トルマリンの中でもっとも評価が高くレアストーンで高価なのが、パライバトルマリンです。
独特のカラーリングは「南国の海」「宇宙から見た地球」といわれ、ネオンのように眩しく輝く色合いで人気があります。
今回は、パライバトルマリンのパワーストーンとしての効果や組み合わせ方、真贋についてまとめました。
パライバトルマリンってどんな石?
パライバトルマリンとは
パライバトルマリンとは、夜の街に輝くネオンのような蛍光色をしたトルマリンのことを指します。ブルーもしくはグリーンで、その美しさは
- 南国リゾートの海
- 宇宙から見た地球の色
などと評されます。角度によってベースとは違うカラーが見える、二色性のある鉱石でもあります。トルマリンといえば多彩なカラーリングが特徴で、成分によっていくつかのグループに分けられます。
パライバトルマリンはエルバイトと呼ばれるグループに分類され、ジェムランク、アクセサリーランクのトルマリンは大抵がこのエルバイトグループに属します。
パライバトルマリンはアレキサンドライトやパパラチアサファイアと並んで「世界3大希少石」に数えられています。
産地が限られているうえに産出量が少なく、枯渇した鉱脈も多いため、希少かつ高価なのです。
トルマリンとは
トルマリンとは、
- マグネシウム
- アルミニウム
- ナトリウム
などが含まれた石のことで、電極を持つという特徴があります。そのため、ヨーロッパでは
- タバコの灰を吸着させる灰皿
- 埃を吸着する掃除用具
などとしても使用されていたことがあります。
トルマリンといえば、何年か前に「肩こりに効く」「マイナスイオンを発生させる」という触れ込みで健康グッズとして有名になったので、名前を知っている人も多いでしょう。
パワーストーンのように一部のスピリチュアル好きだけでなく、一般の人向けに広告が出されてもいましたよね。
しかし、そもそもトルマリンが帯びる静電気程度で肩こりが解消するとは言い切れず、マイナスイオンを発生させることもありません。
そのことから、当時から賛否両論あり、「でまかせ」「あやしい霊感グッズと変わらない」といった批判もありました。
トルマリンは擦ったり熱を加えることで静電気を帯び、そのことが健康に良いのではと注目されたようです。
実際のところ、医学的根拠はありませんので、トルマリンを身に着けただけで健康になれるわけではないでしょう。静電性以外にもトルマリンの特徴として挙げられるのが、カラーの豊富さでしょう。
「ない色がない」といわれるほどに豊富なカラーリングを持つトルマリンは、カラーによって別の名前を持つものもあります。
その透明度や発色の良さから、ルビーやエメラルド、サファイアなどのジェムストーンに間違われることも。有名なのは、イギリス王室が所有する王冠にあしらわれた「黒太子のルビー」でしょう。
実際にはルビーではなくレッドトルマリンであるルベライトがあしらわれているのですが、鑑別技術が発展していなかった時代のことでうから、ルビーと信じられ、伝えられてきたようです。
パライバトルマリンの名前の由来
パライバトルマリン(Paraiba Tourmaline)の語源は、パライバという地区で発見されたトルマリンであることです。
トルマリンの語源は、スリランカに暮らすシンハラ族が使うシンハラ語で「さまざまな色が混ざったもの」という意味の「turmali(トルマリ)」です。
トルマリンにはバイカラーやトルカラーのものも多く、単色でもカラーが豊富であることが由来となっています。
パライバトルマリンの和名・別名
電気石とはトルマリンの和名で、リチア電気石とはトルマリンの中でもエルバイトと呼ばれるグループの和名です。パライバトルマリンは銅を含むことから「銅リチア電気石」と呼ばれてもいます。
パライバトルマリンの歴史
パライバトルマリンは、1982年、ブラジル北東部で発見されました。しかし、ジェムとなるような品質でなかったことや小粒であったことから、さほど注目されることはありませんでした。
その後の1987年8月、エイトル・ディマス・バルボサ氏(Heitor Dimas Barbosa)によってブラジル北東部にあるパライバ州サンジョゼ・パラーリャ鉱山で採掘されたパライバトルマリンは品質が高く、美しかったため、1989年にアメリカのツーソンショーで発表されました。
