恋人の頃はラブラブだったのに、結婚してある時期になると旦那のことを気持ち悪いと感じる女性は少なくないようです。
旦那が気持ち悪いと感じてしまう理由は様々ありますが、なかなか他の人に相談できなかったりするため、中には自分は病気ではないかと思う女性もいます。
結婚すると、それまで気づかなかった様々なことが見えてくるものです。そのため、旦那に対して嫌悪感が湧き出てくることも、よくある感覚です。しかし、一度嫌悪感を覚えてしまうと、その気持ちを変えるのはなかなか難しいかもしれません。
そこで今回は、旦那に対して生理的に嫌悪感を感じてしまう理由から始まり、旦那に嫌悪感を抱いたときの対処法などを紹介します。
旦那さんに触られること、または彼の姿を見るだけで心がざわつく女性もいるかと思います。そんな時、この記事を通して、旦那さんとの新しい接し方や関係性を再考してみるきっかけにしていただけたら幸いです。
「臨床心理士&公認心理師」として、国立病院や精神障害者デイケア施設、スクールカウンセラー、発達障害者就労支援センター、障害者就労移行支援事業所、療育の現場で「心の専門家」として20年勤務してきました。今までのべ2000人以上の方のこころの相談を受けてきました。日々のカウンセリングの中で得た発見や知識を体系的にお伝えしていければと思っております。「相談が終わったときには、来てくださった人が笑顔になるようなカウンセリング」を心がけて日々相談に乗るようにしています。
旦那に触られたくないと感じること、それは誰しもが一度は抱くかもしれない感情
ある時期から旦那に対して嫌悪感を抱くというのは、決して特別なものではなく、多くの女性が抱いてしまう気持ちです。
そこで、どんな時に旦那のことを嫌悪感を感じてしまうのか、その背後にある理由から詳しくご紹介していきます。
それぞれの理由には、様々な背景や状況が絡んできます。以下で、これらの理由をさらに詳しく解説していきます。
旦那の日常の習慣やマナーの不潔さに気づき、受け入れがたくなること。
最初のうちはお互いに遠慮をしていたものの、考え方や気持ちの違いが次第に分かってくると、そうした違いに我慢できなくなってきます。
結婚当初は、お互いに遠慮し合いながら新しい生活を築いていきますが、時間が経つにつれてお互いの考え方や感じることの違いが明らかになってきます。このような違いに対する寛容性が薄れることもあります。
多くの女性は、年齢を重ねても身だしなみに気を付ける傾向がありますが、一方で男性は仕事や家庭の忙しさから徐々に身だしなみをおろそかにすることがあります。そして、その結果、旦那の外見や身だしなみの変化に女性が敏感になることも。
特に、以下のような変化が目立ち始めた場合、女性はその部分に違和感を感じることが増えます。
- 口臭の悪化
- 加齢臭の発生
- 体重の増加
- おじさんっぽい見栄え
これらの変化は、女性が旦那に対して嫌悪感を抱きやすくする要因となることも考えられます。
旦那の浮気の事実が明るみになったショック。
旦那が自分以外の女性との関係を持ったことを知ると、女性は深い裏切り感を覚え、旦那に対する信頼が揺らぎます。
かつての深い愛情も、その事実を知るや否や、一瞬で冷めてしまうことがあります。
それまでどれだけ旦那のことを愛していたとしても、浮気をしていることが分かるや、百年の恋も一気に冷めてしまいます。
旦那自身はそれを軽い遊びとして捉えているかもしれませんが、女性は自分を軽く見られたと感じ、かつて愛していた男性の姿との大きなギャップに戸惑い、受け入れがたくなることがあります。
一緒にいる時間が長いあまり、一緒にいることが苦痛になってきた
結婚当初は二人の間に芽生えていたラブラブな気持ちも、長い時間が経つとともに徐々に薄れてしまうことがあります。
嫉妬や嫌悪感がまだ残っているうちは、何かしらの感情がある証とも言えます。しかし、一緒に過ごす時間が増えるあまり、旦那に対する愛情が完全に失われ、何も感じなくなることも。
このような状態になると、女性は結婚生活に対する意義や旦那との関係の将来に疑問を感じ、旦那に対してまったく愛情を感じなくなることがあります。
産後クライシスによるもの
結婚当初、多くの夫婦は愛情深く過ごしますが、女性が妊娠や出産を経験すると、その関係性は変わり始めることがよくあります。
産後クライシスや育児ノイローゼ、産後ブルーなど、感情の乱れや心理的なプレッシャーを経験する中で、旦那の存在が時折重荷と感じられることも。
特に、旦那がこうした産後の変動を理解し、サポートしてくれると心強いのですが、逆に理解を示さず自己中心的に行動する旦那を目の当たりにすると、女性は「腹立たしい」と感じることが多いです。
旦那に触られたくない原因
結婚当初は好きという気持ちの方が強いため、旦那の嫌な部分はあまり目に付きませんが、次第に愛情が薄れてくるにつれて、旦那の嫌な部分が目に付き気持ち悪いと感じるようです。
