お肌に水分を補い、肌をしっとりさせてくれるスキンケアアイテムとして欠かせない化粧水ですが、最近、SNSや様々な美容情報で「化粧水はいらない」という説を聞いたことはありませんか?
毎日欠かさず化粧水を使っている方にとっては、そんなことありえないと思うことでしょう。
この記事では、
✅化粧水がいらないって嘘?本当?
✅化粧水は不要論って耳にする理由
✅化粧水を使わないスキンケア方法って?
✅おすすめのスキンケア方法
などをご紹介していきたいと思います。
美容業界歴12年/施術人数およそ1万人以上。現在はフリーランスエステティシャンとして、船橋・柏を拠点にレンタルサロンを使用してヘッドスパ・フェイシャル・アロマトリートメントをしています。女性ホルモンの変動による、女性特有のお悩みを解消できるような施術、情報をお届けできれば幸いです。
化粧水がいらないって嘘?本当?真相を考察!!
最近、韓国コスメやスキンケアが若者の間で人気になり、たくさんの美容商品を取り扱うお店が増えてきて、どれも良さそうに見えて、何がいいのか迷いますよね。
そんな中、どうして最近「化粧水はいらない」説が言われるのでしょうか?
ここでは、「化粧水はいらないといわれる真相」と「おすすめの方法」をご紹介していきます。
①化粧水は蒸発しやすく、乾燥を招く?
化粧水の主成分は水。
化粧水をつけることで保湿できると思われがちですが、化粧水だけではすぐに蒸発してしまい、すぐに上から乳液や美容液、クリームなどで覆ってあげることで、保湿効果を得ることができるのです。
化粧水が浸透しやすくするために、洗顔後に「ブースター化粧水」を導入することで、化粧水や美容液などがお肌に浸透しやすくなり、スキンケアの効果がさらにアップします。
②化粧水だけでは皮膚の水分、油分を補い保つことができない?
①でご紹介しましたが、化粧水だけでは乾燥肌を整える効果はありません。化粧水とワセリンを併用することで、皮膚の水分、油分を補い保ち、皮膚の柔軟性を保つことで、乾燥肌を整える効果が期待できます。
私自身の体験談からですが、アベンヌウォーターのような天然水の化粧水スプレーを使って、特に夏場の暑い時期に顔につけても、すぐに乾燥・ツッパリ感を感じてしまうといった経験はないでしょうか?
私は、以前CAをしていた頃に乾燥する機内で、アベンヌのような天然水のスプレーを使っていたのですが、使えば使うほどすぐに乾燥肌になることを実感しました。
これは乾燥したところではすぐに蒸発してしまい、かえってお肌を乾燥する状態にしていたのです。
化粧水スプレーを使うときも同様、そのあとのお肌のスキンケアが重要となってきます。
もし、日中お化粧直しの時に乾燥と余分な皮脂を取り除くために、化粧水スプレーを使うなら、そのあとに乳液やクリームなどをつけて保護してあげるか、美容液など保湿成分の入ったお化粧直し用のスプレーを使うと化粧のりもよくなるのでおすすめです。
③摩擦による肌トラブル、化粧水が原因?
化粧水は、肌に水分を与えて保湿する大切なアイテムです。しかし、コットンで強くこすったり、手でゴシゴシしたりすると、肌に摩擦を与えてしまい、肌トラブルの原因になる可能性があります。
摩擦によってニキビを潰してしまったり、毛穴の周りの皮膚にメラニンが沈着して黒ずみが目立つようになったり、肌のバリア機能が低下して乾燥や敏感肌になってしまったりすることがあります。
化粧水を使うときは、肌に過度な摩擦を与えないようにすることが大切です。コットンを使用する場合は、コットンを化粧水でしっかりと浸してから、やさしく肌に押し当てるようにしましょう。手でつける場合は、手のひらで優しく包み込むようにするのがおすすめです。
また、コットンの質も大切です。質の悪いコットンは、化粧水の浸透が悪く、肌への刺激が強くなる可能性があります。できれば、肌にやさしい毛羽立ちの少ないコットンを使うようにしましょう。
④他の保湿アイテムで十分、化粧水は不要?
化粧水以外で高い保湿効果があるのが、ワセリン・プロペト・保湿クリームです。
ワセリンは、肌の表面に油膜を形成することで、肌の内部から水分が蒸発するのを防ぐ保湿剤です。
そこからさらに精製して不純物を取り除いたものがプロペトです。
私は唇や口角がたまに乾燥して切れたりするので、毎晩ワセリンで保湿していますが、今まであらゆる保湿用のリップクリームを使ってきましたが、ワセリンだと唇が朝までプルプルな状態で保湿されています。
そして、マスクで顔の一部分が乾燥しているときは高精製ワセリンを一日何回か塗るだけで、かなりマスク荒れの防止になります。
質の良いワセリンは、酸化しにくく低刺激で使用感も良いので、一つ持っておくと安心です。
化粧水だけだと乾燥を招いてしまいますが、ワセリンだけで保湿できるという点では化粧水はいらないというのは一理あるのかもしれません。
⑤「肌断食」、専門家も推奨?
