水晶を「クォーツ」と呼ぶことは有名ですが、似た名前のクォーツァイトという石はどんな石なのでしょうか?ハンドメイドをする人なら「染色クォーツァイト」「染めクォーツァイト」といった言葉を知っているかもしれませんね。クォーツァイトとは水晶と同じである石英の集合体で、半透明なホワイトカラーをしています。今回は、クォーツァイトの効果や相性の良い組み合わせ、取り扱い方などをまとめました。
クォーツァイトってどんな石?
クォーツァイトとは
クォーツァイトとは、小さな石英が集まった集合体のこと。細かな石英がマグマの熱により溶けて再び固まる際、他の石英とくっつくことでクォーツァイトとなります。
クォーツァイトは石英の割合が多く、なんと90~99%が石英。そのため、ガラスや石材として利用されています。工業や建築に欠かせない鉱石ですが、その柔らかいルックスからパワーストーンとしても流通しています。
クォーツァイトの名前の由来
クォーツァイト(Quartzite)は、「石英」を意味する英語の「Quartz」とギリシャ語で「石」を意味する「ite」が語源です。
クォーツァイトの和名・別名
クォーツァイトの和名は「珪岩(けいがん)」です。
石英は二酸化珪素の結晶であることから、石英が集まって岩となったクォーツァイトは珪岩と呼ばれます。
クォーツァイトの歴史
クォーツァイトは切り口が鋭くなりやすい性質があることから、オブシディアン同様、刃物として石器時代から利用されていました。また、通常のクォーツァイトは半透明の乳白色ですが、さまざまな成分が混入することで多彩なカラーへと変色します。そのため、古くから世界各地で宝石や宝飾品として利用されていたことが分かっています。
クォーツァイトの産地
インド・ブラジル・アメリカなど
クォーツァイトの硬度
クォーツァイトのモース硬度は7。へき開性はなく、取り扱いやすい鉱石といえるでしょう。
クォーツァイトの宝石言葉・石言葉
「和平」・「協調」
クォーツァイトと誕生石・曜日石・守護石
クォーツァイトには多彩なカラーがあり、カラーによって誕生石の制定が違います。
カラー | 誕生日 |
ホワイトクォーツァイト | 1月26日 |
ブルークォーツァイト | 1月25日 |
グリーンクォーツァイト | 5月21日 |
オレンジクォーツァイト | 1月24日 |
クォーツァイトの色と種類・似ているパワーストーン
クォーツァイトの基本色は乳白色。半透明のルックスで、どこか柔らかさや温かさを感じる鉱物です。クォーツァイトはほとんどが石英で成り立っているので、石英そのものとカラーは同じですね。
クォーツァイトに他の成分が混じるとブルーやグリーンなどさまざまなカラーに変色します。クォーツァイトは細かい石英の集合体なので隙間があり染めやすい性質があるため、人工的な着色加工を施して販売されることも多いです。バイカラーやトリカラー、グラデーションなどがあるのはそのためです。
ホワイトクォーツァイト
もっとも一般的かつ純粋なクォーツァイトは、半透明のホワイトカラーをしています。優しくふんわりとした印象の石で、ホワイトクォーツァイトに染料を流し込むことで他のカラーへと簡単に加工できます。
ブルークォーツァイト
ブルークォーツァイトは、アズライトなどブルー系の鉱物が混入することでブルーに変色したクォーツァイトです。濃いブルーから淡い水色まで濃淡の幅があり、一部のみ色づいたものもあります。
また、染色加工を施されたブルークォーツァイトも流通しています。アマゾナイトとして流通していることもあるので、注意が必要です。
グリーンクォーツァイト
クロムを含むことによってグリーンになったクォーツァイトは、グリーンクォーツァイトと呼ばれます。クォーツァイトの中で、もっとも人気があるのがこのグリーンクォーツァイトです。
天然で色づく以外に、染色加工を施された染めグリーンクォーツァイトも流通しています。グリーンクォーツァイトはヒスイに見た目が似ているので、ヒスイのフェイクとしても流通しているのが現状です。
