褐色を帯びたイエローカラーがなんとも魅力的なアンバー。日本人にとってはアンバーというより琥珀といった方が馴染みがあるかもしれません。
実はアンバーは鉱石ではなく、樹脂の化石。そのため透明度が高く、虫など生物を内包しているものもあります。
樹脂の化石であるからこその性質や偽物との見分け方、浄化方法、そしてスピリチュアルな意味などをまとめました。
アンバーってどんな石?
アンバーとは
アンバーとは、およそ3,000万年前にできた、松柏類の樹液が地中で硬化したもののこと。正確には石ではなく、樹液の化石といった方が正しいでしょう。
薄いイエローから濃い褐色まで幅が広く、中には傾向性を示すものもあります。
アンバーには、地中から発見される「ピット・アンバー(山琥珀)」と、地層が崩れて海へと流出したのちに発見される「シー・アンバー(海琥珀)」があります。
中には虫や動物が閉じ込められたものもあり、過去の姿をそのまま残すことから生物学的にも重宝されます。
映画「ジュラシックパーク」でも、アンバーに閉じ込められたハチのDNA情報を読み取ることが恐竜復活のきっかけとなっていましたね。
あまり知られていませんが、アンバーは低温でも燃え始め良い香りを放ち、擦ることで静電気を帯びる性質があります。
これらの性質は古代の人々に驚きを持って歓迎され、特別視されてきた物質なのです。
アンバーの名前の由来
アンバー(Amber)は、アラビア語で「竜涎香」を意味する「Anbar(アンバー)」が語源です。竜涎香とは、マッコウクジラが吐き出す体内物質のこと。
「りゅうぜんこう」と読みますが、英語のambergris(アンバーグリス)」の方が有名かもしれません。
クジラが吐き出したものと聞けば汚いイメージを持ってしまいがちですが、竜涎香はとても良い香りがする上に希少なので高価で取引されます。
海に漂う竜涎香を発見した一般人漁師が巨額の富を得る話は、現代でも聞かれます。
アンバーは燃やすことで、この竜涎香と似た香りがします。そのことが由来となって、アンバーと名付けられたのです。
アンバーの和名・別名
アンバーは和名で「琥珀(こはく)」です。「琥珀糖」「琥珀色」などの言葉がある通り、日本ではアンバーというより琥珀といった方が分かりやすいでしょう。
日本に琥珀が伝わったのは中国から。仏教における七宝という7つの玉のうちの1つが琥珀とされていて、仏教とともに琥珀という存在が日本に伝わったのです。
かつて中国では虎の死骸が土に還る際、魂だけが地中で塊になって残されると考えられてきました。中国で虎は聖獣とされていて、東西南北のうち西を司る聖獣・白虎は白い虎です。
そんな尊い獣である虎の魂が固まったものが「虎塊」とされ、そのうちに「琥珀」に変化していったとされています。
アンバーは産出国で呼び名が変わる珍しい存在。
ドイツ産アンバーは「燃える石」を意味する「Bernstein(バーンシュタイン)」、ミャンマー産は「Burmite(バーマイト)」、バルト海沿岸産は「Succinite(サクシナイト)」と呼ばれます。
アンバーの歴史
歴史上残っている中でもっとも古いアンバーの記録は、バルト海沿岸に打ち上げられたもの。古代ギリシャ時代といわれています。
不思議な色合いと輝きを持つアンバーが海に浮かんでいるのを見て、古代ギリシャ人は「海に沈んだ夕日の妖精が海底で固まったのちに浮上したもの」と考えたんだとか。
古代ローマ仁博物学者であるプリニウスが記した「博物誌」でも、「太陽の石」としてローマに伝わったという記載があります。
博物誌の中でアンバーは樹液の化石であることが記されていて、当時から石でないことは知られていたようです。
ちなみに、アンバーは擦ると静電気を帯びる性質があります。古代ギリシャ人はこの静電気のことを不思議なパワーとして「Elektron(エレクトロン)」と呼んでいました。
