いつまでも恨み続ける人は、過去のことを蒸し返してきたり、攻撃的な態度をとってきたりすることがあります。
また、関わっていく中で恨まれないように気を使う必要もあるでしょう。
こちらの記事では、いつまでも恨み続ける人の心理や特徴、対処法について解説します。
いつまでも恨み続ける人の心理
まずは、いつまでも恨み続ける人の心理を見ていきましょう。
「今」を生きられない
いつまでも恨み続ける人は、「今」ではなく「過去」に執着しています。
今を楽しむことができず、過去の嫌だったことを引きずり、いつまでも考えてしまうのです。
ずっと前の出来事だったとしても、いつも頭の中にその記憶があるため、最近起こったことかのように恨み続けてしまいます。
プライドが高い
プライドが高いことも考えられます。
プライドが高い人は自分のプライドを傷つけられたと感じると、相手のことを許せず恨み続けてしまいます。
傷つけてきた相手にいつまでも執着し、攻撃的な態度をとることもあるでしょう。
自分のプライドを守るために、恨み続け、時に攻撃的になってしまうのです。
頑固
いつまでも恨み続ける人の心理として、頑固であることも考えられます。
頑固な性格は良い方向に働けば、粘り強く諦めないという長所になります。しかし、悪い方向に働くと自分の考えを曲げられなかったり、融通が利かなかったりします。
自分の思い通りにいかなければ、相手を恨み続けてしまうこともあるでしょう。
認知の歪み
認知の歪みがあることも考えられます。
認知の歪みがあると、物事を悲観的に捉えることがあるため、大したことない出来事でもすごく嫌な出来事のように感じてしまう可能性があります。
自分の感情や考えに基づいて物事を捉えた結果、ネガティブな結論に至りやすいため、いつまでも根に持ってしまうこともあるでしょう。
人のせいにしたい
いつまでも恨み続ける人の心理として、人のせいにしたいというものもあるでしょう。
人のせいにして恨み続けることで、被害者の立場でいることができます。被害者であれば、自分が反省したり変わったりする必要がないため、そういった点では気楽です。
しかし、これはいつまでも自分の課題から逃げ続けているともいえます。
向き合うべき自分の課題から逃げ続けるために、人を恨み続けているのかもしれません。
トラウマがある
トラウマがある人も恨み続けてしまう傾向になります。
過去に起きた出来事が、まるで昨日のことのように鮮明に思い出されるため、そのときの感情を引きずってしまっているのです。
過去の出来事や感情をちゃんと処理できなければ、いつまでも恨み続けてしまうことになるでしょう。
謝ってほしい
謝罪や償いを求めている場合も恨み続けることになるでしょう。
謝ってくれれば許せたのに謝ってもらえなかったことや、とてもひどいことをされたのに償いがなかったことなど、心に引っかかっている出来事があるといつまでも引きずってしまうものです。
復讐したい
中には、復讐しないと気が済まないという人もいるでしょう。復讐できるまで恨み続けてしまうのです。
復讐心の度合いにもよりますが、攻撃的な態度をとってきたり、自分がされたことと同じことを相手にも仕返したりすることが考えられます。場合によっては、事件に発展するようなこともあるため大変危険です。
気持ちを分かってほしい
相手に自分の気持ちを分かってほしいという心理もあるでしょう。
どれだけ自分が傷ついたのかを相手に知ってほしいという気持ちから、恨み続けてしまうのです。
分かってもらえるまで、過去の出来事を蒸し返したり、攻撃的な態度をとったりすることがあるでしょう。
自己愛が強い
自己愛が強い人は、自分が傷つけられたことが許せなかったり、被害者意識も強かったりします。
そのため、いつまでも根に持つ傾向があります。
相手を恨み続けることで、かわいそうな自分を守るのです。
コントロールしたい
いつまでも恨み続ける人は、相手をコントロールしたいと思っている場合もあります。
過去のことを蒸し返し、責め続けることで相手に罪悪感を抱かせたいのです。罪悪感を抱かせることにより、相手を自分の思い通りにしたいと考えています。
正義感が強すぎる
正義感が強すぎたり、平等であることに強いこだわりがあったりすると、根に持ちやすくなることもあります。
正しいことから少しでも逸れたり、不平等になったりすることを許せず、そのことに執着してしまうのです。
いつまでも恨み続ける人の特徴
次に、いつまでも恨み続ける人の特徴をご紹介します。
傷つきやすい
繊細で傷つきやすい人は、根に持ちやすい傾向にあるでしょう。
ささいなことで傷つく人は、嫌な出来事をものすごく鮮明に覚えていたり、深く悩んだりすることがあります。また、もう二度と同じ思いをしたくないと思っていることも多いです。
自分を傷つけた相手のことを許せないため、恨み続けてしまうこともあるでしょう。
愚痴が多い
いつまでも恨み続ける人の特徴として、愚痴や不平不満が多いことも挙げられます。