オレンジクォーツァイト・ピンククォーツァイト
マンガンを含むことによってオレンジやピンクに変色したものを、オレンジクォーツァイトやピンククォーツァイトと呼びます。マンガンの量によって発色に差があり、レッドに見えるものもあります。
オレンジクォーツァイトはレッドアベンチュリンやオレンジアベンチュリンとして、ピンククォーツァイトはピンクアベンチュリンとして流通していることも多いです。しかし、実際にはアベンチュリン特有のアベンチュレッセンス効果が少ないもしくは見られず、アベンチュリンとは呼べないものがほとんど。そのため、現在ではアベンチュリンとしてではなくクォーツァイトとして販売するショップや、「アベンチュリン(クォーツァイト)」といった表記をしているショップも増えてきました。
アベンチュリン
クォーツァイトの中にフックサイトが含まれ整列したことにより、アベンチュリンになります。キラキラと輝くアベンチュレッセンス効果を有したクォーツァイトがアベンチュリンであると思うとよいでしょう。アベンチュリンの中でもっとも人気があり一般的なのはグリーンアベンチュリンですが、グリーンアベンチュリンはグリーンクォーツァイトにフックサイトが混入したものなのです。
クォーツァイトとアベンチュリンは構造も成分もほとんど同じであることからほとんど同じ天然石であるとして、オレンジクォーツァイトがオレンジアベンチュリンやレッドアベンチュリンとして流通しているケースもあります。しかし、クォーツァイトと分類されるものはアベンチュレッセンス効果を有しません。キラキラ感が欲しい人は、名前だけでなく実物を見てアベンチュレッセンス効果があるか否かを確かめてから購入する必要があります。
クォーツァイトと似ているパワーストーン
ヒスイ
性質上、染色しやすいクォーツァイトはさまざまなカラーに染められて流通しています。中でももっとも人気のある染めクォーツァイトはグリーン。乳白色からグリーンへと変色したグリーンクォーツァイトは、ヒスイのフェイクとしてあまりに有名です。
ヒスイといえば、独特のこっくりとしたカラーリングが特徴。透明感がなく艶やかで、石なのにぷっくりとした唯一無二のルックスをしています。染められたクォーツァイトはヒスイと同じような質感やルックスを有することから、グリーンのものがヒスイのフェイクとなるだけでなく、ピンクやブルーのものも「ピンクジェイド」「ブルージェイド」と名付けられて販売されています。もちろん、クォーツァイトですからヒスイではありません。
見分け方は、裏からライトを当てたときのヒビの多さです。ヒビが多ければクォーツァイト、少なければヒスイです。しかし、石それぞれにヒビの多さは違いますので、絶対的な方法ではありません。
アマゾナイト
ブルークォーツァイトがアマゾナイトとして安く流通していることがあります。アマゾナイトとは、目が覚めるようなスカイブルーが特徴のパワーストーン。長石グループに属し、シラー効果を有します。ロシア産など産地によっては表面にホワイトの模様が浮き出ていることもあります。染色しやすいクォーツァイトは、ブルーに染められアマゾナイトとして販売されることも多いのです。
見分け方は、シラー効果の有無や模様の有無。また、上質なアマゾナイトは水色がハッキリと出ていることから、ブルークォーツァイトと並べると一目瞭然という人もいます。
クォーツァイトが持つスピリチュアル的性質
クォーツァイトと風水
クォーツァイトは、カラーによって五行の気質が違います。
カラー | 五行 |
ホワイトクォーツァイト | 金 |
ブルークォーツァイト | 木 |
グリーンクォーツァイト | 木 |
オレンジクォーツァイト・ピンククォーツァイト | 火 |
金気は「義」であり、実りや安定を意味します。冷静かつ模範的な面を持つ反面、機敏さや情緒に欠ける部分もあります。木気は「仁」。慈しみの心や始まりを司り、金気とは逆に情緒に溢れています。そして、火気は「礼」で、活発さや旺盛さを表します。