この言葉は、現代で静電気を意味する「electricity(エレクトリシティ)」の語源となっています。
その後、世界各国の遺跡から次々にアンバーが見つかっています。
エストニアでは紀元前3,700年前のアクセサリーが、イギリスでは青銅器時代のアンバー製カップが、日本でも古墳からアンバーの勾玉などが発見されています。
装飾品や日用を彩るぜいたく品としてアンバーが使用されていたことがうかがえます。
日本でもっとも古いアンバーは、千葉県銚子市で発見された約110,000,000年前から90,000,000年前のもの。気が遠くなるほどの昔のものが、日本に残っているのですね。
アンバーの伝説・言い伝え
アンバーは世界各国で不思議な言い伝えがあり、宗教や神話においても重要な役割を持っています。
仏教には七宝という存在があります。7つの宝玉なのですが、そのうちの1つがアンバーです。死んだ虎の魂が凝固したものと考えられていて、神聖視されていました。
キリスト教においても、アンバーで作ったロザリオや護符は強力なエネルギーを発するとされ、さらに遡ると古代ヨーロッパでは祈祷師が儀式に使用していた形跡が確認されています。
神話におけるアンバー
アンバーは、神話の中に登場することがあります。
ギリシャ神話のお話です。海洋の神であるポセイドンの末娘が人間の王子と恋に落ちますが、怒った神々は王子を海に沈めてしまいます。
そのことを嘆いた娘が流した涙がアンバーとなり、海へ流れ落ちていったんだとか。
また、太陽神ヘリオスの息子であるフェソンが、父親の戦車を操縦した際に誤って地上を燃やし尽くしかけたことがありました。
激怒した全能の神ゼウスはフェソンを処刑しましたが、フェソンの墓前で3人の妹は4カ月泣き続け、彼女たちはポプラの木になり、そのときの涙がアンバーになったという話もあります。
他にも、北欧神話における女神フレイアが流した涙であるとか、太陽神アポロンがオリンパスから追放される際に流した涙であるという神話があります。
共通するのは、「神々の涙が琥珀となった」という内容。アンバーのクリアさが涙を連想させたと推測されますが、こういった共通点があるのは興味深いといえるでしょう。
アンバーの産地
- バルト海沿岸地域
- ドミニカ共和国
- ドイツ
- ロシア
- デンマーク
- イギリス東海岸地域など
世界に流通するアンバーの70%がバルト海沿岸からのものです。
ドミニカ共和国で採掘されるブルーアンバーは、希少価値が高く高価で取引されています。
アンバーの硬度
アンバーのモース硬度は2~2.5。とても柔らかく、針で突いたり爪で引っかいたりした程度で簡単に傷が入ってしまいます。
割れたり欠けたりするというより溶けやすいと考えた方がよいでしょう。低温で燃え出すこともあるため、注意が必要です。
アンバーの宝石言葉・石言葉
アンバーはカラーによって石言葉が変わります。
カラー | 言葉 |
イエローアンバー | 「抱擁」「繁栄」「癒し」「大きな愛」 |
ブルーアンバー | 「静かに燃える恋心」 |
レッドアンバー | 「小悪魔の魅力」 |
アンバーと誕生石・曜日石・守護石
アンバーはカラーによって対応する誕生日が変わります。
カラー | 誕生日 |
イエローアンバー | 6月2日・11月7日 |
ブルーアンバー | 5月25日 |
レッドアンバー | 11月25日 |
全体では、蟹座・獅子座・乙女座・山羊座・水瓶座・子年の守護石です。また、イギリスでは結婚10年目の記念石とされ、夫から妻に贈ると夫婦そろって長生きできるとされています。
アンバーの色と種類・似ているパワーストーン
アンバーは主にイエロー系のカラーリングで、薄いレモンのような色から褐色のコニャック色まで濃淡の幅が広いです。
他にもブルーやレッド、グリーンのアンバーが存在しますが、天然未処理のものはほとんどありません。
