みなさんは自分が嫉妬してしまう自分に気づいたとき、自分のことが嫌いと感じたことはありますか?
様々な人間関係の中で、自分では自覚していなくても、誰しもが誰かのことを羨ましいと思ったり、嫉妬してしまったりという感情は潜在的に持っているものです。
時には嫉妬する感情に振り回されてしまい、過度に不安に思ったり、相手を疑ってしまったり、余計なエネルギーを使ってしまい、精神的にも不安定になってしまうこともあります。
そんな「嫉妬しやすい自分が嫌いで何とかしたい」と思っている方に、嫉妬する心理のメカニズムや自分が嫌いになってしまう前にどのように自分の気持ちを落ち着かせたらいいのかなどの解説をしていきたいと思います。
嫉妬とやきもちってどんな感情?
嫉妬とやきもちって同じような意味ではありますが、若干違いがあります。
2つの感情の違いを見比べてみましょう。
嫉妬
自分の好きな人以外でも、自分より優れているものや恵まれているものに対して、妬みや恨みの気持ちのこと
やきもち
自分の好きな人が自分ではなくて、他の誰かや何かに関心が向けられていているのではないか?と不安や寂しさを感じ、怒りの気持ちも出てくる
一見似たような意味合いはありますが、「嫉妬」は陰な感情のイメージ、「やきもち」は可愛いらしい気持ちのイメージのように感じられます。
大きな違いや、「嫉妬」は対象となる相手が性別も問わず、知り合いであるかそうでないかの人間関係性は関係ないことです。
一方で、「やきもち」は対象となる相手が自分の好きな人や友達であったり、他の人に取られたくないという独占的な気持ちが隠れています。
嫉妬してしまう人の特徴10選
「嫉妬」と「やきもち」の大きな違いがわかったところで、ここでは「嫉妬してしまう人の特徴」を書いていきたいと思います。
①すぐに他人と比較してしまう
嫉妬してしまう人は、すぐに他人と比較してしまうので、他人の行動や言動が気になってしまいます。
②自分に自信がない
嫉妬してしまう人は、自分に自信がないために、相手が自分よりも優れているのではないかと思ってしまいます。
③寂しがり屋
寂しがり屋の人は、誰かに甘えたい、構ってほしいという気持ちが強いため、相手が誰か他の人に気持ちがいくと、自分は捨てられてしまうのではないかと不安になり、嫉妬してしまいます。
④依存心が強い
恋人・親友・家族など自分が愛する人に依存している人は、相手が他の誰かに優しくしていたり、仲良くしているところを見ると、その人に愛する人が取られるのではないかと不安になり、嫉妬してしまいます。
⑤プライドが高い
プライドが高いと、自分より相手が優れていると、自分が認められなかったと思ってしまい、相手に対して嫉妬してしまいます。
⑥異性の友達が少ない
異性の友達が多いと、悩みがある時、同性とは違った視点から意見をもらえたり、自分の思い込みにすぎないことに気づかされることが多いのですが、異性の友達が少ない人は、恋人やパートナーに対して嫉妬している自分について悩みを相談しにくいこともあるでしょう。
⑦人のSNSの投稿が気になる
嫉妬してしまう人は、他人の行動がとても気になるので、人のSNSの投稿をこまめにチェックしてしまい、相手が楽しそうにしているところを目にしてしまうと、さらに嫉妬心が強まることがあります。
⑧LINEなど相手の反応が気になる
LINEなどの連絡ツールでは、相手が既読スルーしたり、未読スルーしたりされると、自分以外に誰か気になる人がいるのではないか?、連絡を取りたくないのでは?とマイナスのことばかり考えてしまい、相手に嫉妬心を持ってしまいます。
⑨人のことを褒めない
嫉妬してしまう人で特にプライドが高いタイプの人は、自分が相手より劣っていることを認めたくないので、人のことをあまり褒めることをせず、自分の方が優れていると思い込んでしまっています。
