略奪婚は、すでにパートナーがいる相手を奪う形で始まる結婚です。
多くの場合、略奪婚はネガティブなイメージが強く、成功する可能性も低いとされていますよね。
でも実際は、略奪婚を成功させて幸せになったカップルも少なくありません。
リスクがある略奪婚でも、好きな人と一緒になれることに幸せは感じられるからです。
今回はそんな、略奪婚で幸せになった人の共通点や幸せな略奪婚をするためにできることを解説していきます。
略奪婚で幸せになったカップルのエピソードもチェックしてみてください。
略奪婚に迷ったときはどうしても罪悪感に苦しみますが、幸せになれないわけではないはずです。
略奪婚は不幸になる?後悔する人が多い理由
略奪婚は不幸になると言われているのはどうしてでしょうか?
まずは、略奪婚を後悔しやすい理由から解説していきます。
デメリット部分を受け入れた上で、略奪婚での幸せを目指しましょう。
障害がなくなったことで気持ちが冷めることがあるから
略奪婚は、一般のカップルが結婚に向かう気持ちよりも愛情が燃え上がりやすくなります。
なぜなら、相手にパートナーがいることが障害になり、簡単には結婚までたどり着くことができないからです。
そのため略奪婚をするまでが気持ちのピークになってしまい、達成した後は燃え尽き症候群のように気持ちが冷めてしまうことがあるのです。
気持ちが興奮していれば、相手の良い部分しか見えなくなったり、略奪婚すること自体が目的になってしまったりと、二人の相性を深めていくことが難しくなります。
そのためいざ略奪婚での結婚生活が始まったとき、お互いに違和感を持つことがあるでしょう。
「こんなはずじゃなかった…」と後悔しやすいのは、障害があることで相手への愛情を勘違いしやすいことが理由です。
経済的にかなり苦しくなるから
略奪婚をすると、経済的に苦しくなることが多いです。
略奪婚をする前はどんなにお金を持っていたとしても、不倫が原因で離婚することになれば、パートナーへの慰謝料は莫大な金額になります。
財産のほぼ半分を持っていかれることも珍しくないでしょう。
加えて子供がいる場合は、成人するまでの養育費も払わなくてはいけません。
つまり、結果的に略奪婚には、二家庭分の生活費用が必要になってくるのです。
略奪婚をした後は、生活水準が一気に低くなります。
特に、略奪婚前にハイレベルな付き合いをしていた場合は、結婚を後悔する気持ちが出やすくなるでしょう。
愛情がどんなにあったとしても、経済的な不安はお互いの気持ちをギスギスさせてしまうのです。
略奪婚をしても不倫される可能性が高いから
略奪婚で一緒になったということは、お互いにパートナーがいても関係なく恋愛ができることを証明します。
そのため「結婚」という誓いが、二人にとっては軽いものになる可能性が高いと言えるでしょう。
略奪婚をしたとしても、パートナー以外の相手と恋愛するかもしれないからです。
不倫できた過去がお互いにあれば、相手の気持ちを疑ってしまうのは仕方ないかもしれません。
ちょっとした相手の言動で気持ちを疑うようになるなど、略奪婚は嫉妬と束縛で結婚生活が苦しくなるケースもあります。
幸せになる略奪婚をするためにできること
略奪婚で後悔しないためにも、略奪婚を決めるときは覚悟しておくべきことがあるでしょう。
略奪婚で幸せを感じるには、どんなことをしておくべきか参考にしてみてください。
長期的な戦いになることを覚悟しておく
略奪婚をする前に覚悟しておきたいのが、長期的な戦いになることをしっかりとわかっておくことです。
二人の気持ちが同じ方向に向き合っていたとしても、略奪婚はすぐに成立することはありません。
離婚するまでに長い時間とお金と労力がかかり、無事離婚が成立したとしても、すぐに再婚することはできないからです。
法律的にもすぐの再婚は認められませんが、それ以上に周りからの非難が大きくなるでしょう。
