ゲジゲジは見た目が気持ち悪くて嫌われがちですが、実は人に無害で益虫として活躍しています。
しかし、家の中に出てくると不快感を覚えるもの。
そこで、この記事では「ゲジゲジは殺してはいけない」と言われる理由を徹底解説します。
また、ゲジゲジの特徴や、ゲジゲジが家に出る原因と対策についてご紹介します。
ゲジゲジを殺してはいけないと言われる理由5つ
ゲジゲジは殺さずに外に逃がしてあげるのがベストです。その理由は以下の5つ。
- ゲジゲジは人に無害で、毒を持っていない
- ゲジゲジはゴキブリなどの害虫を食べてくれる益虫
- ゲジゲジを殺すと、害虫が増えてしまう可能性がある
- ゲジゲジは縁起が良いとされることもある
- 自然の一部としての尊重
見た目に惑わされず、ゲジゲジの役割や意味を知っておきましょう。
ゲジゲジは人に無害で毒を持っていない
まず、ゲジゲジは人に無害で、毒を持っていないのです。
ゲジゲジは一見すると恐ろしく見えるかもしれませんが、実際には人間に対して全く危害を及ぼすことはありません。
彼らは毒を持っておらず、噛む力もほとんどありません。
例え噛まれても痛みやかゆみ程度で、病気になることはありません。
つまり、人間にとって身体的な脅威は全くありません。
さらに、ゲジゲジは人間に無関心です。
人間に危害を加えることもなく、エサがなくなれば自然と家から出て行きます。
蚊のように隙あらば血を吸うようなことは決してしません。
極めつけに、ゲジゲジはエサを食べた後、羽や殻も残さずに食べるほどの綺麗好き。
食べた後は自分の体を綺麗に磨きます。
病原菌を運ぶ機能も持っていないのです。
ここまで無害なら、殺すことはないか。と思えますよね。
見た目が可愛ければ人間にとって犬や猫を越える最高のペットになれたかもしれない…
ゲジゲジはゴキブリなどの害虫を食べてくれる益虫
ゲジゲジはゴキブリなどの害虫を食べてくれる益虫なのです。
素早く機敏に動き、長い脚で害虫を捕まえます。
ゲジゲジは肉食性の動物で、彼らの主な食事は他の小さな害虫です。
彼らはゴキブリ、ハエなど、私たちが不快に感じる虫を食べてくれます。
これにより、ゲジゲジは自然界の重要な害虫駆除機関として機能しています。
害虫の天敵として人間にとって有益な存在です。
ゲジゲジを殺すと、害虫が増えてしまう可能性がある
ゲジゲジは自然界のバランスを保っています。
ゲジゲジが消えると、彼らが食べる害虫の数が増える可能性があります。
ゲジゲジがエサとしていた害虫が増殖し、家の中に侵入するかもしれません。
これはバランスを崩し、結果的には人間の生活環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
彼らが存在することで、害虫の数が自然にコントロールされているのです。
ゲジゲジは縁起が良いとされることもある
ゲジゲジが良い縁起をもたらすと信じられている文化も存在します。
例えば、日本では「ゲジゲジは家を守る」とされ、その名前は「下地虫(げじむし)」からきているという話もあります。
また、「下界」と呼ばれる地下の世界からやってくるという伝説があり、その世界からの使者として神聖視されることもあります。
また、長寿や子孫繁栄の象徴ともされます。
そのため、彼らを敬い、生存の機会を与えることは良い運気を運ぶと考えられているのです。
自然の一部としての尊重
全ての生命は地球の一部であり、それぞれが自然のサイクルとバランスに重要な役割を果たしています。
植物や動物の残骸を食べることで、土壌の分解・肥沃化を助けます。
ゲジゲジも例外ではなく、彼らの存在と役割は自然の一部として尊重されるべきだから殺してはいけないという考え方を持つ人もいます。