⑩好きな人を束縛してしまう
嫉妬してしまう気持ちが強い人は、好きな人が他のことに気を取られていると、自分のことを好きになくなるのではないかと不安になるため、無意識に相手の行動を詮索してしまったり、束縛してしまう傾向があります。
嫉妬してしまう心理的な原因5選
嫉妬してしまう感情は、人間が持つ普通の感情ではありますが、そこには心理的な原因が潜んでいます。
ここでは、どういった心理的な原因があるのか代表的な例をご紹介します。
①自己肯定感が低い
自己肯定感が高い人は、自分で自分のいいところを褒めてあげることができるので、周りに承認欲求を求めることもないのですが、自己肯定感の低い人は、自分のいいところを認めてあげることができず、他者からの評価を気にしてしまい、物事をネガティブにとらえてしまう傾向があります。
②自分に自信がない
嫉妬は自分に自信が持てない人によく起こりやすい感情でもあります。
相手が自分よりも優れていると思い込んでしまうことで、自分と相手を比較してしまい、自分は相手より劣っていると自信をなくしてしまったり、他者からの評価が気になってしまいます。
③趣味や関心事が少ない
自分の趣味や関心事が多い人は、相手のことが気にならないほど、自分だけの時間に没頭することができます。
趣味や関心事が少ない人は、嫉妬し始めると、そのことばかり考えてしまい、心配する必要がないことまで悪い方へ考えてしまいます。
④負けず嫌い
嫉妬するという気持ちは相手に負けてしまうのではないか?という心理状況から出てきます。
自分は他人より優れていたい、常に一番でいたいという負けず嫌いの気質を持っている人は、嫉妬心が強くなってしまいます。
⑤過去に裏切られた経験がある
過去に誰かから裏切られた経験がある人は、その経験がトラウマとなり、また同じことが起こってしまうのではないかという不安がつきまとってしまい、物事をネガティブな方向に考えてしまいます。
嫉妬してしまうときの対処法【恋愛編】
恋愛での男女の関係性には大なり小なり嫉妬心がつきものです。
相手を好きだという思いからの嫉妬心ですが、嫉妬心の度を超えてしまうと、相手を信用できなくなったり、その気持ちを相手にぶつけてしまい、パートナーシップが上手くいかなくなってしまいます。
ここでは、恋愛で恋人に嫉妬してしまうときの対処法をご紹介します。
・根拠のない心配は考えるだけでも無駄だと思う
・恋人以外のことで、自分がワクワクできる楽しいことを見つける
・相手にも自分の時間が必要なことを理解してみる
・自分が今感じている嫉妬の感情を紙に書き出してみて振り返ってみる
・自分に自信が持てるように、自分磨きを怠らない。
嫉妬してしまうときの対処法【仕事編】
職場でも嫉妬してしまう感情は、たびたび発生します。
この感情は決してネガティブな感情ではなく、誰にでも起こりうることです。
ですが、嫉妬しすぎてしまって相手に不愉快な態度を取ってしまったりすると、人間関係もうまくいかなくなってしまいます。
ここでは、職場において嫉妬してしまうときの対処法をご紹介します。
・自分が仕事でどういったことに嫉妬しているのかをリストアップする。
・嫉妬してしまう原因を考えてみる。
・嫉妬してしまうということは、自分が成長できるためのきっかけだと前向きに考える。
・嫉妬している相手が見習いたい相手であれば、アドバイスやフィードバックをお願いしてみる。
・嫉妬している相手よりも、自分の優れていることは何かを考えてみる。
嫉妬してしまうときの対処法【友人関係編】
友人間のトラブルの原因として多いのは、相手に対する嫉妬心が出てしまうということも多いでしょう。
恋愛関係であったり、友達が自分より幸せに感じたり、成績が抜かされてしまって嫉妬してしまったり、よくあることだと思います。