クォーツァイトと相性の良い方位
クォーツァイトは、カラーによって相性の良い方位が違います。
カラー | 方位 |
ホワイトクォーツァイト | 北・北東・北西 |
ブルークォーツァイト | 東 |
グリーンクォーツァイト | 東南 |
オレンジクォーツァイト | 東南 |
ピンククォーツァイト | 西・北西・南西 |
クォーツァイトとチャクラ
クォーツァイトは、カラーによって活性化させるチャクラが違います。
カラー | 対応チャクラ |
ホワイトクォーツァイト | 第7チャクラ |
ブルークォーツァイト | 第5チャクラ・第6チャクラ |
グリーンクォーツァイト | 第4チャクラ |
オレンジクォーツァイト | 第1チャクラ・第2チャクラ・第3チャクラ |
ピンククォーツァイト | 第1チャクラ・第4チャクラ |
第1チャクラは尾てい骨にある「ベースチャクラ」で、生きていくのに最低限必要な肉体や生命力、活発さを司ります。さまざまなことのベースとなる箇所なので、このチャクラが活性化されないと健康的な生活を送ることができないでしょう。
第2チャクラは下腹にあり、「ヘプリーンチャクラ」と呼ばれます。好奇心や自信を司り、人間的な生活を送るためのチャクラです。第3チャクラはみぞおちにある「ソーラープレクサスチャクラ」で、人間関係や知識を司ります。個人で命を全うするのではなく、社会的なつながりを活性化させる箇所です。
第4チャクラは「ハートチャクラ」で、胸にあります。愛や癒し、調和などを司り、自分の内面へ向けたチャクラです。第5チャクラは喉にある「スロートチャクラ」。コミュニケーションや知性、表現力、説得力を司ります。
第6チャクラは眉間にある「サードアイチャクラ」です。精神や直観力を司り、第3の目に力を与えます。そして第7チャクラは頭頂にある「クラウンチャクラ」。サードアイチャクラをより高次元にしたもので、信仰や霊性、予知能力などスピリチュアルな部分を強くしたいときに活性化させるとよいでしょう。
クォーツァイトはこんな人におすすめ
・対人関係のお守りが欲しい人
・周囲に流されないようになりたい人
・リラックス効果が欲しい人
・環境を変えるタイミングの人
・再チャレンジのお守りが欲しい人
クォーツァイトの効果・効能・スピリチュアルへの影響
1.対人運アップ・コミュニケーション能力上昇
クォーツァイトは石英が多く集まった集合体です。そのことから、異なる存在との調和をサポートしてくれる効果があり、主に対人関係に対して影響を及ぼします。持ち主の心をリラックスさせることで周囲に対するコミュニケーション能力を高め、穏やかな関係を築くサポートをしてくれるのです。そのため、人見知りな人や自分をうまく表現できない人、新しい環境へと飛び込むタイミングの人におすすめ。緊張をほぐし、コミュニケーションを上手に取れるようサポートし、新しい存在と結びつけてくれます。
また、クォーツァイトは石英が集まってできた鉱石ですが、石英と水晶は透明度が違うだけで同じ石です。そのため、クォーツァイトは水晶の集合体ともいえます。水晶は浄化効果や運気アップ効果があるため、持ち主の周囲を浄化し穢れのない状態にしてくれるでしょう。悪意を持った人を近づけさせない効果や他人に左右されない効果もあるため、自分より他人を優先させてしまう人や対人関係において自分を守りたい人にもおすすめです。
なお、喧嘩した相手との仲直りを願う場合は、ブルークォーツァイトがおすすめ。ブルーは水を連想させるカラーであることから、「いさかいを水に流す」意味があります。仲直りしたいお相手と接する際、身に着けたりタンブルを右手に持って握るとよいでしょう。お互いの怒りが鎮められ、分かり合うためのサポートをしてくれますよ。
2.再チャレンジを成功させる