たいていが加熱や加圧といった処理を施されてカラーを濃くしたり、着色しているものもあります。
また、アンバーといえば虫入りなどの変わり種が有名ですよね。
通常のアンバーより虫や植物などが閉じ込められたものの方が希少なので高額となり、閉じ込められた存在によっても価値は違います。
イエローアンバー・ブラウンアンバー・コニャックアンバー
もっとも一般的なイエローカラーのアンバーは、カラーの濃さによって価値が変わります。
一般的にはブランデーのコニャックを思わせるような褐色のコニャックアンバーがもっとも高価で、次に暗めのブラウンアンバー、そして一般的な薄いイエローのアンバーが続きます。
ブルーアンバー
紫外線を当てると角度によってブルーの蛍光を見せるもののことを、ブルーアンバーと呼びます。紫外線を当てなければ一般的なイエローアンバーと変わりません。
ドミニカ産のものが有名で「ドミニカアンバー」と呼ばれるブルーアンバーは高値で取引されています。その反面偽物も多いので注意が必要です。
サファイアブルーアンバー
リトアニアで生成される染色アンバーのこと。サファイアを思わせるような真っ青なカラーリングで、ドミニカ共和国のブルーアンバーとは違い、通常時からブルーをしています。
草木を原料とした染色を施されたアンバーで、リトアニアの伝統染色方法によって作り出されています。
ドミニカ共和国のブルーアンバーと区別するために、「リトアニアアンバー」と呼ばれたり、「サファイアブルーアンバー」と呼ばれたりします。
本物のアンバーを使用しておりカラーもとても美しいのですが、残念ながらアンバーの正式なカラーには数えられていません。
レッドアンバー・チェリーアンバー
その名の通り、赤褐色のアンバーのことをレッドアンバーと呼びます。天然のレッドはとても希少で、「実物を見たことがない」という鉱物関係者も多いです。
天然のレッドアンバーが市場に出回ることはないと考えてよいでしょう。
天然でないレッドアンバーは、加熱や加圧処理を加えられてカラーをレッド寄りにしたもの。鮮やかなものは加熱や加圧だけでなく着色処理が施されている場合もあります。
レッドアンバーほど赤くはなく赤みがかった濃い茶色のものはチェリーアンバーと呼ばれます。レッドとチェリーの明確な区分はなく見た目で判断されるため、人によっては判定が違うでしょう。
ルビーアンバー
リトアニアでのみ生成される真っ赤なアンバーのことです。アンバーを染色したもので、ルビーのように真っ赤なアンバーができあがります。
伝統技法を使っているためリトアニアでしか生産されておらず「リトアニアルビーアンバー」と呼ばれることもあります。
本物のアンバーを使っているものの染色で得られたカラーであることから、正式なアンバーのカラーには数えられていません。
グリーンアンバー
グリーンがかったアンバーのことを、グリーンアンバーと呼びます。
淡い「ピュアグリーンアンバー」やブラックやレッドに染めたのちに穴をあけることでグリーンの風合いを出した「グリーンアンバー」などがあります。
カリビアングリーンアンバー
エンハンスメント処理をして鮮やかなグリーンに染めたアンバーのことです。
正式にはアンバーとは認められていませんがグリーンカラーが美しく分かりやすいからか、現在日本で流通しているもののほとんどがこのカリビアングリーンアンバーとなっています。
ロイヤルアンバー
乳白色をしていて、溶けたバターを思わせるようなマーブル模様が入っているものをロイヤルアンバーと呼んでいます。
全体の0.1%程度しか産出されておらず希少価値が高いです。
ホワイト部分が多いものを「ボーン」、バターのようなイエロー部分が強いものを「バタースカッチ」、グリーンがかったものを「オリーブ」と呼んでいます。
樹液が発酵することにより気泡が生じ、泡がそのまま固まったことでマーブル模様になっていると考えられています。