ここでは、友人に対して嫉妬してしまうときの対処法をご紹介します。
・自分の感情を素直に受け入れて、友達の幸せや成功を祝福してあげる。
・嫉妬してしまう感情をバネにして、自分を更に磨くようにする。
・友人に嫉妬してしまうということは、自分が成長できるチャンスだと思う。
・嫉妬してしまう感情を誰かにオープンに話してみる。
・自分の嫉妬してしまう原因を書き出してみて自分を見直す。
嫉妬してしまう自分を改善する方法5選
他人に対して嫉妬してしまう感情は、悪い感情ではなく、人間本来が持っている必要な感情です。
ただし、過度な嫉妬心を抱きすぎると相手をうらんだり、憎く感じたり、負の感情が働きすぎて、相手を傷つけてしまうことがあります。
相手だけではなく、嫉妬しすぎる自分が嫌いになって、自分自身を追いつめてしまい、負のスパイラルに陥ってしまうことがあります。
ここでは、嫉妬しすぎる感情に自分が振り回されて、疲弊してしまわないように改善する方法を書いていきたいと思います。
①自分磨きをする
自分磨きをしていると、他人に嫉妬したとしても、自分には他にも強みがあるという自信を持つことができ、自己肯定感も上がります。
自分が成長することで、他人のことがあまり気にならなくなります。
②趣味や関心事を幅広く持つ
幅広く趣味や関心事を持っていると、悩みやネガティブな感情も他のことに気が行くため、ひとつのことで頭がいっぱいにならずに、違った世界の楽しみを見つけることができます。
③相談できる相手を持っておく
自分が余計なことを考えすぎてしまって、ネガティブに物事をとらえてしまうときは、誰かに相談すると、他の人も案外同じようなことで悩んでいたり、経験したことがあるものです。
幅広く人間関係を持っている人は、その時に適した人に相談できるので、1人で考え込まずにすむでしょう。
④日記をつける
日々の感情を日記に書き留めておくことは、自分の感情の整理をするのにとても有効的です。
オススメは3行日記で、小さなことでも嬉しかったこと、悲しかったこと、悔しかったことなどを紙でもアプリの日記でも書き留めておくと、自分の心のメカニズムを知ることにも役立ちます。
⑤体を動かす
1日5分でもいいので、毎日続けられる簡単な運動を取り入れてみるといいでしょう。
朝や寝る前の軽いストレッチや、エレベータやエスカレータを使わずに階段を使ってみる、余裕があれば、少し散歩に出てみるでもいいので、体を動かすことで、頭の中でモヤモヤしていることが解消されるので、ぜひ日常生活の中に体を動かす習慣を入れてみましょう。
まとめ
「嫉妬してしまう自分が嫌い!と思ったら考えたいこと」についての記事はいかがでしたか?
私自身も嫉妬してしまう感情は、仕事や友人関係であったり、日常的に出てきます。
嫉妬しすぎて、余計なエネルギーを使ってしまい、自分で自分を苦しめてしまっているなぁと感じるときもあります。
そんな時にいつも自分で立ち直る方法は、”今嫉妬しすぎてイライラしていることは、勝手な思い込みである”と言い聞かせることです。
いつも自分の感情を振り返るたびに感じることは、この勝手な思い込みの大半が余計な負のエネルギーを使っているということです。
嫉妬している自分がいたら、いったん今の負の感情をリセットして、「自分磨きをしよう!!」と本を読んだり、映画やドラマを見てみたり・・・。
そうすることで、自分を苦しめていた余計な感情はいつのまにか忘れてしまって、新たな楽しい発見や出会いがあったりすることで、自分自身で立て直しをしているように思います。
自分の心に出てくる感情は自由で不要な感情ではないということ、そして出てきた感情を否定しないで受け入れてあげることをしていくと、嫉妬してしまって自分のことが嫌いになるということは減っていくと思うので、ぜひ実践してみてくださいね。
コメント