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顔のシミを消す方法【ためしてガッテン】

加齢や紫外線の影響などで増えてしまう、顔のシミ。

メイクでも隠すのにしても限界があり、消したいと思う方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ためしてガッテンというテレビ番組で話題になったシミを消す方法について考察します。

監修者
水野薫先生
水野薫先生
コスメ薬機法管理者

保有資格

国内化粧品メーカー、及び外資系消費財メーカーで約15年勤務。薬機法関連業務を中心に従事し、トータル100製品以上の上市に関わりました。その他、化粧品原料や製品の検査など品質管理業務、新規化粧品の立ち上げや、海外化粧品の日本への導入にも携わりました。化粧品成分について独学で学んでいます。メーカー勤務で得た知識や経験を生かし、化粧品に使われている成分の特徴や製品のこだわりなどをお伝えしていきます。

監修者の詳細

※ただし、この情報は医療的なアドバイスや診断、治療を目的としたものではありません。あくまでも一般的な情報を提供しています。シミに対する専門的な治療やケアが必要な場合は、医療機関での診察をおすすめします。

ためしてガッテンで紹介された顔のシミを消す方法とは?

2016年1月、NHKの人気番組「ガッテン!」(旧「ためしてガッテン」)にて、「顔にシミを消す方法」が紹介されました。

「戻れ!シミの消えた肌 冬こそ徹底対策」というテーマで放送されたこちらの回では、顔の赤いシミと茶色いシミを消す方法について解説されていました。

赤いシミ

赤いシミについては、医師が「日光角化症」と診断した場合、イミキドモクリーム(ベセルナクリーム)という塗り薬が処方されたり、液体窒素による凍結治療をしたりします。治癒後の再発率は低く、見た目の仕上がりも良いといわれています。

日光角化症は、光線角化症や老人性角化症ともいい、高齢者の露出部に発生する皮膚の上皮内がんです。
長期にわたって紫外線を浴び続けることで発症すると考えられています。

治療せずに放置すると、約8%が浸潤した皮膚がんに移行してしまうそうです。表面にさまざまな大きさや程度のカサつきや厚みを伴った紅斑(赤み)が生じ、ツノのようにとがることもあるといわれています1

茶色いシミ

茶色いシミは、紫外線の影響や炎症後の色素沈着、ターンオーバーの乱れ、肌の摩擦などが原因だといわれています。「ガッテン!」で紹介されたのは、主に肌の摩擦によって生じる茶色いシミを消す方法でした。

番組では、化粧や洗顔、顔に触れるなどの肌への摩擦を軽減することで、茶色いシミが少しずつ薄くなっていきました。
とはいえ、シミが薄くなり見た目に変化が表れるまでには、通常数カ月はかかるでしょう。
茶色いシミはがんにはなりにくいとのことですが、不安な方は皮膚科を受診するのが良いといえます。

シミの種類

赤いシミと茶色いシミ以外にも、さまざまなシミがあります。
その他の代表的なシミの種類はこちらです。

老人性色素斑

老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)は、加齢とともにできやすい、紫外線が原因でできるシミです。「日光性色素斑」とも呼ばれています。

紫外線のダメージを受けると、メラニンが生成されます。加齢やストレスなどで、肌のターンオーバーが遅れてしまい、シミになってしまいます。
境界がはっきりとしている、円形や楕円形のシミであることが多いといわれています2

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着は、やけどや傷、ニキビ、虫刺されなどによる皮膚の炎症後に色素沈着してシミになったもののことです。灰褐色、茶褐色、紫褐色になります。

通常、肌のターンオーバーにより、炎症後は自然に薄くなっていきます。しかし、患部をこすることによる摩擦や、紫外線によるダメージなどによって色素沈着が起こりやすくなってしまうのです3

肝斑

肝斑は両頬や鼻の下、あごにできる薄茶色の色素斑のことです。輪郭がはっきりせず、左右対称、同じ大きさ、形でできるのが特徴です。

原因は解明されていませんが、妊娠中の女性や、更年期にさしかかる30~50代の女性に多くみられるといわれています。そのため、女性ホルモンのバランスの乱れが原因なのではないかと考えられています4