この時は現在のようにパライバトルマリンという名前ではなく、銅を含んだトルマリンということで「キュプリアン・エルバイト(Cuprian Elbaite)」という名前でした。
その後、他のトルマリンとは違う美しさがあることから、発見地とされるパライバ州の名前を冠して、パライバトルマリンと呼ばれるようになったのです。
一気に人気が高まったパライバトルマリンですが、最初の鉱山であるサンジョゼ・パラーリャ鉱山は採掘権の争いが絶えず、わずか1年で採掘がストップしてしまいます。
この闘争は1998年まで続きました。結果、バルボサ氏が80%、先住民族であるデ・スーザ―族が20%の権利を手にすることになっていますが、現在では小規模な採掘しか行われていません。
発見から1年後の1990年には、パライバ州の隣にあるリオグランデ・ド・ノルテ州の鉱山でも発見されます。さらに、2001年にはナイジェリア、さらにモザンビークでも発見されました。
このことから、当初はパライバ州でのみ発見されたもののみに与えられていたパライバトルマリンという名前は、産地を限定しないものとなっていきました。
日本においても、AGL(宝石鑑別団体協議会)やJJA(日本ジュエリー協会)の取り決めにより、「銅およびマンガンを含有するネオンカラーのエルバイトであれば、産地に限らずパライバトルマリンと呼べる」とされています。
パライバトルマリンはブラジル国内でも4つしか鉱山が発見されていないうえに、うち1つは閉山し、1つは小粒のものが多いです。
最初の鉱山であったサンジョゼ・パラーリャ鉱山は採掘権闘争の期間中に採掘がストップしていたので、現在でも小規模ながら発掘作業が行われ、多少の採掘はあるようです。
しかし、安定した供給量のある鉱山は1つだけなので、需要と供給のバランスが取れず、年々値上がりしているというわけです。
パライバトルマリンの産地
- ブラジル
- ナイジェリア
- モザンビーク
ブラジルには4つの鉱山がありますが、
- リオグランデ・ド・ノルテ州にあるムルング鉱山・・・安定した供給量がある
- リオグランデ・ド・ノルテ州にあるキントス鉱山・・・閉山
- パライバ州のグロリアス鉱山・・・元々小粒のものしか取れない
- サンジョゼ・パラーリャ鉱山・・・最高品質でありながらも小規模な採掘しか行われていないため量が少ない
ナイジェリアのパライバトルマリンはカラーが薄く、アクアマリンのようなルックスをしているのが特徴。しかし元々の量が少なく、2005年を最後に、現在ではほとんど流通していません。
世界的にもっとも多く流通しているのは、モザンビーク産パライバトルマリンです。モザンビークのパライバトルマリンもナイジェリア同様にカラーが淡いものがほとんどです。
しかし、極稀にブラジル産のような濃いネオンカラーかつ1カラット以上の大粒のものも出てきます。
パライバトルマリンの硬度
パライバトルマリンのモース硬度は7~7.5。ジェムストーンとして十分な硬さを持っています。劈開性がないので、取り扱いに注意しなくてはならないタイプでもありません。
パライバトルマリンの宝石言葉・石言葉
- ルーツ
- 勝利
- 友愛
- 真実
パライバトルマリンと誕生石・曜日石・守護石
パライバトルマリンは9月15日の誕生日石であり、乙女座と射手座の守護石です。また、トルマリン全般が10月の誕生月石になっています。
パライバトルマリンの色と種類・似ているパワーストーン
パライバトルマリンは、ネオンブルーもしくはネオングリーンをしています。
エルバイトトルマリンは通常鉄を含んでいますが、その鉄が地中で銅に置き換わり、さらにマンガンと混じりあったことにより、鮮やかなネオンカラーが出ているのです。
「銅と酸化クロムによりネオンカラーのパライバトルマリンとなる」という説が流れていますが、実際の成分分析表では酸化クロムは0.1%以下のものも多く、また、日本宝石共同組合からは「パライバトルマリンの発色にクロムは関係ない」という見解が発表されています。
パライバトルマリンのカラーは、ネオンブルーもしくはネオングリーンといわれますが、銅の含有率が高ければブルーが強くなり、マンガンの含有率が高ければグリーンとなります。
ブラジル産のものは銅の含有率が高く、1.4%以上のものがほとんどでブルーが強いです。
対して、モザンビークやナイジェリアのものは銅の含有率が0.1~0.8%であり、ブルーが弱くなってグリーン系となるのです。
パライバトルマリンの品質は、
