クエリ「青 汁 飲ん では いけない 人」
健康や美容のために、これから青汁を飲もうと思っている方は「青汁を飲んではいけない人」がいることをご存じでしょうか?
この記事では「青汁を飲んではいけない人6選」「青汁の原材料4種類」「青汁の効果」について詳しく解説していきます!
青汁に興味のある人は、効果とともに注意点も含めて、ぜひ、参考にしてください。
高度急性期病院にて管理栄養士として勤務。300件以上の栄養指導実績と栄養管理経験あり。現在はフリーランス管理栄養士としてライター、ブロガーとして活動しながら、栄養士のコミュニティの運営を行う。病院勤務で培った知識とエビデンスを基にした情報発信を意識しております。
青汁を飲んではいけない人
①青汁を飲んではいけない人【ワーファリンを服用してる人】
「ワーファリンを飲んでる人」は、青汁を飲んではいけません。
なぜなら、青汁に含まれるビタミンKが、血液を固まらせる効果を持っているためです。
ワーファリンは血液をサラサラにする薬ですが、ビタミンKは血液を固まらせる働きがあります。そのため、青汁を飲むことでワーファリンの効果を阻害する可能性があるのです。 1
②青汁を飲んではいけない人【肝臓が悪い人】
「肝臓が悪い人」も、青汁を飲んではいけない人にあたります。
青汁には鉄分、葉酸、脂溶性ビタミンのような成分が含まれています。それらの成分を過剰摂取することにより「薬剤性肝障害」が起きる場合があるのです。健康な人が青汁を適量飲む分には問題ありません。しかし、肝臓の機能が低下している人は、青汁の飲みすぎに気を付けましょう。
肝炎の原因の1つであるC型肝炎に罹患すると、肝臓に体内の鉄分が沈着し、症状を悪化させます。
青汁には、鉄分を豊富に含む商品が多いため、C型肝炎の方は症状を悪化させないために、青汁が禁止されることが多いです。
そのため、肝疾患を患っている方は、青汁の摂取を控えるようにしましょう。
ただし、健康な人が青汁を適量飲む分には問題ありません。
③青汁を飲んではいけない人【人工透析をしている人】
「人工透析をしている人」も青汁を飲んではいけません。
青汁には、野菜や果物に多い「カリウム」が多量に含まれています。カリウムには「むくみの改善」「高血圧の予防」「心機能の調節」のような効果があります。
カリウムは水に溶ける性質を持っているため、体内に必要ない分は、尿として排泄される仕組みになっています。
しかし、透析を行っている方は尿を作り出すことが難しいため、カリウムを過剰摂取すると透析で除去できなくなり、最悪の場合不整脈などに繋がります。
人工透析を行っている方は、青汁の摂取を控えましょう。
④青汁を飲んではいけない人【過剰摂取する人】
疾患を患っているかに限らず、「過剰摂取する人」も、注意が必要です。
青汁に限らず、どんな食品でも適量であれば健康によいといわれますが、過剰摂取をすると問題が生じることがあるからです。
◼️食物繊維の過剰摂取
【便秘や下痢になる】
青汁は食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は、血糖値の上昇を緩やかにしたり、便通を整える効果があります。しかし、過剰に摂取することで便秘や下痢になる可能性があります。(※2)
(※2)出典:内科総合クリニック人形町「青汁の効果と副作用」
【ミネラル欠乏症になる】
青汁に含まれる食物繊維は、小腸での脂質や糖分の吸収を緩やかなものにします。そのため、血糖値の上昇を緩やかにしたり、コレステロールを下げる効果があります。
しかし、食物繊維を過剰に摂取すると「ミネラルの吸収も緩やかにしてしまう」可能性があります。その結果「ミネラル欠乏症」になる恐れがあるのです。(※3)
≪ミネラル欠乏症の主な症状≫
- 不整脈
- 高血圧
- 疲れやすくなる
- 筋力が低下する
- 肌荒れ
- 脱毛
- 吐き気
- 肝疾患のリスク
(※3)出典:健達ねっとコラム「青汁にはどんな効果があるの?嬉しい健康効果と注意点」
◼️カリウムの過剰摂取
青汁はミネラルを含み、カリウムもその一種です。前述したように、カリウムは「むくみの改善」「高血圧の予防」「心機能の調節」という効果があります。
健康な方であれば、余分なカリウムは自然と体外に排泄されますが、腎臓が悪い方などは排泄が滞り、「高カリウム血症」を起こす可能性があります。
≪高カリウム血症の主な症状≫
・イライラしやすい
・悪心
・知覚過敏
・不整脈
腎臓の機能が弱っている人は注意が必要です。
◼️糖分の過剰摂取
青汁は、口あたりをよくするために糖分が含まれたものも多いです。飲み方によって、糖分の過剰摂取となることもあります。糖尿病の人は、無糖のものか、糖分が少ないものを選んだほうがよいでしょう。(※3)
◼️ビタミンEの過剰摂取
青汁にはビタミンEが含まれますが、過剰摂取することにより「破骨細胞」が巨大化する場合があります。それにより、「骨粗鬆症」になる可能性があるのです。4
⑤青汁を飲んではいけない人【アレルギーがある人】