雀卵斑

雀卵斑(じゃくらんはん)は、いわゆる「そばかす」のことです。そばかすは、遺伝的要因でできるといわれています。

雀(すずめ)の卵のような細かなシミが、鼻から頬にかけて点々と現れます。色素の薄い方にできやすいのも特徴の1つです。

一般的にシミは加齢とともに現れると考えている方も多いかもしれません。しかし、そばかすは年齢を問わずできるため、子どもの頃からできる人も多いです。子どもの頃にできたそばかすは、思春期を過ぎると薄くなり、成人後には消えるケースもあるそうです5

脂漏性角化症

脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう・老人性イボ)は、加齢の影響で生じる褐色・黒色の良性腫瘍です。やや盛り上がっており、表面が少しザラザラしているのも特徴です。多くの場合、40代以降に現れ、痛みやかゆみなどは伴いません。

一般的に、顔や手の甲などの紫外線に当たりやすい部位にできやすいといわれています6

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は、真皮層にできるシミです。両頬やおでこの両端、下まぶたにまとまって生じる米粒から小豆くらいのサイズのシミで、灰褐色や青褐色に見えるのが特徴といえます。

遺伝的な要因ではないかと考えられていますが、はっきりとした原因は明らかになっていません。また、女性の方が男性よりも10倍ほど発症しやすく、特に日本や韓国、中国に多いといわれています7

シミができる原因

シミができる原因は種類によって異なりますが、加齢や紫外線、摩擦、ストレス、女性ホルモンなどが多いといえます。

長期にわたって紫外線を浴び続けると、シミにつながっていきます。

また、ストレスによりホルモンバランスが乱れると、シミが濃くなることもあります。そこへもって紫外線を浴びることで、さらに症状が悪化するケースも……。

そして女性にできるシミの原因となる、女性ホルモンのバランスの乱れ。女性ホルモンのバランスが乱れると、メラノサイト(メラニンの生成を促す細胞)が活性化され、メラニンが大量に生成されます。そのため、妊娠中や出産の前後、更年期などにはシミができやすいといわれています。

顔のシミを消す方法

顔のシミを消す方法は、「ガッテン!」で紹介された方法以外にもたくさんあります。
家でできることから、美容皮膚科などで治療できるものまで幅広くご紹介します。

スキンケアの見直し

シミの原因となるメラニン色素は、外部からの刺激によって作られます。上述したように、顔のシミは洗顔やスキンケアの際の摩擦によって生じることも……。
そのため、洗顔やスキンケアをするときに、顔を強くこすらないように意識することが重要です。

また、美白成分が配合されたスキンケア用品を使用するのもおすすめです。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、肌表面に化学薬品(薬液)を塗布し、表皮の古い角質や汚れを取り除く治療です。ターンオーバーを正常化・促進させることにより、キメの整った、本来のみずみずしい肌へ導く効果が期待されています8
シミだけでなく、ニキビ跡や毛穴の開きにも用いられる治療法です。

即効性はなく、徐々にシミが薄くなるのが特徴のため繰り返し施術を受ける必要があります。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャル®は、IPL(Intense Pulsed Light:インテンス・パルス・ライト)という特殊な光を使った治療です。肌に照射することで、肌トラブルの原因である毛細血管やメラニン色素にダメージを与えます。シミやくすみ、ニキビ、ニキビ顔、赤ら顔、毛穴など、さまざまな肌トラブルへの効果が期待できます。

肌へのダメージが少なく、レーザー治療のようなダウンタイムがほとんどないのが特徴です。施術後すぐにメイクもできるため、日常生活への支障も少ないといえます。
レーザー治療に抵抗がある方や初めてシミ治療を行う方にもおすすめです9

ピコレーザー

ピコレーザーとは、照射時間が1兆分の1秒という短い時間で照射できるレーザーのことです。周りの組織にダメージを与えることなく、シミやそばかすをピンポイントで破砕できるため、従来のレーザー治療と比べると肌への負担が少ないといえます10