近頃、美容の世界で「肌断食」という言葉がちらほら聞かれるようになりました。
これは一種の肌の断捨離で、基礎化粧品やメイクを一時的に休止することで、肌本来の力を取り戻そうというもの。
一部の芸能人がSNSで「肌断食」の効果を語っていることもあり、興味を持っている方も多いのではないでしょうか?
では、「肌断食」は本当に肌に良いのでしょうか?それとも、ただの流行りで終わるものなのでしょうか?
ここでは、「肌断食」の真相と、肌断食が向いている人、向いていない人についてご紹介していきます。
「肌断食」って何?
「肌断食」とは、文字通り肌に対する「断食」を意味します。具体的には、肌に何もつけず、肌自身の力で保湿やバリア機能を保とうというもの。これにより、肌が本来持っている力を取り戻し、美肌を目指すというわけです。
「肌断食」は、個人の肌の状態ややり方によって効果が大きく変わります。
実際には、肌の状態が良好で、特にトラブルを抱えていない人が「肌断食」を行うことで、一時的に肌の状態が改善されることもあります。
しかし、すでに肌トラブルを抱えている人や、肌のバリア機能が低下している人が「肌断食」を行うと、逆に肌トラブルが悪化する可能性もあります。
「肌断食」は個人の肌の状態により効果が異なるため、無理に実践するものではありません。
肌の状態をよく観察し、必要であれば専門家に相談しながら実施することが大切です。
また、通常の断食と同じく、「肌断食」もその方の体調や肌の状態によっては実施しない方が良い場合もあります。
「肌断食」は、一時的な肌のリセットを目的とするものであり、長期間続けるものではありません。
肌の状態が改善されたら、通常のスキンケアに戻ることが重要です。
化粧水を使わないスキンケア方法
さて、化粧水を使わないスキンケアとはどういった方法があるのでしょうか?
そして、どのくらいの効果があるのかを検証していきたいと思います。
最近よくミニマリストという言葉を耳にしますが、お肌のスキンケアにも最小限のアイテムで済ませるお手入れが話題になっています。
中でも私がネットや口コミでリサーチしてみた結果、化粧水を使わずにスキンケアをするならこれが一番リスクが少ないと感じたものをご紹介します。
①洗顔後に導入美容液をつけてあげる。
前のトピックの①で「ブースター化粧水」をご紹介しましたが、最近お店でもお肌のお手入れのまず最初に使う導入美容液はオススメです。
これは有名人でもいうと田中みな実さんも愛用しているアイテムのひとつということで最近人気のアイテムとなっているリポソーム アドバンスト リペアセラム <30mL – コスメデコルテ。
簡単にいうと、ふき取り化粧水と思っていただけるとわかりやすいでしょう。
入浴後、朝の洗顔のあとに、早くお肌に何かをつけたいってムズムズすることってないですか?
それはお肌の水分がすぐに蒸発してしまって、水分を欲している状態なのです。
そんな時に肌の角層深くまでダイレクトに浸透し、ぴったりとお肌に密着することで、後から使う化粧アイテムのなじみがよくなるための導入液です。
そしてべたつかず、十分な保湿感が実感でき、お肌に残っている角質を取り除き、化粧水の効果をあげてくれる万能アイテムで、これ1本だけでも保湿の効果は得られます。
②ビタミンCを体の内部からとお肌の表面からも入れてあげる。
①の導入美容液をつけたあとにビタミンCをつけることで、お肌にダイレクトに浸透してくれてシミやそばかすの予防になったりするので、気になる部分に指でトントンとなじませてあげましょう。
特に紫外線がきついシーズンはこのお手入れは欠かせません。
私が最近ドラッグストアでお手頃価格で見つけた商品はモイスチュアマイルド ホワイト リペアエッセンス C100 <薬用美容液。
ビタミンCの美容液はピンからキリまであるので、ビタミンCの濃度や自分がどういった効果を求めているのかによって選ぶといいでしょう。
もうひとつのオススメは朝と夕方に毎日ビタミンCを摂取することです。
果物でビタミンCを摂るのが一番ですが、それが難しい方はビタミンCのドリンクやビタミン剤を積極的に飲むようにしています。
私は朝の通勤中の車の中で毎朝野菜生活100 Smoothie ビタミンスムージーを飲みながら、元気をもらっています。
色々なマルチビタミンドリンクを試した結果、野菜生活が一番濃縮されていて、味も濃厚なので、これを飲むことでお肌にも良し、体のだるさもマシになったように思います。
お肌の状態を良くするためには、外からではなく、中からバランスのとれた栄養を摂ることはかなり大切なので、意識的にビタミンを摂取することを心がけましょう。
③乳液、美容液、クリームでお肌を整える。
これは前のトピックでも書きましたが、化粧水が蒸発してしまわないうちに乳液やクリームで蒸発を抑えて、お肌を保湿された状態に抑えてくれる重要な役割となっています。
乳液は一見べったりするようなイメージがありますが、実はお肌をしっとりと乾燥を予防してくれる効果があるので、お手入れの最後には必ず使ってあげてスキンケアの仕上げにしてあげましょう。
おすすめのスキンケアの方法
化粧水を使わないスキンケア方法をご紹介しましたが、化粧水に代わるスキンケア製品の品揃えがここ最近増えてきましたね!!