- カラー
- 照り
- ネオン感
- 大きさ
などで判別されます。この中でもっとも重視されるのはカラーであり、ブラジル産のものが最高品質とされます。内包物が非常に多い鉱石なので、内包物の有無は品質に関係しません。
パライバトルマリンの産地を正確に鑑別することはできませんが、鑑別書とは別に「成分分析報告書」をつけられることもあります。
銅やマンガンの含有率を表したもので、銅の含有率によってブラジル産なのかアフリカ産なのかを予想することができます。
産地によって価格に大きく開きがあり、同じ粒のものでも50倍近く価格が違うことも珍しくないのです。
エイトリータ
エイトリータとは、最初の発見地とされるパライバ州サンジョゼ・パラーリャ鉱山で、初期に採掘されたもののこと。
強いネオンカラーと深いカラーリングが特徴で、最高品質のパライバトルマリンであるとされています。わずか1年と少ししか産出期間がなかったため、とてもレアかつ高価です。
オークションで取引されるようなものなので、一般的にショップに並んでいることはほとんどないでしょう。
名前の由来は、パライバトルマリン発見者とされる エイトル・ディマス・バルボサ氏から。「オールドネオン」という愛称もあります。
ネオンブルーアパタイト
アパタイトは、ネオンカラーの発色を持つ鉱石です。
- フローアパタイト
- ハイドロキシアパタイト
- クロルアパタイト
の3つに分類されます。
アパタイトは歯のエナメル成分の95%を、骨の65%を占めることから人工骨や歯磨き粉に使用されていますが、それは ハイドロキシアパタイトなので、パワーストーンとして流通するフローアパタイトとは別です。
鉱物としてのアパタイトは世界中で産出があり、ルックスもさまざま。
カラーリングの幅が広いため他のジェムと間違われることが多々あり、ギリシャ語で「惑わす・騙す」を意味する「apate(アパタオ)」が語源になってしまったほどです。
中でも、ブルーカラーが強いネオンブルーアパタイトは「パライバアパタイト」と呼ばれ、ブルー系のパライバトルマリンに似ています。
ネオンブルーアパタイトは、アパタイトの中では産出量が少なく希少です。しかし、パライバトルマリンほどではなく、価格にも大きな開きがあります。両者の違いはモース硬度。
アパタイトはモース硬度が5程度であり、ガラスで引っ掻いただけでも傷が入ります。実際に引っ掻いてみるというわけにはいきませんが、ちょっとした欠けや傷が入っていないか確認してみるとよいでしょう。
インディゴライト(ブルートルマリン)
パライバトルマリンと同じトルマリングループに属する、インディゴライト。
明確な定義はなく、深いブルーのトルマリンをインディゴライトと呼ぶ鑑別機関もあれば、ブルートルマリンすべての別名としてインディゴライトという名前を用いる鑑別機関もあります。
インディゴライトは鉄成分により発色しますので、どんなにカラーがパライバトルマリンに近いものでも、パライバトルマリンではありません。
パライバトルマリンは銅が含まれていることが必須条件だからです。
鑑別機関ではなく成分分析にかければ鉱物を構成している成分が分かるため、インディゴライトなのかパライバトルマリンなのかが分かるでしょう。
反対にいえば、同じトルマリンであることから素人では鑑別ができないということでもあります。
パライバブルートパーズ
パライバブルートパーズとは、トパーズに人工的なコーティング加工を施したもののこと。パライバトルマリンでもなければ、トルマリンですらありません。あくまで加工されたトパーズです。
とても薄いコーティングを施されているので、剥がれやすく、長持ちはしないでしょう。角部分のコーティングが最初から剥げているものも多いです。
パライバトルマリンが持つスピリチュアル的性質
パライバトルマリンと風水
パライバトルマリンは、風水における五行思想では火気と木気を持っています。
火気は「礼」。華やかさや激しさ、旺盛さを表します。
真夏の太陽のようにギラギラとして派手な性質であると同時に、火は物質を燃やして別の物質へと変化させることから、昇華や進化といった意味を持っています。
木気は「仁」で、慈しみの心や情けの象徴です。木は伸びていく性質があることから、成長や発展の象徴でもあります。若さや青さ、未熟さといった意味もあります。
パライバトルマリンと相性の良い方位
- 東
- 東南