害虫ならまだしも、見た目以外は人間にとって良い影響を与える存在であれば、無闇矢鱈に殺してはいけない…というのは理屈としてはわかりますよね。
ゲジゲジとは?特徴や生態を知ろう
ゲジゲジとは、足が細長くてたくさんある虫のことです。
体長は約2〜4cmで、脱皮をするたびに足が増えていきます。
最終的には15対(30本)もの足が生えてきます。
ゲジゲジは肉食性で、ゴキブリやハエなどの害虫を食べてくれます。
そのため、ゲジゲジは益虫としての役割を果たしています。
しかし、見た目が気持ち悪いと感じる人も多いでしょう。
ゲジゲジは湿気が多く暗い場所を好みます。
そのため、家の中ではキッチンや浴室などの水回りに侵入することが多いです。
また、冬になると暖かい場所を探して家に入ってくることもあります。
ゲジゲジは臆病で素早い動きをするので、捕まえるのは難しいです。
しかし、毒を持っていないし、人に噛みつくこともほとんどありません。
だから、駆除する必要はありません。
ゲジゲジが気になる場合は、以下の対策を試してみましょう。
- 換気をして湿度を下げる
- 窓や換気口などの隙間にテープやフィルターを貼る
- ベランダや玄関に忌避剤やエサとなる害虫の忌避剤をまく
- ゲジゲジを見つけたら殺さずに外に逃がす
ゲジゲジは益虫?ゴキブリなどの害虫を食べてくれる
ゲジゲジは、見た目は気持ち悪いかもしれませんが、実は人間の味方なのです。
ゲジゲジは、肉食性の昆虫で、ゴキブリなどの害虫を食べてくれます。
ゴキブリよりも速くて敏捷な動きで、長い脚で相手を捕まえて食べます。
食べた後は、自分の体をきれいに掃除して磨きます。
ゲジゲジは、衛生害虫ではなく、病原菌を運ぶこともありません。
害虫の天敵として、人間にとって有益な存在なのです。
このように、ゲジゲジは益虫と言えるでしょう。
ゲジゲジを見かけたら、殺さずに優しく扱ってあげましょう。
ゲジゲジは、私たちの家を守ってくれる友達なのですから。
ゲジゲジが家に出る原因は?湿度や暗さが好き
ゲジゲジが家に出る原因は、エサを求めて侵入することや、冬になると暖かい場所を探すことが考えられます。
ゲジゲジの主なエサはゴキブリやクモなどの昆虫で、これらの虫が家の中にいると、ゲジゲジもついてきてしまう可能性があります。
また、ゲジゲジは寒さに弱く、冬になると家の中に入り込んでくることもあります。
ゲジゲジは湿度や暗さが好きというよりも、湿度や暗さが多い場所にエサが多いという理由で、そうした場所を好んでいます。
ゲジゲジは乾燥にも強く、日光にも耐えられます。
しかし、乾燥や日光が多い場所ではエサが少なく、また天敵に見つかりやすいため、あまり出没しません。
したがって、ゲジゲジが家に出る原因は、家の中にエサが豊富であることや、家の中が寒さから守ってくれることだと言えます。
これらの原因を解消することで、ゲジゲジの発生を防ぐことができます。
ゲジゲジを駆除する方法は?退治よりも予防が大切
ゲジゲジは、害虫を食べてくれる益虫なので、殺さないで外に逃がしてあげるのが一番です。
しかし、見た目が気持ち悪いと感じる人も多く、家の中に入ってきたら駆除したいと思うでしょう。
ゲジゲジを駆除する方法はいくつかありますが、退治よりも予防が大切です。
ゲジゲジは、エサや隠れ場所を求めて家に入ってくるので、それらを減らすことが効果的です。
ここでは、ゲジゲジの予防と駆除について紹介します。
ゲジゲジの予防方法
ゲジゲジは臆病で素早い動きをするので、捕まえるのは難しいです。
だから、家に入らないようにする対策が重要です。
ゲジゲジの予防方法としては、以下のようなことが挙げられます。