「痘痕も靨(あばたもえくぼ)」という言葉がありますが、それまでえくぼだと思えたものが、あばたにしか見えなくなるという瞬間は、女性なら誰しもやってくるのでしょう。
そこでここでは旦那に触られたくないと感じる原因について考えてみることにします。
それではそれぞれの原因について詳しく見ていくことにしましょう。
旦那から聞こえてくる音が気持ち悪いと感じる
結婚当初、多くの夫婦は相手のことを気遣い、お互いに遠慮し合っていたものです。
しかし、結婚生活が続くにつれ、旦那の遠慮が次第に減ってきて、思い切りげっぷやオナラをしてしまうことも。
これらの日常の小さな行動が、女性にとっては驚くほどストレスとなることもあります。
さらに、旦那からのいびきや歯ぎしりの音も気になるポイント。とりわけ、食事の際のくちゃくちゃとした食事の音は、女性にとって特に不快なものとして感じられることが多いのです。
旦那が発する様々な臭い
- ひどい口臭
- 体臭・足の臭い
- 汗の臭い(特に夏場や運動後)
- 煙草の臭い(喫煙者の場合)
- 加齢臭
口臭、体臭、加齢臭など、旦那から発されるこれらの臭いは、女性が旦那に対して不快感を感じる大きな原因となります。
これらの臭いは、旦那自身の体から直接発するものだけでなく、日常の生活で使う枕や下着にも付着してしまうことがあり、そのことがさらに不快感を増幅させることも。
旦那の見た目や身だしなみ
年齢を重ねても、身だしなみに気を付けようとしている女性が多い中、男性の場合、時間が経つにつれて身だしなみや外見に対する意識が低くなることがしばしば見受けられます。
- ふけだらけの髪の毛
- 脂ぎった顔
- 伸びた髭や無精ひげ
- 服装のだらしなさや汚れた服
- 伸びきった爪や汚れた爪
- 長時間履いた靴からの不快な臭い
- 肌の乾燥や荒れ
さらに、トイレ後に手を洗わなかったり、朝起きても顔を洗わないような習慣を持つ男性も中にはいます。こうした日常的な不潔な行動を目撃することで、女性は耐えられない気持ちになることもあるのです。
外見の変化
結婚前はハンサムでスマートだった男性も、結婚してから
- 太る
- 髪の毛が薄くなる
など、おじさんくさくなってしまうことによって百年の恋もすっかり冷めてしまうことがあります。
また男性の場合は過度の飲酒によるビール腹や生活習慣病だけでなく、体力が落ちることによって女性から見ると頼れなさそうな存在に見えることがあります。
こうした外見の変化を目の辺りにした瞬間に、女性は旦那に嫌悪感を抱いてしまうようです。
一人で悩むよりは真剣に伝えた方がいい
旦那が気持ち悪いと感じた気持ちを無理に抑えようとすると、ストレスが溜まるだけでなく、旦那に対する嫌悪感もますます強くなってきます。
結婚生活も長くなるとなあなあの関係になることから、お互いに向き合って話し合うこともなくなってきます。
ですが話し合いできちんと解決をしないことにはお互いの溝がより深まることから、旦那への嫌悪感が高じるあまり最悪は離婚に至ることもあります。
そうならないためには、女性の方で旦那のどこに嫌悪感を感じてしまうのかということを見定めて、身だしなみに気を付けて欲しければ、そのことを旦那に真剣に伝えた方がいいでしょう。
伝えることでそれまで無自覚だった旦那も理解してくれるかもしれませんし、ひょっとしたら旦那の方でも相手に対して嫌だと感じることがあったかもしれません。
大切なことは一人でうじうじと悩まずに、嫌なことがあれば旦那に伝えることで、前向きに解決することができるかもしれないということです。
病院で悩みを聞いてくれるところもある
旦那に嫌悪感を覚えて触られたくないと思うあまり、心身の状態が悪化することもあります。自分の気持ちを旦那に伝えることができず、気分が落ち込んだり体調がすぐれなかった場合は、
- カウンセリングを受ける
- 病院で相談する
なども一つの手です。特に最近では旦那の言動に強いストレスを感じることで心身の不調を来す夫源病というのが取り上げられ、そのことで病院に行ったりカウンセリングを受ける女性も増えています。
「夫源病」とは、夫や結婚生活に関連するストレスや問題が原因となって、心や体に不調を引き起こす状態を指します。具体的には、夫とのコミュニケーションの不足、家庭内の役割や負担の不均衡、または夫の行動や態度に対する不満などが、さまざまな症状として表れることがあります。これには頭痛、胃痛、不眠、イライラやうつ症状などが含まれます。夫源病は、特定の医学的疾患としての定義はありませんが、夫婦間のストレスが健康に影響を及ぼすことを示す言葉として、広く認識されています。
病院での受診は、
- 精神科…精神的な症状が強い場合
- 心療内科…体の不調を伴う場合
- 両方を兼ね備えている病院やクリニック