パライバトルマリンとチャクラ
パライバトルマリンは、第4チャクラと第5チャクラを活性化させます。
ブルーが強いものは第5チャクラ、グリーンが強いものは第4チャクラに対応していますが、基本的には両方に対応していると思ってよいでしょう。
第4チャクラは胸にあり、「ハートチャクラ」と呼ばれます。「愛」「癒し」「調和」を司るチャクラで、精神的な傷を癒し、調和のとれた毎日を過ごすための力を宿しています。
第5チャクラは喉にある「スロートチャクラ」で「表現力」「知性」「説得力」を司ります。外へ向けた力を持つチャクラで、人間社会の中で上手に生きていくための能力を高めてくれるでしょう。
パライバトルマリンはこんな人におすすめ
- 自分らしさを大事にしたい人
- 自信を持って生きていきたい人
- 良縁に恵まれたい人
- チャンスを掴みたい人
パライバトルマリンの効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.潜在能力開花
パライバトルマリンは潜在能力を開花させるといわれています。パライバトルマリンには「ルーツ」という石言葉があります。ルーツとは、英語で根っこのこと。
転じて、自分の過去や血筋、本質、本来の自分自身といった意味も持っています。
また、トルマリンは蓄電する性質があることから、パワーを溜め込みここぞというときに表面化させるという意味があります。
持ち主が本質的に持っていた魅力や能力、本音などを良いタイミングで生かしてくれるでしょう。潜在能力を開花させるだけでなく、開花した後の能力を高めていってくれる効果もあります。
- 自分の中に眠っている力を知りたい人
- 本質や自分らしさを大事にして生きていきたい人
などによいでしょう。
2.引き寄せ
パライバトルマリンは引き寄せ効果があるといわれています。パライバトルマリンには静電性があり、擦ったり加熱したりすることで静電気を帯びます。
静電気を帯びたものは、周囲のものを引き寄せますよね。そのことから、チャンスや人脈、能力、環境など、持ち主が必要とするものを自然と引き寄せてくれるといわれています。
さらに、直観力や洞察力をアップする効果もあるので、持ち主自身、手に取るべきものとそうでないものとの違いが明確分かるようになるでしょう。
目標や将来的なビジョンが明確になることで、その手法が見えてくるのです。引き寄せの石であるパライバトルマリンは、手放すための石でもあるといえるでしょう。
3.対人関係良化
パライバトルマリンは対人関係を良化する効果があります。
パライバトルマリンは静電気を帯びることから引き寄せの力があるといわれていますが、人と人のご縁に関しても、引き寄せ効果を発揮してくれます。
恋愛における良縁もあれば、良い友人に恵まれたり、サポートをしてくれる人に出会えたりもします。と同時に人間関係を整理して、不要な存在を遠ざけてもくれるので、悪縁切りにも効果があります。
周囲の人間関係が整理され、持ち主にとってプラスになるものになってくれるでしょう。
4.勝負運アップ
パライバトルマリンは、勝負強さを与えてくれるパワーストーンです。パライバトルマリンには
- 引き寄せ効果、
- 潜在能力開花効果
- 洞察力をアップする効果
などがあります。これらの力を組み合わせれば、ここぞというときに冷静さを失わず、自信を持ってベストな道を進んでいくことができるでしょう。
能力を高め、チャンスを見極め、ここぞという時に自信を失わずに決断できる人間は、目標を達成したり願望を成就させられる人だからです。
パライバトルマリンの明るいカラーリングは、自尊心を高め、自信を保たせてくれます。夢を叶えるための姿勢を失わず、背中を強く押し続けてくれるサポートストーンになってくれるでしょう。
パライバトルマリンと相性の良い組み合わせ
パライバトルマリン×ピンクダイヤモンド
パライバトルマリンとピンクダイヤモンドの組み合わせは、良縁結びに効果があります。ピンクダイヤモンドはダイヤモンドの変色種で、希少価値の高いジェムストーンです。
名前の通りピンクカラーのダイヤモンドで、「完全な愛」「煌めき」といった石言葉があり、強い愛の波動を持つといわれています。
そのことから恋愛運や結婚運をアップさせ、持ち主に良縁を運んで幸福な結婚へと導いてくれる効果があります。
また、ダイヤモンドはチャンスを引き寄せ掴み取らせるドリームストーンでもあることから、ピンクダイヤモンドは片思い成就にも力を発揮してくれるでしょう。