特にコロナ禍でマスク生活が増えたことで、マスク荒れによる保湿剤も数多く出ています。
私は、毎日化粧水はつけていますが、化粧水を使うか使わないかというよりも、化粧水を使うなら、化粧水前後のお手入れをどのようにするかがキーポイントだと思っています。
年齢を重ねるとともに体全体の水分量が減り、乾燥肌が気になりだし、どのような保湿剤がいいのか迷いますよね!!
若かったころは化粧水のタイプもさっぱりで良かったのに、40代になるとしっとりしたタイプを必要とするようになってきました。
まずは自分のお肌がどのような状態かを分析してもらうことをオススメします。
最近では、店頭での化粧品カウンターで直接アドバイスやお肌チェックしてくれるところが少なくなってきましたが、各化粧品メーカーでカメラのARで肌の状態を分析してくれるサービスも増えてきたので、これはぜひ使ってみると、いいアドバイスをもらえるかもしれません。
調査結果>使っている肌診断アプリを教えてください1位『肌パシャ …
ちなみに私が使っているのは
【肌パシャ】スマホで簡単!本格的に肌分析! | ワタシプラス – 資生堂
化粧品カウンターに行くと、ついつい色々勧められて勝ってしまいそうって心配な方は、アプリでの肌診断は便利です。
おすすめのスキンケア方法のポイント
✅自分の肌のタイプを知る。
✅ビタミンCを積極的に取る。
✅規則正しい食生活と睡眠時間の確保。
✅夜遅くまでブルーライトを見ることを避ける。
✅化粧水の前のミストやブースター化粧水を使って、肌の角質を柔らかくする。
✅コットンで肌に強い摩擦を与えない。
✅化粧水の後はすぐに美容液や乳液・クリームで水分の蒸発を抑える。
✅年齢やお肌の状態に応じて、アイケアやリフティングクリームなどを使い、優しくマッサージをすることで血行促進をよくしてあげる。
まとめ
「化粧水がいらないって嘘?本当?」の記事はいかがでしたか?
色々なスキンケアアイテムがありすぎて、あれやこれや使うのもどうかと思うけど、いったいどの方法がいいのか不安になりますよね!?
私は最近、長年使い続けていたメーカーのスキンケアから化粧品のアイテムまで見直してみました。
コロナ禍のマスク生活がなくなってきたことで、ふとマスクを外しだして気づいたことがあります。
それは頬・口周りの乾燥と毛穴の凹凸により、お化粧のノリが悪くなったことです。
それをきっかけに何件かコスメカウンターを訪れて、美容部員さんに相談したところ、共通して言われたことは、基礎のスキンケアをまず見直すことです。
お肌の乾燥によるキメの乱れはシワ・たるみの大きな原因となります。
毛穴の凹凸をメイクでカバーする前にまずは毛穴のお手入れを週に何日かしてあげることで、かなりお肌の状態は改善してきました。
そして、保湿するアイテムを季節ごとに見直すことも大切だと実感しています。
夏場は紫外線が強いので、ブースター化粧水を多めに使い、ビタミンCで気になる部分に指で少し多めにつけて、通常の化粧水は肌に摩擦をかけないようにパッティングするようにしておげています。
今回のテーマである「化粧水はいる?いらない?」という答えは人それぞれですが、化粧水に代わるアイテムが増えてきたこと、化粧水だけでは保湿されるわけではないということがわかるだけでも、ちょっとなるほど!!と思ってもらえたのではないでしょうか?
お肌の変化を感じてスキンケア方法にお悩みを抱えている方、ぜひコスメカウンターに足を運んで相談してみてくださいね!!
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