時間が経つにつれて表面が乳白色からバター色へと変化し、アンティークとしても人気があります。ブラックの内包物が入っていることが多く、内包物があることが天然の証でもあります。
虫入り琥珀
アンバーは樹液が固まったもであることから、内部に生物の死骸が閉じ込められているものもあります。
多くはアリやハエなど小さな昆虫ですが、葉っぱや木の枝、鳥の羽、爬虫類などが入っていることもあります。
虫入り琥珀の場合はアンバーそのものの色や状態というよりも、内包物である生物の死骸によって希少価値が変わり、価格も変わります。
形がハッキリと確認できるものや種類が珍しいものほど高価です。
アンバーと似ているパワーストーン
コーパル
アンバーとソックリなコーパル。モース硬度や樹脂光沢など、性質的にもほとんど同じです。見た目だけで見分けることは困難で、実際によく混同されています。
実は、コーパルも樹脂の化石に近い存在。アンバーのように完全に化石化していない、半化石の状態のものなのです。
つまり、コーパルが時を経るとアンバーになるというわけです。アンバーの1歩手前で、若いアンバーともいえるでしょう。
コーパルはアンバーが産出するよりも若い地層から産出したり、生きている樹木から採れることもあります。
アンバーほどしっかりと固まっていないため、アクセサリーには不向き。耐久性が低いため、数年で劣化してしまうという難点があります。
アンバーが持つスピリチュアル的性質
アンバーと風水
アンバーは風水の五行思想において、土気・木気・金気の3つを持っています。
土気は「信」。保守的かつ安定を意味します。他を生かすための土台であり、人生においては「地に足の着いた」と表現されるように、しっかりとしていて浮ついていない様子を表します。
木気は「仁」であり、慈しみや情けの心を意味します。成長や繁栄、若さなどを司ります。
そして、金気は「義」を意味し、「忠義」「正義」など道理を表しています。実りや安定など落ち着いた様子を司っています。
アンバーと相性の良い方位
- 西
- 南西
- 東北
アンバーとチャクラ
アンバーは第5チャクラを活性化させます。第5チャクラは喉にあり「スロートチャクラ」と呼ばれます。
「コミュニケーション」「表現」「説得力」などを司るチャクラで、主に対人面に影響を及ぼします。
アンバーはこんな人におすすめ
- 金運アップをしたい人
- 自然体で生きたい人
- ストレスを緩和したい人
- 人間関係を円満にしたい人
- 自信を持ちたい人
アンバーの効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.リラックス・気持ちを明るくする
アンバーは太陽のエネルギーを含み、自然の要素を多く閉じ込めています。
主成分が樹脂であることから木に特に縁があり、樹木が光合成をするかのように不要なものをなくしマイナスをプラスに変換する効果があります。
恐怖心や緊張、不安などのマイナスを取り除くアンバーは、持ち主に太陽のような明るさをもたらして前向きな性格にしてくれます。
そのため、過去のトラウマから解放されたり、人前で緊張せず話せるようになったり、新しい人間関係になじむのにも役立ってくれるでしょう。
2.気の流れを良くする・開運
アンバーはマイナスをプラスに変換するパワーを持っています。そのため、持ち主の中から悪い気を取り払い、良い気を呼び込む開運効果があります。
心身のバランスを取り、デトックスの効果も得られるでしょう。エネルギーの流れをキレイにすることで、必要なエネルギーだけを使い、無駄に疲れるような事態を防いでくれます。
また、アンバーは擦ると静電気を帯びる性質があることから、幸運を引き寄せるともいわれています。
これまで良い運気に恵まれなかった人も、アンバーのデトックス効果と幸運引き寄せ効果によって、良い気を呼び込み、金運や仕事運、対人運など全般的に良くなるでしょう。