そして、パライバトルマリンは引き寄せの力があり、必要なチャンスや人脈、出会い、環境を運んでくれます。
愛の波動が強いピンクダイヤモンドと組み合わせることで恋愛面に強く働きかけ、良いご縁を運び、幸福な恋愛そして結婚へと導いてくれるでしょう。
両者ともに結びつける力が強いタイプの石なので、お相手との絆を深めるお守りにもなってくれますよ。ピンクダイヤモンドは
- 完全な愛
- 美貌
- 煌めき
などの意味を持ち、愛の波動が強いとされています。
- 恋愛に前向きになりたい人
- 幸せな結婚をしたい人
などには、お守りとなってサポートしてくれるでしょう。
パライバトルマリン×ブラックスピネル
パライバトルマリンとブラックスピネルの組み合わせは、目標達成に効果があります。
ブラックスピネルは亜鉛を含むことにより発色したスピネルで、かつてはブラックダイヤモンドと混同されていたこともある石です。
「果敢」「破邪」「突破」という石言葉を持ち、持ち主の心を強くして困難を乗り越えさせたり、魔除け効果があります。
ブラックスピネルは持ち主に耐久力を与え、感性を研ぎ澄まさせ、問題の本質に気づかせ自分で処理させます。
また、第0チャクラや第1チャクラを活性化させるので、グラウンディング効果を得られ、自分が何者であるかを見失わずに済むでしょう。
一方、パライバトルマリンは持ち主の本質を引き出し成長させる効果や、チャンスを引き寄せる効果があります。
ブラックスピネルとの組み合わせでは、自分を見失うことなく前進でき、チャンスを得て目標を達成できるでしょう。困難に陥ったときにも強い気持ちと自信を持って解決することができます。
精神力を保つためのお守りとして持つのもおすすめです。
パライバトルマリン×ターコイズ
パライバトルマリンとターコイズの組み合わせは、願望成就の後押しをしてくれるでしょう。
ターコイズは独特のブルーが特徴的なパワーストーンで、「天空の石」「天の神が宿る石」として神聖視されてきました。
ネイティブアメリカンのアクセサリーにも使われ、1990年代後半に日本でも大人気となったことがあります。持ち主を穢れから守り、災難を避けさせ、幸福をもたらすといわれています。
また、明るくポジティブなエネルギーを持っているので、トラウマを癒して前を向くためのサポートストーンとしても役立ってくれるでしょう。
勇気と自信を得て新たな1歩を踏み出せるようにもなるので、新しいことを始めたい人にもおすすめです。
そして、パライバトルマリンは持ち主に必要なものを引き寄せ、チャンスを掴むための洞察力を高めてくれます。
願望成就を力強く後押ししてくれるので、前向きな気持ちをもたらしたり災厄を回避するターコイズと組み合わせることで、より願望成就のための力がアップするでしょう。
日常的なストレスを癒す効果のあるターコイズは、自分の本質を見失わないパライバトルマリンの効果と共鳴し合って、相乗効果をもたらしてもくれますよ。
パライバトルマリン×ペリドット
パライバトルマリンとペリドットの組み合わせは、魅力アップ効果があります。ペリドットは太陽に照らされた草原のような、明るいオリーブグリーンのパワーストーン。
少しの光でも強く輝くことから、貴族たちの間では夜会の必須アイテムとされ「イブニングエメラルド」と呼ばれていました。
太陽や光の力を持つペリドットは、持ち主に明るさやポジティブさを与えると同時に、スポットライトを当てたかのように注目を集めさせ、人生そのものを輝かせるといわれています。
- いつもハツラツとしていたい人
- 人生を謳歌したい人
などにピッタリのパワーストーンといえるでしょう。
そして、パライバトルマリンは潜在能力を引き出し、開花させ、成長させます。自分の本質と向き合わせる内面へ向けた石なので、これまで気づいていなかった魅力や能力に気がつくというわけです。
パライバトルマリンによって引き出された力が、ペリドットが持つ太陽と光の力によって眩しく輝き、人からの注目を集め人気が出ます。
魅力がアップし注目を得ることで新しい人脈ができたり良い友人を得たりできるので、人間関係を充実させたい人にもよいですね。
パライバトルマリンを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