まずは病院やクリニックで相談することが大切ですが、そこまでするのは気が進まないという人には、最近では24時間対応してくれるオンラインのカウンセリングというものもあります。
一人で悩んでいては解決するのが難しいだけでなく心身に悪影響を及ぼしてしまうので、ひどくならないうちに病院やクリニックで悩みを相談してみてはどうでしょうか。
セックスレス夫婦の解決方法
旦那に触られたくない、気持ち悪いと感じてしまうと、旦那を生理的に受け入れることができなくなることから、女性は旦那とのセックスが苦痛になることがあります。
セックスが苦痛になることからセックスレスになるという夫婦は少なくありませんが、ではセックスレスを解決するにはどのような方法があるでしょうか。
ここではセックスレス夫婦の解決方法を見ていくことにします。
それではそれぞれについてもう少し詳しく見ていくことにしましょう。
自分が嫌だと感じることを旦那に直してもらう
旦那に触れられたくないと思うのにはそれなりの原因があるはずです。旦那の嫌な点がはっきりしているのなら、それを伝えることで直してもらうのも一つの方法です。
そうすることで相手に対するお互いの気持ちもまた変わってくることでしょう。
スキンシップから始める
セックスのハードルが高い場合は、
- 手をつなぐ
- 肩に手を置く
などといったスキンシップから始めてみてはどうでしょうか。
旦那に触れられたくない思うのであれば、まずはこうしたスキンシップから始めることで気持ちを変化させてみるのもいいかもしれません。
デートを行う
結婚を重ねるにつれて夫婦で一緒に出掛けるということもなくなり、お互い同じ屋根の下で暮らしていることにマンネリを感じているのかもしれません。
気分をリフレッシュさせるという意味でも、若い頃のようなデートを行ってみることで、結婚前に感じていた愛情をお互いに思い出すのではないでしょうか。
女性の方でも外見に気を遣う
ひょっとしたら男性の方でもあなたに触られたくないという思いからセックスレスになっているかもしれません。
特に女性の場合は年齢と共に肌の衰えが目に見えてくることから、旦那の方でもあなたと同じような思いを抱いているかもしれません。
結婚当初は旦那を一人の男性と思って外見に気を遣っていたはずなので、その時の気持ちを思い出してみるのもいいかもしれません。
旦那に触られるのがどうしても無理だったら
旦那に自分の嫌だと感じることを伝える、病院やクリニックなどで相談してみる、というのも一つの方法ですが、中には旦那に触られるのがどうしても無理だ、耐えられないという人もいることでしょう。
では、そんな気持ちを抱いた女性はどのようにすればいいのか考えてみましょう。
それではそれぞれの対処法についてもう少し詳しく見ていくことにしましょう。
旦那と少し距離を置いてみる
長時間一つ屋根の下にいると旦那の嫌な点がどうしても目に付いてしまいます。
そのため旦那に触られるのが嫌だと感じた場合は、食事以外はお互いに自分の時間を過ごすなどといった旦那と少し距離を置いてみてはどうでしょうか。
そうすることによって、旦那への嫌悪感も少しは軽減されるかもしれません。
発散できる場所を見つける
旦那が気持ち悪いと感じた場合は、仲のいい友達と
- 食事に出かける
- 悩みを相談する
などで発散できることがあります。特に同じようなことを感じている友達に相談することで、こうした悩みは自分だけではないと心強く感じるでしょう。
旦那以外の仲間と楽しい時間を過ごすことで、旦那に対する嫌悪感も少しは和らぐことがあります。
別居もしくは離婚する
色々と試してみたものの、それでも旦那に対する嫌悪感は変わらないという場合は、別居もしくは離婚するのも仕方ないかもしれません。
お互いに嫌な思いを抱えたまま我慢するよりは、すっぱりと別れて新しい人生を進んでいく方が時にはいいこともあります。
なども実際多いので、離婚という選択肢も最終的に考えてもいいかもしれません。
まとめ
今回は旦那に触られたくない、気持ち悪いと女性が感じる理由やその解決法について記載しました。
結婚を重ねるにつれて旦那に対して嫌悪感のある女性は少なくないことから、まずは悩んでいるのは自分一人ではなく、病気でもないよくあるの気持ちの一つだと理解することが大切です。
そして旦那のどこが嫌なのかを知ったうえで
- 旦那にそのことを伝える
- もしくは友人や病院などで相談する
などしてみるということも必要でしょう。自分だけで悩んだり我慢していては心身の不調を招くばかりか、旦那への嫌悪感が限界に達すると最悪は離婚するといったケースもあります。
旦那に触られたくない、気持ちが悪いと感じる女性は、今回の記事を読んでぜひ参考にしてください。原因や対処法を知ることで、かっての愛情を少しでも取り戻せることができることを切に願っています。
コメント