3.魔除け・長寿のお守り
アンバーは長寿や繁栄のお守りとして、特にアジア圏で人気があります。特に、虫入りのものは生命力を高めてくれるとされ、無病息災に効果があるともいわれています。
アンバーは虎の魂が化石化したものと考えられていたため、虎に由来するタイガーアイと似たような効果があり、虎に守られているかのような防御力と災いを察知する洞察力アップ効果を得ることができるんだそう。
結果、魔除け効果や無病息災、長寿、健やかな健康などをサポートするとされています。
アンバーと相性の良い組み合わせ
アンバー×パイライト
アンバーとパイライトの組み合わせは、仕事面やチャレンジに効果があります。
パイライトは意志を強化し、行動力をもたらすパワーストーン。火山の力を持っていることから、上昇するエネルギーを秘めています。
力強く、持ち主の中に滞っている気やネガティブな考えを、強制的に排除してくれるでしょう。
一方、アンバーは気の循環を良くして、悪い気がいなくなったところに良い気を取り込みます。パイライトと合わせることでより強力に運気の流れを良くします。
また、アンバーにはチャンス引き寄せの効果もあるので、行動力アップのパイライトと組み合わせることで仕事面や交渉事、試験などのチャレンジにおいてよい結果を残せるでしょう。
アンバー×モスアゲート
アンバーとモスアゲートの組み合わせは、癒し効果があります。
モスアゲートは、メノウの中に苔や枝のような形をしたインクルージョンがあるもののこと。小さな森を閉じ込めたように見え、深いリラックス効果を持っています。
精神安定や木の循環を助けるパワーもあるため、執着や利己的な考えを手放して良い気を呼び込んでくれるでしょう。
アンバーもモスアゲートと同じく森林に縁が深いため、両者の相性はとても良いです。
アンバーも植物が光合成をするかのごとく悪いものを追い出し良いものを引き寄せてくれるため、モスアゲートと組み合わせれば、緊張や不安から解き放たれリラックス状態で過ごせるでしょう。
仕事面や対人面においても本来の力や魅力が引き出され、穏やかな日々を過ごせるようになります。
アンバー×タイガーアイ
アンバーとタイガーアイの組み合わせは、魔除けと仕事運アップに効果があります。
タイガーアイは、虎のように思慮深く洞察力があり、いざというときには勇猛果敢に行動できるような人物へと成長させてくれる効果があります。
と同時に、虎に守られているかのごとき防御力も得られるでしょう。
アンバーの和名は琥珀ですが、これはかつての中国で「アンバーは虎の魂が化石となったもの」という考え方があったからです。
そのため虎の目を意味するタイガーアイとは縁があり、相性も良いでしょう。
アンバーの緊張や不安を取り除きリラックスさせてくれる効果と、タイガーアイのチャンスやトラブルの種を見つける効果は、仕事面での成功を後押ししてくれます。
長寿や健康、繁栄を意味するアンバーと魔除けのタイガーアイですから、持ち主を危険から守り健やかな日々を送らせてくれるでしょう。
アンバー×ヒスイ
アンバーとヒスイの組み合わせは、人間的成長に効果があります。
ヒスイは東洋を代表するパワーストーン。長寿や健康といった意味以外にも、持ち主に忍耐力や強い精神力を与えて徳をもたらすとされています。
人を導くような立場の人やリーダーに最適のパワーストーンで、対人面でのストレスを和らげる効果もあります。
エネルギー循環の石であるアンバーは前向きな思考と社交性、そして幸運を呼び込みます。
緊張しやすい人や物事に執着しやすい人に対して不要なものを手放させるため、人間的な成長も見られます。ヒスイと合わせることで、より高い効果が期待できるでしょう。
アンバーを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