パライバトルマリンは、リングやネックレスにして持つのがおすすめです。リングにする場合は、願望や状況によって指を変えるとよいです。
- 左手の親指または人差し指・・・願望に向かって頑張りたい時
- 左右ともに小指・・・魅力アップや良縁結び
- 左手中指・・・人間関係の充実
第4チャクラと第5チャクラに作用するパライバトルマリンは、ネックレスもおすすめです。ブローチにして胸元に持ってきてもよいですよ。
パライバトルマリンのお手入れ・浄化方法
パライバトルマリンは内包物が多いという特徴があり、モース硬度や劈開に問題がないのにも関わらず、割れたり欠けたりしやすいです。そのため、衝撃には気をつけましょう。
温度変化によって割れることもあるので、気をつけてくださいね。脆い鉱物なので、浄化においてもなるだけ衝撃を与えないようにするのがおすすめ。塩や水分は避けた方が無難です。
長時間の紫外線で退色する可能性もあるので、日光による浄化もNGです。浄化の頻度は2週間に1度、パワーチャージは月に1度が理想です。
浄化方法 | 対応 |
---|---|
塩・塩水 | ☓ |
流水 | ☓ |
ホワイトセージ | ◎ |
水晶クラスタ・水晶さざれ | ◎ |
日光・月光浴 | △ |
土 | ☓ |
音 | ◎ |
ホワイトセージ
ホワイトセージによる浄化は、パライバトルマリンに対応しています。
- ホワイトセージのお香もしくは乾燥させた葉っぱを用意する
- 火をつけ、立ち上る煙の中にライバトルマリンをくぐらせる
- 10回程度くぐらせれば浄化が完了
水晶クラスタ・水晶さざれ
水晶クラスタや水晶さざれによる浄化は、パライバトルマリンに対応しています。
- クラスタを使用する場合…クラスタの上パライバトルマリンを置くだけ
- さざれ石を使用する場合…浄化皿の上にさざれ石を盛り、パライバトルマリンをその中に埋めるか上に乗せる
- どちらの場合も、3時間程度で浄化が完了
日光・月光浴
日光による浄化は退色の恐れがあるためおすすめできませんが、月光による浄化ならパライバトルマリンにも対応できます。
- パライバトルマリンを浄化皿の上にセットする
- 月光浴をさせる
- 2時間程度で浄化が完了
月光でパワーチャージができる
パライバトルマリンは優しい波動を持つ女性的な石なので、女性性を司る月と相性が良いです。そのため、月光によってパワーチャージができます。
月が満ちていく期間、天頂に昇りきる前の月の光をパライバトルマリンに浴びせてください。10分程度で十分です。
月が欠ける期間や、天頂から西へと沈んでいく期間はパワーチャージに不向きなので、月の状態を確認してから行ってくださいね。
音
音による浄化は、パライバトルマリンに対応しています。
- 音叉やクリスタルチューナー、水晶ポイントを用意する
- パライバトルマリンを浄化皿の上にセットし、音を奏でる
- 水晶ポイントの先をパライバトルマリンに向けたまま、パライバトルマリン中心に円を描く
- 音が鳴りやんだらまた音を鳴らし繰り返す
- 10回程度繰り返せば浄化が完了
パライバトルマリンの好転反応・副作用
パライバトルマリンは強い波動を持っていますが、他を拒絶するものではありません。そのため、好転反応は起きにくいですが、副作用は起きやすいです。
人によっては合わないケースもあるので、気をつけましょう。
パライバトルマリンは持ち主の目線をまず内面に向けさせ、自分の能力や魅力を発見させます。自分というものを確固たる存在と認識させるので、自信がつき、前進していけるようになるのです。
この過程において、元来自信がないタイプの人や引っ込み思案な人には好転反応や副作用が起きるかもしれません。
自信を持ちきれずモヤモヤとした気持ちになったり、自信を持つことに慣れていないがゆえに横柄に振る舞い顰蹙を買ってしまうかもしれません。
また、パライバトルマリンは物事を動かし始める動の石です。そのため、急激に周囲の環境が変化して、心がついていけない人もいるでしょう。
こういった症状を緩和するためには、水晶を使うのがベストです。水晶は合わせた他の石のパワーをコントロールする力があるため、パライバトルマリンの力をちょうどよい加減にしてくれます。
もし水晶と合わせてみてもつらいようなら、パライバトルマリンとは根本的に相性が悪いのかもしれないので、潔く手放した方がよいでしょう。
パライバトルマリンのQ&A
パライバトルマリンの偽物の見分け方は?