クォーツァイトは、石英が1度砕けて地底に潜り、再度固まり1つの鉱石になったもの。そのことから「再生」「復活」の意味があり、1度はダメになったことでも諦めずに挑む人を応援してくれるといわれています。
クォーツァイトにはヒーリング効果もあり、持ち主が潜在的に感じている、過去の失敗からくる不安を流してくれます。マイナスな気持ちを未来へと引きずらないよう、気持ちを入れ替えるリフレッシュ効果を得られるでしょう。勇気やエネルギーを補充する効果があるため、再チャレンジだけでなく、困難に陥っても諦めない気持ちを持ち続けることができます。
3.願望成就・目標達成
クォーツァイトには、エネルギーバランスを整えて持ち主の心身を癒します。不安がなくなり集中力がアップすることで、目標に向かって前向きに進んでいくことができるでしょう。エネルギー補充の石としても知られるクォーツァイトは、持ち主に足りない部分を指摘し、補わせ、物事を最後までやり遂げさせます。誘惑から守る効果もあるので、間違った方向への努力を防いでくれる効果もあります。
また、クォーツァイトは運気を呼び込む開運の石でもあります。努力がなかなか実らない人や実力があるのにチャンスを逃しがちな人に、最後の一押しを与えてくれるのです。長い間目標に向かって努力している人や叶えたい夢まであと1歩という人は、クォーツァイトを手にしてみてください。過去の失敗を流し新たな気持ちで努力をし、方向性を間違わないことで、今後やってくるチャンスを見逃さず、目標にたどりつくことができるでしょう。
クォーツァイトと相性の良い組み合わせ
クォーツァイト×クンツァイト
クォーツァイトとクンツァイトの組み合わせは、復活愛や失恋トラウマからの解放に効果があります。
クンツァイトは淡いライラックピンクが可愛らしいパワーストーン。慈愛と自愛の精神をやしない、愛情運や対人運をアップさせます。打算のない純粋な優しさを持って周囲に接することで、人間関係があたたかく愛に溢れたものになるでしょう。また、ヒーリング能力に長けているので、失恋による心の傷を癒したり、対人関係でできた傷を修復してもくれます。純粋な気持ちを思い出したい人や他人を信じる気持ちを取り戻したい人におすすめのパワーストーンです。
そして、クォーツァイトは持ち主の心を癒すヒーリング効果だけでなく、再チャレンジを応援するパワーストーンです。そのため、1度はダメになってしまった恋を取り戻したり、過去の体験から「もう2度と恋をしない」と固まってしまった心を解きほぐしてくれるでしょう。クンツァイトと組み合わせることでさらに気持ちが穏やかになり、もう1度未来へ向かって歩き出すことができますよ。
クォーツァイト×ヒスイ
クォーツァイトとヒスイの組み合わせは、目標達成や開運に効果があります。
ヒスイは、東洋随一のパワーストーン。西洋ではほとんど知られていませんが、中国を中心としたアジア圏で宝石として根強い人気を誇ります。パワーストーンとしては、持ち主の徳を高め、精神的な成長を促す効果があります。穏やかさや冷静さを与えて他人の模範となるような人柄へと成長させることで、目標を達成させてくれるのです。また、長寿や繁栄といった幸運を呼び込む効果もあります。
そして、クォーツァイトは持ち主に良い運気をもたらし、努力を後押ししてくれます。実力があるのにチャンスに恵まれないというのは、人生においてよくあることですよね。長い間辛い思いをして、それでも夢を諦められない人もいるでしょう。そんな人に対して、クォーツァイトは不安を取り除き、力強い応援をくれるのです。開運効果の強いヒスイと組み合わせることで、より相乗効果が期待できます。また、ヒスイの効果によって人間的な成長ができれば、より目標に近づけて成功する可能性もアップするでしょう。
クォーツァイト×タイガーアイ
クォーツァイトとタイガーアイの組み合わせは、金運アップに効果があります。