愚痴や不平不満が多い人は、基本的に嫌な出来事にフォーカスしてしまいます。日々、さまざまな出来事がある中で、良いこともたくさんあるはずですが、ネガティブなことに目がいくため愚痴が多くなってしまうのです。
そして、物事のネガティブな面にフォーカスしやすい人は根に持つことが多いでしょう。また、愚痴を言うのが癖になっているため、自覚して改善しない限り直すのは難しいといえます。
記憶力が良い
いつまでも恨み続けてしまう人は、記憶力が良いという特徴もあります。
多くの人が忘れてしまうようなことでも覚えているため、嫌な出来事を思い出しては腹が立ってしまうのです。
そして、けんかをしたときに関係のない過去の出来事を蒸し返し、相手を責める材料にすることもあります。
記憶力が良いことは仕事や勉強をする上ではメリットになりますが、嫌なことを忘れられないという点ではとてもつらいことだとも考えられます。
依存的
依存的で人や物事に執着しやすい人は、根に持つ傾向にあるでしょう。
友人や恋人を束縛する人は、相手が自分から離れていくことを恐れています。離れて行かないように束縛し、もし離れていった場合は「裏切られた」と感じ、恨み続けることもあります。
最悪の場合、ストーカーや事件に発展することもあるため、大変危険といえます。
気持ちの切り替えが苦手
いつまでも恨み続ける人の特徴として、気持ちの切り替えが苦手ということも考えられます。
多くの人は、嫌なことがあったりストレスがたまったりしたときに、自分なりの気分転換の方法を持っていると思います。
しかし、根に持つ人は気分転換をして気持ちを切り替えるのが苦手なため、いつまでも嫌な出来事を頭の中でグルグルと考え続けてしまうのです。
そして考え続ければ考え続けるほど、その出来事を忘れられなくなり、怒りが増幅していきます。
ネガティブ
いつまでも恨み続ける人は基本的にネガティブだといえます。
物事を悪いように捉えたり、悲観的になったりする傾向があるため、何でもない出来事でも嫌な出来事かのように思ってしまうのです。
また、嫌な出来事から学んだり、前向きな気持ちに切り替えたりしようというポジティブな発想に欠けるため、ネガティブ思考から抜け出せなくなります。
恨み続ける人の対処法
最後に、恨み続ける人の対処法をご紹介します。
身近に恨み続ける人がいると、過去のことを蒸し返されて嫌な思いをしたり、恨まれないように気を使ったりしなければなりません。
そのような精神的負担を少しでも軽減できるよう、参考にしていただければ幸いです。
適度な距離を保つ
根に持つ人とは適度に距離を保つのが良いといえます。
相手との境界線をしっかりと引くためにも、うまく付き合っていける距離を維持することは大切です。
また、近い距離感で接するとストレスがたまったり、依存されてしまったりする可能性もあります。適度な距離感で関わることを心がけましょう。
嫌だということを伝える
家族や恋人など、身近な人が根に持つタイプなのであれば、「過去のことを蒸し返されるのは嫌」「愚痴ばかり聞くのは嫌」と伝えるのも1つの方法です。
相手があなたが嫌がっていることに気づいていない場合もあります。
これからも関わっていかなければならない関係性であれば、一度ハッキリと自分の思いを伝えてみることも大切です。
自分に非がある場合は謝る
いつまでも恨み続ける人に対して、何か悪いことをしてしまった場合はすぐに謝りましょう。
恨み続ける人の中には、謝ってくれないことに腹を立てて根に持っている人もいます。
自分に非がある場合は素直に謝り、引きずられないようにしましょう。
その都度しっかりと話し合う
恋人が根に持つタイプなのであれば、問題が起こったときに、その都度しっかりと話し合うことが大切です。
その出来事に対する感情が処理されないままだと、いつまでも根に持たれるでしょう。
その都度ちゃんと話し合い、感情を出し切ってもらうことで、恨み続けられることを回避できるかもしれません。
相手を刺激しない
根に持つ人はプライドが高い人も多いです。
そのため、相手の意見を否定したり、劣等感を抱かせるような言動をしたりして、相手のプライドを傷つけないように気をつけましょう。また相手を刺激しないよう、やわらかい口調で話すことも大切です。
日頃から相手に敵視されないようにすることがポイントです。
距離を置く
適度な距離を保てず、関わるのがしんどくなった場合は、距離を置くのも1つの方法です。
恨み続けるという思考の癖を変えてもらうのは、なかなか難しいことです。
また、相手が変わってくれるかどうかは相手次第のため、無理に相手を変えようとすると苦しくなります。
おわりに
いつまでも恨み続ける人の心理や特徴、対処法について解説しました。
恨み続ける人が身近にいると、何かと気を使ったり嫌な思いをしたりすることもあると思います。適度な距離を保ちつつ、敵視されないよう心がけることも大切です。
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