イオン導入

イオン導入は、皮膚に微弱な電流を流すことで、シミに有効な美容成分(ビタミンCやトラネキサム酸)を肌の奥深くまで浸透させることができる治療です。

ビタミンCには美白作用があり、ターンオーバーを促進する効果が、トラネキサム酸にはメラニンの生成や炎症を抑制する作用があるといわれています。

イオン導入により、一時的に肌のバリア機能を超え、有効成分を肌の奥深くまで届けることができます。そのため、普段、手やコットンを用いて行うスキンケアの数十倍の浸透力があると考えられています11

ダーマペン

ダーマペンは、超極細針で肌の表面に無数の小さな穴をあけることで、皮膚の創傷治癒力を高める治療です。
ニキビ跡や毛穴、小ジワなどへの効果が期待できるといわれています12

ポテンツァ

ポテンツァは、肝斑やニキビ、ニキビ跡、毛穴、赤ら顔、たるみなど、さまざまな肌トラブルへの効果が期待できる美肌治療機器です。

治療方法は、「マイクロニードルRF」と「ダイアモンドチップ」の2つに分けられます13

顔のシミは予防が大切!

顔のシミはできた後で治療もできますが、やはり予防が大切だといえます。
最後に、普段からできるシミの予防法をご紹介します。

紫外線対策

シミの原因の代表ともいえる、紫外線。それゆえに、紫外線対策はシミを予防するためには欠かせません。

シミを予防するためにも、すでにできてしまったシミをこれ以上目立たせないようにするためにも、日頃から紫外線対策を徹底して肌を守ることが重要です。

季節問わず、1年中日焼け止めを塗り、日傘や帽子も活用しましょう。
また、家の中にいても窓から降り注ぐ紫外線を浴びてしまうため、外出の有無にかかわらず、日焼け止めを塗ることをおすすめします。

保湿

肌が乾燥するとターンオーバーが乱れ、シミができやすくなります。

洗顔後は、化粧水や乳液、クリームで保湿することを習慣にしましょう。また、メラニンの生成を抑制し、シミを防ぐ効果のある美白成分が配合されたスキンケア用品を使用するのもおすすめです。

食生活の改善

シミを未然に防ぐためには、外側のケアだけでなく体の内側からもアプローチすることが欠かせません。

紫外線によるダメージが生み出す活性酸素が、シミを引き起こします。この問題に対処するためには、日々の食事で活性酸素を抑える成分が含まれた食材を選ぶことがおすすめです。

まとめ

シミを消す方法や種類や原因、予防法について解説しました。
「ガッテン!」で紹介された赤いシミと茶色いシミ以外にも、シミにはさまざまな種類があることが分かりました。
放置するとがんになるものもあるので、気になる場合は皮膚科を受診し、適切な治療を受けましょう。
また、シミは予防することがとても大切なため、普段から摩擦や紫外線、食生活などには気をつけて過ごすのが良いといえます。

  1. 新潟県立がんセンター新潟病院「皮膚科のがん: 日光角化症(光線角化症、老人性角化症)」
  2. ふじもと皮フ科クリニック「老人性色素斑のシミ治療」
  3. 巣鴨戦国皮ふ科「炎症後色素沈着」
  4. 品川スキンクリニック 美容皮フ科「肝斑(かんぱん)」
  5. ルシアクリニック「そばかすができる原因・そばかすがある人の特徴とは?予防や対処方法も解説」
  6. かわい皮膚科「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう・老人性イボ)」
  7. ADM | 病気から選ぶ | 実績多数の【はなふさ皮膚科へ】
  8. 美容皮膚科のエルムクリニック「ケミカルピーリング」
  9. 東京ミッドタウン皮膚科形成外科Noage「IPL(フォトフェイシャル®)」
  10. 美容皮膚科 あおばクリニック「1ランク上のクリアな肌へ ピコレーザー」
  11. Maiko Holistic Skin Clinic「イオン導入」
  12. シマダ皮膚科クリニック「ダーマペン」
  13. 美容皮膚科のエルムクリニック「ポテンツァ」

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