職場や学校、コミュニティなどに、人によって挨拶をしたりしなかったりする人がいると気になりますよね。
人を選んで挨拶をする人はどのような心理なのでしょうか?
こちらの記事では、人によって挨拶をしない人の心理や挨拶をしないことのデメリット、人によって挨拶をしない人との関わり方について解説します。
人によって挨拶をしない人の心理とは?
まずは、人によって挨拶をしない人の心理を見ていきましょう。
人と関わるのが苦手
人と関わるのが苦手で、できるだけ人と関わらないようにしていることが考えられます。
この場合、何かのきっかけで仲良くなったり、心を開いたりした人に対しては挨拶をしますが、関係性が薄いと認識している人に対しては挨拶をしない可能性があります。
挨拶はコミュニケーションの基本といえますが、そこを極力避けて通ろうとしているのです。
無視されるのが怖い
自分から挨拶をして、無視されるのが怖いと思っている場合もあるでしょう。
絶対に返してくれると信頼している人には自分から挨拶するかもしれませんが、あまり関わりのない人や無視される可能性がある人に対しては、自分から挨拶しないのです。
このような場合、こちらから挨拶すると返してくれるかもしれません。
損得勘定で見ている
挨拶する相手を選ぶ人の中には、人との関わりを損得勘定で見ている人もいるでしょう。
自分に利益をもたらしてくれそうな人や影響力のある人には挨拶をしますが、そうではない人には挨拶をしないのです。
例えば、会社で昇進のチャンスがあるときに、上司や役員などの影響力のある人にだけ挨拶をする、などです。他の同僚や部下は昇進に関係ないと考えている場合、挨拶をしない可能性があります。
人間関係を損得勘定でみる人は挨拶などの小さなことでも、自分が成功するために常に計算して行動しているといえます。
周囲の人をランク付けしている
「この人は自分より上」「あの人は自分より下」など周囲の人を自分の基準でランク付けしている人もいるでしょう。
自分より上だと思う人には挨拶をしますが、下だと思っている人には挨拶をしないのです。
上下関係を強く意識しているため、上だと思っている人には腰が低く、媚びることもあるでしょう。反対に、下だと思っている人には横柄な態度をとることもあるかもしれません。
感情的
好き嫌いなど、自分の感情で挨拶をするかしないか決めている人もいるでしょう。
普段から感情的で、自分の感情を基準に人との関わり方を判断しているのです。
職場であれば苦手な人がいても、できるだけ同じようにみんなに挨拶をするのが一般的ですが、「苦手だから挨拶をしたくない」という感情を優先し、挨拶をしない方を選んでしまうのです。逆に、好きな人やお気に入りの人には自分から積極的に挨拶をするでしょう。
変なプライドを持っている
変なプライドを持っている人も、挨拶をする相手を選ぶ傾向にあるでしょう。
自分は特別だと思っていたり、自分は挨拶をしなくてもいいという、変なプライドがあり挨拶をしないのです。
「自分から挨拶をしたら負け」など、常に周囲の人との勝ち負けを気にしている場合もあるでしょう。
育った環境の影響
育った環境の影響もあるかもしれません。
挨拶をするのはマナーであり、コミュニケーションの基本です。幼少期に親から学び、自然と身につけていくものでもあります。
しかし、日頃から挨拶をする習慣がない親に育てられると、子どもが挨拶をしなくてもいいのだと思ってしまい、挨拶をしない子になる可能性があります。
子どもは親を見て育ち、さまざまな影響を受けるため、挨拶に関しても親の影響を受けていることが考えられます。
人からどう思われるかを気にしない
一般的に、挨拶をしない人は周りの人に嫌われる傾向にあります。
それでも、人によって挨拶をしないということは、人に嫌われても構わないと思っている可能性があります。
人からどう思われるかを気にせず、自分らしく生きることは素晴らしいことですが、挨拶をする・しないの問題になると別です。
挨拶をしないことのデメリット
次に、挨拶をしないことのデメリットについて解説します。
嫌われる
挨拶をしない人は、周囲の人に嫌われてしまうでしょう。
挨拶はマナーであり、コミュニケーションの基本であるため、それができなければ「常識がない人」「嫌な人」と思われてしまいます。
また、挨拶がなければ会話にもつながらないため、仲良くなるきっかけも失うことになります。人との関係を築くことが難しくなるため、信頼関係を構築したり、親密になったりすることもできません。
信頼されない
どれだけ仕事や勉強ができても、挨拶ができない人は信頼されない傾向にあります。
人と関わっていく上で、コミュニケーションはとても重要です。
「あの人は仕事はできるけど、挨拶ができないからねぇ……」と思われてしまい、昇進などのチャンスを逃してしまう可能性もあります。
友達や恋人ができない
挨拶ができない人は嫌われたり、不快に思われたりする傾向にあるため、友達や恋人ができないでしょう。
また、自分には挨拶をしてくれるという場合でも、他の人に挨拶をしていない場面を見たときに「人によって挨拶をしない」という人間性を嫌いになる可能性もあります。良好な人間関係を築く上で挨拶は必須といえます。