そのため離婚のほとぼりが冷めるまでは、再婚を見送るカップルも多いです。
堂々と相手のパートナーとして自分を隠さずにすむようになるには、略奪婚までにどれだけの時間を耐えられるかがポイントになってきます。
心から相手を信じる
略奪婚でも幸せになるためには、相手との強い絆が必要になってくるでしょう。
不倫から離婚を乗り越えていけば、自然と二人の絆は強固になっていくように見えますが、注意しなくてはいけません。
障害があることで、相手を信じる気持ちが強くなることがあるからです。
そういった気持ちは、障害がなくなったことで一緒に消え去り、今度は「同じように不倫を繰り返すのではないか」と相手を疑う気持ちが出てきます。
略奪婚を決めたのであれば、どんなことがあっても相手を心から信じるようにしましょう。
また、たとえ相手が離婚をしなくても、一緒になれなかったとしても、自分の愛情を信じる気持ちが大切です。
「こんなに自分は耐えたのに…」などと少しでも相手を恨みがましく思ってしまえば、不倫関係でできた絆はすぐに壊れてしまうでしょう。
互いの両親には結婚前に略奪婚の事情をきちんと話しておく
略奪婚は、他人にはそう簡単に結婚に至るまでのエピソードを話せるものではありません。
しかし、互いの両親だけにはしっかりと事情を話しておきましょう。
結婚は、二人だけのものではないからです。
夫婦仲がうまくいっていても、義両親との関係がギクシャクすれば、結婚生活は苦しくなってしまうでしょう。
特に、結婚した後に略奪婚だとバレてしまえば、両家族との関係は気まずくなる可能性があります。
略奪婚であることは言いにくことですが、嘘をつかないことが信頼関係を築いていく基本です。
略奪婚でも幸せになるためには、お互いの両親にきちんと結婚するまでの経緯を説明しておきましょう。
略奪婚で幸せになった人の共通点!略奪婚後に心がけていたことは?
ここからは、略奪婚で幸せになった人の共通点を紹介していきます。
略奪婚で幸せになれるかどうかは、略奪婚後に心がけていたことにポイントがあるかもしれません。
略奪婚をしてからがスタートだと考えるようにした
略奪婚は、結婚にたどり着くまでの道のりが長いですよね。
そのため、略奪婚をゴールとして勘違いしてしまうことが多くなります。
しかし、結婚はゴールではなくスタートなのは、略奪婚でも変わりません。
略奪婚で失敗したと感じる人と幸せだと感じれた人の違いは、ここの意識の持ち方にあるでしょう。
特に略奪婚ができたことで達成感を持ってしまうと、その後の生活のギャップに苦しむことになるかもしれません。
略奪婚したことが結婚生活の始まりであり、そこから二人が幸せに向かって歩んでいけるように、新たに気合いを入れ直しましょう。
略奪婚をしたからこそ、相手に求めすぎない、結婚生活に期待しすぎないことも大切です。
前のパートナーの悪口を言わない
略奪婚で幸せになった人が共通して注意していたのが、前のパートナーの悪口を言わないようにしていたことです。
相手が前のパートナーの話をしてきたとしても、悪口には同意しないようにしましょう。
別れたとは言え、それなりに付き合いのあった相手であり、裏切った相手でもあります。
自分は悪口を言ったとしても、他の人が言うのを聞くと嫌な気持ちになる可能性が高いです。
また、こちらからも過去のパートナーの話は話題に出さないようにするのが、略奪婚で幸せになる秘訣でしょう。
過去の関係ではなく、今の自分たちの関係に目を向けるのが大切なのかもしれません。
卑屈になりすぎない
略奪婚をすると、どうしても罪悪感が大きくなりますよね。
自分が最低に思えて、「幸せになる権利なんかないのでは…」とさえ思ってしまうかもしれません。
しかし、そういった気持ちを忘れないことは大事ですが、何かにつけて持ち出すのは良くないでしょう。
それなりに覚悟を持って略奪婚をしたのであれば、相手と一緒に生きて幸せになることを諦めてはいけません。