- 食べ物の残りやゴミを放置しない
- 湿度を下げる
- ゲジゲジが入り込む隙間をふさぐ
- ベランダや玄関に忌避剤やエサとなる害虫の忌避剤をまく
食べ物の残りやゴミを放置しない
まず、家の中を清潔に保ちましょう。
エサとなる害虫やほこりがないように、掃除機やぞうきんでこまめに掃除します。
特にキッチンやダイニングルームなどは、食べ物のカスや油汚れがつきやすいので注意しましょう。
湿度を下げる
ゲジゲジは湿度が高い場所を好みます。
そのため、家の中ではキッチンや浴室などの水回りに侵入することが多いです。
逆に言えば、ゲジゲジは乾燥を嫌うので、物置やクローゼットなどの閉め切った場所は定期的に換気や掃除をします。
家の中の湿度を下げることで、ゲジゲジが入ってこようとする可能性を減らすことができます。
換気をこまめに行ったり、除湿器を利用したりすると効果的です。
また、洗濯物やタオルなどは乾かしてから収納するようにしましょう。
ゲジゲジが入り込む隙間をふさぐ
家の中にゲジゲジが入り込む隙間を見つけて、それをふさぐことでゲジゲジの侵入対策は完璧です。
特に、壁と床の間や、窓枠、ドアの隙間などに注意が必要です。
また、冬になると暖かい場所を探して家に入ってくることもあります。
ベランダや玄関に忌避剤やエサとなる害虫の忌避剤をまく
最後に、虫よけ材を使いましょう。
極力自然のものを選ぶことで、化学物質にさらされる心配もありません。
ゲジゲジはヒノキやアロマの香りを嫌うので、それらを含んだ虫よけ材を置くと良いでしょう。
市販の虫よけスプレーやシートなどもありますが、自然な香りのものを選びましょう。
どうしてもという場合や、あまりにもゲジゲジが大量発生するという場合は、家の周囲に殺虫剤をまくことで、ゲジゲジの予防ができます。
おすすめは「シャットアウトSE」というプロの害虫駆除業者が使用する殺虫剤です。
ムカデ(ゲジゲジはムカデの仲間です)やヤスデなどにも効果があるのでおすすめです 。
この殺虫剤は重質粉剤という舞い散りにくい粉でできており、殺虫成分は「エトフェンプロックス」と「カルバリル」で、人畜に対して安全な薬剤とされています。
使用時には手袋やマスクを着用し、吸い込まないように注意してくださいね。
シャットアウトSEは、晴天が続くと約2か月間効果が維持されます。
雨で効果が弱まる場合は、長雨が上がったら早めに再散布しましょう。
3kg一袋で、約30〜45坪散布できます。範囲にすると約150m散布できます。
ゲジゲジの駆除方法
もしも家の中にゲジゲジが入ってきてしまったら、駆除する方法はいくつかあります。
おすすめの駆除方法は、以下のようなものです。
- 瞬間凍殺ジェットで凍らせて駆除する
- ホウキやちりとりで外に出す
- 熱湯をかけて駆除する
瞬間凍殺ジェットは、ゲジゲジに向けてスプレーを噴射すると、マイナス80度の冷気で一瞬で凍らせることができる殺虫剤です。
ゲジゲジは熱に弱いので、熱湯をかけて駆除するのも効果的です。
ホウキで掃いて外に逃がすのは、ゲジゲジが益虫であることを考えると優しい方法です。
まとめ:ゲジゲジは殺さないで外に逃がそう
いかがでしたか?ゲジゲジは見た目が強烈なだけで、実は臆病で穏やかな性格をしています。
また、ゴキブリなどの害虫を捕食してくれるため、家の中の衛生環境を守ってくれる存在でもあります。
もし家の中でゲジゲジに出会ったら、殺すのではなく、優しく外に逃がしてあげてください。
ゲジゲジは私たちの味方なのですから。
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