人によって挨拶しない人との関わり方
最後に、人によって挨拶をしない人との関わり方をご紹介します。
人によって挨拶をしない人がいると嫌な気持ちになることも多いと思います。しかし、職場や学校、コミュニティなどで、どうしても顔を合わせなければならないというケースも多いでしょう。ほどよい距離感でうまく付き合っていくことが大切です。
感情的にならない
人によって挨拶をしない人を見ると、イライラしたり不快な気持ちになったりすることもあると思います。
しかし、そこで感情的にならないことが大切です。冷静に接するようにしましょう。
イライラして怒ったり、強い口調で指摘をしたりするとトラブルになる可能性もあります。
接客業などでどうしても指導しなければならない場合も、感情的にならず冷静に注意をすることが大切です。
こちらからは挨拶をする
相手が人によって挨拶をしない人であれば、あなたも挨拶をしたくなくなるかもしれません。
しかし、職場など公の場で関わる人なのであれば、あなたは一貫して挨拶をし続けた方が良いでしょう。イライラするからといって挨拶をやめると、あなたも「人によって挨拶をしない人」になってしまい、相手と同じ土俵に立つことになるためです。
客観的に見る
「私に挨拶をしてくれない」と主観で考えると、イライラしてしまうでしょう。
そのため、その人を観察してみましょう。客観的に見てみると「あの人にも挨拶をしていない」と、他の人にも挨拶をしていない場面に出くわすかもしれません。
そして、なぜ人によって挨拶をしないのかを見極めることも大切です。損得勘定で人を選んで挨拶をしているのか、人間関係が苦手で挨拶ができないのか、人によって異なると思います。後者であれば、少しずつ信頼関係を築いていけば変わるかもしれません。
時間をかけて信頼関係を築く
相手が人間関係が苦手で挨拶をする人を選んでいるのであれば、時間をかけて信頼関係を築いていくことが大切です。
広い心で受け止め、ゆっくりと関係性を築いていきましょう。信頼関係ができれば、挨拶をしてくれるようになるかもしれません。
そして、「挨拶をしても無視されない」「怖くない」と思ってもらうことができれば、あなただけでなく、他の人に対しても挨拶をするようになる可能性もあります。
部下や後輩であれば信頼関係を築きつつ、「育てる」というイメージで見守ることも大切です。
相手を変えようとしない
人によって挨拶をしない人は、それぞれの考えがあってそうしているといえます。
そのため、相手を無理に変えようとすると苦しくなるばかりです。
人間関係が苦手な人であれば、信頼関係を築いていくことで変わってくれるかもしれませんが、期待はしない方が良いでしょう。「挨拶をしてくれるようになったらうれしいな」くらいの気持ちで接するのがおすすめです。
一方で、損得勘定で挨拶をする・しないを判断している人を変えるのは大変難しいことです。そのため、そのような相手を変えようとしたり、変わってほしいと期待したりすることはやめた方が良いでしょう。
その人が何らかのきっかけで改心し、変わろうと思わなければ変わりません。また、期待しても思い通りにならない可能性の方が高いため、あなたが苦しい思いをすることになるでしょう。
距離を置く
自分の心の持ちようだと思っていても、やはり人によって挨拶をしない人に腹が立ったり、関わっているとストレスがたまったりすることもあると思います。
そういったときには、距離を置くことも1つの方法です。
信頼関係を築こうと頑張ってみたけど無理だったという場合もあると思います。
そんなときは無理をして距離を縮めようとするのをいったん諦め、ほどよい距離感で関わるようにしましょう。
誰にでも適切な距離感というものは存在します。人によって挨拶をしない人とは遠い距離感で関わるのがちょうどいいのかもしれません。
これ以上、近づいてもあなたが傷ついたり、ストレスをためたりすることになる可能性が高いため、そっと距離を置いてみましょう。
反面教師にする
人によって挨拶をしない人を反面教師だと思いましょう。
あなたはすでに誰にでも挨拶をしていると思いますが、さらに「気持ちの良い挨拶をしよう」「みんなが元気になるような明るい声で挨拶をしよう」と挨拶の質を上げることを心がけてみるのも良いかもしれません。
また、お子さんがいる場合は、あなたが誰にでも明るく挨拶をしているところを日常的に見せることも大切です。
人によって挨拶をしない人にイライラするだけでなく、自分にとってプラスになるような捉え方をするのが良いでしょう。
おわりに
人によって挨拶をしない人の心理や挨拶をしないことのデメリット、人によって挨拶をしない人との関わり方について解説しました。
人によって挨拶をしない人と接していると嫌な思いをすることもあると思います。ほどよい距離感で関わり、自分からは一貫して挨拶を続け、同じ土俵に立たないようにするのが良いでしょう。
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