、ネットに情報として載せると本人がもしネットから情報を見つけた時に何か裏切られたような気持ちになってしまう事もあるのかもしれません。
失踪者リストの怖い面は知らない間に被害を受ける人がいるという事と、不特定多数の人達に情報を見られてしまう事の二種類があると言えます。
私のせいで失踪してしまったとかそんな風に思わせてしまうところに怖さがあるような気が致します。
もちろん家族からしたら事細かく情報を頂きたいと言われているものの情報をどのあたりまで出せばいいのかの線引きが難しい所なのかもしれません。
最後に失踪者リストに載る方は生存確認を取るのが難しい事件性のある物も多いような気も致します。
失踪者リストのご協力ありがとうございましたとは？
警察や調査会社に残された家族の方が相談に行き、解決し終わったという意味になります。
この場合ですが、うまく失踪者を見つけ無事に再会できることもあれば、もうすでに残念ながら亡くなられていてといったこともあるようです。
他には捜索して見つけても本人が家族に会いたがらない場合も有ります。
虐待を受けて逃げてきたパターンやそれに近いことをされて精神的に厳しい状態にある人など。
さらには金銭的な問題から家族に合わす顔がないなど様々な方が見えますので、なかなか残された家族の思い通りにいかないことも有ります。
失踪者リストに何十年も載り、家族が諦めればそこに載せるのを取り下げる方も見えますし、家族の元に失踪者本人から連絡が入り取り下げることもあるでしょう。
無事解決した場合ともうどうしようもない場合、更には本人からの取り下げの3種類があると考えられます。
なお無事発見された場合は発見されたと記載されます。
失踪する理由
認知症などを患ってしまい失踪する
出典：R03yukuefumeisha_zuhyou.pdf (npa.go.jp)
令和3年の認知症の失踪者の数は17,538人になります。
平成24年から平成28年にかけて急激に増え、その後も少しずつ増加傾向にあります。
認知症とは脳の血管の障害などにより、記憶が低下し日常生活が満足に送られないというものになります。
症状としては家に帰れなくなったり、食べた物を忘れたりといったことが有ります。
よくある物忘れと根本的に違うのは忘れていることを気づけるかどうかにあります。
認知症を患った方が行方不明になりますと自宅に帰ることが出来なくなります。
本人は今どこにいるのか分からない状態で、この場合危険なことも理解できていませんので道路や線路に飛び出すといったことも考えられます。
命の危険が有りますので、一刻も早く警察や市役所に連絡して捜索をお願いしてください。
何らかの事件に巻き込まれた
テレビやラジオ等では車で走行中に何故か相手が怒り出し事件に巻き込まれたといったニュースが頻度は高くないものの、放送されることが有ります。
自分がしっかりしていても周りからそういった思わぬ攻撃を受けることは珍しくありません。
それがどのような事故なのかは分かりませんが、近年増えているのは女性がSNSで知り合った男性と連絡を取り、失踪してしまうといった物や親が少し目を離したすきに子供がいなくなったなどがあります。
お子さんが小さいと興味本位で歩き回ってしまう為、なかなか見つからないことが有りますので、すぐに警察に連絡した方がいいです。
日にちが経つにつれて生存率が下がってしまいますので、気を付けましょう。
拉致・誘拐・監禁
ある一部の国では拉致・誘拐・監禁などが普通にまかり通っている国もあるそうです。
これほど安全と言われる日本でもつい10年ぐらい前まで拉致問題についてテレビで連日放送されていました。
それは外国からだけでなく、精神的におかしくなった人間によってターゲットが選ばれ拉致されることも有ります。
この場合、何年も監禁して戻ってくることも有りますが、難しいこともあるようです。
多額の借金などで飛んでしまった
ギャンブルにはまってしまい多額の借金をする人やクレジットカードを軽い気持ちで来月給料が出たら返そうと思い数種類も所持している人がいます。
本来はクレジットカードなどの便利で使いやすいカードはポイントも沢山たまり使い勝手の良いものです。
ただ性格的にまあいいやと散財するタイプがこのカードを使うことで多額の借金を背負う事にもなりかねません。
ギャンブルにしてもはまりすぎてしまうと当たった時の快感が頭から離れず、いつかは沢山の玉やメダルが出てくるものだと信じて何度もATMでお金を引き出してしまう事にもなりかねません。
意外と人はハマりやすいのです。
またそのようにはまらせてお金を使わせるような仕組みが考え出されていますので、十分に注意しなければなりません。
この辺りは依存症という病気にかかっていますので、もしどうしても気持ちが抑えられないようなら病院での診察も視野に入れたほうが良いでしょう。
借金には他にもいろいろあります。
自分ではどうしようもない問題に直面して、もう死ぬしかないぐらいの問題にまで発展することもあるでしょう。
でも残された家族の事を思えばそこでどうするのか？ どうしたらいいのかを考えなければいけません。
法テラスというものもあります。
弁護士に無料相談できることもありますので、そういったものを使いなんとしても乗り越えて欲しいです。
人間は弱いときもあります。
少し蹲ることも有るかもしれませんが、また立ち上がって欲しいです。
まとめ
失踪する人には様々な事情というものがあります。それは自分の行いからそういった状況を招いてしまったり、もしくは他人からの攻撃を被ることもあれば、自分自身の健康上の問題からそうなることも有ります。
家族の願いも有り捜索願を出され、警察は捜索を始めますが、すぐに見つかる人もいればなかなか見つからない人もいます。そういった時にNPO法人などの行方不明者を探すためのサイトに記載される失踪者リストがあります。
行方不明者の事細かい最近の情報やかかわりのある人のことまで書かれています。早く行方不明者が見つかることを願いつつ、少し書きすぎている事に怖さを感じます。ただそれだけ残された家族からしたら切実な思いで捜索していることも分かります。
高齢化社会が進みこれからより一層増えてくる認知症の行方不明者。核家族化が進むことでこうなってしまったのでしょうか？ 誰もが同じように年を取っていきます。一人暮らしの高齢者が住む家も増えてきていますし、これから先何らかのシステムが必要になってくるのかもしれません。
更には自分たちが注意していても拉致や監禁といった可能性もゼロではありませんので、その辺りも十分注意したほうが良いでしょう。
失踪者リストを見ると自分もこんな風に記載されたら怖いと思ってしまいます。そうならない地域社会の何らかの取り組み方も今現在必要となってきているのかもしれません。
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