永井俊哉
執筆者永井俊哉

永井俊哉(ながいとしや): 著述家。専門の枠を超えて新たな知の統合を目指すフリーの研究者。1965年、京都生まれ。1988年、大阪大学文学部哲学科卒業。1990年、東京大学大学院倫理学専攻修士課程修了。1994年、一橋大学大学院社会学専攻博士後期課程単位修得満期退学。1997年、初めてウェブサイトを立ち上げる。現在、永井俊哉ドットコムや永井俊哉チャンネルを運営している。

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永井俊哉

健康と若さを維持する方法

「健康と若さを維持する方法」連載書籍化のお知らせ

このたび、2022年4月から2023年3月にかけてLaniで連載した「健康と若さを維持する方法」を加筆修正して、電子書籍『不老不死は可能か』として出版したのでお知らせします。
健康と若さを維持する方法

熟睡するための方法

みなさんの中には「寝床に入ってもなかなか寝付けない」、「睡眠中に何度も目が覚める」、「毎朝決まった時間に起きられず、生活が不規則になる」、「寝ても疲れが取れず、日中に眠くなる」といった悩みを持つ方も多いことでしょう。睡眠障害は、たんに規則正しい生活に支障をきたすだけでなく、死亡リスクを高めるので、できるだけ克服することが肝要です。この記事では、睡眠障害が寿命を縮める理由を説明した上で、エビデンスのある睡眠改善方法をいくつか紹介したいと思います。
健康と若さを維持する方法

動脈硬化の原因は何か

動脈硬化は、脂質の取り過ぎが原因とかつては考えられていました。飽和脂肪酸やコレステロールの多い食品を摂取すると、血液中のコレステロールが増えて、ちょうど排水管の壁にヌメリやヘドロが付着すると排水管が詰まりやすくなるのと同じように、血管内膜にコレステロールが付着して、血管が詰まりやすくなると思っている人は、今でも多いことでしょう。しかし、コレステロールは、理由もなく血管内膜に沈着しません。この記事では、動脈硬化の根本的な原因を探り当てることで、動脈硬化の根本的な予防策を考えます。
健康と若さを維持する方法

健康に悪い脂質は何か

脂質は、糖質やたんぱく質と並んで三大栄養素の一つで、エネルギー源になるだけでなく、ホルモン、細胞膜、核膜など、体の材料となります。脂質のうち飽和脂肪酸は有害なので、不飽和脂肪酸に変えた方がよいというのが、長年信じられてきた常識です。しかし、本当に飽和脂肪酸は有害で、不飽和脂肪酸は有益なのでしょうか。この記事では、最新のエビデンスに基づいて、脂質の各種類が健康に与える影響を再評価したいと思います。
健康と若さを維持する方法

免疫のジレンマ

武器は、身を守るために必要ですが、使い方を誤ると、逆に身を傷つけてしまうという意味で両刃の剣です。免疫にも同じようなジレンマがあります。免疫が弱すぎると病原体やがんから身を守れなくなりますが、強すぎる免疫は炎症をもたらして寿命を縮めます。この記事では、社会システムは生命システムの一種であるという信念のもと、生命システムにおける免疫と社会システムにおける武力の役割について考えます。
健康と若さを維持する方法

腸内細菌と脳腸相関の謎

ヤクルト1000のブームをきっかけに、腸内細菌によるストレス解消やその理論的根拠である脳腸相関が注目されるようになりました。脳と腸という一見何の関係もなさそうな二つの臓器がなぜ相互に影響を与えるのかという謎を解くには、腸と脳が進化の過程でどのように誕生したのかを知る必要があります。この記事では、脳腸相関の誕生を進化論的に説明しつつ、腸内環境改善のためにどうすればよいかを考えます。
健康と若さを維持する方法

健康に良い香辛料は何か

私たちは、食品に甘さだけでなく、辛さも求めます。これは、生命にとって塩が必要不可欠であるからです。しかし、現代の私たちは、塩分を必要以上に摂取しています。過剰な塩分摂取は健康に有害なので、減塩しなければなりません。もとより、辛さのない料理では物足りないので、塩に代わる香辛料が必要になります。この記事では、寿命を延ばす効果のある香辛料を紹介し、健康と食事の楽しさを両立させる方法を提案します。
健康と若さを維持する方法

大豆は健康に良いのか

大豆は「畑の肉」と呼ばれるほどタンパク質が豊富であるため、動物性タンパク質の代替食材として注目されています。赤身肉の弊害が指摘される中、大豆食品が健康食品として選ばれるようになっていますが、本当に大豆食品全般が健康に良いと言えるのでしょうか。この記事では、様々な大豆食品の健康に与える影響を調べた上で、どの大豆食品が最も健康に良いのか、そしてそれをどう食べるべきかを考えます。
健康と若さを維持する方法

健康に良い飲み物は何か

人が生きていく上で、水を飲むことは不可欠ですが、水には、ミネラル以外の栄養素がないし、味もありません。そこで、人類は、より多くの栄養素を摂取するため、より多様な味覚を楽しむため、様々な飲み物を作り出しました。その中には、健康に与える影響が肯定的なものもあれば、否定的あるいは中立的なものもあります。この記事では、代表的な飲み物が健康に与える影響を明らかにした上で、カロリー制限模倣効果ゆえに健康に良い飲み物を三種類紹介します。
健康と若さを維持する方法

健康に良い甘味料は何か

代表的な甘味料は長い間砂糖でしたが、1970年代以降、砂糖よりも安価な異性化糖(果糖ブドウ糖液糖など)が大量に消費されるようになりました。他方で、糖質制限などのダイエットがブームとなる中、糖質を含まない人工甘味料が、カロリーゼロを謳う食品に採用されるようになりました。砂糖とは異なって、虫歯の原因にはならないとはいえ、本当に健康に良いかどうかは議論があるところです。この記事では、既存の甘味料や新しく登場した人工甘味料の問題点を指摘した上で、健康にとって最も好ましい甘味料は何かを考えたいと思います。
健康と若さを維持する方法

寿命を延ばす食物は何か

前回、断続的断食によって抗老化カスケードを活性化させ、寿命を延ばす方法を提案しました。しかし、みなさんの中には、断食やカロリー制限はつらいからやりたくないとか、仕事柄、会食を避けられないとかという人もいることでしょう。そういう人のために、断食やカロリー制限なしでも、食べることで同じような効果をもたらすカロリー制限模倣物質の研究が進んでいます。カロリー制限模倣物質の候補はたくさんあるのですが、今回は、その中でも代表的なカロリー制限模倣物質を含み、かつ簡単に入手できる食品を紹介したいと思います。
健康と若さを維持する方法

16時間断食の弊害の克服法

16時間断食を含めた断続的断食が日本のみならず世界でブームになっています。断続的断食は、たんに体重を減らすだけでなく、健康に様々なメリットをもたらします。他方で、デメリットもあるので、この記事では、断続的断食のメリットを享受しつつ、そのデメリットを克服する方法を考えたいと思います。
健康と若さを維持する方法

糖質制限よりも糖質選別

糖質制限ダイエット(低炭水化物ダイエット)は、ダイエットの定番ですが、最近の研究から、他のダイエットと比べて効果に大差ないことがわかってきました。しかも、糖質の代わりに摂取する食品の種類によっては、死亡率を高めてしまう問題まであります。糖質制限のデメリットを克服し、メリットだけを享受するには糖質制限よりも糖質選別の方がお薦めです。この記事では、最新の研究成果をふまえながら、ダイエットしつつ健康寿命を延ばす最善の方法を考えます。