タイガーアイはビジネス運アップや金運アップのパワーストーンとして知られていますよね。和名を「虎眼石」というタイガーアイは、古来より中国で聖獣とされる虎のように思慮深く洞察力に優れ、ここぞというときには勇猛果敢に振舞うといった意味があります。また、虎がいつも眼を光らせているかのように、トラブルに気づく魔除け効果もあります。そのため、チャンスを逃さずピンチを回避でき、結果としてビジネスが成功したり財産を増やしていけるといった効果につながっているのです。
そして、クォーツァイトには足りないエネルギーを補う効果があります。マイナスな感情を流してポジティブに努力を続けている人には良い運気を引き寄せて背中を押してくれるので、成功へとたどり着けるでしょう。対人面を良くする効果もあります。タイガーアイとの組み合わせは、ビジネスで必要な人脈を引き寄せて飛躍できたり、大きなチャンスを得て財産を成したりできるでしょう。
クォーツァイト×アラゴナイト
クォーツァイトとアラゴナイトの組み合わせは、人間関係を良くしたり人脈を広げる効果があります。
「和み石」「人気の石」と呼ばれるアラゴナイト。持ち主の心を癒して対人面でのトラウマから解放したり、アクティブにして存在感をアップさせたりします。心が落ち着くことで余裕ができて自分だけでなく他人に気を遣えるようになりますし、アクティブになることで他人との交流に積極的になれます。結果、周囲の人との関係が良くなったり新たな人脈を広げていくことができるのです。こういった効果は恋愛面にも作用し、失恋による痛手を癒したり意中の人にうまくアピールできるようになるでしょう。
そして、クォーツァイトは持ち主が持つ過去の失敗イメージを払拭し、不安を取り払うことで未来へを目を向けさせます。チャレンジ精神をやしない他者への寛容の心を育てることで、新たな人間関係を築きやすく、他人についてイライラしなくもなるでしょう。対人面に不安を感じている人や引っ込み思案な自覚がある人は、アラゴナイトとクォーツァイトを組み合わせてコミュニケーション能力がアップして心地よい人間関係を築くサポートをしてもらうとよいですよ。
クォーツァイトを身に着けるのにおすすめのアクセサリーと効果
クォーツァイトを身に着けるのにおすすめなのは、ブレスレットです。染められたカラークォーツァイトをブレスレットにして身に着けると、自分の気持ちをクリアにできたり精神的な安定を得られるでしょう。
クォーツァイトのブレスレットを身に着けるなら、左右のどちらの腕に着けるかも考えてみてください。一般的に、人体の左側は受信、右側は送信の側とされています。クォーツァイトを外部から内部への影響に作用させたいなら左腕に、自分の力を外部へと出すサポートが欲しいなら右腕に着けるのがベターです。例えば、精神的な安定が欲しいときやチャンスを呼び込みたいときには左腕、コミュニケーション能力をアップして周囲とうまくやっていきたいなら右腕といった具合に使い分けるとよいでしょう。
クォーツァイトのお手入れ・浄化方法
クォーツァイトはモース硬度が7でへき開性がなく、割れにくい鉱物です。しかし、染色されているものがとても多く、「染めクォーツァイト」「染色クォーツァイト」など色味を加工されたものは、紫外線により退色したり水で色落ちしたりすることも。また、塩によって表面が変質しないとも限りませんので、避けた方が無難です。自分の持っているクォーツァイトがどんなものかを確認した上で、浄化方法を選んでください。
どんなものか分からないという人には、鉱石に物理的な影響を与えない水晶や音による浄化がおすすめです。
浄化方法 | 対応 |
塩・塩水 | × |
流水 | △ |
ホワイトセージ | △ |
水晶クラスタ | ◎ |
日光・月光浴 | △ |
土 | △ |
音 | ◎ |
流水
染められたクォーツァイトには向きませんが、天然のクォーツァイトなら水での浄化も可能です。
まず、浄化皿にクォーツァイトをセットします。直接クォーツァイトに当たらないよう、水道の蛇口をひねって水を出しましょう。10分程度水を流し続けたら、浄化完了です。柔らかい布で拭き、自然乾燥させてください。