ネガティブな気持ちばかり持ってしまうと、略奪婚した意味が見えなくなってしまうでしょう。
多少の開き直りも、略奪婚で幸せになるためには必要なことなのです。
略奪婚で幸せになった人のエピソード
略奪婚は、不幸になるばかりではありません。
最後に、略奪婚で幸せになった人のエピソードをいくつか紹介していきます。
世間一般では悪だとされている略奪婚でも、二人の事情によっては「略奪婚をして良かった」と思えることも多いのです。
エピソード1:夫にDVを受けていた同僚を略奪婚したBさん(30代男性)
職場の同僚Aさん(30代女性)が、ある日顔に眼帯をしてきたことが、二人の距離が縮まるきっかけになりました。
ものもらいで恥ずかしいと笑っていたAさんがどこか落ち込んで気になったBさん(30代男性)は、詳しく話を聞こうと食事に誘いました。
そこで、前からAさんが夫からDVを受けていることを聞きます。
気丈に振る舞うAさんを見ていられなくなったBさんは、何かとAさんを気にかけるようになりました。
そこから、二人だけの関係に発展していくのは自然な流れでした。
しかし、Aさんには暴力を振るってくるとは言え夫がいます。
世間的には不倫関係になるため、二人の仲がバレれば夫が逆上する可能性や、お互いに会社いづらくなることはわかっていました。
それでもBさんはAさんとの関係をやめずに、地域の相談窓口やDV被害の専門窓口を使ってAさんを無事DVの夫から離れさせることに成功しました。
その後、Aさんは自分を救ってくれたBさんと再婚します。
略奪婚だったとしても、AさんにとってBさんとの結婚は何よりも幸せなものとなりました。
エピソード2:不倫相手と略奪婚したDさん(30代女性)
仕事で出会ったCさん(40代男性)を好きになってしまったDさん(30代女性)。
しかし、Cさんには妻と子供がいることで、気持ちを諦めようとしました。
ただ、Cさんの結婚のきっかけは子供ができちゃったことで、妻への愛情は強くなかったそうです。
いけないとはわかっていても、Cさんも相手のDさんのことが気になるようになっていたため、Cさんからアプローチを受け入れることに。二人の秘密の関係は1年程続きました。
元々妻への愛情がなかったことから、CさんはDさんとの関係を隠すつもりがだんだんとなくなっていき、妻に関係がバレて離婚になります。
慰謝料は高く、子供の養育費もかかるため、Cさんの経済状況は最悪になりました。
しかし、そんなCさんに、Dさんは変わりなく寄り添いました。
周囲からの非難や罵声に一緒に耐えたことで、二人の信頼関係はより深まり、結婚に至ります。
略奪婚と世間から言われたとしても、CさんもDさんも自分の選択に後悔はないそうです。
エピソード3:運命を感じた既婚者同士の略奪婚カップル
それぞれ別々の家庭を持っていたEさん(40代女性)とFさん(40代男性)。
家族仲は悪くなかったものの、出会ってお互いに一目惚れを感じたそうです。
家族を裏切っている罪悪感に苛まれながらも、どうしても関係を終わりにすることはできませんでした。
そして、ついに二人とも離婚して再婚することを決意します。
互いの離婚で家族を傷つけてしまい、子供や元配偶者との関係は複雑になってしまいました。
そんな環境でも、相手がいるから支え合って乗り越えていけていると言います。
二人にとって、略奪婚は運命だったと信じているのです。
まとめ
略奪婚は、周りも本人たちも不幸にすることが多いのは確かです。
ですが、略奪婚で幸せになれたカップルもゼロではありません。
略奪婚に至るまでは、いくつものしがらみを乗り越えていかなければいけませんが、意識の持ち方や二人の関係性で、その後の幸せは決まってくるのかもしれません。
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