パライバトルマリンは似た石が多いうえに、レアかつ高価なので、偽物が流通しています。近いカラーリングの石がパライバトルマリンとして販売されているケースもあるので、注意してください。
グレードが高く大粒かつ処理されていない天然のものはほとんどないと思ってください。
パライバトルマリンは本来ならブラジルのパライバ州で産出したものを指していましたが、現代ではその定義が変わり、モザンビークやナイジェリアで産出したものも、パライバトルマリンと呼んでよいことになっています。
パライバ州のものが欲しいなら、鑑別書だけでなく、成分分析をオーダーしてください。100%ではありませんが、ある程度絞り込めるはずです。
ちなみに、パライバトルマリンという名前は正式な宝石名ではありません。そのため、鑑別書には
- 鉱物種名:天然トルマリン
- 宝石名:トルマリン
などと記載されるのみです。
パライバトルマリンが割れた・欠けた!特別な意味はある?
パライバトルマリンはモース硬度が7~7.5あり、劈開性はありません。そのため十分な強度を持っているかと思われがちですが、内包物が多く、割れたり欠けたりすることは多々あります。
取り扱いに注意してください。急激な温度変化でも割れたり欠けたりするので、冷暖房や火のそばに行く時には注意しましょう。
大切に保管していたのにいつの間にか割れたり欠けたりしてしまったということなら、スピリチュアルな要因があるのかもしれません。
パワーストーンは、力を失うと割れたり欠けたりして、ただの石に戻ったことを知らせるといわれています。
浄化やパワーチャージが足りていれば起こらない現象なので、日ごろからしっかりとケアしてあげましょう。割れたり欠けたりしたパライバトルマリンは、リペアに出しても問題ありません。
ただし、持ち主が不吉さを感じるようなら、やめておいてください。その場合は、潔く土に還した方がよいでしょう。
パライバトルマリンの色が変わった?退色・変色する?
パライバトルマリンは、紫外線を長時間当て続けることによって退色する恐れがあります。蛍光灯の下に置きっぱなしにしたり、日光の差し込む窓辺に置きっぱなしにするのはやめましょう。
何もしていないのにパライバトルマリンが退色や変色をしたら、スピリチュアルな要因を考えてもよいでしょう。
パワーストーンは、力が弱まるとカラーが薄くなり、力が強まるとカラーが濃くなるといわれています。
きちんと浄化やパワーチャージをしていれば起こらない現象なので、ケアを怠らないようにしましょう。きちんとケアをしていても退色することがありますが、それは、一気に力を放出した後のこと。
この場合も、ケアをすることで力が戻ります。何をしてもカラーが戻らないのであれば、半年程度ジュエリーボックスで休ませてみましょう。
それでもダメなら、諦めてください。パワーストーンとしての力が弱まったパライバトルマリンとして付き合っていくしかありません。
パライバトルマリンの購入におすすめの販売店・通販
ah oui
瑞浪鉱物展示館
まとめ
パライバトルマリンはかなり希少な石なので、小粒のものでも他の石と組み合わせられてジュエリーとなることが多く、パワーストーンアクセサリー向けのビーズになるような石ではありません。
高価なので手が出しにくいと感じる人も多いでしょう。しかし、強いジェムというものは、強いパワーストーンでもあります。特別な宝石には特別な意味や特別な力があるものなのです。
他の鉱石のようにはいきませんが、機会と余裕があれば、一生に一度の買い物をしてみるのもよいのではないでしょうか。パライバトルマリンにはそれだけの価値があります。
美しいジェムとして堪能するもよし、強いパワーストーンとして人生のお守りにするのもよしですから、気になった人はお迎えを検討してみてくださいね。
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