ホワイトセージ
ホワイトセージのお香や乾燥させた葉っぱを使用して、クォーツァイトの浄化ができます。ただし、傷が入っているクォーツァイトの場合は成分が内部に染み込んで変質していく可能性があるので、避けた方が無難でしょう。
ホワイトセージのお香もしくは乾燥葉に火をつけ、燃やします。立ち上る煙の中に、クォーツァイトをくぐらせてください。10回程度くぐらせれば浄化が完了するとされていますが、持ち主が納得するまで何度でも繰り返してOKです。
浄化が終わったら、水で洗ったり布で拭いたりする必要はありません。そのまま身に着けて大丈夫です。
水晶クラスタ・水晶さざれ
水晶クラスタでも、クォーツァイトの浄化ができます。クラスタが理想ですが、なければさざれ石でもいいでしょう。クォーツァイトは石英の集合体ですから、ほとんど同じといえる水晶との相性はとても良く、おすすめの浄化方法です。
水晶クラスタの上にクォーツァイトを置いて、3時間程度放置するだけで浄化が完了します。さざれ石を使用する場合は、浄化皿にさざれ石をセットして、その上にクォーツァイトを置くかさざれ石の中にクォーツァイトを埋めましょう。さざれ石の場合も3時間程度で浄化が完了します。
天然のクォーツァイトなら問題ないのですが、染色加工を施されたクォーツァイトは紫外線で退色する可能性があります。そのため、日光が差し込む場所での浄化は避けてくださいね。
日光・月光浴
染色されたクォーツァイトは日光での浄化に向きません。しかし、月光による浄化はできます。天然のクォーツァイトなら日光も月光も大丈夫です。
浄化皿の上にクォーツァイトをセットして、日光もしくは月光の差し込む場所に3時間程度放置しておきます。それだけで浄化が完了するので、簡単といえるでしょう。
ただし、染められたクォーツァイトを月光で浄化する場合は、朝になって日光が差し込む前に片付けてあげてください。
土
あまりメジャーではありませんが、クォーツァイトを土の中に埋めて浄化する方法もあります。
天然素材の柔らかい布でクォーツァイトを包み、柔らかく乾いた土の中に埋めます。2週間程度放置したら取り出し、流水ですすぎ、きれいな天然素材の柔らかい布で拭きます。あとは自然乾燥させればOKです。
地中で生まれるパワーストーンにとって土の中は実家のようなもの。その実家へ長期間滞在させることで、里帰り的なリフレッシュ効果が得られるとされています。行う場合は、必ず自分の土地で行ってくださいね。
また、染色されたクォーツァイトの場合は染料が落ちてしまうこともあります。天然カラーのクォーツァイトなら問題ありませんが、天然カラーでない場合は避けた方が無難です。
音
音によってクォーツァイトを浄化することも可能です。クリスタルチューナーや音叉、水晶ポイントといった専用の器具が必要となります。
クォーツァイトを浄化皿にセットし、専用器具で音を鳴らします。水晶ポイントの先をクォーツァイトに向けたまま、クォーツァイト中心にして円を描きましょう。水晶ポイントの先から音が出て、クォーツァイトにまんべんなく音を浴びせているようなイメージを持つとやりやすいですよ。
10回程度繰り返せば浄化が完了しますが、持ち主が満足するまで続けてOKです。
クォーツァイトの好転反応・副作用
クォーツァイトはクセがなく、たいていの人や石と馴染みやすいパワーストーン。石英がほとんどを占めている上に石英同士がくっついて出来ているのですから、他者を受け入れることに慣れているのです。
もしクォーツァイトを身に着けて好転反応らしき不調を感じたら、1度体から外してみてください。身に着ける時間を極端に短く設定し、その後、徐々に時間を増やしていきます。そうすることでお互いの波動が馴染み、好転反応が起きなくなっていくでしょう。
クォーツァイトのQ&A
クォーツァイトの偽物の見分け方は?
