スピリチュアルな世界をよく知っている人なら、「レイキ」というエネルギーについて、一度は目にしたり耳にしたことがあるのではないでしょうか。もしかしたら漢字で「霊気」とかいた方がピンとくる方がいるかもしれませんね。
また、ピンとこなかった方も、実は日常のなかでレイキにふれる機会というのは、知らず知らずのうちにおとずれているものです。
例えば、子供がケガをした時に手をかざし「イタイイタイ飛んでいけ!」と唱えていたり、幼少期にお腹が痛い時は、母が優しく撫でてくれるだけで痛みが和らいだといった経験に、皆さんもおぼえがあるのではないでしょうか?レイキとはそのように皆さんにとっても実は身近なものなのです。
さて、レイキという言葉を聞いたことがあったとしても、その本質や作用について、あなたはどれくらい知っているでしょう。今回はそんなスピリチュアル界でも大きく注目されている「レイキ」について、深く掘り下げてお話ししていこうと思います。
レイキとは?
レイキとは、自己成長のために必要なテクニックであり、 宇宙からあたえられた生命エネルギーの一種です。また、それをうまく活用することによって心身を活性化させることができ、調和へと導いてくれるものであるといわれています。
その活用方法には、手当て療法の一種でもある「レイキ療法」と呼ばれるものがあります。レイキ療法は、患者の身体の悪いところへと、手をかざすことで癒しをもたらし治療することができる療法のことをさします。
原点は、日本の臼井甕男が「臼井靈氣療法」としてはじめたものが元となっていて、そののちに臼井の弟子達が欧米へ広めたものが、さらに海外で独自に発展していったともいわれています。
レイキという言葉に対して、聞き馴染みがないという方ももちろんいらっしゃるとは思いますが、なんと現在では「Reiki」として、世界中至るところで知られることとなっていて、各国での認知度も少しずつですがあげてきています。
そもそも「レイキ」についてをよりわかりやすくいうなれば、人が持っているスピリチュアル的なエネルギーのことなので、「レイキ」というエネルギーは、スピリチュアル界隈ではより広く知られているのです。
ただし、いまだ科学的観点から証明することはむずかしく、存在するという証拠をだすことはできていません。しかしながら、ナタリー・トレントという、米ハーバード大学に在籍している博士が、昨今、レイキ療法について研究している、と話したことが話題にもなりました。これをきっかけとし、今後レイキについての研究者が増え、「レイキ」の存在が化学的に証明されることになれば、それは宇宙を大きく揺るがす世紀の大発見になるのかもしれませんね。
レイキが危険と言われる理由
レイキ療法というものがあるくらいですから、レイキには人を癒す力があり、安全なものだというイメージを抱く方もいることでしょう。しかしそれとは反対に、レイキは得体の知れない危険なものだという認識をもっている方もいくらかいらっしゃいます。
では何故そのような考えにいたったのか?