アンバーは喉にある第5チャクラを活性化させます。そのため、ネックレスとして喉元に近くすることでより効力を実感できるでしょう。
また、アンバーは擦ると静電気を発する性質があります。
静電気を発するのはパワーを放出している状態と考えられているため、ここぞというときには指で擦ってアンバーからパワーをもらうようにするとよいでしょう。
特に、感情が高ぶったり思いをうまく伝えられないときに指で擦ると、気持ちが落ち着いたり最適な言葉が見つかったりします。
アンバーは「シルバーとは相性が悪い」という説があります。
アンバーのアクセサリーを選ぶ際には、シルバーではなくゴールドなど別の金属を使っているものの方がより効力を得られる可能性があります。
アンバーのお手入れ・浄化方法
アンバーは石ではなく樹脂が固まった化石なので、他のパワーストーンと比べて弱点が多いです。
水や紫外線、熱、塩、化粧品や香水などの化学物質、乾燥などさまざまな要因で劣化したり変色したり、ひどいときには溶けて形が変わってしまいます。
そのため、浄化方法は限られ、保管にも細心の注意を払いましょう。
身に着ける際にも化粧品や香水が直接触れないよう努め、身に着けた後にも柔らかい布でそっと優しく汚れを拭き取る必要があります。
浄化方法 | 対応 |
塩・塩水 | × |
流水 | × |
ホワイトセージ | ◎ |
水晶クラスタ | ◎ |
日光・月光浴 | △ |
土 | × |
音 | ◎ |
ホワイトセージ
ホワイトセージを乾燥させた葉っぱやお香によって、アンバーを浄化することが可能です。
ホワイトセージの乾燥葉やお香を燃やし、その煙の中にアンバーを通してください。10回程度で浄化が完了しますので、そのまま身に着けてOKです。
火の取り扱いに注意するのはもちろん、アンバーを火の近くには置かないようにしてください。
アンバーは燃えやすい性質があるので、極端に高温になることによって燃え出したり柔らかくなってしまう可能性もあります。
水晶クラスタ
水晶クラスタでアンバーを浄化することができます。水晶クラスタの上にアンバーを3時間程度置いておくだけで浄化が完了します。
水晶のモース硬度とアンバーのモース硬度ではアンバーの方が低いので、置く際に傷をつけないよう、アンバーを優しく置いてください。
また、アンバーは紫外線を長時間当てることで変色します。水晶クラスタの置き場所には注意してください。
日光・月光浴
アンバーは紫外線を弱点としているため日光浴での浄化はできません。しかし、月光浴での浄化なら可能です。
月の出る夜、浄化皿の上にアンバーを置いて月光浴をさせましょう。
3時間程度で浄化が完了するため、そのまま身に着けてOKです。日光に当てないよう、朝になるまでに浄化を終えて片付けるようにしてくださいね。
音
音による浄化も、アンバーには向いています。
まず、浄化皿の上にアンバーを設置します。次に、音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを使って音を出しましょう。
水晶ポイントの先をアンバーに向けたまま、ぐるりと円を描きます。アンバーを中心にして水晶ポイントを動かして、アンバーにまんべんなく音が降るようなイメージを持つとやりやすいでしょう。
10回程度繰り返せば浄化が完了しますので、そのまま身に着けてOKです。
アンバーの好転反応・副作用
アンバーは比較的穏やかな波動を持ち、好転反応や副作用が起きにくいです。太陽のような明るさがありながら木々の持つ優しさも内包しているため、私たち人間になじみやすいのでしょう。
可能性は低いですが、アンバーを持ってみて心身に不調をきたしたら、アンバーを少し遠ざけてみてください。
1日2時間程度身に着けることから始めて、少しずつ触れ合う時間を増やしていきましょう。そのうちにずっと身に着けていても不調を感じなくなりますよ。
アンバーのQ&A
アンバーの偽物の見分け方は?