クォーツァイトの偽物が出回っているという話は聞いたことがありません。なぜなら、クォーツァイトは産出量が安定していて、工業や建築にも回されるような鉱石だからです。クォーツァイトが染色され他のパワーストーンとして流通することはあっても、他のパワーストーンがクォーツァイトとして販売されるには、コストパフォーマンスが悪すぎます。
「他のパワーストーンとして購入したものが、実は染めクォーツァイトだった」という話は、ヒスイやアマゾナイトでよくあります。それぞれの見分け方としては、裏側から光を当てたときに染色のムラが見られるか否か。クォーツァイトは石英の集合体であり隙間があることから、染料を流し込んで染色しているので、流し込んだ筋のような跡が見えることがあります。ただし、ものによっては分かりづらいこともあるため、やはり鑑別書のあるものを購入した方がよいでしょう。
クォーツァイトが割れた・欠けた!特別な意味はある?
クォーツァイトはモース硬度が7であり傷がつきにくく、へき開性がないため割れにくいです。意図的に割ろうとすれば割れますが、乱暴に扱わない限りは割れたり欠けたりしづらいです。そんなクォーツァイトが割れたり欠けたりするのは、スピリチュアル的理由があると推測されます。
クォーツァイトは石英の集合体ですが、日本で石英は水晶と同じです。不透明なものを石英、透明なものを水晶と呼んでいるだけなのです。水晶と言えば浄化効果が強いパワーストーンで、他のパワーストーンの浄化に使われるほどですよね。半透明の石英は透明な水晶ほどではないですが近いパワーを持っています。クォーツァイトが持ち主の不安を消したり過去の経験からくる失敗イメージを取り払うのも、この浄化の力が関係しています。そんなクォーツァイトですから、体内に穢れを溜め込んでしまい、限界を超えると割れたり欠けたりしてしまうのです。
クォーツァイトが割れたり欠けたりしたときは、浄化を怠ってしまったか、持ち主の心の中にある穢れが大きすぎた場合でしょう。思い当たることがある人は、今後は浄化をこまめに行うようにしたり自分をもっと信じてあげるなど、自分自身を変化させる必要があります。
クォーツァイトの色が変わった?退色・変色する?
天然のクォーツァイトに退色や変色の心配はほとんどありません。あるとしたら、染め加工を施されたクォーツァイトです。
染色の内容にもよりますが、染色加工を施された石は紫外線で染料が退色し、石も退色してしまうことがあります。また、モース硬度7と傷つきやすい鉱石ではないクォーツァイトですが、乱暴に扱ったり表面を傷つけたりすると変質が起こり変色したように見えることもあります。
クォーツァイトの購入におすすめの販売店・通販
Pascle
ブレスレットやビーズを販売する天然石サイト。クォーツァイトはグリーンを取り扱っています。安価に1粒単位からビーズを購入できるのがうれしいですね。
kenkengems.com
ハンドメイド用ビーズに特化したサイトです。染めクォーツァイトをメインに扱い、グラデーションカラーなど染めだからこその美しいクォーツァイトが「〇〇ジェード」の名前で販売されています。
まとめ
他のパワーストーンに比べて知名度が低いクォーツァイトですが、どんな石にも合わせやすく、穏やかに他者を受け入れる力を持っています。染色された染めクォーツァイトも多いですが、染められたからといって本来のパワーを失うわけではありません。また、簡単に染色できるからこそ天然ではありえないルックスを得ているクォーツァイトもあります。好きなカラーのクォーツァイトを選ぶとよいでしょう。
コメント