この項目では、レイキが危険といわれる理由についての説明をしていきたいと思います。
レイキヒーラーが短命である
レイキを扱い治療する人のことを、「レイキヒーラー」と呼ぶ場合があります。まず基本的にいえることは、レイキ療法によるヒーラー側のデメリットがとても大きいということです。何故ならレイキで人を癒すその代償は、ヒーラーの生命力であるからです。対価と代償は何にでもあてはめられるこの世の理であるので、「人を癒す」つまりヒーラー側が何かを失うという事です。レイキヒーラーを頼りにきた患者さん達というの、マイナスな波動をはなっていることがほとんどです。身体に不調があれば気が弱るとよくいいますが、文字通り「気」が弱っているのです。そういった方々を治療という意図でよせつけ、頻繁にマイナスな気にふれることで、負のエネルギーが蓄積し、ヒーラー自身があてられてしまうということもあります。治療を施した患者さんは元気になるかもしれませんが、ヒーラーを長く続けるということは常にそういったデメリットを抱えながら生きていくということです。そうなるといずれ精神に不調をきたしたり、ヒーラー自身に大きな病を引き寄せてしまうといった事態にもなりえる、ということが、レイキは危険であるといわれる1つの要因なのかもしれません。
悪影響を受けてしまうこともある
レイキヒーラーのもとへ、治療してほしいとくる患者さんの中には、医学的には原因不明といわれている痛みを訴える方も多くいます。または、痛みこそないから病院にかかってはいないけれど、同じ箇所にずっと嫌な違和感を感じている、などの理由でレイキ療法にすがる方もいます。そしてその背景には、スピリチュアル的な原因が隠れているといった場合も少なくはありません。例えば悪霊に憑かれていたり、誰かからむけられている怨念だったりが原因であった時、その霊的に危険なものを祓う力がなければ、治療に臨んだレイキヒーラーが悪影響をうけてしまうこともありえるのです。
最近では、元来力のない方がヒーリングの講習をうけて、レイキ治療の場を設けているということもあるようですが、患者さんの痛みこそなおせても、その根本原因が悪霊や怨念であった時、それらの邪悪なものから攻撃対象としてみなされてもおかしくはありません。呪いのようなものを目的としていたのに、それを邪魔した者として目をつけられてしまいます。
そういった点に注目してみれば、レイキを扱うにあたって大きな危険性があるともいえることでしょう。
偽のレイキを売りにした悪徳商法の詐欺がある
レイキをつかって人の為にと、お金もとらずに治療しているような方もいらっしゃいますが、治療するにあたり、莫大な金銭を要求する方がいるのも事実です。何故ならレイキは目に見えるモノでも、手にとって掴めるモノでもないので、ヒーラーが持っている力の大小の判断をすることはとても難しいといえます。
また、ヒーラーとして立ち上げているブログを通して出会った方々に、波動が上がるからとパワーストーンなどを高額商品を売りつけたり、レイキのセミナーと称して、高額な参加費を巻き上げるといった事案も発生しているようです。
あらゆることに進んで興味を持つことというのは、視野を広げてくれるため、もちろん悪いことではありませんが、のめり込みすぎて、他人の言葉の全てを鵜呑みにすることは大変危険なことだといえます。何事に挑む時も、どこか冷静な部分をもちあわせておくようにと意識してくださいね。これはレイキを売りにした悪徳商法や詐欺だけにいえることではなく、陶酔してしまって自己判断を誤ってしまうと、されるがままに悪い結果へと導かれてしまうこともあるのだと肝に銘じておきましょう。
素晴らしいレイキのメリット・効果
レイキは時として、危険なものになりうるということを上記では解説してきましたが、ここからはレイキのメリットや嬉しい効果についてを説明していきます。あらゆることに共通することですが、ものごとはその側面を知ることで、より深くそのものについて探究することができます。レイキそのものを知らなかったという方はもちろんですが、「レイキは危険なもの」とだけ思っている方にこそ、こちらの項目に目を通していただければと思います。
邪気に影響されにくい
レイキを扱うにあたって、必ず知ることとなる「邪気切り」と呼ばれているエネルギー浄化の方法があります。これは環境的にマイナスな波動をもっているエネルギー(大気汚染や食品添加物など)が発する、邪気によって受ける悪影響を軽減するといった効果があります。
レイキによる邪気切りは、パワーストーンや塩を使っての浄化のように道具を必要としないのが大きなメリットであり、比較的簡単に行うことができるのです。