「アレルギーがある人」は青汁を飲むときに注意が必要です。
青汁のなかには、フルーツを使ったものもあり、果物アレルギーの方は症状を引き起こす可能性があります。
アレルギー体質の人は、青汁を選ぶときに成分内容を必ず確認しましょう。(※2)
青汁の効果
①青汁の効果【動脈硬化の予防】
青汁の効果として「動脈硬化の予防」があげられます。
青汁に含まれるビタミンEやベータカロチン、キトサンは動脈硬化の予防に効果があります。
- ビタミンEの効果・・・抗酸化作用、血栓の予防、血管を守る、LDLコレステロールの酸化を防止する
- ベータカロチンの効果・・・抗酸化作用、夜間帯の視力維持、皮膚粘膜の保護
- キトサン・・・LDLコレステロールの減少、肥満の予防
(※3)
②青汁の効果【便通を整える】
青汁の効果で、「便通の改善」が期待できます。
青汁に含まれる食物繊維には整腸効果があり、便秘や下痢の改善につながります。
食物繊維には、血糖値の上昇を緩やかにしたり、コレステロールを下げる効果もあります。
健康に良いといわれる食物繊維ですが、過剰摂取になると逆に便秘や下痢を起こす可能性があるため、1日の目安の量を守って青汁を飲みましょう。(※3)
③青汁の効果【高血圧の予防】
青汁に含まれるカリウムやGABAは血圧を下げる効果が期待できます。
GABAには、血管を収縮させるノルアドレナリンを抑える働きがあります。そのため、血流がよくなり、血圧が下がる効果が期待できるのです。
- カリウムの効果・・・むくみの改善、高血圧の予防、心機能の調節
- GABA・・・高血圧の予防、リラックス効果
(※3)
④青汁の効果【美肌の効果】
青汁の効果に「美肌効果」も含まれます。
青汁はビタミンやミネラルが豊富で、美容によい飲み物といわれています。
ビタミンEは脂溶性ビタミンのひとつで、抗酸化作用や血行促進の効果があります。新陳代謝の促進効果があるため、シミ、そばかすのような肌のくすみに効果的とされています。
また、ビタミンCは、強力な抗酸化作用にくわえて、コラーゲンの合成に必要な成分のため美容によいといわれています。
- ビタミンC・・抗酸化作用、コラーゲンの合成に必要、色素沈着の予防、免疫力の向上
- ビタミンE・・・抗酸化作用、新陳代謝の促進
(※3)
⑤青汁の効果【ダイエット】
青汁は、飲み方によりダイエットの効果があります。
青汁をダイエットに活用する場合は「1食置き換え」がおすすめです。1日3食のうち、1食を青汁におきかえましょう。ただし、注意点として、栄養が偏らないように、残りの2食はしっかりと食べてください。(※4)
(※4)出典:株式会社 日本薬健「青汁のカロリーはどれくらい?牛乳と混ぜると?置き換えダイエットでカロリーダウン」
青汁ダイエットは短期で結果はでにくいので
最低でも一か月は継続したほうがよいでしょう。
1食と置き換えるなら、青汁を多めに飲んでもいいのですか?
1食置き換えの場合も、パッケージに書いてある1日の目安の量を守りましょう。
青汁の原材料
青汁に使用される原材料は、主に下記の4種類の野菜となっています。
大麦若葉 | 食物繊維、ビタミン、ミネラル、 |
ケール | 食物繊維、ビタミンC、ビタミンE、ミネラル、カルシウム |
明日葉 | 食物繊維、ビタミン、カルコン、クマリン |
桑の葉 | 食物繊維、鉄分、カロテン、カルシウム、DNJ(1デオキシノジリマイシン) |
4種類それぞれ、苦みを少なく飲みやすくなっているものが多いです。とくに大麦若葉と明日葉は、口あたりがよいといわれています。また、桑の葉に含まれるDNJ(1デオキシノジリマイシン)は血糖値の上昇を防ぐといわれている成分です。
(※2)
子供が飲む際は注意が必要
青汁は食品扱いのため、子供でも摂取することが可能です。
ただし、大人の足りない食物繊維やビタミン類を補うための商品であるため、子供には特定の栄養素の過剰摂取となることが考えられます。
子供に青汁を飲ませる場合は、子供用のものを利用するか、大人用であれば少量から始めてみるなどの工夫が必要です。
今回は「青汁を飲んではいけない人」「青汁の効果」について書きました。
ワーファリンを服用している人は、青汁に含まれるビタミンKが薬の効果を阻害するため、「青汁を飲んではいけない人」になります。また、人工透析をしている人は高カリウム血症、肝臓が悪い人は鉄分によるダメージに注意が必要です。
また青汁には食物繊維が含まれ、便通を整えたり、血糖値の上昇を抑える、コレステロールを下げるという効果があります。しかし、食物繊維を過剰摂取することにより便秘や下痢を引き起こす場合があります。
ビタミンC、Eによる抗酸化作用や美肌効果、ダイエットにも期待できる青汁ですが、体調により飲んではいけない人もいますので注意しましょう。
また、青汁を飲む場合は1日の容量を守って飲むことが大切です。
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