アンバーは他のパワーストーンと比べて偽物が多く出回っています。
通常のイエローアンバーならさほど高価ではないため比較的簡単に手に入るのですが、希少価値の高い虫入りやブルーなどは高価になりやすく、偽物が作りやすいからです。
プラスチックでできたものや、アンバーのかけらを集めて固めたものが多いでしょう。偽物と見分けるための方法を、いくつかご紹介します。
まず、食塩水に浮かべる方法があります。アンバーは比重が軽く、海水に浮きます。
そのため、海水と同じ濃さである3%程度の食塩水を作り、アンバーを入れてみましょう。浮かべば本物のアンバー、沈めばプラスチックなど他の物質です。
ただし、アンバーは塩分に弱いため、確かめたらすぐに水で洗い流して拭き取ってあげてくださいね。
次に、表面を擦る方法です。アンバーは表面を擦ると静電気を帯びる性質があります。そのため、表面を擦って静電気が起きればアンバー、静電気が起きなければアンバーではありません。
しかし、アンバーの破片を集めて圧縮したプレストアンバーは、成分がアンバーであるために静電気が起こります。
最後に、見た目で判別する方法です。アンバーはクリアな化石ですから、内包物が必ず存在しています。砂や土、木の葉の一部が小さな黒い粒や何らかの形を残した内包物となっているのです。
しかし、プラスチックのアンバーではこういった内包物が極端に少ないかまったくないでしょう。
他にも、アンバーが一気に固まるのではなく何回かに分けて化石化するという生成過程は、「グリッター」と呼ばれる魚のウロコにも見えるヒビとなって内部に現れます。
このグリッターは天然の証であり、プラスチックでは出せませんので信頼性が高いです。
アンバーの偽物には、他にもコパールが使われることがあります。コパールはアンバーになる1歩手前の物質であり、アンバーとほぼ同一の成分や性質を有します。
見た目でも区別がつかないので、間違われることもしばしばでしょう。
コパールとアンバーの違いは、表面の艶。アルコールを表面に着けてネバネバしたらコパール、ツルツルのままならアンバーです。
アルコールがなくても、指で長時間表面を触ってみてください。コパールなら表面が溶け出してネバネバし始めます。
アンバーが割れた・欠けた!特別な意味はある?
アンバーは割れやすく欠けやすいというよりは、溶けて形が変わったり傷が入りやすい性質があります。
もちろん、割れたり欠けたりすることも十分にありえますので、取り扱いには注意が必要です。
もしアンバーが割れたり欠けたりしたら、スピリチュアル的な要因ではなく物理的要因を疑うべきです。アンバーが形を変えることは、それほどよくある出来事なのです。
アンバーの色が変わった?退色・変色する?
アンバーは、長時間紫外線にさらすことで黒っぽく変色します。ダークな色合いにしたい人にはよいですが、入手したときのカラーが気に入っている人は太陽光に気を付けましょう。
また、化粧品や香水などで変色することもあります。身に着ける際にはアンバーに化学物質が触れないよう気を使ってくださいね。
アンバーの購入におすすめの販売店・通販
久慈琥珀オンラインショップ
アンバーの産地である、岩手県久慈市のアンバーの専門店です。ピアスやネックレスなどアクセサリーから財布、印鑑などさまざまなアイテムに加工されたアンバーがあります。
DIAMENT
バルト海のアンバーを使った、アンバー専門店。インターナショナルアンバー協会が認めた取引先のもののみ使用しています。
蝶々や花などエレガントなデザインが特徴で、大ぶりかつハッと目を引くデザインのものがたくさんあります。
vec stone club
原石やルースメインに取り扱っているサイトです。リトアニア産の染色アンバーが多いですが、虫入り琥珀の原石も。小さいのでお手頃価格となっています。
まとめ
キラキラと光るアンバーは、その内側らがクリアで内包物がよく見える点に魅力を感じている人も多いでしょう。
何万年も前の土や葉っぱのかけらを確認して、太古の地球に思いを馳せられるのはアンバーならでは。見た目ももちろん美しく、ルースを生かした大胆なデザインに取り入れられることも多いです。
比較的安定しているため、お値段が安価なのもファンが多い理由の1つでしょう。
どんなアンバーにも、カラーや内包物によってそのアンバーだけの魅力があります。2つと同じものはないので、お気に入りのアンバーを見つけたらお迎えしてくださいね。
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