食事の前や空気が悪いと感じた時、レイキをうまく使ってそこから発している邪気をある程度取り除くことができるといわれています。その方法の基本の形は手刀を作ることです。なぜなら人差し指、中指、薬指の特にレイキを強く発する3本を活用できる形が手刀になるからです。手刀をつくったら、対象物から5センチ程度指先をはなし、水平に勢いをつけてチョップすることで簡単に邪気を切ることができます。おおよそ3回ほど繰り返すことで浄化されると言われていますが、意識的に邪気切りを日常にとりいれることで、蓄積によってうけてしまう邪気による悪影響を減らすことができるという話もあります。
また、おへその下にある「丹田」と呼ばれている全身のエネルギーが集まっている場所を強く意識しながら行うことで、よりその効果を発揮するとも言われています。邪気切りを3回してもイヤな気をはらうことができなかったときは、丹田に意識を集中させて再度行ってみてくださいね。
あらゆる方面での向上効果
レイキはヒーリングの他にも、有名でよく知られている効果があります。それは「レイキによる向上」です。それはヒーリングの次の段階であるとされていて、宇宙のエネルギーを使いあらゆることの向上も期待できるのです。
例えば人間関係の向上。パートナーとのいさかいが増え悩んでいたけれど、レイキでお互いの気を整えることで関係が改善され向上することもあるようです。人間関係で悩んでいても気のバランスを知り、整えることで、現状よりも人との関係性をうまく扱えるといった方法です。
また、植えつけられたご自身のトラウマを癒すことで、内面の向上などの効果もあるとされています。
遠隔ヒーリングができる
レイキは遠隔で人を癒すことができるという話もあります。実際そのような施術を行なっているレイキヒーラーのブログはいくつもでてきます。
遠隔ヒーリングは、レイキを送ることで、患者さんの自然治癒力を促し、高めるといった効果があります。また、レイキ療法は「ヒビキ」と呼ばれる感覚を元にして治療にあたるとされていますが、遠隔ヒーリングもそのようであるようです。熟練のヒーラーであれば、ヒビキを感じるまでに多くの時間をかけず遠隔で癒すことができますが、そうなるまでに、おおよそ20年ほどかかったというヒーラーもいるようですね。
本物と偽物の見分け方
レイキを扱うヒーラーやサロンは沢山ありますが、接触をもつにあたって、本物か偽物かをしっかりと見極めていかなければいけません。
レイキヒーラーのわかりやすい見分け方は、その人格に注目することです。やけに高圧的であったり、罵倒のような忠告をしてくるヒーラーには特に注意が必要です。その逆でレイキの先生として有能な方々は、総じて人格者であるとも言われています。
また、すぐに物品を売りつけてくるサロンも偽物である可能性が高いです。何故ならレイキは本来、手当て療法から始まるものであり、物を介してレイキを人へとおくることは、その何段階も後の方法となるからです。
ヒーリング料が高額なところも避けてください。本物か偽物かは値段によって判断することはできません。「こんなにお金を払うのだから絶対に効果があるはずだ」という価値観をもっているのなら捨ててください。その考えはレイキに関することに限らず、いずれ身を滅ぼす危険性があります。
それから、仏や神についての話をしてくる場合もおかしいと思って良いでしょう。レイキは宗教とは全く違ったものであるので、そこに神や仏の概念は必要ありません。
本物か偽物か、その見分け方はまだまだあるので、是非ご自身でも調べてみてくださいね。
まとめ
現在でいうところのレイキの第一人者である臼井甕男(うすいみかお)さんは、人生を「安心立命である」と言っていたそうです。「人を生かしてきた宇宙が人の不幸を願うはずがない」とし、「宇宙を信じて人生でおこる何事にも動揺せずに、いつも安らかな心を保ちながら自分にあたえられた役割を果たしていけばよいのだ」という信念のもと臼井霊気法を広める取り組みをしていたとも言われています。
宇宙エネルギーの1つである「レイキ」として、今や広く世界に知られることとなりましたが、その知名度と比例し、レイキによるヒーリング法や向上効果を多くの人が使うことで、より良い生活や人生をおくっているという話が増えていけば、レイキの存在はいつしか誰もが知るところのものとなることでしょう。
今回の記事でレイキに興味をもったというかたは、悪徳商法や偽物のレイキに惑わされないよう、見極める冷静な目をもってとりくんでみてくださいね。
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